JPS6040767Y2 - 地下室用パネル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、トップライトおよび脱出用開口付の地下室
用パネルに関するものである。

従来の地下室は、第３図に示すように地下室Ａの外壁Ｂ
と土留壁Ｃとの間にドライエリアＤを形威し、このドラ
イエリアＤを採光空間および避難空間として利用してい
た。

しかしながら、土留壁Ｃは水平方向の土圧に耐える必要
があるため工事が大がかりとなって高価なものとなり、
ドライエリアＤの面積を広くとることが困難で、そのた
め有効採光面がとりにくいという問題があった。

また避難階段を作るとその分ドライエリアの構造が複雑
化し一層高価となる問題があった。

したがって、この考案の目的は、工事費が安くしかも有
効採光面積の大きいトップライトおよび脱出用開口付の
地下室用パネルを提供することである。

この考案の一実施例を第１図および第２図により説明す
る。

すなわち、この地下室用パネル１は、パネル枠１′と、
このパネル枠１′の下部から上部にかけて漸次外側へ張
出した傾斜板２と、この傾斜板２の上縁部と前記パネル
枠１′の上片１’ａに取付けた開口枠４と、この間口枠
４に開閉自在に取付けたガラス戸５と、前記傾斜板２の
内面の下部から上部にかけて付設した脱出用はしご３と
を備えている。

ガラス戸５はヒンジ６およびリンク機構７で開閉自在に
取付けたものである。

ｌ’ｂはパネル枠１′の下片を示す。このように構成し
た地下室用パネル１を第２図に示すように他のパネル８
，９と組合わせて地下室１０を構築することにより、従
来のドライエリアが不要となる。

しかも、開口枠４を大きくして有効採光面積を大きくし
ても、傾斜板２の作用でパネル１全体に加わる水平方向
の土圧が軽減されるため、従来の大がかりな土留壁Ｃ（
第３図）が不要となり、工事費を削減することができる
。

また、簡単な構造の脱出用はしご３により、非常時にお
いても安全に避難脱出することができる。

以上のように、この考案の地下室用パネルは、パネル枠
と、このパネル枠の下部から上部にかけて漸次外側へ張
出した傾斜板と、この傾斜板の上縁部と前記パネル枠の
上片に取付けた開口枠と、この開口枠に開閉自在に取付
けたガラス戸と、前記傾斜板の内面の下部から上部にか
けて付設したはしごとを備えているため、工事費が安く
、有効採光面積が大きく、避難脱出もできるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の断面図、第２図はその施
工説明図、第３図は従来の地下室の説明図である。 １・・・・・・地下室用パネル、 １′・・・・・・パネル枠、 ・・・・・・傾斜板、 ３・・・・・・脱出用はしご、 ４・・・・・・開口 枠、 ５・・・・・・ガラス戸、 ６・・・・・・ヒンジ、 ７・・・・・・リン ク機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネル枠と、このパネル枠の下部から上部にかけて漸次
   外側へ張出した傾斜板と、この傾斜板の上縁部と前記パ
   ネル枠の上片に取付けた開口枠と、この開口枠に開閉自
   在に取付けたガラス戸と、前記傾斜板の内面の下部から
   上部にかけて付設したはしごとを備えた地下室用パネル
   。