JPS6041293Y2 - 管の成形装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば電縫管製造設備における成形装置の改
良に関するものである。

従来、この種の成形装置は第１図に示すように架台Ａに
フレームＢを介して竪ロールとその軸Ｈ及びＨ′が別体
で構成した左右一対の竪ロールＣ及びＧ′が内設され、
この竪ロールＣ及びＧ′を、移動装置Ｇ及びＧ′と昇降
機り及びＤ′によりそれぞれ単独に水平方向及び上下方
向に変位させ、また竪ロールＣ及びＧ′間に昇降機Ｅに
より上下に変位させるボトムロールＦから構成されるも
のが知られている。

しかしながらこの方式によると次の問題点がある。

（刀 竪ロールＣ，Ｃ’を上下させる昇降機り。

Ｄ′が架台Ａの上方位置に設けられているため、架台Ａ
及びフレームＢに竪ロールＣ９Ｃ′の全荷重が加わる。

従って、架台Ａ及びフレームＢは強大なものを設けねば
ならず。

設備自体が大規模化し、その費用も高くかかつていた。

（イ）また、成形装置で成形される材料寸法は多岐にわ
たるために、竪ロールＣ，Ｃ’の組替頻度が非常に多い
。

ところが従来方式によると、竪ロールＣ，Ｃ’の組替に
際して、昇降機り。

Ｄ′及び図示しないフレームなどを取りはずすこと及び
竪ロールＣ，Ｃ’とその軸）１．Ｈ’を別々に取りはず
すなどの手間を要するなどの欠点を有していた。

（つ）さらに、成形作業中においてスケルプが浮き上る
ことがあるが、これの対策がなく、製品の変形を招くこ
とがあった。

そこで本考案は、上述の問題点を解決するためになされ
たもので、設備自体をコンパクトにし、設備費用を低減
させると共に、さらには竪ロールＣ，Ｃ’の組替を容易
にし、スケルプの浮き上りを防ぎ、作業能率の向上と品
質の向上を図るようにした管の成形装置を提供すること
を目的とするものである。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

本スタンドの構成は第２．３．４図に示すように、左右
１対の竪ロール１，１′とボトムロール２およびトップ
ロール３によってロールカリバーを構成している。

竪ロール１，１′はコロガリ軸受１７．１７’を介して
ロール軸４，４′に支持され、回転自在となっており、
竪ロールチヨツク６．６′に取付けられている。

この竪ロール１゜１′の開閉調整はロールチョック６．
６′を昇降フレーム８，８′に沿ってそれぞれ摺動させ
ることにより行う。

開閉は移動装置７，７′、例えば開閉用ジヤツキにより
左右単独に開閉を行う。

また竪ロール１，１′の高さ調整はベースフレーム１５
．１５’上に取付けられた昇降装置１６．１６’例えば
ジヤツキによって左右同時に行う。

昇降用装置１６．１６’の昇降は、チェ７、チェンスプ
ロケット２２、カップリング２０を介して昇降用モータ
２１により行う。

この時昇降用フレーム８，８′はベースフレーム１５．
１５’の案内面を摺動することにより昇降する。

ポ斗ムロール２は図示しないコロガリ軸受、ロール軸を
介して回転自在となっており、ボトムロールボックス１
０に取付けられている。

ボトムロール２の高さ調整は昇降フレーム８，８′間を
案内面として昇降する。

またボトムロール２の昇降はベースフレーム１５上に取
付けられたボトムロール昇降用ジヤツキ１８をチェ７、
チェンスプロケット２８と昇降用駆動軸１９を介してボ
トムロール昇降用モータ２６により行う。

更に、成形の安定化の為に設けられるトップロール３，
３′は、ラインセンター上の架台９に設置され、図示し
ないコロガリ軸受、ロール軸を介してトップロールボッ
クス１１に取付けられ回転自在となっている。

トップロール３，３′の高さ調整は、架台９に取付けら
れたトップロール用ジヤツキ１２を介してトップロール
昇降用モータ２７にて高さ調整を行う。

トップロールボックス１１の支持はガイドロッド２３を
トップロール支持軸受１３を摺動面として昇降する。

次に竪ロール１，１′とそのロール軸４．４’は一体化
され、ロール組替はボトムロール２、およびトップロー
ル３は全サイズ共用できロール組替を必要とせず、竪ロ
ール１，１′のみの交換で成形範囲をカバー出来る。

竪ロール１，１′のロール組替は竪ロールチヨツク６．
６′を、移動装置７．７′でロール組替位置まで移動す
る。

次いでピン２５．２５’よりコツター２４．２４’より
取外し、竪ロール１，１′、ロール軸４，４′、キャッ
プ５，５′を一体として図示しないクレーン等により取
外しロール組替を行う。

又ロールの組込みは逆の手順で行なえばよい。

なお、図中１４゜１４′は昇降フレーム受けである。

以上のように本考案によれば、 （７）竪ロール１，１′を上下させる昇降装置１６．１
６’が昇降フレーム８，８′を支えるように設けられる
ことにより、竪ロール１，１′の全荷重が昇降フレーム
８，８′及び昇降装置１６．１６’を介して、下部の架
台９に受けることができるので、架台９及びフレーム８
，８′はさ程大きなものを必要とせず、設備自体がコン
パクトになり、設備費が軽減する。

（イ）また、竪ロール１，１′の組替に際しては昇降装
置１６．１６’の取りはずし、取付けなどの手間が不要
で、竪ロール１，１′とそのロール軸４，４′が一体化
されているために、竪ロール１，１′とそのロール軸４
，４′を別々に脱着する必要がないなどの手間と時間が
大巾に短縮できる。

（つ）さらには、トップロール３を設けたことにより、
スケルプ浮き上り時、その都度矯正ができるので、製品
の変形がなく品質の向上に寄与するところが極めて大き
いなどの優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は管の成形装置の従来方式を示す概要説明図、第
２図は本考案の実施例を示す概略正面図で、第３図は平
面図、第４図は第２図のＡ−Ａ線断面図である。 １・・・・・・竪ロール、２・・・・・・ボトムロール
、３・・・・・・トップロール、４・・・・・・竪ロー
ル軸、７・・・・・・移動装置、８・・・・・・昇降フ
レーム、９・・・・・・架台、１２・・・・・・トップ
ロール用ジヤツキ、１５・・・・・・ベースフレーム、
１６・・・・・・昇降装置、１８・・・・・・ボトムロ
ール昇降用ジヤツキ、２１・・・・・・昇降用モータ、
２４・・・・・・コツター、２６・・・・・・ボトムロ
ール昇降用モータ、２７・・・・・・トップロール昇降
用モータ、２８・・・・・・チェンスプロケット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １対の竪ロール間にボトムロールを設けてロールカリバ
   ーを構成した管の成形装置において、ロールと、その軸
   を一体化して形成した竪ロールをチョックを介してそれ
   ぞれの昇降フレームに支持すると共に、該昇降フレーム
   に竪ロールの水平及び上下方向移動をジヤツキで変位可
   能に構成腰一方、上記竪ロール間に、ボトムロールに相
   対してトップロールを設け、それぞれのジヤツキにより
   上下方向に変位可能に構成したことを特徴とする管の成
   形装置。