JPS6040685A - 直流逆極性溶接用ソリッドワイヤ - Google Patents
直流逆極性溶接用ソリッドワイヤInfo
- Publication number
- JPS6040685A JPS6040685A JP14939983A JP14939983A JPS6040685A JP S6040685 A JPS6040685 A JP S6040685A JP 14939983 A JP14939983 A JP 14939983A JP 14939983 A JP14939983 A JP 14939983A JP S6040685 A JPS6040685 A JP S6040685A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- welding
- oxygen concentration
- reverse polarity
- oxygen
- Prior art date
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- Granted
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/40—Making wire or rods for soldering or welding
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は直流逆極性溶接用ソリッドワイヤに関し、特に
直流逆極性で溶接を行なう豹合に溶滴移行性が良好でス
パッタが少なく、平滑で健全な溶接ビードを得ることの
できるガスシールドアーク溶接用のソリッドワイヤに関
するものである。
直流逆極性で溶接を行なう豹合に溶滴移行性が良好でス
パッタが少なく、平滑で健全な溶接ビードを得ることの
できるガスシールドアーク溶接用のソリッドワイヤに関
するものである。
溶接用ソリッドワイヤに要求される重要な性能の1つと
して溶接時の溶滴移行性が挙げられる。
して溶接時の溶滴移行性が挙げられる。
即ち溶滴移行をスプレー状にすると、スパッタが減少し
て作業性が良好になると共に溶接ビードも平滑且つ美麗
となって溶接部の品質も向上する。
て作業性が良好になると共に溶接ビードも平滑且つ美麗
となって溶接部の品質も向上する。
この様なところから溶滴移行性の改善を期して種々研究
が行なわれており、そのうちの一つとしてアルゴン等の
不活性ガスに活性ガス(酸素、二酸化炭素等)を数%加
えた混合ガスをシールドガスとして用い、溶滴の離脱を
容易にしてアークを安定化させる方法がある。また直流
正極性で溶接を行なう場合では、溶接ワイヤ(陰極)の
表面に酸化皮膜を形成したり、或は仕串関数の小さい物
置を塗布して電子の放出を容易にし、安定なアークを得
る方法も知られている。更に他の改告策として、ワイヤ
中の非金属介在物量(特に酸素、鱗、硫黄及びこれらの
今月間化合物)を少なくする方法が有効とされており、
例えば特公昭52−28869号はこの種の技術を開示
するもので、酸素、燐及び硫黄の含有量を低レベルに抑
えることによって溶滴移行性を改告し、アークの不安定
回数の減少を図っている。この方法を実現する為の具体
的な手段としては、ワイヤ原料の溶製もしくは鋳造段階
で真空脱ガス溶製法や真空vJ造法を適用して前記介在
物を可及的に除去する方法があるが、経済性や生産性等
の問題がありワイヤ価格が高騰するので実状にそぐわな
い。
が行なわれており、そのうちの一つとしてアルゴン等の
不活性ガスに活性ガス(酸素、二酸化炭素等)を数%加
えた混合ガスをシールドガスとして用い、溶滴の離脱を
容易にしてアークを安定化させる方法がある。また直流
正極性で溶接を行なう場合では、溶接ワイヤ(陰極)の
表面に酸化皮膜を形成したり、或は仕串関数の小さい物
置を塗布して電子の放出を容易にし、安定なアークを得
る方法も知られている。更に他の改告策として、ワイヤ
中の非金属介在物量(特に酸素、鱗、硫黄及びこれらの
今月間化合物)を少なくする方法が有効とされており、
例えば特公昭52−28869号はこの種の技術を開示
するもので、酸素、燐及び硫黄の含有量を低レベルに抑
えることによって溶滴移行性を改告し、アークの不安定
回数の減少を図っている。この方法を実現する為の具体
的な手段としては、ワイヤ原料の溶製もしくは鋳造段階
で真空脱ガス溶製法や真空vJ造法を適用して前記介在
物を可及的に除去する方法があるが、経済性や生産性等
の問題がありワイヤ価格が高騰するので実状にそぐわな
い。
本発明者等はこうした状況のもとで、特に直流逆極性の
溶接に適用するソリッドワイヤを対像として、シールド
ガスの種類の如何を問わず良好な溶滴移行性が得られる
様なワイヤを安価に提供することのできる技術を確立し
ようとして種々研究を進めてきた。その結果直流逆極性
溶接にお(Xでは、ソリッドワイヤ表層部の酸素濃度を
高くしておくことによって溶滴の移行が極めて円滑とな
り、スパッタの減少、アークの安定化及び溶接作票性の
改善という当初の目的が兄事に達成されることを知り、
弦に本発明を完成した。即ち本発明の構成は、直流逆極
性で溶接されるガスシールドアーク溶接用ソリッドワイ
ヤであって、ワイヤ周表面からワイヤ直径に対して2.
