JPS6041024B2 - ジルコン・チタン酸鉛系磁器の製造方法 - Google Patents

ジルコン・チタン酸鉛系磁器の製造方法

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JPS6041024B2
JPS6041024B2 JP52091716A JP9171677A JPS6041024B2 JP S6041024 B2 JPS6041024 B2 JP S6041024B2 JP 52091716 A JP52091716 A JP 52091716A JP 9171677 A JP9171677 A JP 9171677A JP S6041024 B2 JPS6041024 B2 JP S6041024B2
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lead
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貞行 高橋
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジルコン・チタン酸鉛系圧電性磁器のごとき含
鉛系磁器の製造方法にかかる。
ジルコン・チタン酸鉛を主成分とする磁器は誘電率が高
く、圧電性を大きい。
そして諸特性の温度や時間に対する信頼性も高いので、
今日各種超音波振動子やコンデンサ材料として広く実用
されている。これらの磁器は通常次の様な方法で製造さ
れている。
まず、酸化鉛(Pb○)、酸化ジルコン(Zr02)、
酸化チタン(Ti02)及び主成分となる他の金属酸化
物粉末を化学量論的に所定量を秤量し、ボールミル等を
用いて混合する。混合粉末を800oo程度の温度で数
時間仮擁した後、所定の寸法、形状にプレス成型する。
そして1200〜1300qoの高温で数時間焼結して
はじめて磁器化する。ところで主成分の一つであるPD
Oはその融点が1000oo以下にあるため、これ以上
の温度の大気中で競結するとPb成分の一部が蒸発して
しまう。そこで、競絹中にPb0の蒸発を防止し、化学
量論的なジルコン・チタン酸鉛系磁器を得るために各種
の工夫がこらされている。例えば上述した仮燈粉末のプ
レス成型体をP泣の3磁器粉末と共に白金ルッボ中に密
封して暁結する方法や、あるいはPbZrQ磁器で造ら
れた容器の中へプレス成型体を入れて焼結する等の方法
がとられている。
従って白金ルッボやPbZの3磁器粉末あるいはP泣の
3磁器容器等を準備せねばならず、またこれら容器に密
封する作業等は量産処理の大きな障害となっている。
また、Pboの蒸気は人体に有害であるため焼結中に発
生するPOO蒸気を特殊な装置により大気中に拡散する
ことを防がねばならない。
従って市販されている電気炉をそのまま使用することが
出来ず、高価な特殊装置の取付けが必要である。以上の
様な理由でジルコン・チタン酸鉛系磁器のような含鉛系
磁器は鉛を含まない他の磁器と比較して高価なものにな
っている。本発明の目的は含鉛系磁器の暁結温度をPb
○の融点以下に下げることによりPDO蒸気の蒸発を防
止し、上記製造工程の欠点を解決して安価な磁器を大量
に提供することにある。
本発明によれば、前述のような磁器の製造工程で成分原
料に焼結温度低下剤を添加して暁結を行うことにより、
糠結温度がPけ0の融点以下に下がり上記目的が達成さ
れる。
擬結温度低下剤の添加は孫絹前のいずれの段階でも可能
であるが、仮鱗後で成型前に添加するのが技も効果的で
ある。含鉛系磁器の燐結温度低下剤の一例としてアリカ
リ金属塩とPbF2との組合わせを挙げることができる
。アリカリ金属塩の中で特に有効なものとしてLi、N
a、およびKのフッ化物ならびに炭酸塩がある。すなわ
ちLiF、NaF、KF、Lj2C03、Na2C03
、K2C03である。他のアリカリ金属塩は効果は上記
例示のものほど顕著ではないが焼結温度低下剤の要素と
して使用することは可能である。本発明の方法に従がえ
ば700oo程度の低温で充分暁結した磁器が得られる
その結果以下のような効果がある。‘1’ 大気中で裸
の状態での競結が可能となり、隣結工程が簡素、簡潔化
されると同時に所要工数が大中に削減される。
(2’Pbo蒸気の発生に対する公害防止設備が不要と
なる。
(3} 積層セラミック・コンデンサの様に磁器内部に
電極を有する用途に対しては、従来は電極材料として白
金やパラジウム等の耐熱性に優れた高価は貴金属しか用
いることが出来なかったが本発明の方法を採用すれば内
部電極材料としてニッケルや銀等が充分使用に耐える。
従って積層セラミック・コンデンサの原料費を大中に低
減することが可能である。次に実施例に沿って本発明の
詳細な説明をおこなう。
実施例 1 成分原料として酸化鉛(POO)、酸化ジルコン(Zr
02)、及び酸化チタン(Ti02)の粉末を準備した
これらをPb(Zr。.52Tim8)03になるよう
な割合で秤量した後ボールミルを用いて2独時間混合し
た。そして800ooで2時間仮蛇し、仮暁粉末には焼
結温度低下剤としてNaFおよびPbF2粉末をNaF
+がbF2として成分原料に対し3〜6仇hol%の範
囲で添加し、ボールミルで混合した後、直径2仇廠、厚
さ1肋の円板にプレス成型した。この成型体を大気中7
00午○の温度で2時間燐結した。これらの暁絹体表面
を顕微鏡で観察したところ、結晶粒子が観測され磁器化
していることが確認されナこ。得られた磁器円板の上、
