JPS6041118Y2 - 炭火式コ−ヒ−ロ−スタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は直下炭火式コーヒーロースタ−に関するもの
である。

元来、コーヒー生豆（グリーンコーヒー）は、焙煎によ
って褐変し、独特の香味を帯びる。

そして芳香は揮発し易いため、高級品では、無塵を控え
るのが普通である。

なおしかしトルコ風、イタリア風などでは特に黒く焙煎
して焦臭をつけるものである。

そして従来一般のコーヒーロースタ−としては、商品の
均一な無塵が要求され、しかも焙煎による芳香の損失を
防ぐ必要があるため、２００〜２５０℃位の高温で２粉
以内に処理するものであった。

しかるにこの従来のコーヒーロースターテハ、カス燃料
（プロパン、都市ガスなど）が使用され、焙煎筒胴も金
網ケージ式筒胴で、かつ燃焼炉構造、排気ドラフト調整
構造などの点でも不備があり、断えず一定温度で焙煎が
行いにくく、光沢のある良質な製品が得られ難く、燃料
ロスも大きかった。

なお一部には燃料として炭火とガス火を併用したものや
炭火だけのものもあったが、燃焼炉室の保温性、断熱性
及び焙煎筒胴室の保温、蓄熱効率が劣り、低温でじっく
り時間をかけて優良な焙煎コーヒー豆を連続安定的に製
造することが望めなかった。

この考案は以下説明するような炭火式コーヒーロースタ
−を提供して上記従来の諸欠点、諸問題を解消する目的
に出たものである。

次にこの考案ロースタ−を図面実施例について詳しく説
明すると、２は機台１上の本体外筒でその中央部下方の
機台１上部には耐火煉瓦層４にて構成の炉室５が構成さ
れている。

なお３は炉底、６は火格子（ロスドル）である。

そして上記炉室５の炉底３には複数の送風口８ａが連通
開口された外部送風機７からの送風管８が配管され外部
から強制送風できるようにしである。

なお９は点火用ガス管で先端開口は炉室５内に臨ませで
ある。

なお上記本体外筒２の上部中央には通孔２１が設けられ
ている。

また本体外筒２は後面が遮閉されると共に前面は中心軸
承１１を含む上半が上遮板部１０ａ１残部下半が開閉自
在の下蓋となっている。

１２は外周に多数の細孔１３が穿設されたパンチングメ
タルでなる筒胴の内周面にリボンスクリュー１８が一体
に付され、かつ中心軸１９と筒胴とが複数の各連結杆２
０で連結一体化された前端開口の焙煎筒胴で、該焙煎筒
胴１２は前記本体外周１内に、外周に胴室Ｓを形成する
ようにしてその中心軸１９を軸承１１、後部軸承に支承
して回転自在に架設支承されている。

１４は前方の斜上方から斜設された連通管で、下端は上
遮板部１０ａを貫通して焙煎筒胴１２内に連通され、上
端にはゲート弁１６を備えたホッパー１５が設けられて
いる。

１７は上記連通管１４上部から分岐した分岐排気管で、
ファン２６の吸込管２４のほぼ中央部に連通されている
。

なお２５はファン２６の送出管である。

さて、上記吸込管２４内には、はぼ中央部外周面に、は
ぼ９０度の角変位で、中央遮板部３０にて左右に分割さ
れた大流入口２９と、小流入口３１とを夫々有する第３
図に示す回転筒弁体２７が、第２図に示す如く、バンド
ル２８操作で回転自在に嵌装されている。

なお上記の場合、バンドル２８操作で、同大流入口２９
及び小流入口３１が、分岐排気管１７及び通孔２１に夫
々選択的に連通させることができるように構成されてい
る。

なお図中２２はシュート、２３は攪拌冷却器である。

次に作用状態を簡単に説明すると、先ずゲート弁１６を
開いてホッパー１５より適量のコーヒー生豆が焙煎筒胴
１２内に供給収納される。

（この場合下蓋１０ｂは遮閉されている。

）それからバンドル２８を回わして図面第１〜３図の状
態から回転筒弁体２７を９０度左へ囲わして通孔２１を
遮閉すると共に小流入口３１を分岐排気管１７に連通さ
せる。

