JPS6041425Y2 - 合成樹脂製窓枠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は合成樹脂製窓枠に関するものである。

断熱性能を高めるため合成樹脂材料で成形された形材で
枠組１みした窓枠はすでに知られているが、従来の窓枠
は単に障子収容部のみを備えた構造であるため、窓枠を
建物に取付けた後の内装仕上げ施工に、別の額縁を取付
ける必要があり、額縁を窓枠に固着する作業に手間がか
かるとともに、額縁と窓枠との間に隙間が生じ、あるい
は止めねじが露呈されるため額縁の装飾効果も低下され
る欠点があった。

この考案は、窓枠の各構成枠に額縁を一体に設けるとと
もに、その設ける位置と、各構成枠の切断に工夫を凝ら
すことにより、窓枠の組立てが堅固にでき、建物への取
付は後の内装仕上げが簡単にでき、さらに、額縁の仕上
がり体裁が改善される合成樹脂製窓枠を提供しようとす
るものである。

次に図面に基いてこの考案の一実施例を説明する。

上枠１は基板２及び基板の下方に延びる垂下壁３、４．
５． ６とからなる障子保持部を有するとともに、基板
２の室内側端部に基板２よりも上方及び屋内方向に装飾
のための凹凸又は彎曲面を有する額縁部７を一体に備え
ている。

障子保持部の構成は、図示の例に限られないことはいう
までもない。

下枠８は階段状の基板９と、その基板の上方に突設され
たレール１０．１１とからなる障子保持部を有するとと
もに、基板９の室内側端部に基板よりも下方に延び、か
つ、前記上枠１の額縁部７と同一断面形状を有する額縁
部１２を一体に備えている。

また、縦枠１３は基板１４の内外両側端及び中央におい
て他の縦枠方向に突出する仕切壁１５からなる障子保持
部を有するとともに、基板の室内側端部に基板よりも外
側に延び、かつ、前記上、下枠の額縁部と同一の断面形
状を有する額縁部１６を一体に備えている。

左右の縦枠は対称形であるので、第２図では右の縦枠の
みを示す。

そして、この考案においては、第３図に示すように、上
、下枠についてはその額縁部７，１２を長手方向両端部
において各粋の長手方向に対して４５°に切断し、かつ
、障子保持部を長手方向端部から前記額縁部の４５°切
断面Ｃ□の終端まで長手方向に対して直角に切断Ｃ２し
ている。

また、縦棒については、その額縁部１６を長手方向両端
部において同様に長手方向に対して４５°に切断Ｃ１し
、かつ、障子保持部の基板１４の長手方向端部を、前記
上、下枠の額縁部７，１２の基板２，９からの上下方向
突出量に等しい長さだけ切除し、さらに、縦棒の仕切壁
１５を、長手方向端部から４５°切断面終端より前記上
、下枠の障子保持部の高さ寸法に等しい距離だけ越えた
位置まで直角に切除している。

こうして、上、下枠１，８と縦枠１３は第４図に示すよ
うに、各粋の額縁部の４５°切断面を当接させるととも
に、上、下枠の障子保持部の長手方向端面を縦枠の基板
１４に当接し、その基板の外側からビス１７を基板に貫
通し、かつ、上、下枠の基板に設けであるビスホール１
８．１９にねじ込むことにより、上、下枠と縦枠とが接
続され窓枠を構成する。

縦棒のＬ形切除部分に上、下枠の障子保持部が緊密に嵌
合する。

各粋の額縁部は４５０切断面を当接して方形に連続し、
かつ、額縁部はいずれも同一断面形状を有するので、窓
枠を枠組みしただけで、予め方形に接続した別体の額縁
を窓枠に取付けたような美麗な外観を呈する。

また、上、下枠の障子保持部を長手方向に対して直角に
切除し、その切断面を縦棒の基板に当接して、この基板
から上、下枠のビスホールにビスをねじ込んで結合して
いるから、上、下枠と縦枠との結合を非常に堅固に行な
うことができる。

さらに、窓枠の上、下枠及び縦棒の額縁部７゜１２．１
６はいずれも基板の室内側端部に、基板よりも外側に延
出されているので、この窓枠を屋内側から窓開口部Ｏに
嵌合して取付けると、まぐさ２０、窓台２１、柱２２と
前記各額縁部７，１２．１６との間に所定の間隙を形成
することができる。

従って、その間隙に内装材２３の見切りを挿入すること
により、内装仕上げを簡単迅速に行なうことができる。

上記窓枠を構成する上、下枠及び窓枠は、いずれも硬質
合成樹脂製形材で作られているので、断熱性に優れてお
り、額縁部が一体に、しかも内装材２３よりも屋内側に
突出するように形成されていても、結露を生じて、床面
の畳、カーペット等を水滴落下により濡らすことがない
。

また、このような窓枠は、外側の通常のアルミサツシＡ
Ｓとともに二重窓の断熱用内窓に用いるのに最も適して
いる。

以上のように、この考案によれば、額縁部を一体に有し
、かつ、各構成枠の切断に工夫を凝らしたので、窓枠の
組立てが堅固にできるとともに、建物への取付は後の内
装仕上げが簡単にでき、しかも、額縁とくに、そのコー
ナ一連結部の体裁が美麗である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであり、第１図は
この考案による窓枠を取付けた窓の縦断面図、第２図は
同横断面図、第３図は要部分解正面図、第４図は結合状
態を示す正面図である。 １・・・・・・上枠、２・・・・・・基板、３〜６・・
・・・・障子保持部、７・・・・・・額縁部、８・・・
・・・下枠、９・・・・・・基板、１０．１１・・・・
・・障子保持部、１２・・・・・・額縁部、１３・・・
・・・縦枠、１４・・・・・・基板、１５・・・・・・
障子保持部、１６・・・・・・額縁部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内側端部に基板よりも上方に延出した額縁部を備えた
   上梓と、室内側端部に基板よりも下方に延出した、前記
   上梓の額縁部と同一形状の額縁部を備えた下枠と及び、
   室内側端部に基板よりも外側に延出した前額縁部と同一
   形状の額縁部を備えた縦枠とからなり、額縁部はいずれ
   も各粋の長手方向に対して４５°に切断され、上、下枠
   の障子保持部及び縦枠の障子保持部は各粋の長手方向に
   対して直角に切除され、隣接する枠同志の額縁部、を４
   ５°切断面において突合わせ、障子保持部を前記直角切
   除部において突合わせて、隣接する枠を接続したことを
   特徴とする合成樹脂製窓枠。