下面を研磨した後全軍極を葵着した。最後に必V/燭の
直流電界を1時間印加して分極処理を施こし、謙鰭率、
誘電損失(tan6)及び蓬方向振動電気機械結合係数
(r)の測定を行なった。その結果を第1表に示す。第
1表本表からNaFおよびPbF2をNaF+がbF2
の割合でジルコン・チタン酸鉛磁器の仮暁粉末に添加し
て暁結すると成分原料に対して4〜58hol%の範囲
で70000程度の低い温度で焼結が可能なことが明ら
かである。
NaFとPbF2との割合を変えると、成分原料に対す
る添加量の有効範囲は若干変化するものと考えられる。
実施例 2 実施例1と同様の方法で得た ○‐850{Pb(Zr貴Tjを)。
3}−○‐150{Pb(Mn貴Sb《)03}磁器の
仮暁粉末に実施例1と同じNaFおよびPbF2粉末を
添加し、実施例1と同様に混合、成型および焼結を行い
、圧軍振動子を得た。
得られた磁器の誘電性、圧電的特性を第2表に示す。第
2表 本表からジルコン・チタン酸鉛の一部をべロブスカィト
型酸化物で直換した様な磁器においてもNaFとPbF
2の添加により磁器化温度を低下させることの可能なこ
とは明らかである。
実施例 3 実施例1と同じPb(Zャ.52Tim8)03の磁器
の仮焼粉末に嫌絹温度低下剤としてKFとPbF2とを
KF+斑bF2の割合で成分原料に対し3〜7皿ol%
の範囲で添加し、実施例1と同様に混合、成型および蛇
結を行い、同様にして特性を測定した結果第3表に示す
その結果5〜6靴ol%の範囲で低温燦絹により有効な
圧電磁器を製造できることが明らかである。第3表 実施例 4 組成が0.900{Pb(Zr卓Tiき)03}−0.
100{Pb(MnをNbぢ)03}になる様に原料粉
末を混合し実施例1と同様の条件で作成した仮競粉末に
凝結温度低下剤として、KFおよびPbF2粉末を公F
十犯bF2の割合に混合したものを成分原料に対して5
〜62hol%の範囲で添加し、実施例1と同様の方法
で混合、成型および競縞体を得た。
得られた磁器の誘電的、圧電的特性を第4表に示す。第
4表本例からジルコン・チタン酸鉛磁器の一部をべロブ
スカィト型酸化物強誘電体で贋摸した磁器に対してもK
FとPbF2の添加は暁結温度を低下せしめる効果のあ
ることは明白である。
実施例 5 実施例1と同様Pb(Zも.52Ti。
.48)03磁器の仮膝粉末に焼結温度低下剤としてL
iC03とPbF2とを等モルつっの割合で成分原料に
対し3〜49hol%の範囲で添加し、実施例1と同様
に混合、成型および焼結を行い、同様にして特性を測定
した結果を第5表に示す。その結果5〜45mol%の
範囲で低温暁精により有効な圧電性磁器を製造できるこ
とが明白である。第5表 実施例 6 実施例2と同じく一部をべロブスカィト型酸化物で置換
したジルコン・チタン酸鉛系の○‐850{Pb(Zr
号Ti身)。
3}−○‐150{Fb(Mn★Sb各)03}磁器の
仮競粉末に、嫌結温度低下剤として実施例5と同様にL
iC03とPbF2とを等モルづつの割合で成分原料に
対し5〜5仇hol%の範囲で添加し、実施例1と同機
にして得た磁器の特性を測定した結果を第6表に示す。
第6表その結果、5〜50hol%の範囲で低温蟻縞に
よ′り有効な圧電性磁器を製造できることが明白である
以上の実施例においては、含鉛系磁器としてジルコン・
チタン酸鉛系磁器(その一部をべロブスカィト型酸化物
で置換した磁器を含む)を取り上げて焼結温度低下剤の
効果を確めた。
しかし本発明の主旨は、焼結温度を低下して主要成分原
料であるPboの蒸発を抑えることにあるので、本発明
は実施例に例示の磁器に限定されるものではなく、他の
含鉛系磁器をも含むものであることは勿論である。また
鱗絹温度低下剤としてはアルカリ金属塩とPbF2とを
数種類の割合に混合したものを示したが本発明はそれら
の割合に限定されないことも勿論である。以上の説明か
ら明らかなように、本発明によれば含鉛系磁器の磁器化
の暁絹温度の大中な低下が可能となり、工業的価値は多
大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジルコン・チタン酸鉛系磁器の製造方法であつて、
    PbF_2と、アルカリ金属のフツ化物又は炭酸塩とか
    らなる焼結温度低下剤を成分原料の仮焼後に添加する工
    程を備えたことを特徴とするジルコン・チタン酸鉛系磁
    器の製造方法。
JP52091716A 1977-07-29 1977-07-29 ジルコン・チタン酸鉛系磁器の製造方法 Expired JPS6041024B2 (ja)

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JPS63187313U (ja) * 1987-05-24 1988-11-30

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JP2538439B2 (ja) * 1991-03-28 1996-09-25 太陽誘電株式会社 鉛系誘電体磁器組成物の製造方法
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CN114574166A (zh) * 2022-03-30 2022-06-03 西安交通大学 一种适用于高温场合熔盐传热蓄热介质、制备方法及应用

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