JPS6039586Y2 - 電磁弁装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、バルブケースに装着したソレノイドにより
上記バルブケース内の弁装置を操作するようにしている
電磁弁装置に関するものである。

この種の電磁弁装置において、上記バルブケース内の弁
装置を上記バルブケースに連結するソレノイドのハウジ
ング内に設けたプランジャによって操作するようにした
ものにおいては、上記ハウジング内にコイルを設けると
共に、そのコイルと電源受入用の端子との間に任意の電
気回路（例えば交直変換器）を設けるなどして、弁装置
及びコイルの側で要求する特性を出すようにしていた。

このような構成によれば、予め電気回路を納める為の空
間を上記ハウジング内に備えさせねばならず、電気回路
の有無或は大小に拘わらず一律にハウジングが大型化す
る欠点があった。

そこで本考案は、上述の欠点を解決するようにしたもの
で、ハウジングは電気回路の有無にかかわらず極めて小
型コンパクトにできるようにすると共に、電気回路の装
備を必要とする場合は直ちに上記ソレノイドに対して付
設でき、しかもその付設される電気回路は、出荷にあた
ってのコイルのテスト等を含む電気テストにおいて同時
的にテストできるようにした電磁弁装置を提供しようと
するものである。

以下本願の実施例を示す図面について説明する。

この電磁弁装置はソレノイド１とバルブ２とから構成さ
れている。

先ずソレノイド１において、３はハウジングで、周知の
アルミダイキャストを用いて一端を開口させた容器状に
形成しである。

４は上記ハウジング３の開口側に一体に形成した鍔で、
第３図に明示するように自体の四隅を、任意の止着具例
えばねじ５を用いてハウジング３をバルブ２に装着する
ようにしている。

次に６はハウジング内に設けた周知のボビンで、筒状に
形成してありその両端は張出した鍔状にしである。

７は上記ボビン６に巻装させたコイル、８は第４図に明
示するようにコイル７の外周に巻着させたテープで、こ
のコイル７をしっかりと固定させるように用いたもので
ある。

尚このテープ８は通常の絶縁のよいものが用いられる。

１０は上記ボビン６の内周側に位置したプランジャで、
上記コイル７への通電の有無によりボビン６内をその軸
心方向に進退移動し得るようにしである。

１１は上記プランジャ１０の先端において一体に進退移
動するように設けた操作軸を示す。

次に１２はプランジャ１０と対向するようにボビン６の
内周側に設けた固定鉄心で、上記プランジャ１０がこの
鉄心１２方へ移動した際には、そのプランジャ１０を受
止め得るようにしである。

尚この鉄心１２は磁性材料でもって形成される。

１３は上記鉄心１２の軸心位置に穿設された透孔で、上
記プランジャ１０における操作軸１１が進退自在し得る
ように形成しである。

１４はハウジング３の開口側に設けた平板状のヨークで
、固定鉄心１２と周知の方法（例えばかしめ付あるいは
溶接）で連結させてあり、また中央部には後述のバルブ
２におけるバルブピンが上記鉄心１２における透孔１３
内に挿入し得るように透孔１４ａを形成している。

１６は環状のヨークで、その中央部をプランジャ１０が
進退し得るようにしている。

１７は上記ヨーク１６とプランジャ１０との間に介設し
た受部で、非磁性体材料を用いて形成されたものであり
、コイル７に通電してプランジャ１０を作動させるとき
、その磁気によりプランジャ１０と上記ヨーク１６とが
吸着してプランジャ１０の移動が阻害されることがない
ように設けている。

１８は平板状のヨーク１４と環状のヨーク１６とを結合
させたヨークで、周知の如くコイル７の通電により誘起
される磁束の磁路を形成している。

尚上記ヨーク１４，１６．１８は硅素鋼或いはその他の
磁性材料で構成しである。

次に１９はゴムキャップで、プランジャ１０を柔かく受
は止め得るような緩衝材例えば合成ゴムを用いて帽状に
形成しである。

２０はハウジング３の開口側の反対に穿設させた透孔で
、外部より任意の棒状物を挿入してプランジャ１０を押
圧作動し得るように形成している。

次に２２はハウジング３の外周の一部を膨出させて形成
した取付部、２３はハウジング３内つまり上記取付部２
２の内側に形成された空間を示す。

２４は上記空間２３内に図示の如く夫々露出させた接触
片で、可撓性を有する導電材を用いて形成して、矢印方
向への撓みと後述の接点部材との電気的接続とを可能に
しである。

