JPS6040762B2 - ボイラの給水制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、多管式貫流ボィラにおける給水制御方法に
関するものである。

従来の多菅式貫流ボィラにおける給水制御方法におし、
は、ボィラ本体の外側に水管と別遣して水位検出器を設
け、水位検出器内の水位が設定値に達しているかどうか
を検出し、その制御信号によって給水ポンプを制御して
いた。

ボィラ定常運転時においては、水管が加熱されて気泡を
生じ、気泡によりみかけの水面が上昇し、水位検出器内
の設定水位よりも水管内の水位の方が高くなる。

故に水管過熱は起こらない。しかし、ボィラ起動時にお
いては、水管内の水位は概ね水位検出器内の水位と同レ
ベルである。しかるに、水管の上部は水で満たされない
状態となり、水管が過熱されて重大な支障をもたらす欠
点があった。また、起動時に強制的に水位を上昇させ水
管の過熱を防ぐようにした貫流ボィラ（実額昭５５一７
６４２）においては、起動直後に蒸気の中に水分が多く
含まれるという問題点があった。

この発明は、上記欠点を解消することを目的としたもの
で、ボィラ起動時における水管の過熱を防止するととも
に乾き度の良好な蒸気を得ることができる給水制御方法
を提供するものである。

この発明の給水制御方法は、従来の水位検出器を用いた
水位制御方法の他に、ボィラ起動時にタイマー設定時間
だけ余分に給水を行ない、フローしながら燃焼させるこ
とを特徴としている。以下図面にもとづいて説明する。
第１図は、この発明の給水制御方法に用いる装置の一実
施例を示したもので、上部管寄せ１と下部管寄せ２とは
多数の水管３で蓮通されている。

ボイラ本体の外側に水管３と別直して水位検出器４が設
けられている。上部管寄せ１と水位検出器４とは蒸気部
連絡管５によって運速されている。下部管寄せ２と水位
検出器４とは水部連絡管６によって運速されている。給
水管７に給水ポンプ８が設けられている。水位検出器４
の蒸気部にブロー管９が取り付けられている。ブロー管
９にスチームトラツプ１０が設けられている。水位検出
器４内には水位検出榛１１が設けられている。図中１２
は蒸気圧力スイッチ、１３は制御器である。他の実施例
として、ブロー管は水部に取り付けて電磁弁によって制
御してもよい。第２図は、この発明の給水制御方法に用
いる装置の一実施例を示した回路図であり、第３図は、
機器の動作タイムチャート図である。

図中ＳＷ，は運転スィッチ、ＳＷ２は燃焼スイッチ、塔
は蒸気圧力スイッチ、Ａは給水ポンプ制御用接点、ＷＰ
は給水ポンプ、Ｔはタイマー、ＢＣは燃焼制御装置、Ｏ
Ｖは燃焼電磁弁、ＩＧＴは着火トランス、ＢＭはバーナ
モータである。通常は給水ポンプＷＰは、給水ポンプ制
御用接点Ａでｏｎ−ｏｆ滞り御され、一定範囲内の水位
で制御されている。

蒸気圧力スイッチ塔の接点が入り運転が開始されると、
タイマーＴに電源が供給され、タイマーの後点Ｔ，が入
り給水ポンプＷＰが作動する。タイマーＴの設定時間が
過ぎると、タイマーの接点Ｔ２がはなれ、給水ポンプＷ
Ｐは通常の給水ポンプ制御用接点Ａのみで制御されるよ
うになる。またト燃焼制御装置ＢＣの働きにより、蒸気
圧力スイッチＰＳの接点が入ってから、プレパージ後燃
競電磁弁ＯＶおよび着火トランスＩＧＴに電源が供Ｖ給
され、燃焼が開始される。以上説明したようにこの発明
は、ボィラ起動時に水位検出棒に関係なくスイッチ設定
時間だけ余分に給水を行ない、スチームトラツプによっ
てブローしながら燃焼させるようになっているので、起
動時間に対応してブロー量を調節することにより、水管
の過熱が防止できるとともに乾き度の良好な蒸気を得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の給水制御方法に用いる装置の一実
施を示した概略縦断面図である。 第２図は、この発明の給水制御方法に用いる装置の一実
施例を示した回路図である。第３図は、機器の動作タイ
ムチャート図である。第１図第３図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 多管式貫流ボイラにおいて、従来の水位検出器を用
   いた水位制御方法の他に、ボイラ起動時にタイマー設定
   時間だけ余分に給水を行ない、ブローしながら燃焼させ
   ることを特徴とするボイラの給水制御方法。