5%までの深さ位置に亘る表層部の酸素濃度を850
ppm以上としてなるところに要旨を有するものである
。
溶接に適用するソリッドワイヤを対像として、シールド
ガスの種類の如何を問わず良好な溶滴移行性が得られる
様なワイヤを安価に提供することのできる技術を確立し
ようとして種々研究を進めてきた。その結果直流逆極性
溶接にお(Xでは、ソリッドワイヤ表層部の酸素濃度を
高くしておくことによって溶滴の移行が極めて円滑とな
り、スパッタの減少、アークの安定化及び溶接作票性の
改善という当初の目的が兄事に達成されることを知り、
弦に本発明を完成した。即ち本発明の構成は、直流逆極
性で溶接されるガスシールドアーク溶接用ソリッドワイ
ヤであって、ワイヤ周表面からワイヤ直径に対して2.
5%までの深さ位置に亘る表層部の酸素濃度を850
ppm以上としてなるところに要旨を有するものである
。
本発明のソリッドワイヤが適用される母材の漁類として
は軟1.50キロ級高張力閂から60キロ級以上の高張
力1及びCr−MoM等の各種合金鋼等が含まれ、溶接
に当たって使用されるシールドガスとしてはAr %
H(! % CO□等の単”ガスの他Ar−CO2、A
r −0□、co2− o□、Ar −CO−O等の混
合ガス等が挙げられる。即ち本2 発明では前述の如くアーク安定化を期して不活性ガスに
少量の活性ガスを混合した場合は勿論のこと、アーク安
定性や溶滴移行性に問題があるとされている不活性ガス
を単独で使用した場合ですらも、ソリッドワイヤ自体の
改質によって良好なアーク安定性、溶滴移行回数を保障
することカイできるのである。又本発明ソリッドワイヤ
の特徴は直流逆極性の溶接に適用した場合に限って有効
lと発揮されるものであり、その理由は後述する様な穏
泗の実駒にもかかわらず必ずしも明らか書こされた訳で
はないが、ワイヤ表面に存在する酸化物が溶接時におけ
る溶滴の表面張力を低下させ、溶滴を微細化すると共に
その母材方向への移行を促進させることが最大の理由と
考えられる。こうした効果から考えると、直流正極性溶
接用ソリッドワイヤの表面(陰極側)に仕事関数の小さ
い物質を塗布して電子の放出を容易としアークを安定さ
せようとする前記従来技術と比較して全く別の技術的価
値を有するものと断言することができる。
は軟1.50キロ級高張力閂から60キロ級以上の高張
力1及びCr−MoM等の各種合金鋼等が含まれ、溶接
に当たって使用されるシールドガスとしてはAr %
H(! % CO□等の単”ガスの他Ar−CO2、A
r −0□、co2− o□、Ar −CO−O等の混
合ガス等が挙げられる。即ち本2 発明では前述の如くアーク安定化を期して不活性ガスに
少量の活性ガスを混合した場合は勿論のこと、アーク安
定性や溶滴移行性に問題があるとされている不活性ガス
を単独で使用した場合ですらも、ソリッドワイヤ自体の
改質によって良好なアーク安定性、溶滴移行回数を保障
することカイできるのである。又本発明ソリッドワイヤ
の特徴は直流逆極性の溶接に適用した場合に限って有効
lと発揮されるものであり、その理由は後述する様な穏
泗の実駒にもかかわらず必ずしも明らか書こされた訳で
はないが、ワイヤ表面に存在する酸化物が溶接時におけ
る溶滴の表面張力を低下させ、溶滴を微細化すると共に
その母材方向への移行を促進させることが最大の理由と
考えられる。こうした効果から考えると、直流正極性溶
接用ソリッドワイヤの表面(陰極側)に仕事関数の小さ
い物質を塗布して電子の放出を容易としアークを安定さ
せようとする前記従来技術と比較して全く別の技術的価
値を有するものと断言することができる。
ちなみに低電流域でのCO□アーク溶接やMIG溶接で
は、一般に溶滴は短絡移行気味であるが、ワイヤ表面の
酸素濃度を高めてお(と短絡回数が増加し、アーク安定
性が向上すると共にスノ々ツタは小粒化し総量でも著し
く減少する。また高電流域でのC02アーク溶接の場合
の通常の溶滴移行形態はグロビュラー移行であり、時に
は溶滴が溶融池に接触しヒユーズ作用によって吹き飛ば
されてスパッタとなる現象が見られるが、本発明のワイ
ヤを使用するとこの様な現象も抑制されてスノくツタが
減少する。また高電流域でのMIG溶接における溶滴移
行形態は通常スプレー移行であるが、本発明のワイヤは
スプレー化の臨界電流を下げる効果があり、比較的低い
