JPS6039632B2 - 倉庫用スタツカ−クレ−ンの乗員室支持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、倉庫内で荷役に供するスタッカークレーンに
関し、特にスタッカークレーンの乗員室、例えば運転室
の支持装置に係るものである。

従釆、倉庫用スタッカークレーンは、第１図の如く、車
輪１で走行自在に支持された四辺形のフレーム２と、こ
のフレーム２上部からロープ３で吊持された荷台４と、
ロープ３をガイドするためにフレーム２に設けたガイド
シープ５と、ロープ３を巻込みあるいは繰り出して荷台
４に昇降動作を与えるためにフレーム２に設けたロープ
巻取装置６とを備え、運転室７は荷台４と一体に設ける
ものと、第２図の如く、フレーム２に固定設置するもの
と二形式があった。第１図の如く荷台４に運転室７を固
定する形式のスタッカークレーンでは、荷台４と運転室
７とが一体に昇降する故、荷台４上で荷くずれを生ずれ
ば、この荷くずれに応じた処置が行いやすい。

しかし、スタッカークレーンが故障により、ローフ。巻
取装置６が動かなくなると、運転室７内の乗員は高所か
ら入力により降りてこなければならす不便であるととも
に危険であった。また、第２図の如く、フレーム２に運
転室７を固定する形式のスタッカークレーンでは、前形
式に述べた危険性は無いものの、荷台４上で荷くずれを
起すと、この荷くずれをなおすために、乗員が荷台４ま
ではしご等で昇らなければならす危険であった。

また、点検、保守、調整作業時にもこの種の危険性が起
る。本発明の目的は、従来のスタッカークレーンが備え
たいた上述の危険性を無くすことにある。

以下に、本発明の一実施例を第３図、第４図に基づいて
説明する。スタツカークレーンは、第３図の如く、車輪
１で支えられたフレーム２を備え、フレーム２上のガイ
ドシープ５を通したロープ３で荷台４を吊持している。

このロープ３はフレーム２に固定したロープ巻取装置６
に設けられ、このロープ巻取装置６でロープ３を巻取っ
たり繰り出したりして荷台４を昇降させ得る。フレーム
には新たにガイドシープ８，９，１０，１１と、支持ロ
ープ巻取装魔１２とを設置する。

そして、運転室７の上面に設けたガイドシープ１３に支
持ロープ１４の途中部分を通す。この支持ロープ１４の
一端側は、第４図の如く、ガイドシープ１３からガイド
シープ８，９を経由して支持ロープ巻取装置１２に巻取
られている。また、支持ロープ１４の他端側は、第４図
の如く、ガイドシープ１３からガイドシープ１０，１１
を経由してローブ巻取装置６に巻数られている。本実施
例において、荷台４上の荷を運転室７から監視したい時
、あるいはクレーンの初期調整時等で、荷台４と運転室
７とを同時に昇降させたい場合には、支持ロープ巻取装
置１２とロープ巻取装置６とを同時に同方向（ロープ巻
取方向、あるいはロープ繰り出し方向の内の一方）へ稼
動させる。このようにすれば、荷台４と運転室７とは一
緒に昇降し、あたかも荷台４と運転室７とが一体かの如
き動作を得られる。また、自動運転中で、運転室７を最
底部に止めおきたい場合、支持ロープ巻取装置１２とロ
ープ巻取装置６とを互いに逆方向へ稼動する。

このようにすれば、ロープ巻取装置６が支持ロープ１４
とロープ３とを巻取れば、その巻取量だけ支持ロープ巻
取装置１２は支持ロープ１４を繰り出して、支持ロープ
１４の繰り出し長さに実質変化を起さぬ作用を得られる
。この作用によって、荷台４が上昇しても運転室７の高
さは変化せず運転室７は最底部で安定に止め置かれる。
また、荷台４を降下させる場合にも、。ープ巻取装置６
から繰り出た分だけ支持ロープ１４を支持ローブ巻取装
置１２に巻取って支持ロープ１４の繰り出し長さに実質
変化を起さぬようにし、運転室７に高さの変動を起さぬ
ようにするとともに支持ロープ１４のたるみが大きくな
らぬようにできる。さらに、今、荷台４のみを昇降運転
させている運転途中において、荷台４が上昇した位置で
ローフ。

巻取装置６の故障等で荷台４を昇降させることができな
くなり、荷台４に作業員を送り込む必要が生じた場合は
、支持ロープ巻敬装置１２に対して巻上運転を行えば運
転室７が上昇し、荷台４に作業員を送り込むことができ
、荷台の点検、調整、荷くずれを修正できるものである
。作業の終了後は支持ロープ巻取装置１２に対して巻下
運転を行えば運転室７に作業員を乗せて地上に降すこと
ができるものである。したがって、作業員の昇降を安全
に行うことができるものである。一方、荷台４と共に運
転室７を昇降させる運転途中において、両者が上昇した
位置でロープ巻取装置６の故障等で昇降させることがで
きなくなった場合は、前記と同様に支持ロープ巻取装置
１２を用いて運転者を降し、また作業員を昇降させるこ
とができるものである。

さらに、上記のように運転室７が上昇した位置で停止し
た原因が支持ロープ巻取装置１２の故障であれば、故障
みていないロープ巻取装置６に対して巻下げ運転を行え
ば、運転室７を下降させることができるものである。

したがって、運転室７が上昇位置、下降位置のいずれに
あっても、ロープ巻取装置６、支持ロープ巻取装層１２
の一方が正常であれば、運転室７を昇降させることがで
き、安全に乗員を運ぶことができるものである。

これは、運転室７を吊下げている支持ロープの一端を荷
台用のローブ巻取装置６に連結し、他端を独立して設置
した支持ロープ巻取装置１２に連結しているためである
。

以上の如く、本発明によれば、スタッカ−クレーンの荷
台と乗員室とを同時に、あるいは別別に昇降動作させ得
るので、事故あるいは点検、調整作業等状況に応じた対
処を安全に行える効果を得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、運転室を荷台に固定して備える従来形式のス
タッカークレーンの全体概略図、第２図は運転室をフレ
ームに備える従来形式のスタッカークレーン弐全体概略
図、第３図は本発明によるスタッカークレーンの全体概
略図、第４図は第３図に示したスタッカークレーンの各
種ロープのロープ経路を示した斜視図である。 ２・・・・・・フレーム、３・・・・・・ロープ、４・
・・・・・荷台、５，８，９，１０，１１，１３“””
ガイドシープ、６・・・・・・ロープ巻取装置、７・・
・・・・運転室、１２・・・・・・支持ロープ巻取装置
、１４・・・・・・支持ロープ。 ザー図ザと図 汐３図 才４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 荷台を吊下げる一対のロープを一つのロープ巻取装
   置に連結し、荷台に対して独立して設けた乗員室にシー
   プを設け、前記シープに通した支持ロープの一端を前記
   ロープ巻取装置に連結し、他端を前記ロープ巻取装置に
   対して独立して設けた支持ロープ巻取装置に連結し、前
   記ロープ巻取装置、支持ロープ巻取装置をそれぞれ単独
   で運転可能に設けたことを特徴とする倉庫用スタツカー
   クレーンの乗員室支持装置。