JPS6041358Y2 - ベルトプレス脱水機の濾布端密封装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、液中に固形分を含んだ原液から固液を分離し
たり、廃水例えば汚泥等の脱水を行なうベルトプレス脱
水機に関する。

ベルトプレス脱水機は、通常凝集反応撹拌部重力脱水部
・圧搾脱水部の三要素またはそれらの変法から構成され
ている。

従来のベルトプレス脱水機の概略構造を第１図に示す。

第１図において、汚泥ホッパー１に供給された汚泥は下
側炉布２ｂ上面に乗り、先ず重力脱水部で汚泥中の水分
の大部分が下側１枦布２ｂを通過して排水皿８に排出さ
れる。

さらに、くさび脱水部で下側炉布２ｂ上の汚泥は上側炉
布２ａに挟み込まれながら徐々に水分を炉布２ｂを通し
て排水皿８に除去する。

汚泥はさらに数個の千鳥状に配列されたロール５を通過
する際、炉布２ａ。

２ｂの張力とロール５の曲率を移用し圧搾力を誘発せし
めて汚泥中の水分を炉布２ｂを通して排水皿８に除去す
る。

脱水された汚泥は排水部に設けたスクレーパー９ａ、９
ｂによって炉布２ａ、２ｂから剥離し排出される。

しかし、従来のベルトプレス脱水機は、上下２枚の炉布
２ａ、２ｂの間に汚泥を挟み込み、炉布２ａ、２ｂの張
力とローラー５の曲率とによって誘発される圧搾力を利
用して脱水するものである。

この為、汚泥の流動性が高い場合には、第２図に示す如
く炉布２ａ、２ｂの両側から汚泥１４ａがはみ出すサイ
ドリークと云う現象が起き易い。

本考案者は、上記の欠点を解消すべく上下２枚の炉布の
両端に隙間ができないように上下２本のキャリアロープ
を取り付は上下一対の炉布を挟み込んで汚泥のサイドリ
ークを防止した炉布端密封機構を考案した。

本考案は、複数個の上方ロールと千鳥状に配列されたロ
ールとに張架された上側炉布と、複数個の下方ロールと
上記千鳥状配列ロールとに張架された下側）枦布と、上
記炉布を駆動する駆動源と、上側下側ｉ炉布土に汚泥を
供給する手段と、からなるベルトプレス脱水機の圧搾脱
水部において重ね合った上下１対の炉布の両端に位置す
るロールの両端部表面に溝を設け、間溝に上下１対の炉
布の両端を挟むように１対のエンドレスのキャリアロー
プを配設腰これらキャリアロープをそれぞれプーリに掛
は回すとともに張力を付与する緊張装置を備えたことを
特徴とし、その目的とするところは、上記従来のベルト
プレス脱水機の欠点を解決し、炉布上の汚泥のサイドリ
ークを防止をするベルトプレス脱水機の炉布端密封装置
を提供するものである。

以下、本考案の好ましい一実施例を第３図および第４図
に図示する実施例に基づいて説明する。

第１図および第３図、第４図にわいて、本実施例のベル
トプレス脱水機の炉布端密封装置は、複数個の上方ロー
ル３ａ、４ａ、６ａ、７ａと千鳥状に配列されたロール
５とに張架された上側炉布２ａと、複数個の下方ロール
３ｂ、４ｂ、６ｂ。

７ｂと上記千鳥状配列ロール５とに張架された下側）富
商２ｂと、上記富商２ａ、２ｂを駆動する図示されない
駆動源と、上記下側炉布２ｂ上に汚泥を供給する手段１
と、からなるベルトプレス脱水機の圧搾脱水部において
、重ね合った上下１対の炉布２ａ、２ｂの両端にそれぞ
れ張力により圧着せしめ得るエンドレスのキャリアロー
プ１１ａ。