電流域でも安定なアークのもとてスプレー状の溶滴移行
状態を得ることができる。更に溶滴の離脱が容易である
ので、短絡移行、グロビュラー移行及びスプレー移行の
何れの場合でも溶滴移行回数が増大し、高速溶接が容易
になるという利点もある。
は、一般に溶滴は短絡移行気味であるが、ワイヤ表面の
酸素濃度を高めてお(と短絡回数が増加し、アーク安定
性が向上すると共にスノ々ツタは小粒化し総量でも著し
く減少する。また高電流域でのC02アーク溶接の場合
の通常の溶滴移行形態はグロビュラー移行であり、時に
は溶滴が溶融池に接触しヒユーズ作用によって吹き飛ば
されてスパッタとなる現象が見られるが、本発明のワイ
ヤを使用するとこの様な現象も抑制されてスノくツタが
減少する。また高電流域でのMIG溶接における溶滴移
行形態は通常スプレー移行であるが、本発明のワイヤは
スプレー化の臨界電流を下げる効果があり、比較的低い
電流域でも安定なアークのもとてスプレー状の溶滴移行
状態を得ることができる。更に溶滴の離脱が容易である
ので、短絡移行、グロビュラー移行及びスプレー移行の
何れの場合でも溶滴移行回数が増大し、高速溶接が容易
になるという利点もある。
前述の様なn11種の効果を確保する為本発明ではソリ
ッドワイヤ表面の酸f、(r>度を積極的に高めるが、
後記実験例でも明らかにする如くワイヤ表層部の酸素濃
度を850 ppm以」二にしなければならず、これ未
満では前述の様な効果を有効に発揮させることができな
い。またこうした効果はワイヤの極く薄い表層部の酸素
濃度を高めるだけで有効に発揮されるもので、内部の酸
素濃度は殆んど好影春を与えない。この点に関しては後
記実験例でも明らかにするが、ワイヤ周表面からワイヤ
直径に対して2゜5%までの深さ位置に亘る表n部の酸
素濃度が重大な役割を果すことを確認している。
ッドワイヤ表面の酸f、(r>度を積極的に高めるが、
後記実験例でも明らかにする如くワイヤ表層部の酸素濃
度を850 ppm以」二にしなければならず、これ未
満では前述の様な効果を有効に発揮させることができな
い。またこうした効果はワイヤの極く薄い表層部の酸素
濃度を高めるだけで有効に発揮されるもので、内部の酸
素濃度は殆んど好影春を与えない。この点に関しては後
記実験例でも明らかにするが、ワイヤ周表面からワイヤ
直径に対して2゜5%までの深さ位置に亘る表n部の酸
素濃度が重大な役割を果すことを確認している。
尚2.5%以下の領域における酸ぶは当該領域の全体に
亘ってまんべんなく分散されていてもよく、或は表層側
に偏在していてもよい。次にワイヤ全体に占める酸素濃
度(全酸素濃度)については後記実験例5でも明らか1
こする如くアーク安定性に大きく影響する訳ではないが
、全酸素濃度が低すぎると表層部の酸素濃度を高めるの
に長時間の処理を必要とするので経済的でなく、全酸素
濃度は60ppm以上、より好ましくは80ppm程度
以上にすることが望まれる。
亘ってまんべんなく分散されていてもよく、或は表層側
に偏在していてもよい。次にワイヤ全体に占める酸素濃
度(全酸素濃度)については後記実験例5でも明らか1
こする如くアーク安定性に大きく影響する訳ではないが
、全酸素濃度が低すぎると表層部の酸素濃度を高めるの
に長時間の処理を必要とするので経済的でなく、全酸素
濃度は60ppm以上、より好ましくは80ppm程度
以上にすることが望まれる。
表層部の酸素濃度を高める為の具体的な方法は特に制限
されないが、最も一般的な方法を例示すれば次の通りで
ある。
されないが、最も一般的な方法を例示すれば次の通りで
ある。
+1+ソリツドワイヤを酸化性雰囲気で高温にさらして
表面に酸化皮膜を形成する方法。この場合ワイヤはめつ
き(Cuめつき騨)の前或は後の何れであってもよく、
また所定のワイヤ径まで伸線する前或は伸線後の何れで
あってもよい。
表面に酸化皮膜を形成する方法。この場合ワイヤはめつ
き(Cuめつき騨)の前或は後の何れであってもよく、
また所定のワイヤ径まで伸線する前或は伸線後の何れで
あってもよい。
(2)伸線潤滑剤の中に酸化物(ベンガラやCuO等)
を混入させて$き、伸線工程でn滑剤と共にワイヤ表面
に付着させる方法。この場合ワイヤ表面に機械的にすり
傷を付け、目標酸素濃度に応じて該すり傷を3.f’l
Mさせて付着量をコントロールすることも有効である
。
