JPS6041310B2 - 時計ム−ブメント板に時計文字板を締着するための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は時計ムーブメント坂内の孔と対応する文字板と
一体の文字板足、前記孔内に挿入され、前記板内に沈ん
だ縦着部分内に長手方向に分割されたスリーブ、ムープ
メントの内部に向って突出し、溝により分離された爪で
形成したグリップ部とから成る型式の時計ムープメント
の板に時計文字板を締着する装置に関する。

時計ムーブメント、特に腕時計のムープメントに文字板
を締着するための適切な手段を見出すための試みが近年
数多〈為された。

これは大量生産の要求及び最大の可能な程度の自動化と
して必要な要素を含むものである。こうして、スイス特
許第５０３３０３号及び第５３６５雌号において、時計
ムーフメント板は文字坂足に対して横方向に圧押するた
めのプラスチック材又はゴムのロツキング（ｌｏｃｋｉ
ｎｇ）部材を備えている。

これら設計は孔内に文字板足を挿入するために時計ムー
ブメントの轍線に対し平行な板に向って文字板を単に動
かすことから成る、文字板綿着作業の自動化を為すとい
う利点を有する。しかしながら、実際の経験によると二
つの欠点があり、一つは、比較的柔軟なプラスチック材
又はゴム製の部材は経年する必要があること、他方文字
板の緒着は非常に単純な作業であるが、時計ムーブメン
ト板にロッキング部材を取りつけるための余計な作業を
必要とする。スイス特許第３８９４３号、６７９３３号
及び２８９１０５号は時計ムーブメント坂内に装着され
たスリーブ形状のロッキング部材を開示している。前記
スリーブは、坂内の孔内に螺子止めされ、文字板足と同
列にされる。

これら公知技術の装置においては、従って、スリーブの
取付けは板の製造部分を形成する作業である。ある場合
には、文字板足を掴むためのスリーフの弾性部分は板の
内側から突出し、他方他の場合には、外側から突出し、
又は坂内の孔の幅広部分内に沈み込む。

しかしながら何れの場合にも、スリーブは板内の孔に正
確に装着されるように加工されなければならず、かつム
ーブのこの主要部分を製造する工程中に締着される。仏
特許第２２１１６８９号‘ま文字板をロッキングするた
めの手段はもはや板の部分を形成しない。

板は板の裏側上に配された幅広の座部内に開□した孔を
備えたように加工され、装置はムーブメントの装着中に
板内の孔に入り、次いで文字板足を受ける管を備えた円
形又は円板状の中間部材を含む。この設計により板の製
造と文字板の装着は機械的な作業を遂行することを可能
にすることにより単純化される。しかしながら、設けら
れた中間部村はムーブメントの厚みを厚くする。更に、
前記中間部村は合成材製でなければならないので、経年
変化の欠点がある。本発明の一目的は、上述した問題に
対して従来技術の欠点を呈示しない、他の解決策を提案
する。

ムーブメント板に文字板を縦着するための装置を提供す
ることである。この点で、本発明によれば、各スリーブ
の締着部分は孔の一つ内に配した円筒状ベアリング部、
該ベアリング部分を郭成し、かつ各々板の二つの対向面
を係合する２個の肩部を含み、溝はベアリング都内にス
リーブの突出端から延伸する。

本発明の望ましい実施例を以下添付図面を参照して詳述
する。図示した締着装畳はロッキング部村の生産ばかり
でなく、それを所定位置に配設し、次いで文字板に装着
する全ての必要な作業のかなりの単純化を示したもので
ある。

前記スリーブ（ロッキング部材）１（第１図）はならい
施削して生産される金属部である。ｏッキング部材は円
筒状スリーブ形状を有し、かつその端部の一端により時
計ムーブメントの板２に固着されるものであり、他端は
板２の裏側から突出している。板２に固着した端部にて
、スリープーは円筒状ベアリング部４を都成する外側フ
ランジ３から先ず成っており、その直径はそれを受ける
ための孔６の直径と等しい。フランジ３とベアリング部
４間には平らな円形属部６があり、平らな外側肩部７は
同様にその他端にてベアリング部４を郭成する、外側肩
部７から始まり、スリーブーは時計ムーブメントの内部
に向って突出し、かつ平らな肩部１０内にて終る戦頭円
錐形が続く円筒状外側面８から成り、肩部１０の直径は
孔５の直径よりも僅かに小さい。スリーブーの内面は円
筒状であり、円形内側８同１２の基部の方に延伸してい
る。