尚接触片２４はコイル７の巻端と周知の方法で接続され
ており、コイルの外周面に対し、自体をかしめ付けたフ
ァイバーをテープ８の巻層によりコイルの外周面に固定
して装着しである。

またこれはコイルと共に樹脂によりモールド固定する等
の任意の方法で固定すればよい。

２５はプラグホルダーで、周知のように絶縁材料で形成
しである。

２６はプラグホルダー２５により保持された電源受入用
の端子として例示するプラグピンで、周知のように導電
材料で形成されている。

２７はプラグピン２６に接続固定した接触片で、前記接
触片２４と同様に形成されている。

なおこの接続固定の方法は半田付あるいは溶接など任意
の方法が用いられる。

２８は抜止部材で、プラグピン２６及び接触片２７のホ
ルダー２５からの抜脱を防止し得るように設けたもので
、合成樹脂を注入して形成しである。

なおこれはホルダー２５と共に脅威樹脂材料を用いてピ
ン２６及び接触片２７を埋め込んだ状態で一体に形成し
てもよい。

２９ａ、２９ｂは取付部２２に穿設した透孔である。

次に３０は箱状のケースで、任意の取付具３０ａ（例え
ばビス等）を用いてハウジング３における取付部２２に
取付けである。

３１は上記ケース３０内に設けた周知のプリント基板で
、ベーク板或はエポキシ板等が用いられる。

３２は上記プリント基板３１上に周知の方法で取付けら
れた電気回路部品で、ダイオード、トランジスタ、抵抗
等が用いられており、種々の電気回路（例えば直流ソレ
ノイド用の交直変換回路或は定電圧又は定電流回路等）
が構成しである。

３３ａ、３３ｂは上記電気回路部品３２で構成された電
気回路の両端に接続した接点部材で、導電材によりピン
状に形成しである。

又ハウジング３内に露出させた接触片２４．２７に対し
夫々透孔２９ａ、２９ｂを介して接触し得る長さにプリ
ント基板３１から突出させている。

３４ａ、３４ｂは接点部材３３ａ、３３ｂの外周に装着
した絶縁ブッシングで、夫々上記透孔２９ａ、２９ｂ内
に嵌入して上記接点部材３３ａ、３３ｂとハウジングと
の絶縁を計るようにしたものである。

３５はケース３０内において注入固化させた樹脂を示し
、これによりプリント基板３１、電気回路部品３２、接
点部材３３ａ、３３ｂ等をケース３０に固定させである
。

３６はケース３０と取付部２２に介設したパツキンを示
す。

次にパルブ２について説明する。

３７は周知のバルブケースで、内部にはスプールその他
の周知の弁装置が内蔵されている。

３８はバルブピンで、プランジャ１０の進退移動により
進退作動されて、弁装置を作動させ得るようにしである
。

４０はバルブケース３７内に設けた電源供給用の端子台
で、取付ねじ４２によりバルブケース３７に固定しであ
る。

４１は端子金具で、電源受入用の端子２６と接続し得る
ようにしである。

又４１ａは外部からの電源の供給を受は得るようにした
リード線止付ねじである。

４３は周知のバルブ取付用の孔である。

尚４４は端子台４０を覆うようにしたカバーである。

上記構成のものにあって、取付部２２に電気回路を収納
しているケース３０を装着する場合は次の様にして行な
われる。

先ずケース３０において、絶縁ブッシング３４ａ、３４
ｂを装着した接点部材３３ａ、３３ｂを夫々ハウジング
３の取付部２２に穿設した透孔２９ａ、２９ｂに挿入さ
せると、空間２３に露出している接触片２４．２７と夫
々接触する。

更にケース３０を押込んで取付具３０ａにより取付部２
２に装着する。

このとき接触片２４．２７は第１図において下方へ撓ん
で、接点部材３３ ａ、 ３３ ｂと圧接した状態と
なり、電源受入用の端子２６とコイル７とはケース３０
内の電気回路を介して電気的に接続されることになる。

次に上記の如くケース３０を装着したソレノイド１をバ
ルブ２に組付けた電磁弁装置の使用状態について説明す
る。

外部電源と接続させた端子台４０の端子金具４１に電源
が供給されると電源受入用の端子２６からケース３０内
の電気回路を介してコイル７に通電され、周知の如くプ
ランジャ１０は固定鉄心１２に向けて移動する。

このプランジャ１０の移動によりバルブピン３８を介し
てバルブケース３７内の弁装置を作動させ、その切替え
あるいは開閉が行なわれる。

また手動で弁装置の切替えを行ないたい場合には、透孔
２０より任意の棒状物例えは下ライバー等を差込み、ゴ
ムキャップ１９を介してプランジャ１０を押圧移動させ
て上記バルブケース２における弁装置を切替える。