を混入させて$き、伸線工程でn滑剤と共にワイヤ表面
に付着させる方法。この場合ワイヤ表面に機械的にすり
傷を付け、目標酸素濃度に応じて該すり傷を3.f’l
Mさせて付着量をコントロールすることも有効である
。
(3)原料ワイヤの焼鈍時に発生ずる表門酸化物(粒界
酸化物も含む)を天弯存させておく方法。
酸化物も含む)を天弯存させておく方法。
(4)前記(1)〜(3)の方法を適当に組合せる方法
。
。
また表層部の酸素濃度を測定する方法も税々青えられる
が、次の様な方法を採用すれば比較的簡単な操作で粘度
良く表n酸素濃度をめることができる。即ち X (ppm)’=ワイヤ全体の平均酸素0度Y (p
pm)=ワイヤ表層部を11械的に研削した後の平均酸
ff、lf1度(削り代はワイヤ周表面からワイヤ直径
の2.5%深さ以 上とする) Z (ppm)=ワイヤ表n部(ワイヤ直径の2.5%
まで)の平均酸素濃度 とすると、ワイヤの単位長さ当りに含まれる全酸素重量
は中心部の全酸素重量と表n部の全酸素重量の和である
から、次式の関係が成立する。
が、次の様な方法を採用すれば比較的簡単な操作で粘度
良く表n酸素濃度をめることができる。即ち X (ppm)’=ワイヤ全体の平均酸素0度Y (p
pm)=ワイヤ表層部を11械的に研削した後の平均酸
ff、lf1度(削り代はワイヤ周表面からワイヤ直径
の2.5%深さ以 上とする) Z (ppm)=ワイヤ表n部(ワイヤ直径の2.5%
まで)の平均酸素濃度 とすると、ワイヤの単位長さ当りに含まれる全酸素重量
は中心部の全酸素重量と表n部の全酸素重量の和である
から、次式の関係が成立する。
+ −as(D−8)@ρ@Z@ 10−6但しρ:ワ
イヤの密度(ワイヤ表層からの深さに関係しないものと
する) S:ワイヤ表n部(7)深す=D−2.5−10 ”D
:ワイヤ直径 この式を変形し整理すると 8=、。、5.・y+肥國・ 0 の関係が導びかれるので、X及びyの実測値を上記式に
当てはめれば表層部の酸素濃度(Z)を簡単にめること
ができる。尚X及びyを測定する方法としては不活性ガ
ス抽出赤外線吸収法等公知の方法を採用すればよい。
イヤの密度(ワイヤ表層からの深さに関係しないものと
する) S:ワイヤ表n部(7)深す=D−2.5−10 ”D
:ワイヤ直径 この式を変形し整理すると 8=、。、5.・y+肥國・ 0 の関係が導びかれるので、X及びyの実測値を上記式に
当てはめれば表層部の酸素濃度(Z)を簡単にめること
ができる。尚X及びyを測定する方法としては不活性ガ
ス抽出赤外線吸収法等公知の方法を採用すればよい。
本発明は概略以上の様に欝成されており、表層部の酸素
濃度を高めるという、通常はむしろ好ましくないと考え
られている手段を採用することによって溶滴の微細化と
移行性を促進し、アーク安定性を高めると共にスパッタ
ーを減少し、優れた溶接作業性のもとで件全な溶接継手
を能率良く得ることができることとなった。
濃度を高めるという、通常はむしろ好ましくないと考え
られている手段を採用することによって溶滴の微細化と
移行性を促進し、アーク安定性を高めると共にスパッタ
ーを減少し、優れた溶接作業性のもとで件全な溶接継手
を能率良く得ることができることとなった。
次に実験例を挙げて本発明のオd成及び作用効果を一層
明らかにする。
明らかにする。
実験例I
JIS Z 8812、YCW−2にiするCO2溶接
用ソリッドワイヤ(1,2+u+φ、ワイヤ成分は第1
表の通り)を対象とし、銅めっきを行なう前に高温(2
00〜800’C)の酸化性雰囲気にさらして酸化スケ
ールを生成させる。尚表面酸化処理前のワイヤの表面を
清浄にしておけば酸化スケールは均一に生成する。この
雰囲気温度と滞留時間を変化させることにより、92表
に示す如く表層部の酸素濃度の異なる10[類のソリッ
ドワイヤを製造した。尚酸素rn度の算出は前述の方法
に従って行なった。
用ソリッドワイヤ(1,2+u+φ、ワイヤ成分は第1
表の通り)を対象とし、銅めっきを行なう前に高温(2
00〜800’C)の酸化性雰囲気にさらして酸化スケ
ールを生成させる。尚表面酸化処理前のワイヤの表面を
清浄にしておけば酸化スケールは均一に生成する。この
雰囲気温度と滞留時間を変化させることにより、92表
に示す如く表層部の酸素濃度の異なる10[類のソリッ
ドワイヤを製造した。尚酸素rn度の算出は前述の方法