最後に、肩部７，６間の点に肩部１０から延伸する溝１
３は二つの対向する対称的な爪ｌａ，ｌｂ内にスリーブ
１の突出部分は分割される。

孔５内にスリーブーを配設するために、スリーブーを文
字板側から（即ち第１図の上から見て）軸方向に挿入す
る。溝１３はベアリング部４の二端間の点の方へ延伸し
、溝１３が分離する肩部７の一つの部分は爪ｌａ，ｌｂ
が内方向に創成するように孔５を貫通することができ、
スリーブ１は印加された麹方向の力により単純に第１図
に示した位置を取ることができる。この作業はムーブメ
ント装着後に起り、こうして時機が一連の仕上作業中に
最も適しているときは何時でも実施される。板２は孔５
の外側を通る周縁ＩＪム１４と共に加工され、本実施例
においては、フランジ３と同じ高さである。

従ってフランジ３は周縁ＩＪム１４の境界内に沈んでい
る。詳述した装置を備えた時計ムーブメントにおいて、
板２は例えば、孔５内に挿入されたスリーフ１の突出部
分がムーブメントの機能的部分と抵触しないように適切
に選択した二つの位置において周緑部近くに配設した２
個の孔５を有する。

スリーブーはムーブメントが所定位置に装着された後で
かつ、文字板を装着する寸前に孔５内に挿入される。こ
の作業は容易に機械化され大量生産方法にて自動的に実
施される。スリーブ１を所定位置に配設した後に、文字
板装着作業が続く。

第２図は、従来周知の方法にて半田づけなどにより文字
板の裏側に装着した円筒状文字板足１６を有する金属板
である文字板１５の取付後の装置を示す。

文字板足１６はスリーブ１よりも僅かに長い。文字板足
１６の直径はスリーブ１の内面１１の直径より僅かに小
さいが、円形胴１２の内径よりも大きい。更に、溝１３
が分離した円形胴１２の二つの部分は孔５の内側に対し
てベアリング部４の圧力から起因する僅かにバイアスさ
せて幾分内方に変位させる。他方文字板足１６をスリー
ブー内に挿入したときに、円形胴１２の二つの部分は爪
ｌａ，ｌｂの弾性折曲により外方に押されるので、前記
二つの部分は文字板足１６の円筒状外面に対し強く圧押
される。文字板１５の軸方向の動きはその周緑が周縁Ｉ
Ｊムー４に休止するまで続き、文字板足１６を包囲する
城は次いでフランジ３の上部面と接触する。スリーブ１
の形状のために、文字板足１６の挿入時にスリーブがう
ける変形は文字板１５の正しい装着を保証する膨張によ
り起る複合変形である。各文字板は坂内の孔５の数と関
連するスリーフ１とに対応する数の文字板足を有し、該
文字板足はスリーブと合致し時計ムーブメントの鞠線方
向に自身に対し平行に文字板を単に動かすだけでそこの
内側面１１内に係合するように文字板の周縁の囲りに分
布する。

スリーブ１は例えばニッル銀などの金属部品であること
が望ましい。

しかしながらスリーブは明らかにもし必要ならば代りに
プラスチック材製でも良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は坂上に装着したロッキングスリーブの断面図、
第２図は所定位置に装着した文字板と文字板足を備えた
同じロッキング部材の断面図である。 １……スリーブ、２……板、４……ベアリング部、３…
・・・フランジ、６・・・・・・円形肩部、７・・・・
・・外側肩部、１０・・・・・・肩部、５・・・・・・
孔、１２・・・・・・円形胴、１３・・・…溝、ｌａ，
ｌｂ・・・・・・爪、１４・・・・・・周縁りム、１６
・・・・・・文字板足、１５・・・…文字板。 ＦＩＧ．ｌＦＩＧ．２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 時計ムーブメント板２に時計文字板１５を締着する
   ための装置に於て、前記時計文字板はそれから突出する
   二本以上の一体の文字板足１６を有し、前記文字板内に
   は孔５の数と同数の文字板足を有し、スリーブ１は前記
   各孔中に挿入してあり、前記各スリーブは前記時計ムー
   ブメント板内に沈み込んだベアリング部４と前記文字板
   から一定の厚みだけ下方の前記文字板の裏面から突出す
   る爪１ａ，１ｂとを含み、一対の周縁横方向に突出する
   フランジ３、円筒状外側面８は前記ベアリング部の両端
   にて突出し、かつ前記孔内に前記時計ムーブメント板２
   に対して前記スリーブをロツキングするための外側に突
   出する円形肩部６、外側肩部７を有し、一個以上の溝１
   ３は前記爪内に形成してあり、かつ前記ベアリング部内
   に部分的に延伸しており、前記一個以上の溝は前記爪内
   にて折曲げ自在の変形可能な複数個の弾性爪１ａ，１ｂ
   を分離して先ず対応する孔内に各スリーブを内側に曲げ
   て挿入し、次いで外側に曲げて前記文字板足の一本を受
   け、かつ前記文字板裏面から一定距離の位置にある前記
   外側肩部７の一本を前記文字板から裏面から一定の距離
   の所に孔５の下部周縁とロツキングすることを特徴とす
   る上記装置。