次にハウジング３の側とケース３０ｅとの電気的接続構
造の異なる実施例を示す図面第８図について説明する。

４５はコイル７ｅの巻端に接続した接触板で、導電性の
材料を用いて平板状に形成してあり、またこれはコイル
７ｅの外周面に固定しである。

４６は一端をプリント基板３１ｅにわける電気回路に接
続した導電性のばねで、ケース３０ｅをハウジング３ｅ
に対し取付けた際に、このばね４６は上記接触板４５に
接触してケース３０ｅ内の電気回路とコイル７ｅとの電
気的接続がなされるようにしである。

上記の如く構成されたものは、接触板４５は平板状であ
るからこの板４５を設ける為の特別の空間はほとんど必
要でなく、ハウジング３ｅをより小型化することができ
る。

なお、機能上前図のものと同−又は均等構成と考えられ
る部分には、前回と同一の符号にアルファベットのｅを
付して重複する説明を省略した。

以上のようにこの考案にあっては、ハウジング３内に設
けたコイル７と電源受入用の端子２６とを直接接続する
ことなく、夫々に結ぶ接触片２４．２７をハウジング内
に備えさせるだけの構成でもってハウジング内を完成さ
せ、出荷にあたっては、需要者の要求に応じて上記ハウ
ジングの外部に、電気回路を有するケースを装着するこ
とにより、上記電源受入用の端子２６と上記のコイル７
との電気の導通が可能となるようにしているから、需要
者から出荷要求があった場合は、その需要者の仕様に適
合する任意の電気回路を付設して、その要求に応じた性
能を有するソレノイドを即応納入することのできる実用
効果がある。

しかもソレノイドに種々任意の（要求に応じる）電気回
路を選択付設するものであっても、上記の選択される電
気回路はハウジング３外に付設するものであるから、ハ
ウジング３は小さくコンパクトに作ってあってもそれに
種々な電気回路を取付けることができ、ツレメイドにお
けるハウジング全体の形の小型化を可能にする大きな特
長もある。

更に上記の如くこのソレノイドは、出荷にあたってコイ
ル７の端子と電源受入用の端子２６とが付設される電気
回路でもって結はれることにより完成されるものである
から、出荷時のテストに当っては、ソレノイドの動作状
態と同時に付設した任意の電気回路の性能テストをも合
せ行なうこともでき、電機製作所から出される特殊ソレ
ノイドの性能の保証率が著しく高まる実用効果もある。

その上、上記の如くソレノイドの性能を向上させる電気
回路が付設されるものであっても、バルブケースの側に
は、更に他の電気回路の取付ける余地を残すものである
から、需要先（バルブを用いる需要者）においては、更
にバルブケース３７に自社特有の電気回路を付設するこ
ともできるなど、電磁弁としての活用率をより一層高め
る上に優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は電磁弁装置
の一部を破断した正面図、第２図は電磁弁装置の一部を
破断した平面図、第３図は電磁弁装置の右側面図、第４
図はコイルを巻装したボビンの平面図、第５図はコイル
を巻装したボビンの一部破断右側面図、第６図はケース
の底面図、第７図は同側面図、第８図は異なる実施例を
示す部分断面図。 １・・・・・・ソレノイド、２・・・・・・バルブ、７
・・・・・・コイル、１０・・・・・・プランジャ、２
４．２７・・・・・・接触片、２６・・・・・・電源受
入用の端子、３３ａ、３３ｂ・・・・・・接点部材、３
０・・・・・・ケース、３２・・・・・・電気回路部品
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バルブケースと、バルブケースへの連結を可能に形成し
   たハウジングと、ハウジング内に設けられたコイルと、
   コイルへの通電・有無により進退動して上記バルブケー
   ス内に設けられた弁装置を作動させるようにしであるプ
   ランジャとを備える電磁弁装置において、上記ハウジン
   グ内においてはコイルの一端に接続された接触片と電源
   受入用の端子に連なる接触片とを露出させ、一方ハウシ
   ング外には内部に任意の電気回路を備えるケースを装着
   させ、しかも上記電気回路の両端には、ケースをハウジ
   ングに装着した状態において夫々上記電源受入用の端子
   に連なる接触片とコイルに連なる接触片とに対する接触
   が可能な長さに形成された接点部材を備えさせているこ
   とを特徴とする電磁弁装置。