に従って行なった。
第1表 ワイヤ化学成分(重爪%)
第2表 ワイヤ表面の酸素濃度(ppm)得られた各ワ
イヤを使用し、下記の条件で直流逆極性のシールドガス
アーク溶接を行なった場合の短絡回数とスパッタ発生量
を調べた。
イヤを使用し、下記の条件で直流逆極性のシールドガス
アーク溶接を行なった場合の短絡回数とスパッタ発生量
を調べた。
溶接条件 : 150(A)X 21(V)X 80(
cm1分)シールドガス:CO2,201/分 溶接姿勢 :下向ビードオンプレート 結果は第1図に示す通りであり、ワイヤ表層部の酸素濃
度が増すにつれて短絡回数が増大すると共にスパッタも
減少するが、これらの効畢は表層酸素濃度が850 p
pm以上で顕著に舅われている。
cm1分)シールドガス:CO2,201/分 溶接姿勢 :下向ビードオンプレート 結果は第1図に示す通りであり、ワイヤ表層部の酸素濃
度が増すにつれて短絡回数が増大すると共にスパッタも
減少するが、これらの効畢は表層酸素濃度が850 p
pm以上で顕著に舅われている。
しかもその効果は850 ppmを若干越えたところで
飽和状態に達しているところから、最も好ましい表層酸
素濃度は850〜5000ppm程度と考えられる。
飽和状態に達しているところから、最も好ましい表層酸
素濃度は850〜5000ppm程度と考えられる。
実験例2
実験例1で得たワイヤ(第2表)を使用し、Ar−CO
2混合ガスを用い下記の条件で溶接を行なったときのス
プレー化臨界電流を刺べた。
2混合ガスを用い下記の条件で溶接を行なったときのス
プレー化臨界電流を刺べた。
溶接条件 =250〜290囚×27〜81(V)X8
0(crn/分) シールドガス;80%Ar−2096C02溶接電源
:直流定電圧電源(逆極性情1Fり溶接姿勢 :下向き
ビードオンプレート結果は第2図に示す通りであり、ワ
イヤの表層酸素濃度が850 ppm以上になるとスプ
レー化臨界電流は大幅に低下していることが明らかであ
る。
0(crn/分) シールドガス;80%Ar−2096C02溶接電源
:直流定電圧電源(逆極性情1Fり溶接姿勢 :下向き
ビードオンプレート結果は第2図に示す通りであり、ワ
イヤの表層酸素濃度が850 ppm以上になるとスプ
レー化臨界電流は大幅に低下していることが明らかであ
る。
実験例8
第8表に示すCr −M o 例月ソリッドワイヤ(1
,2絹φ)を対象とし、実験例1と同様にして表層酸素
濃度の異なる10種類のワイヤ(第4表)を製造した。
,2絹φ)を対象とし、実験例1と同様にして表層酸素
濃度の異なる10種類のワイヤ(第4表)を製造した。
第8表 ワイヤの化学成分(重量%)
第4表 表層酸素濃度(ppm)
得られた各ワイヤを用いて下記の条件で溶接を行なった
ときの短絡回数をロベた。
ときの短絡回数をロベた。
溶接条件 : l 60(A) X 20(V)X 8
0 (m/分)直流逆極性 シールドガス’ 8096 Ar 2096 CO2溶
接姿勢 :下向きビードオンプレート結果は第8図に示
す通りであり、短絡回数は表層酸素濃度を850ppm
以上にすることによって明らかに増大している。
0 (m/分)直流逆極性 シールドガス’ 8096 Ar 2096 CO2溶
接姿勢 :下向きビードオンプレート結果は第8図に示
す通りであり、短絡回数は表層酸素濃度を850ppm
以上にすることによって明らかに増大している。
実験例4
第5表に示すソリッドワイヤ(1,2ra+φ)を対象
とし、ft8鈍時に生じた粒界酸化層を残存させる方法
で表層酸素濃度の異なる10種類のワイヤ(第6表)を
製造した。
とし、ft8鈍時に生じた粒界酸化層を残存させる方法
で表層酸素濃度の異なる10種類のワイヤ(第6表)を
製造した。
第5表 ワイヤ化学成分(i量%)
第6表表層酸素濃度(ppm)
得られた各ワイヤを使用し、実験例2と同じ条件で溶接
を行なったときのスプレー化臨界電流を調べた。結果は
第4図に示す通りであり、やはり表層酸素濃度を高める
ほどスプレー化臨界電流は低下するが、その効果は表層
酸素濃度を850 ppm以上にすることによって端的
に現われる。しかしその効果は5000ppm程度で飽
和状態に達し、それ以上表n酸素濃度を高めてもスプレ
ー化臨界電流は殆んど低下しない。
を行なったときのスプレー化臨界電流を調べた。結果は
