JP2928141B2 - 多管式貫流ボイラ - Google Patents
多管式貫流ボイラInfo
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- JP2928141B2 JP2928141B2 JP22271895A JP22271895A JP2928141B2 JP 2928141 B2 JP2928141 B2 JP 2928141B2 JP 22271895 A JP22271895 A JP 22271895A JP 22271895 A JP22271895 A JP 22271895A JP 2928141 B2 JP2928141 B2 JP 2928141B2
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は環状の上下管寄せを2列
の水管列で連結し、水管列に囲まれた中心部分で燃焼を
行う多管式貫流ボイラに関するものである。
の水管列で連結し、水管列に囲まれた中心部分で燃焼を
行う多管式貫流ボイラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】環状の上下管寄せの間を2列の水管列で
連結し、水管列で囲まれた中心部分で燃焼を行う形式の
多管式貫流ボイラが広く使用されている。該ボイラは上
下の管寄せに接続された水位検出装置によって水位が検
出され、水位によって下部管寄せへの給水を制御して、
一定の水位を保つ。ボイラ内の水は、水管部分を加熱す
ることによって沸騰し、激しく沸騰している場合には缶
水中に発生する気泡によって缶水が大きく持ち上げられ
るため、水位が高いとキャリオーバが発生する反面、沸
騰が少ない場合には缶水が持ち上げられる量が少なくな
るため、水位が低いと水管上部にまで缶水が達しないこ
とにより水管が過熱される。
連結し、水管列で囲まれた中心部分で燃焼を行う形式の
多管式貫流ボイラが広く使用されている。該ボイラは上
下の管寄せに接続された水位検出装置によって水位が検
出され、水位によって下部管寄せへの給水を制御して、
一定の水位を保つ。ボイラ内の水は、水管部分を加熱す
ることによって沸騰し、激しく沸騰している場合には缶
水中に発生する気泡によって缶水が大きく持ち上げられ
るため、水位が高いとキャリオーバが発生する反面、沸
騰が少ない場合には缶水が持ち上げられる量が少なくな
るため、水位が低いと水管上部にまで缶水が達しないこ
とにより水管が過熱される。
【0003】水管列を2列にしている場合、内側水管列
は外側水管列よりも多くの熱が加えられるため、内側水
管列内の缶水は激しく沸騰し、沸騰水は大きく持ち上げ
られるが、内側水管列に比べて加熱量が少ない外側水管
列内の缶水は内側水管列ほど沸騰水が持ち上げられな
い。内側水管列と外側水管列では加熱量が異なるために
缶水の持ち上げられ方が異なっており、内側水管列と外
側水管列では最適な水位は異なるため、複雑な給水制御
が必要で、どちらにも適する水位は狭い範囲に限定され
て給水ポンプは頻繁に発停することとなり、水位が外れ
るとキャリオーバや水管過熱が発生した。
は外側水管列よりも多くの熱が加えられるため、内側水
管列内の缶水は激しく沸騰し、沸騰水は大きく持ち上げ
られるが、内側水管列に比べて加熱量が少ない外側水管
列内の缶水は内側水管列ほど沸騰水が持ち上げられな
い。内側水管列と外側水管列では加熱量が異なるために
缶水の持ち上げられ方が異なっており、内側水管列と外
側水管列では最適な水位は異なるため、複雑な給水制御
が必要で、どちらにも適する水位は狭い範囲に限定され
て給水ポンプは頻繁に発停することとなり、水位が外れ
るとキャリオーバや水管過熱が発生した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、水管列によって加熱量が異なっていても、
複雑な給水制御を行うことなく、キャリオーバや水管過
熱が発生することを防ぐことのできる多管式貫流ボイラ
を提供することにある。
する課題は、水管列によって加熱量が異なっていても、
複雑な給水制御を行うことなく、キャリオーバや水管過
熱が発生することを防ぐことのできる多管式貫流ボイラ
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】環状の上部管寄せと下部
管寄せの間を内側水管列と外側水管列の2列の水管で連
結し、内側水管列で囲まれたボイラ中心部分で燃焼を行
っている多管式貫流ボイラにおいて、上部管寄せを内側
水管列が接続されている内側上部管寄せと外側水管列が
