JPS6039629Y2 - ガス漏れ防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガス漏れ防止装置に関し、ガス漏れ状態にお
いて、これを警報し同時にガス回路を遮断する装置に関
するものである。

従来から、ガス漏れ状態における生ガスを検知して、こ
の検知出力によりブザー等を鳴動させる形式のガス漏れ
警報器（以下単に警報器という）が知られている。

この警報器には、第３図に示すように、ガス漏れを検知
するガス漏れ検知回路９からの出力によって動作するブ
ザー１１と、前記検知回路９を介して電源が供給される
とともに、ガス漏れ検知回路９から投入される信号入力
に基づいてこのガス漏れ検知回路９が正常か否かを確認
する確認回路１０が設けられ、前記確認回路１０の出力
によってもブザー１１が一時的に鳴動するようになって
いる。

従って、警報器に電源を投入すると、ガス漏れ検知回路
９およびこの回路を介して電源線り、Ｌにより電気供給
される確認回路１０が共にオンとなり、ガス漏れ検知回
路９からの信号入力により、この検知回路が正常である
と判断された場合には、この確認回路からの出力により
一時的にブザー１１が鳴動する。

これにより、ガス漏れ検知回路９の正常が確認でき、そ
の後、ガス漏れ状態が生じると、他方の出力線Ｍ、 Ｍ
を介してブザー１１に電気供給され、このブザーが連続
的に鳴動する。

他方、上記した警報器をガス回路遮断用の電磁弁と組み
合せ、警報と同時にこの電磁弁を閉弁動作させるように
したものがすでに知られているが、この電磁弁は屋内配
管の最上流側に設けられて常時開弁状態に置かれる。

従って、警報器のガス漏れ検知回路９に異常があった場
合には、警報器から所定の出力が得られないこととなっ
て電磁弁が動作しないこととなる。

本考案は、日々開閉される元コックを電動コックとし、
この電動コックの開閉操作の度にガス漏れ検知回路の正
常、異常が検知できるようにして、警報器のガス漏れ検
知回路の故障による不都合、すなわち、警報器の主要部
が故障のままに放置される不都合を未然に防止するもの
である。

以下、上記目的を遠戚するための本考案の構成の一例と
なる実施例について、詳細に説明する。

第１図に示す実施例では、警報器１として従来の警報器
と同様のものを採用し、この警報器１と電動コック２の
駆動回路とを並列に接続して電源Ｅ１．Ｅ２間に挿入し
ている。

電動コック２は、第２図に示す如く、モータ３、該モー
タにより駆動されガス回路を開・閉する閉子４及び該閉
子と一体回動するカム板５及び該カム板に対応する一対
のスイッチ６．７さらには操作スイッチ８から構成され
、モータ３の一方向の回転駆動により閉子４がこれと一
体回動するト共にカム板５とスイッチ６．７の作用によ
り該閉子を全開または全閉位置で停止させる。

図示状態は全閉状態であり、これから角度９０度回転す
ると全開状態となる。

次に、警報器１はガス漏れ検知回路９及び該回路の正常
動作を確認する確認回路１０及びこれら２回路の出力に
より鳴動するブザー１１から戒り、前記確認回路からの
出力は、これに電気投入された瞬間だけ発生し以後の電
気投入継続状態に於いては生じないようにしである。

この構成は公知のものである。

さらに、これら組み合せの電気配線について詳述すると
、電動コック２のモータ３と電源Ｅ２間にはスイッチ６
．７の並列回路が挿入されると共に、操作スイッチ８と
しては切替式スイッチを採用し、その可動接点１２を前
記二つのスイッチに選択的に接続することによりモータ
３が駆動して閉子４を開・閉する。

尚、スイッチ６．７は共に常閉接点を持ち、カム板５の
カム突起１３．１４のいずれか一方と一致したときのみ
開威されるものである。

また、カム突起１３．１４とスイッチ６．７及び閉子４
の関係は予め適宜に設定されており、可動接点１２が一
方のスィッチ６側回路に接続したときには閉子４が開動
作（全閉から全開に回動して全開状態で停止する動作）
し逆に可動接点１２を他方のスィッチ７側回路に接続し
たときは全閉動作するようになっている。

さらに、確認回路１０の電気投入側回路には常開接点の
スイッチ１５が挿入されるが、これを操作スイッチ１２
と連動させ、該操作スイッチ全開位置側（スイッチ６側
）に倒したときスイッチ１５が閉成するように威し、加
えて、ガス漏れ検知回路９の出力端の一方をモータ３の
閉動作側のスィッチ７側回路に接続しである。

上記した実施例の作用についてさらに詳述すると、図示
状態は閉子４全閉状態であり、操作スイッチ８の可動接
点１２はスィッチ７側回路の固定接点１６に接続してい
るが、カム突起１４とスイッチ７が一致しているためス
イッチ７は開威されてモータ３は停止している。

この状態から、操作スイッチ８の可動接点１２を他方の
固定接点１７側に倒すと閉成状態にあるスイッチ６を介
してモータ３に通電されこの駆動力により閉子４が回動
する。