第4図に示す通りであり、やはり表層酸素濃度を高める
ほどスプレー化臨界電流は低下するが、その効果は表層
酸素濃度を850 ppm以上にすることによって端的
に現われる。しかしその効果は5000ppm程度で飽
和状態に達し、それ以上表n酸素濃度を高めてもスプレ
ー化臨界電流は殆んど低下しない。
実験例も
前記実験例4の第5表に示したのと同じソリッドワイヤ
を対象とし、ワイヤ全体の平均酸素重量(全酸素重危)
を60〜250ppmの部門で変化させると共に、該全
酸素重言に対する表n(直径に対し2.5%の深さまで
)ρFAR飛の比率(Op)を変えた表n酸化処理ワイ
ヤを阿四’! L 、スプレー化に与える全酸素重塁及
び表層酸素濃度の影響を調べた。
を対象とし、ワイヤ全体の平均酸素重量(全酸素重危)
を60〜250ppmの部門で変化させると共に、該全
酸素重言に対する表n(直径に対し2.5%の深さまで
)ρFAR飛の比率(Op)を変えた表n酸化処理ワイ
ヤを阿四’! L 、スプレー化に与える全酸素重塁及
び表層酸素濃度の影響を調べた。
結果を第7表に示す。肖溶接条件及び判定基準は下記の
通りとした。
通りとした。
溶接条件 :260(イ)、直流逆極性シールドガス:
80%Ar−20%CO2判 定 :O・・・スプレー
化する △・・・スプレーではないがスプ レーに近い ×・・・スプレー化しない 第7表 ()内の数値は表層酸素濃度を示す 第7表からも明らかな様に、スプレー化のs易は全酸素
重へに対する表n全rJ!!素重量の比率や全酸素x量
によっても影響されるが、これらに比べて表層酸素濃度
の影響は極めて大きく、これを850ppm以上とする
ことによってスプレー化は確実になる。
80%Ar−20%CO2判 定 :O・・・スプレー
化する △・・・スプレーではないがスプ レーに近い ×・・・スプレー化しない 第7表 ()内の数値は表層酸素濃度を示す 第7表からも明らかな様に、スプレー化のs易は全酸素
重へに対する表n全rJ!!素重量の比率や全酸素x量
によっても影響されるが、これらに比べて表層酸素濃度
の影響は極めて大きく、これを850ppm以上とする
ことによってスプレー化は確実になる。
尚全酸素!量の影響は比較的小さいとは言うものの、ス
プレー化を保障する為には80ppm程度以上とするの
がよいことも箔7表から知ることができる。
プレー化を保障する為には80ppm程度以上とするの
がよいことも箔7表から知ることができる。
第1〜4図はワイヤの表層酸素濃度が短絡回数、スプレ
ー化臨界電流又はスパッタ発生8に及ぼず影響を示す実
験グラフである。 に’<i%@(”\Φ〉 馴糟回姪(回\鄭) Kトム−e腑昧−+W<<> 購紮回姪 (回\録) Kトき−e罐齢一定(<)
ー化臨界電流又はスパッタ発生8に及ぼず影響を示す実
験グラフである。 に’<i%@(”\Φ〉 馴糟回姪(回\鄭) Kトム−e腑昧−+W<<> 購紮回姪 (回\録) Kトき−e罐齢一定(<)
Claims (1)
- 直流逆極性で溶接されるガスシールドアーク溶接用ソリ
ッドワイヤであって、ワイヤ周表面からワイヤ直径に対
して2.596までの保さ位置に亘る表暦部の酸素濃度
が850ppm以上であることを特徴とする直流逆極性
溶接用ソリッドワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14939983A JPS6040685A (ja) | 1983-08-15 | 1983-08-15 | 直流逆極性溶接用ソリッドワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14939983A JPS6040685A (ja) | 1983-08-15 | 1983-08-15 | 直流逆極性溶接用ソリッドワイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6040685A true JPS6040685A (ja) | 1985-03-04 |
JPH0339797B2 JPH0339797B2 (ja) | 1991-06-14 |
Family
