JPS6041189Y2 - 家具、浴槽等の金属製側面体の表面処理構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家具の扉、抽斗等の前面開閉体や或は浴槽
のエプロンの如き金属製の側面体の表面を処理する構造
に関する。

従来、公知の家具や浴槽特に金属製の浴槽や家具におい
ては、それらの扉、抽斗等の前面開閉体や或はエプロン
をこれらが金属製であるがために、任意の模様や色形を
施すことが困難であり、これらが配置される室内や浴槽
のデザインに調和させることがしばしば困難であった。

特に室内や浴室の壁面に耐着されるタイルの模様やその
材質によってもたらされる感触に合わせて家具や浴槽の
側面体の表面を処理することが出来ない欠点があった。

この考案は、従来の家具や浴槽の側壁、側板、前面板、
扉、抽斗の鏡板等の側面体の表面処理にみられたかかる
欠点を除去すべくなされたものであって、以下に図面を
参照しつつ詳細に説明する。

尚、明細書において、側面体とは家具や浴槽の側壁、側
板、前面板、扉、抽斗の鏡板、浴槽のエプロン等のよう
に家具や浴槽の垂直な面を画成する部材を意味する。

図において１はステンレススティール製の浴槽であって
、その外周面には硬質ウレタンフオーム等の適宜の保温
材の層２が形成される。

３は浴槽１の外側面に配置され、前記保温材層２を介し
て浴槽１に定着されたエプロンであって、ステンレスス
ティール等の金属製で形成され、浴槽１の外側面を被覆
して、保温すると共に保温剤層２を隠ぺいしている。

エフロン３は第２図に示すように若干凹設され、装飾体
５を定着するための凹設部４が形成される。

装飾体５は木、合成樹脂等の板状の基板６の表面に高圧
メラミン板やタイル等の装飾板７を接合したものであっ
て、装飾板７には適宜の模様や色彩が施されている。

装飾体５は前記凹設部４の深さと同一の厚みを有してお
り、凹設部４内に装着されたとき、エプロン３の全体が
面一の状態になる。

装飾体５は接着剤により凹設部４の底面に接着されると
共に、装飾体５と凹設部４の間隙は、コーキング材８に
より充填密封される。

第３図はこの考案を家具の扉に適用した例を示すもので
あって、金属製の扉１０の表面を凹設してそこに装飾体
５を定着するものであって、前記と全く同様に適用出来
ることは当業者に容易に理解されるであろう。

以上のように、この考案の表面処理構造によれば、家具
、浴槽の金属製側面体３，１０の表面を凹設して凹設部
４を形成腰一枚の基板６の表面に複数の装飾板７を接合
してなる板状の装飾体５を前記凹設部４内に嵌着し基板
を介して定着しであるので、基板の厚みを変えることに
よって薄い装飾板でも厚い装飾板でも任意に選択して取
り付けることが出来、予め寸法の大きな装飾体を形成し
てエプロン等の大きさに合わせて切断して使用出来る。

又、基板を介して装飾体全体を一度に取り外すことが出
来るため交換が容易となる。

更に装飾板の強度が弱い場合にも基板に接合して裏打ち
した状態となるため何ら支障なく利用することが出来る
等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を適用した浴槽の要部を断面した斜視
図、第２図は要部の縦断面図、第３図はこの考案を家具
の扉に適用した斜視図である。 １・・・・・・浴槽、３・・・・・・エプロン、４・・
・・・・凹設部、５・・・・・・装飾体、６・・・・・
・基板、７・・・・・・装飾板、１０・・・・・・扉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家具、浴槽等の金属製側面体３，１０の表面を凹設して
   凹設部４を形成し、一枚の基板６の表面に複数の装飾板
   ７を隣接して接合し一体化した板状の装飾体５を前記凹
   設部４内に嵌着し、基板６を介して装飾体５を金属製側
   面体３，１０に定着したことを特徴とする家具、浴槽等
   の金属製側面体の表面処理構造。