JPS6040418B2 - 新規アゼチジン化合物 - Google Patents

新規アゼチジン化合物

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JPS6040418B2
JPS6040418B2 JP3511378A JP3511378A JPS6040418B2 JP S6040418 B2 JPS6040418 B2 JP S6040418B2 JP 3511378 A JP3511378 A JP 3511378A JP 3511378 A JP3511378 A JP 3511378A JP S6040418 B2 JPS6040418 B2 JP S6040418B2
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JP
Japan
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acid
compound
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azetidine compound
iron
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Expired
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JP3511378A
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JPS54128563A (en
Inventor
成一 高城
常松 竹本
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規アゼチジン化合物、すなわち、式で示され
るN−〔3′−(y−ヒドロキシ、y−カルボキシープ
ロピルアミノ)−2−ヒドロキシ、3−カルボキシプロ
ピル〕−アゼチジンー2−カルボン酸に関する。
アゼチジン−2ーカルボン酸(以下AZAと略す)は天
然アミノ酸プロリソよりメチレン(一CH2−)が1個
すくない四員環化合物である。
舷Aは1953王フオウデン(Fowden)によりセ
ィョウスズラン(Convallarjamaiali
s)粟中に多量存在することが発見されたのに引続き、
多数の植物につきその存在が検索されたが、ュリ科およ
びその近縁植物8親蓮中2規範こ存在するだけで、種特
異性に強い化合物である。特にAZAが興味をひくのは
、生体のプロリル−S−RNAシンテターゼがAZAと
プロリンを識別できないため、このものが生体中でプロ
リンに代りべプチド鎖中へ取り込まれ、細胞の成長を阻
害する作用が実験的に認められていることである。より
近年に至って、このAZA譲導体であるニコチアナミン
(Nicotia雌mine)がタバコ(Nicoti
anatabac瓜mL.)葉中から発見 さ れ〔M
.Noma et al.、Tetrahedronは
tteは、No.22、PP.2017−2020(1
971)、但し、構造式は1.Kristensene
tal.、Phれochemistび、Vou3PP.
2791一2798(1974)により訂正〕、続いて
この物質が広く植物界に分布する可能性が知られた。
さらに、AZA誘導体はストレプトミケス カカオイ(
Streptomycescacaoi)に属する土壌
菌の分泌する抗植物病原怪物質ポリオキシンA(Pol
y−oxjn A)の構成成分であって、該ポリオキシ
ンAのアルカリ加水分解によりポリオキサム酸(Pol
y−o滋micAcid)(3一ェチリデンアゼチジン
−2−カルボン酸)を与える。ことが知られている(K
.lsonoetal.、Agr.BioIChem.
、Vol.30、No.8、PP.815−816(1
966))。
従ってアゼチジソー2ーカルボン酸およびその誘導体は
微生物を含む植物界全般に広く分布して、何等かの生理
活性を有する可能性が高い。ところで、植物は葉緑素合
成のため鉄が必要であり、その欠乏は黄変病(iron
chiorosjs)と呼ばれる障害を起こす。
この現象は特に高いpH域下に育成されたィネにおいて
著しい。ところが、ィネと同じ未本科植物であるオオム
ギではこの現象は比較的微弱である。共同発明者の1人
である高城は早くからこの現象に注目して研究を進める
うち、オオムギの根の洗液中には水酸化第2鉄(Fe(
OH)3)を可溶化するキレート化合物を含有しており
、同様の化合物はィネの根の洗液中にも含まれるが、そ
の量はオオムギの場合に比して遥かにすくなく、このこ
とがィネの黄変病に椿患し易い原因であることをつきと
めた。〔(S.Takagi、Soil Sci.Pl
ant Nutr.、22、423一433(1976
)〕。研究によれば、オオムギ等の分泌するキレート化
合物(Chelator)は数種存在するが、いずれも
比較的低分子量の両性物質で、高い極性を有し、植物が
低鉄分状態に置かれたとき多量に放出される性質をもつ
ている。そこで、共同発明者はさらに進んでオオムギの
分泌するキレート化合物について研究を進めた結果、キ
レート化合物群の一種である新規アミノ酸(1)の単離
に成功し、これをムギネ酸(M増ineに Acid、
Mugnesaure)と命名した。ムギネ酸の化学構
造は諸多の物理化学的知見により検討されたが、最終的
にはX線回折パターンの解析により下記の如く決定され
た。因みに、ムギネ酸と前記ニコチアナミンとを比較す
ると、水酸基および第1級アミノ基の有無を除いて互い
に酷似性が認められることは、植物化学的にきわめて興
味深い事実である。
ムギネ酸の物理化学的諸性状 ‘a} 融点:210−21ぞ○(分解){b} 旋光
度:〔Q〕。
−70.7o(c=0.967、水){c} 分子式:
C.2日2。08N2 ‘d’元素分析: C(%)日(%)N(%) 計算値 45.00 6.29 8.75実測値
45.02 6.32 8.70【el pK卓:
