JPS6041839B2 - バツテリ−チエツカ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、温度補償機能を有する回路構成の簡単なバ
ッテリーチェッカーに関するものである。

バッテリーチェッカーは、通常時は商用電源により充電
状態にあり、非常時には、非常用負荷例えは非常用照明
装置に電力を供給して非常用照明等を提供する蓄電池が
正常な状態にあるかどうかを点検する機能を有するもの
である。

第１図はこのようなバッテリーチェッカーの例を示すも
ので、商用電源を電源とする充電装置１の出力端に蓄電
池２を接続し、その両端に非常時例えば商用電源の停電
時等に閉じる非常用接点３を介して高周波点灯装置等の
非常用負荷４を接続した主回路の蓄電池２の両端にチェ
ッカー５を接続している。チェッカー５は、蓄電池２の
両端に電圧レベル検出用の第１の分圧抵抗６、第２の分
圧抵抗７、温度補償用のサーミスタ８、第１のトランジ
スタ９、第２のトランジスタ１０、第２のトランジスタ
１０のコレクタに接続された検出表示用の発光ダイオー
ド１１を含んでシユミツト回路に形成された蓄電池電圧
検出表示部１２と、電圧検出表示部１２の第２のトラン
ジスタ１０と発光ダイオード１１の直列構成を含む回路
と並列にトランジスタ１３、コレクタ抵抗１４、エミッ
タ抵抗１５の直列回路を接続し、トランジスタ１３のベ
ース・エミッタ間をベース抵抗１６を介して第２のトラ
ンジスタ１０のコレクタ、エミッタ間と並列関係に接続
してる充電電流補償路１７、電圧検出ｊ表示部１２の分
圧用抵抗６と直列に接続された順方向のダイオード１８
をコンデンサ１９を介して非常用接点３の両端に接続し
て成る表示リセット回路２０とにより構成される。この
ような回路構成にあつて、蓄電池２の性能；を点検する
場合、まず、商用電源を強制的に切つて人工停電状態を
つくつたり、非常時と同等の状態をつくつて充電装置１
による蓄電池２の充電を所定時間停止し、同時に接点３
を閉じて蓄電池２に非常用負荷４を結線して非常用負荷
４を運転し、蓄電池２を正常な使用状態におく、このよ
うな状態では、バッテリーチェッカー５において、分圧
抵抗７とサーミスタ８の直列回路には放電初期の蓄電池
２の高い分圧電圧があられれ、この電圧によりトランジ
スタ９が導通しトランジスタ１０が非導通となり、発光
ダイオード１１には充分な電流が流れず発光表示は行わ
れない。

そして、蓄電池２の使用が続き、蓄電池２の充電を停止
している所定時間内に蓄電池電圧が非常用負荷４を正常
に運転するのに不充分な所定の電圧以下にまて低下し、
分圧抵抗７とサーミスタ８の両端の分圧電圧がシユミツ
ト回路の低動作点に達すると、トランジスタ９が非導通
、トランジスタ１０が導通に転じ、発光ダイオード１１
に充分な電流が流れ発光表示が行われ、蓄電池２が容量
低下して非常用負荷を所定時間中満足に運転する能力の
ないことを報知する。勿論、所定時間内に蓄電池電圧が
低動作点に対応する電圧にまで低下しないと発光表示は
なく、蓄電池２が正常であることがわかる。次に、点検
の所定時間を経過して点検を終了すると、充電装置１に
よる充電が再開され、接点３が開いて非常用負荷４への
電力供給は停止し、発光表示のない場合はその状態を維
持し、発光表示のある場合もシユミツト回路の高動作点
を蓄電池２の定格電圧の分圧電圧よりも高く設定して、
蓄電再開て蓄電池２の電圧が上昇をはじめても反転を阻
止して発光ダイオード１１の通電発光表示を維持して点
検終了後も蓄電池２の点検状態を記憶報知する。充電装
置１による充電が再開されると、リセット回路２０にお
いてコンデンサ１９が．非常用負荷４を介して図示の極
性に充電されて蓄電池２と略同値の電圧を示し、次の点
検が開始され接点３の閉じた時に接点３とダイオード１
８を通して蓄電池２の電圧に重畳してシユミツト回路に
加わり、分圧電圧を一瞬高動作点よりも高くし。てトラ
ンジスタ９を導通、トランジスタ１０を非導通に反転し
、発光ダイオード１１の通電を解除して発光表示を除き
、リセットを行い、正常な点検に備える。なお、充電電
流補償回路１７は、トランジスタ１０が導通の時にトラ
ンジスタ３を開・き、トランジスタ１０が非導通で発光
ダイオード１１に充分な電流の流れている時にトランジ
スタ１３を閉じて抵抗１４，１５に流れる電流を発生さ
せ、充電装置１の負荷発光ダイオード１１の表示・非表
示にかかわらず一定として蓄電池２の充電電流を補償し
ている。第１図のバッテリーチェッカーは、上述したよ
うに構成され蓄電池の電力容量低下を正確に検出表示し
、また、表示を点検終了後にも記憶して点検の便を提供
しているが、シユミツト回路のトランジスタ９，１０が
温度に従い変化し、特に第１のトランジスタ９のベース
・エミッタ間の順方向電圧の変化で温度上昇によつてシ
ユミツト回路のノ低動作点が上昇するので、温度補償用
に例えば分圧抵抗にサーミスタ等の感温素子を用いる必
要があつた。