そして炉室５の火格子６上に炭を載せて点火用ガス管９
からのガス点火で炭火燃焼を行わせ、適宜送風機７によ
って外部から強制送風を行う。

しかしそれと伴って焙煎筒胴１２を本体外筒２内で回転
させ、焙煎を行う。

この際、排気はファン２６によって送出管２５を経て外
気に排出される。

そして焙煎筒胴１２内のコーヒー生豆が焙煎し終ったら
、再びバンドル２８を前と逆方向に操作して図面第１〜
３図の状態とし、同大流入口２９を分岐排気管１７に、
小流入口３１を通孔２１に夫々連通させてファン２６に
よって内部からの排気を行う。

そしてそれが完了したら下蓋１０ｂを開いて焙煎豆を攪
拌冷却器２３内に収容して攪拌しながら真空吸引を行い
冷却及び夾雑物の除去を行うものである。

この考案は、叙上のように内周面にリボンスクリュー１
８が付された回転自在の焙煎筒胴１２を、多数の細孔１
３が穿設されたパンチングメタルの筒胴としたから、従
来の金網式筒胴の場合と違ってコーヒー豆が断えず一定
温度で円滑に万遍なく焙煎できて煎り状態が、むらなく
光沢の良い良質な製品が焙煎できると共に燃料ロスも少
くきわめて経済的であるなどの卓抜した効果がある。

また炉室５を耐火煉瓦層４によって構成したから保温性
、断熱性が良好で熱効率がよく、特に高級品を低温で長
時間かけて焙煎するのに適すと共に外部から強制送風で
きるから炭火の完全燃焼を促し良質の製品を焼成できる
などの優れた効果がある。

また前記したようにファン２６吸込側の回転筒弁体２７
の大流入口２９を、中央遮断部３０によって左右に分割
させたから、焙煎後の排気量が適量に抑制でき、風味、
香気をを失わない味のよい優良製品が得られる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は一部を
欠截した側面図、第２図は排気弁部の斜視図、第３図は
回転筒弁体の斜視図である。 １・・・・・・機台、２・・・・・・本体外筒、３・・
・・・・炉底、４・・・・・・耐火煉瓦層 ５・・・・
・・炉室、６・・・・・・火格子、７・・・・・・送風
機、８・・・・・・送風管、８ａ・・・・・・送風口、
９・・・・・・点火用ガス管、ｌｅａ・・・・・・上遮
板部、１０ｂ・・・・・・下蓋、１１・・・・・・中心
軸承、１２・・・・・・焙煎筒胴、１３・・・・・・細
孔、１４・・・・・・連通管、１５・・・・・・ホッパ
ー、１６・・・・・・ゲート弁、１７・・・・・・分岐
排気管、１８・・・・・・リボンスクリュー、１９・凹
曲中心軸、２０・・・・・・連結杆、２１・・・・・・
通孔、２２・・・・・・シュート、２３・・・・・・攪
拌冷却器、２４・・・・・・吸込管、２５・・・・・・
送出管、２６・・・・・・ファン、２７・・・・・・回
転筒弁体、２８・・・・・・バンドル、２９・・・・・
・大流入口、３０・・・・・・中央遮板部、３１・・・
・・・小流入口、Ｓ・・・・・・周隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 直下炭火式ロースタ−において、内周面にリボンスクリ
   ュー１８が付された回転自在の焙煎筒胴１２を、多数の
   細孔１３が穿設されたパンチングメタルの筒胴とすると
   共に炉室５を耐火煉瓦層４によって構成して炉底３に外
   部から強制送風できるようになし、上記焙煎筒胴１２内
   及びそれと本体外筒２との間の胴室Ｓ内の排気をマニホ
   ールド的に排出するファン２６吸込側の、小流入口３１
   を併有せる回転筒弁体２７の大流入口２９が中央遮断部
   ３０にて左右に分割されてなる炭火式コーヒーロースタ
   −０