JPS6040206A - 集成化粧単板の製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、木質単板を用いて天然銘木の木目を表現す
る集成化粧単板の製法に関する。

〔背景技術〕

低級原木を薄くロークリ切削した木質単板を着色し積層
接着して、フリッチを作り、このフリッチをスライスし
て集成化Ｉｉ、華板を作る方法は周知である。

この方法において、従来は、一般に、目標とする天然銘
木あるいは、これに人工的に特徴を持た・けるようにし
たものの色調、柄（木目パターンおよび木味、縞模様、
導管などの状態）に合わせて（１）　適切な木質単板を
選定 （２）着色する色調の種類の決定 （３）着色された単板の絹み合ね・ｌの決定（４）接着
剤の決定（接着剤の着色を含む）（５）木味表現方法の
決定 （６）柄パターンを表現する型形状の決定を各々行い、
化粧単板を得ていた。

そして、一つの種類の化粧単板には、上記（１）〜（６
）について一定の定った条件があり、明らかに別の種類
の化粧単板の製法条件については、また異なる基準があ
った。

そのため、多品種にわたる化粧単板の生産には、数多く
の種類の着色液や、型版、接着剤、木質単板などを用意
しておく必要があった。

ところで、従来の製法では、フリッチからスライスして
得る化粧単板は、合板への貼り加工および、表面仕上げ
（サンディング、塗装など）のため０．３〜０．６　ｍ
ｍ厚程度が必要である。しかしながら、この厚みは、最
低必要限度であり、貼り加工や表面仕上げの工程での取
り扱いでは、割れやささくれなどが生じ不充分な点も多
い。また、塗装などでの塗料の吸い込み量（材中への浸
透により月表面に形成され−る塗膜が薄くなる）が多く
、必要な塗料が多くなることもあった。

さらに、塗装後の単板の変形も大きく　（寸法安定性が
悪い）化粧材としての欠点も多い。

〔発明の目的〕

この発明は、上記事情に鑑み、 （１１数少ない色調、柄で構成される薄いスライス単板
の組み合わせで、多品種の化粧単板を得る（２）薄いス
ライス単板の貼り合わせにより、貼り加工２表面仕上げ
工程での取り扱い時等での割れ、ささくれなどを低減す
るようにする。また、塗装時の塗料の吸い込みを少なく
させ、塗料が少なくてすむようにする。

（３）塗装後の単板の変形が少なく、ひび割れなどが低
減するようにする。

ことを目的とする。

〔発明の開示〕

上記目的を達成するため、この発明は、木質単板を着色
し積層接着してフリッチを作り、このフリッチをスライ
スして集成化粧単板を得る方法において、薄くスライス
した化粧単板を重ねて貼り合わせ、柄表現を行うことを
特徴とする集成化粧単板の製法をその要旨とする。以下
にこれをその実施例をあられす図面に基いて詳しく述べ
る。

通當のとおり低級原木をロータリ切削し、１〜２　ｍ／
ｍ厚程度の木質単板を得る。これを着色し、積層、接着
して、第１図にみるように、色調の異なる条件で作られ
たフリッチ１．２を得る。次に、これらのフリッチを０
．１５〜０．２５　ｍ／＃厚程度に薄くスライスしてス
ライス単板３，４を得る。

この程度の厚みになると、スライス単板３，４は、その
薄さの−ために光が透過するようになる。

そのため、合板など基材の色の影響が生じるようになる
。したがって、同一柄（木目パターン）で異なる色調の
スライス単板３，４どおしを、第２図にもみるように接
着剤で貼り合わせると、２種類の色調の合成色が得られ
るようになる。第２図中、５は接着剤層である。

組み合わせるスライス単板を数種用意することにより、
多種の色調表現が可能である。ちなみに、６種類のスラ
イス単板から構成可能な、貼り合わせによる化粧単板は
、６Ｃ２−１５種類である。このように少ない条件（水
準）で作ったスライス単板により、多品種の化粧単板の
構成が行えるようになるのある。

また、柄についても、同一パターンと限定するものでは
なく、異なるパターンどおしの組み合わ−Ｕでも、より
複雑なパターンの化粧単板が得られ異なるパターンを持
つスライス単板を貼り合わせることにより、下地になる
パターンが上に重ねられたスライス単板を通して、かす
かに見られるようになり、ボケた味を表現できるように
なる。

貼り合わせを行う際に用いる接着剤は、何ら限定するも
のではなく、硬化後、透明になるものでもよいし、ある
いは、これに着色剤を混入し、着色して使用するなどに
より、仕上りの色調、木目パターンの感じをコントロー
ルすることができるようなものでもよい。

〔発明の効果〕

この発明にかかる集成化粧単板の製法は、木質単板を着
色し積層接着してフリッチを作り、このフリッチをスラ
イスして集成化粧単板を得る方法において、薄くスライ
スした化粧単板を重ねて貼り合わせ、柄表現を行うこと
を特徴とするため、下記のごとき効果が得られる。

＋１１　数少ない条件で得られるスライス単板の貼り合
わせにより、多品種の色調、柄の化粧単板がｉＵられる
。

（２）接着剤で貼り合わせることにより、同じ厚みの従
来の化粧単板に比べ、物性の安定化がはかられ、強度や
、塗装性２寸法安定性が改善される

【図面の簡単な説明】

第１図は、色調の異なる条件で作られたフリッチとそれ
ぞれのフリッチをスライスして得られたスライス単板を
貼り合わせる様子を示す説明図、第２図は、うずいスラ
イス単板を貼り合わセた状態を示す断面図である。 」、２・・・フリッチ　３，４・・・薄くスライスされ
た化粧単板　５・・・接着剤層 代理人　弁理士　松　本　武　彦

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）木質単板を着色し積層接着してフリッチを作り、
   このフリッチをスライスして集成化粧単板を得る方法に
   おいて、薄くスライスした化粧単板を重ねて貼り合わせ
   、柄表現を行うことを特徴とする集成化粧単板の製法。
2. （２）　薄いスライス単板（柄表現されたもの）を市ね
   て接着することにより、化粧単板の材料物性（折り曲げ
   性、塗装性１表面硬度等）の改良を図る特許請求の範囲
   第１項記載の集成化粧単板の製法。