ID=15474278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14939983A Granted JPS6040685A (ja) | 1983-08-15 | 1983-08-15 | 直流逆極性溶接用ソリッドワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6040685A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62212093A (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-18 | Kobe Steel Ltd | 溶接用ソリツドワイヤ |
JPS62267096A (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-19 | Kobe Steel Ltd | 直流逆極性溶接用ソリツドワイヤ |
JP2002239783A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-08-28 | Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd | ガスシールドアーク溶接用鋼ワイヤ |
JP2003181683A (ja) * | 2001-12-19 | 2003-07-02 | Nippon Steel & Sumikin Welding Co Ltd | ガスシールドアーク溶接用鋼ワイヤ |
WO2006080541A1 (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-03 | National Institute For Materials Science | 溶接ワイヤ |
WO2006080537A1 (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-03 | National Institute For Materials Science | 溶接ワイヤ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58128294A (ja) * | 1982-01-27 | 1983-07-30 | Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd | 溶接用細径鋼ワイヤ |
-
1983
- 1983-08-15 JP JP14939983A patent/JPS6040685A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58128294A (ja) * | 1982-01-27 | 1983-07-30 | Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd | 溶接用細径鋼ワイヤ |
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JPH0536159B2 (ja) * | 1986-03-12 | 1993-05-28 | Kobe Steel Ltd | |
JPS62267096A (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-19 | Kobe Steel Ltd | 直流逆極性溶接用ソリツドワイヤ |
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WO2006080541A1 (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-03 | National Institute For Materials Science | 溶接ワイヤ |
WO2006080537A1 (ja) * | 2005-01-27 | 2006-08-03 | National Institute For Materials Science | 溶接ワイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0339797B2 (ja) | 1991-06-14 |
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