<2.6および8.9‘f} マススベクトル(Fi
eld DesorptionType):m/e32
1(M+H){g’呈色反応:ニンヒドリンにより弱く
発色‘hー赤外線吸収スペクトル(第4図参照):広い
吸収帯3450〜3200肌‐1(OH基およびNH基
)強い吸収帯1605伽‐1(COO‐基)‘i}核磁
気共鳴スペクトル(第2図参照):62.28(が、m
)、2.72(班、m)、3.36(が、m)、3.6
0(2日、m)、3.98(IH、d、J=3.5HZ
)、4.17(が、m)、4,40〜4,60(が、m
)、5.00(IH、t、J:9HZ)2重共鳴実験に
よる上記NMR信号の解析結果は次の通り:−62.2
8のメチレン基のプロトンは63.36のメチレン基の
ブロトンと64.17のメチン基のプロトンに結合;6
2.72のメチレン基のプロトンは64.17のメチレ
ン基のプロトンと65.00のメチン基のプロトンにス
ピン結合;63.60のメチレン基のフ。
。トンは64.55のメチン基のプロトンと結合し、後
者はさらに63.98のメチン基のブロトンにスピン結
合、以上のNMRスペクトルによるデータは2個の−C
H2−CH2一CH−moietyと1個のCH2一C
H−CH−moietyが分子内に存在することを示す
。1℃核磁気共鳴スペクトル(第3図参照):3個のカ
ルボニル炭素(6170.72、174.61、178
.97)、5個のメチレン炭素(623.54、31.
30、46.59、52.59、57.87)および4
個のメチン炭素(666.37、66.37、69.4
0、70.49)の存在を示す。
ti}結晶形(水から再結晶して得られた1の単結晶の
結晶学的性質):斜方晶形空間群に属し、P2,2・2
・、a=5.1042(5) b=25.458(9)
、c=10.979(4)Az=4小)熔解性:水に可
溶、メタノール、ェタノ−ル、n−ブタ/−ルに繁溶、
他の有機客媒に不溶。
0)キレート作用:pH4〜9の範囲で水酸化第二鉄と
錯体を作り、これを溶媒に可溶化する。
この作用は溶媒が水である場合に限らず、アセトン、エ
ーテル、クロロホルム、ジオキサン、鮒−塩酸に対して
も水と殆ど同様であり、メタノール、エタノール、プロ
パノールなどのアルコール類に対してはかなり低下する
。この溶解作用は2価金属イオンにより、殊に微アルカ
リ性領域において、銅、コバルト、亜鉛、マンガン等の
イオンにより阻害されるが、アルカリ士類金属イオンに
よっては影響されない。(m)安定性:熱に対して安定
(水溶液を20分間煮沸しても活性は減少しない)。
〔1の製造例〕 オオムギ(Hordemmv山gareL.)の種子を
水道水の水面に浮かべ、第2葉が出るまで前培葉後、さ
らにこの稚苗を下記塔葉液中で第4葉が出るまで育成す
る。
Hoagland氏培養液(水道水中) 要素濃度
KN035.0 (K=195.5 N=70.
0)Ca(N03)2・4日201.5(Ca=60.
1、N=42.0) MgS04・7日20 1.0 (Mg=24
.3)N日日2P041.0 (P=31.0、N=
14.0)MnC12・4日204.6×10‐3
(Mn=0.75)FeC13・母LOII.0×1
0‐3 (Fe=0.61)上記の水道水溶液を苛
性ソーダまたは硫酸を用いてpH5.5〜6.0に調整
(括弧内は要素濃度ppm)。
次いで第4葉の出た幼苗を上記Hoagand氏培養液
からFeC13を除き、かつpHを7.4−8.0に調
整した鉄欠乏培養液中で育成する(前文中触れたように
、オオムギ根のキレーター生産能は鉄飢餓状態で培養す
ると2〜1の音!こ高まる)。
第5葉が出始める頃より鉄クロロシスが発現するので、
この期間(2週間)中に予め脱塩した水道水中に鉄欠乏
状態に在る苗の根を3時間浸債する操作を数回繰り返し
、活性物質を放出させる。このようにして集めた活性物
質溶存脱塩水溶液を次に方法で濃縮、精製して、活性物
質ムギネ酸を単離する。〔用途〕化合物(1)すなわち
ムギネ酸はィネの鉄クロロシスに対しEDTAに比し遥
かに優る卓効を奏するので、直接農薬として用途を有す
るが、その他、2価金属に対する鍔化合物形成能を利用
して、医薬、顔料、分析、稀有金属の分離など広汎な用
途が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明化合物の分子構造図、第2図はその核磁
気共鳴スペクトル、第3図はその13C−核磁気共鳴ス
ペクトル、第4図はその赤外線吸収スペクトル図である
。 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される新規アゼチジン化合物。
JP3511378A 1978-03-26 1978-03-26 新規アゼチジン化合物 Expired JPS6040418B2 (ja)

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JPS54128563A JPS54128563A (en) 1979-10-05
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CN108349886B (zh) * 2015-11-09 2021-05-25 爱知制钢株式会社 新型含杂环氨基酸化合物和其用途
BR112021002960A2 (pt) * 2018-08-29 2021-05-11 Tokushima University composto de aminoácido contendo heterociclo, complexo, composição, fertilizante, e, agente regulador do crescimento de planta.
JP7398738B2 (ja) * 2020-03-30 2023-12-15 愛知製鋼株式会社 新規なラクタム化合物又はその塩、錯体並びにそれらを含む肥料及び植物成長調整剤

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