１１ｂが配設されている。

さらに、本実施例を詳細に述べれば、上下２枚の炉布２
ａ、２ｂの両側を挟み込むように上下各２組のエンドレ
スのロープｌｌａ、ｌｌｂが配置される。

ロープ１１ａ、１１ｂはロープの張力により重ね合った
２枚の炉布２ａｔ・２ｂの両端を圧着させると共にロー
ラー５の両端に圧着させ、ローラー５の移動及びローラ
ー５の回転によって回動するようにする。

戻り側のロープｌｌａ、１１ｂが圧搾ローラ５及び炉布
２ａ、２ｂに接触しないように数個のプーリー１２ａ、
１２ｂを配置し、各１ケのプーリー１２ａ、１２ｂには
ロープ１１ａ、１１ｂに張力を与えるための緊張装置１
５ａ、１５ｂが配置される。

上下のロープはｌｌａ、ｌｌｂはわずかにずらして設置
し重ならないよう配置されているローラー５の両端には
ロープ１１ａ、１１ｂがずれるのを防止するための溝１
６が設けられている。

本実施例はこのように構成されているので圧搾脱水部全
域でロープｌｌａ、ｌｌｂの張力によって炉布２ａ、２
ｂの両端を挟み込み、かつねじることにより上下２枚の
炉布２ａ、２ｂの両端に隙間ができることを防ぎ汚泥１
４のサイドリークを防止することが出来る。

上記の本実施例において説明したように、本考案によっ
て、次の効果が得られる。

（１）炉布上汚泥のサイドリークが防止できる。

（２）炉布間の圧搾圧力を高めることができるため、脱
水後の汚泥の含水率を低下が見込める。

（３）汚泥供給量を増化てきるので、処理量も増加させ
ることが出来る。

（４）圧搾ローラの本体と同ローラに設けた溝とで径が
異なることによって炉布に対してキャリアロープが局部
的に遅れ方向に作用し、炉布の張力を局部的に増大させ
ることによって脱水性を向上させることができるととも
に、炉布の張力をある程度キャリアロープが受は持つの
で、炉布の寿命を永くし得るほか、高圧ベルトプレスな
どで炉布のしわよせを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はベルトプレス脱水機の概略図、第２図はベルト
プレス脱水機における炉布間から汚泥がはみ出した状況
の説明図、第３図は本考案の一実施例でキャリアロープ
を配置改良したベルトプレス圧搾脱水部の斜視図、第４
図はキャリアロープを配置改良した圧搾ローラ断面図で
ある。 １・・・・・・汚泥供給ホッパー、２ａｔ２ｂ・・・・
・・炉布、３ ａ、 ３ ｂ・・・・”ガイドローラ
ー、４ａ、４ｂ・・・・・・くさび脱水ローラー、５・
・・・・・圧搾ローラー、６ａ、６ｂ・・・・・・剥離
ご−ラー、７ａ、７ｂ・・・・・・テンションローラー
８・・・・・・排水受皿、９ａ、９ｂ・・・・・・ケ
ーキスクレーパー １０・・・・・・ケーキコンベア、
１１ａ、１１ｂ・・・・・・キャリアロープ、１２ａ、
１２ｂ・・・・・・プーリー １３ａ、１３ｂ・・・・
・・緊張装置、１４・・・・・・汚泥、１４ａ・・・・
・・はみ出し汚泥。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個の上方ロールと千鳥状に配列されたロールとに張
   架された上側炉布と、複数個の下方ロールと上記千鳥状
   配列ロールとに張架された下側炉布と、上記炉布を駆動
   する駆動源と、上記下側枦布上に汚泥を供給する手段と
   、からなるベルトプレス脱水機の圧搾脱水部において、
   重ね合った上下１対の炉布の両側に位置するロールの両
   端部表面に溝を設け、間溝に上下１対の炉布の両端を挾
   ムヨうに１対のエンドレスのキャリアロープを配設し、
   これらキャリアロープをそれぞれプーリに掛は回すとと
   もに張力を付与する緊張装置を備えたことを特徴とする
   ベルトプレス脱水機の炉布端密封装置。