接続されている外側上部管寄せ、下部管寄せを内側水管
列が接続されている内側下部管寄せと外側水管列が接続
されている外側下部管寄せにそれぞれ分割し、内側上部
管寄せと内側下部管寄せに接続されている内側水位検出
装置と、外側上部管寄せと外側下部管寄せに接続されて
いる外側水位検出装置を設け、内側下部管寄せと外側下
部管寄せのそれぞれに給水配管を接続しておき、内側水
管列への給水と外側水管列への給水を独立して制御す
る。
管寄せの間を内側水管列と外側水管列の2列の水管で連
結し、内側水管列で囲まれたボイラ中心部分で燃焼を行
っている多管式貫流ボイラにおいて、上部管寄せを内側
水管列が接続されている内側上部管寄せと外側水管列が
接続されている外側上部管寄せ、下部管寄せを内側水管
列が接続されている内側下部管寄せと外側水管列が接続
されている外側下部管寄せにそれぞれ分割し、内側上部
管寄せと内側下部管寄せに接続されている内側水位検出
装置と、外側上部管寄せと外側下部管寄せに接続されて
いる外側水位検出装置を設け、内側下部管寄せと外側下
部管寄せのそれぞれに給水配管を接続しておき、内側水
管列への給水と外側水管列への給水を独立して制御す
る。
【0006】
【作用】水管列ごとに水位検出を行っておき、水管列ご
とに給水制御を行うので、内側水管列と外側水管列での
加熱量に差があり、缶水の持ち上げられ方に差があって
も、それぞれの水管列に最適な水位となるように給水制
御することでキャリオーバや水管過熱を防ぐことができ
る。
とに給水制御を行うので、内側水管列と外側水管列での
加熱量に差があり、缶水の持ち上げられ方に差があって
も、それぞれの水管列に最適な水位となるように給水制
御することでキャリオーバや水管過熱を防ぐことができ
る。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
ボイラの上部に環状の上部管寄せ、下部にも環状の下部
管寄せを設け、上下の管寄せの間を内側水管列10、外
側水管列11で連結する。上下の管寄せは、内側水管列
10の接続されている内側と、外側水管列11の接続さ
れている外側に分割して、上部管寄せを内側上部管寄せ
1、外側上部管寄せ2、下部管寄せを内側下部管寄せ
3、外側下部管寄せ4とする。内側上部管寄せ1、内側
下部管寄せ3に接続された内側水位検出装置5と、外側
上部管寄せ2、外側下部管寄せ4に接続された外側水位
検出装置6を設け、内側水管列10と外側水管列11の
水位をそれぞれ独立して検出する。内側下部管寄せ3に
は内側給水ポンプ12が設けられている内側給水配管
8、外側下部管寄せ4には外側給水ポンプ13が設けら
れている外側給水配管9が接続されており、内側水管列
10と外側水管列11へはそれぞれ独立して給水が行わ
れる。給水制御は内側水位検出装置5、外側水位検出装
置6からの水位信号を受けている給水制御装置14で行
われて、内側給水ポンプ12、外側給水ポンプ13の稼
動を制御しており、内側水管列10、外側水管列11の
水位は内側水管列10は低く外側水管列11は高くなる
ように制御される。
ボイラの上部に環状の上部管寄せ、下部にも環状の下部
管寄せを設け、上下の管寄せの間を内側水管列10、外
側水管列11で連結する。上下の管寄せは、内側水管列
10の接続されている内側と、外側水管列11の接続さ
れている外側に分割して、上部管寄せを内側上部管寄せ
1、外側上部管寄せ2、下部管寄せを内側下部管寄せ
3、外側下部管寄せ4とする。内側上部管寄せ1、内側
下部管寄せ3に接続された内側水位検出装置5と、外側
上部管寄せ2、外側下部管寄せ4に接続された外側水位
検出装置6を設け、内側水管列10と外側水管列11の
水位をそれぞれ独立して検出する。内側下部管寄せ3に
は内側給水ポンプ12が設けられている内側給水配管
8、外側下部管寄せ4には外側給水ポンプ13が設けら
れている外側給水配管9が接続されており、内側水管列
10と外側水管列11へはそれぞれ独立して給水が行わ
れる。給水制御は内側水位検出装置5、外側水位検出装
置6からの水位信号を受けている給水制御装置14で行
われて、内側給水ポンプ12、外側給水ポンプ13の稼
動を制御しており、内側水管列10、外側水管列11の
水位は内側水管列10は低く外側水管列11は高くなる
ように制御される。
【0008】ボイラの運転を行っている場合、内側水管
列10で囲まれたボイラ中心部分の燃焼室7で燃焼を行
い、最初に内側水管列10を加熱し、その後に外側水管
列11を加熱するので、内側水管列10の加熱量は外側
水管列11の加熱量よりも多くなる。内側水管列10内