閉子４が９０度回動すると、該閉子は全開状態となると
共にスイッチ６とカム板５のカム突起１３が一致してス
イッチ６は開威し、モータ３が停止して閉子４は全開状
態に保持される。

前記操作に於いては確認回路１０のスイッチ１５は、操
作スイッチ８と連動するため、ガス漏れ検知回路９が正
常な場合にはこの確認回路からの出力がブザー１１に瞬
間的に印加され、微少時間該ブザーが鳴動して警報器１
の正常状態が確認できる。

上述した、閉子４の全開状態に於いてガス漏れ状態が生
じるとガス漏れ検知回路９の出力によりブザー１１が連
続的に鳴動して警報するが、この時、前記出力回路の一
端を接続したスイッチ７は、カム板５の一定区間の回動
によりカム突起１４と一致しない状態にあってその接点
は閉成状態にある。

従って、モータ３にはこの出力回路を介して電気投入さ
れるため、ブザー１１の鳴動と同時に閉子４は閉動作さ
れて全閉状態になった時、モータ３は停止する。

すなわち、この全閉状態では、カム突起１３がスイッチ
７と一致して該スイツチが開成されるからである。

以後、操作スイッチ８を全閉位置に復帰させて、ガス漏
れ部分の点検等の処置を施すこととなる。

上記したように、本考案の装置によれば、ガス漏れ状態
が生じるとブザー１１による警報が行なわれると共に電
動コック２が作動してガス回路が遮断されガス漏れ事故
を最少限に止めることができる。

また、確認回路１０によるガス漏れ検知回路９の正常状
態確認は操作スイッチ８によるコック開放操作の度毎に
行なわれるため、前記検知回路の不良状態が早期に発見
できるものとなる。

以上詳述したことから明らかなように、本考案の構成は
、ガス漏れ検知回路９、このガス漏れ検知回路と共通の
電源により動作すると共にこのガス漏れ検知回路９の断
線等異常の有無を検知しガス漏れ検知回路９が正常な場
合には電源投入時に一時的所定レベルの電気出力を生じ
るようにした確認回路１０、前記確認回路からの電気出
力によって動作するとともにガス漏れ検知時におけるガ
ス漏れ検知回路９からの電気出力によっても動作するブ
ザー１１、からなるガス漏れ警報器１と、ガス回路に挿
入される電動コック２の駆動回路を並列に接続し、この
駆動回路は閉動作回路と開動作回路とを具備するととも
に、操作スイッチ８の切替によって前記回路が選択的に
接続されてコックを開閉動作させるものとし、上記確認
回路１゜への電源投入回路に前記操作スイッチ１２と連
動するスイッチ１５を挿入して、操作スイッチ１２をコ
ック開放位置に操作したとき、前記スイッチ１５が閉成
されるように、操作スイッチ１２とスイッチ１５の連動
関係を設定し、ガス漏れ検知回路９の電気出力を電動コ
ックの駆動回路の閉動作回路に接続したことである。

これにより、操作スイッチ１２を開操作するたびに確認
回路１０に電源投入されてガス漏れ検知回路９の異常が
確認されるとともに、ガス漏れ状態では、ガス漏れ検知
回路９からの電気出力によって電動コック２が閉じるこ
ととなり、安全性が向上する。

又、ガス漏れ検知回路９が故障状態に放置される不都合
も未然に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の説明図、第２図は電動コック２
の説明図、第３図は従来のガス漏れ警報器の説明図であ
り、図中、 １・・・・・・ガス漏れ警報器、２・・・・・・電動コ
ック、８・・・・・・操作スイッチ、９・・・・・・ガ
ス漏れ検知回路、１０・・・・・・確認回路、１５・・
・・・・スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガス漏れ検知回路９、このガス漏れ検知回路と共通の電
   源により動作するとともにこのガス漏れ検知回路９の断
   線等異常の有無を検知しガス漏れ検知回路９が正常な場
   合には電源投入時に一時的所定レベルの電気出力を生じ
   るようにした確認回路１０、前記確認回路からの電気出
   力によって動作するとともにガス漏れ検知時におけるガ
   ス漏れ検知回路９からの電気出力によって動作するブザ
   ー１１、からなるガス漏れ警報器１と、ガス回路に挿入
   される電動コック２の駆動回路を並列に接続し、この駆
   動回路は閉動作回路と開動作回路とを具備するとともに
   操作スイッチ８の切替によって前記回路が選択的に接続
   されてコックを開閉動作させるものとし、上記確認回路
   １０への電源投入回路に前記操作スイッチ８と連動する
   スイッチ１５を挿入して、操作スイッチ１２をコック開
   放位置に操作したとき前記スイッチ１５が閉成されるよ
   うに、操作スイッチ１２とスイッチ１５の連動関係を設
   定し、ガス漏れ検知回路９の電気出力を電動コックの駆
   動回路の閉動作回路に接続したガス漏れ防止装置。