したがつて、この発明は、特別に感温素子を用いること
なく有効な温度補償を行い、あわせて回路の簡素化を図
ることを目的とする。

第２図は、この発明による一実施例を示すもので、第１
図のバッテリーチェッカー５において電圧検出表示部１
２を、蓄電池２の両端にツェナー抵抗２１とツェナーダ
イオード２２の直列回路”と、第１の分圧用抵抗２３と
リセット用ダイオート１８と第２の分圧抵抗２４の直列
回路とを並列に接続すると共に、ツェナーダイオード２
２の両端に、プログラマブル◆ユニジヤンクシヨン●ト
ランジスタ（以ＦＵＴと略称する）２５と発光ダイオー
ド１１と限流抵抗２６の直列回路を接続し、ＰＵＴ２５
のゲートを分圧抵抗２４とダイオード１８の接続点に結
線して構成している。

このような回路において、充電装置１の充電を停止して
蓄電池２の点検を開始すると、点検初期においては、ツ
ェナーダイオード２２によりＰＵＴ２５のアノードに与
えられた一定電位に比べ、抵抗２３，２４により蓄電池
電圧を分圧して与えられＰＵＴ２５のゲートの電位が充
分に高く、ＰＵＴ２５は非導通て発光ダイオード１１は
通電せず発光表示はない。蓄電池２の放電がすすみ、所
定の点検時間内に蓄電池２の電圧が許容値以下に低下す
ると、予じめ設定されていたように、ＰＵＴ２５のゲー
トの電位がアノードの一定電位よりも動作電圧■９だけ
低くなつてＰＵＴ２５が導通して発光ダイオード１１に
電流が流れ、発光ダイオード１１が発光表示し、蓄電池
２の容量低下がわかる。この状態、ＰＵＴ２５の導通記
憶機能の作用で充電再開によつてＰＵＴ２５のゲート電
位が上昇した後も持続し、点検を便利にする。そして、
次の点検時に充電を停止すると接点３が閉じ、充電維持
状態時に充電されていたコンデンサ１９の端子電圧が蓄
電池電圧と重畳してＰＵＴ２５のゲート電位を著しく高
くしＰＵＴ２５を非導通状態に復帰させ点検に備える。
こうして蓄電池を点検し、表示を維持するバッテリーチ
ェッカーにおいて温度補償は次のように行われ。

すなわち、ＰＵＴ２５はアノード電位Ｅａとゲート電位
Ｅｇで示される動作電圧■９が度が低くなるに従つて高
くなり、感度が悪くなる特性を有しているが、この回路
においては、リセット用ダイオード１８の電圧降下も低
温になるに従つて高くなつていくので、低温時にはゲー
ト電位■８が低くなり、動作電圧■９が高くなるのを電
圧（Ｖａ−■，）を大きくすることによつて補償し、温
度変化があつても点検レベルが変動するのを有効に防止
している。この発明は上述したように構成され動作する
もので、ＰＵＴを用い一定のアノード電位と、蓄電池電
圧に略比例するゲート電位を比較させて、ＰＵＴと直列
の例えば発光ダイオード等の表示要素を通電し表示を活
性化するようにしているので、蓄電池の容量低下を検出
し、点検終了後もこれを記憶させることができ、さらに
ＰＵＴ′のゲート電位を、リセット用ダイオードを含む
分圧回路で与えるようにしているので、ＰＵｌ′特性の
温度変化をリセット用ダイオードで補償し、特別の温度
補償要素を用いることなく、良好な温度特性を得ること
ができる。

図面の簡単な説明第１図はバッテリーチェッカーの従来
例の回路図、第２図はこの発明の一実施例の回路図であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 商用電源を電源とする充電装置の両端に蓄電池を接
   続し、蓄電池の両端に非常時に閉成する接点を介して非
   常用負荷を接続すると共に、蓄電池の両端に、プログラ
   マブル・ユニジヤンクシヨン・トランジスタ、このプロ
   グラマブル・ユニジヤンクシヨン・トランジスタに一定
   のアノード電位を与える手段、このプログラマブル・ユ
   ニジヤンクシヨン・トランジスタに蓄電池電圧に略比例
   した電圧を与える第１の分圧要素と第２の分圧要素より
   成る分圧手段、このプログラマブル・ユニジヤンクシヨ
   ン・トランジスタと直列に接続された表示手段を有し、
   蓄電池の容量低下を検出して表示を活性化する蓄電池電
   圧検出表示部を接続し、第１の分圧要素と直列にリセッ
   ト用ダイオードを接続し、このダイオードと並列関係に
   非常用接点を介してリセット用コンデンサを接続してリ
   セット回路を形成したことを特徴とするバッテリーチェ
   ッカー。