では加熱量が多いため缶水中に気泡が大量に発生し、缶
水大きく持ち上げられるが、内側水管列10内の水位を
低くしているのでキャリオーバは発生し難く、外側水管
列11内では加熱量が少ないため缶水が持ち上げられる
量は少ないが、水位を高くしているので水管の過熱は防
がれる。
列10で囲まれたボイラ中心部分の燃焼室7で燃焼を行
い、最初に内側水管列10を加熱し、その後に外側水管
列11を加熱するので、内側水管列10の加熱量は外側
水管列11の加熱量よりも多くなる。内側水管列10内
では加熱量が多いため缶水中に気泡が大量に発生し、缶
水大きく持ち上げられるが、内側水管列10内の水位を
低くしているのでキャリオーバは発生し難く、外側水管
列11内では加熱量が少ないため缶水が持ち上げられる
量は少ないが、水位を高くしているので水管の過熱は防
がれる。
【0009】
【発明の効果】本発明を実施することで、水管列によっ
て加熱量が異なっていてもそれぞれに最適な水位を保つ
ことができ、複雑な給水制御の必要が無く、キャリオー
バや水管過熱を防止できる。
て加熱量が異なっていてもそれぞれに最適な水位を保つ
ことができ、複雑な給水制御の必要が無く、キャリオー
バや水管過熱を防止できる。
【図1】 本発明の一実施例の概要図
【図2】 図1のA−A断面図
1 内側上部管寄せ 2 外側上部管寄せ 3 内側下部管寄せ 4 外側下部管寄せ 5 内側水位検出装置 6 外側水位検出装置 7 燃焼室 8 内側給水配管 9 外側給水配管 10 内側水管列 11 外側水管列 12 内側給水ポンプ 13 外側給水ポンプ 14 給水制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F22B 21/06
Claims (1)
- 【請求項1】環状の上部管寄せと下部管寄せの間を内側
水管列と外側水管列の2列の水管で連結し、内側水管列
で囲まれたボイラ中心部分で燃焼を行っている多管式貫
流ボイラにおいて、上部管寄せを内側水管列が接続され
ている内側上部管寄せと外側水管列が接続されている外
側上部管寄せ、下部管寄せを内側水管列が接続されてい
る内側下部管寄せと外側水管列が接続されている外側下
部管寄せにそれぞれ分割し、内側上部管寄せと内側下部
管寄せに接続されている内側水位検出装置と、外側上部
管寄せと外側下部管寄せに接続されている外側水位検出
装置を設け、内側下部管寄せと外側下部管寄せのそれぞ
れに給水配管を接続しておき、内側水管列への給水と外
側水管列へに給水を独立して制御することを特徴とする
多管式貫流ボイラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22271895A JP2928141B2 (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 多管式貫流ボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22271895A JP2928141B2 (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 多管式貫流ボイラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0949604A JPH0949604A (ja) | 1997-02-18 |
JP2928141B2 true JP2928141B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=16786825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22271895A Expired - Fee Related JP2928141B2 (ja) | 1995-08-07 | 1995-08-07 | 多管式貫流ボイラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2928141B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-07 JP JP22271895A patent/JP2928141B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0949604A (ja) | 1997-02-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |