JPS6039476Y2 - Ｌ．ｐ．ｇ．ミキサ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、消費燃料の低減を図ったり、Ｐ、Ｇ、 ミキ
サ（キャブレター）に関する。

一般に従来の自動車用のり、Ｐ、Ｇ、 ミキサにっては
、中速運転まではセコンダリー絞り弁とパワー弁は閉じ
られていてプライマリ−絞り弁だけが動作する。

そして加速時並びに高速運転時においては、セコンダリ
ー絞り弁も開きはじめ、同時にパワー弁も開かれ、混合
気の流量が増加される。

ところで、このり、Ｐ 、Ｇ、ミキサは、アイドリング
時から中途の速さ、即ちパワー弁が開きはじめるまでは
、燃料調整ねじによって、予め調整された一定のガス量
をベンチュリーから供給している。

従って、このガス量はパワー弁が開きはじめるまでの中
途の速度を得るのに必要な量であり、結局アイドリング
時及び前記中途の速さに達しない低速時においては、余
分なガス量が供給されていることになる。

本考案は上述した点に着目してなされたもので、パワー
弁をプライマリ−絞り弁に連動したことにより、主燃料
調整ねじを設けたベンチュリーからはアイドリングに必
要なガス量のみが供給される様に主燃料調整ねじを締め
込み、アイドリング時以外、即ちスタート−低速−中速
−高速時にはプライマリ−絞り弁と連動するパワー弁の
開度によって夫々に必要なガス量が供給され、余分なガ
スの供給をなくして消費燃料を低減したり、Ｐ、Ｇ。

ミキサを供給することを目的とする。

次に本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

ミキサ本体１は、エアークリーナ下流側の吸気通路２に
配設されており、ベーパライザ（図示せず）に通じるガ
ス通路３を有している。

このガス通路３は、ミキサ１の外周壁内に環状に形成さ
れ、吸気通路２に臨んでいる二個のベンチュリー４，５
に夫々連通している。

上記ガス通路３は、ミキサ１の外周側にコネクタ６を突
設している。

一方のベンチュリー４の手前には、流量調整室７が形成
されており、この調整室７に主燃料調整ねじ８が配設さ
れ、ベンチュリー４から供給されるガス量、換言すれば
アイドリングに必要なガス量を調整し設定する様になっ
ている。

上記主燃料調整ねじ８は、その操作部９をミキサ１の外
周面に露呈している。

又、他方のベンチュリー５の手前側には弁室１０が形成
されており、この弁室１０にパワー弁１１や配設されて
いる。

このパワー弁１１は、上記アイドリングに必要なガス以
外のガス、既ちスタート−低速−中速−高速時に夫々必
要なガス量を供給する弁である。

ベンチュリー４．５の下流側の吸気通路２は、三路に分
岐しプライマリ−絞り弁１２とセコンダリー絞り弁１３
とが配設されている。

プライマリ−絞り弁１２の弁軸１４は、スロットペダル
に連結されていると共に、セコンダリー絞り弁１３はリ
ンク機構（図示せず）によってプライマリ−絞り弁１２
に連動し、このプライマリ−絞り弁１２が所定の開度に
開いた時、即ち、中速運転に達した時に開きはじめる様
に設定されている。

パワー弁１１は、その弁棒１５を弁室１０から外部に突
出しており、この弁棒１５の端部を回動体１６の上辺に
設けた係合板２４に当接している。

上記弁棒１５は、ばねの張力によって常時閉塞方向に付
勢されている。

この回動体１６は支点１７を中心に回動自在になってい
ると共に、内蔵した板ばね１８によって係止片２０方向
へ付勢されている係合片１９を有している。

そして、この係合片１９が、プライマリ−絞り弁１２の
弁軸１４に軸着された係止片２０に係合している。

尚、上記回動体１６に板ばね１８を設けているのは、パ
ワー弁１１を保護する為である。

又、上記回動体１６は、支点１７位置にスライド体２１
を内蔵し、このスライド体２１に調整ボルト２２を嵌着
して支点１７の位置を可変可能になっており、常時回動
体１６をパワー弁１１の弁棒１５に当接するようになっ
ている。

尚、図中符号２３はパワー弁１１の突出弁棒１５を覆っ
たベローズを示す。

次に、上述の構成よりなるり、Ｐ、Ｇ、 ミキサの作用
を説明する。

図示しないスロットルペダルを踏み込み、プライマリ−
絞り弁１２が開きはじめると、その開度に応じて弁軸１
４に軸着された係止片２０が回動体１６の係合片１９を
押圧して回動体１６を回動させ、パワー弁１１の弁棒１
５を押し上げてパワー弁を開く。

上記の様に開くパワー弁１１は、スタート−低速−中速
−高速時の夫々に必要なガス量を計量してベンチュリー
５から供給するものである。

従って、主燃料調整ねじ８は、アイドリングに必要なガ
ス量を調整、設定してベンチュリー４から供給するもの
で、従来の様に中速運転を得るのに必要なガス量までを
供給する必要はなくガスを無駄に消費することがない。

又、中速運転に達すると、換言すればプライマリ−絞り
弁１２が所定開度以上開くと、この絞り弁１２に連動さ
れているセコンダリー絞り弁１３が開きはじめ供給ガス
量に適合した空気量が得られるものである。

尚、本考案ミキサにおいて、プライマリ−絞り弁１２と
パワー弁１１とを連通させる構造は上記実施例に限るこ
となく種々構成される。

本考案は上述したように、パワー弁１１をプライマリ−
絞り弁に連動してなるので、主燃料調整ねじを設けた一
方のベンチュリー４からはアイドリングに必要なガス量
のみを供給することができる。

従って、従来の様にアイドリング時に中速運転に必要な
余分なガスを供給することなく、その分消費燃料を低減
できるものである。

又、構成が簡略で廉価に提供できると共に、既存のミキ
サをも容易に改良できる等の効果を有する。

更に又、本考案はパワー弁をプライマリ−絞り弁に連動
させる手段とし、て回動自在の回動体１６を設けである
ため、プライマリ−絞り弁の開度は確実かつ正確にパワ
ー弁に伝達され、当該開度に応じた必要なガス量をパワ
ー弁から供給することができるものである。

このため、スタート時においてはそれに必要なガス量が
、又低速運転時あるいは高速運転時等においてはそれに
必要なガス量がそれぞれ計算されて供給され、余分なガ
ス量を供給することなく、消費燃料低減を図ることがで
きるものである。

更に又、回動体１６の構成が簡単であるため、故障する
ことなく長時間にわたって、使用可能であると共に支点
１７の１個所だけでミキサ本体１に取付けるものである
ため取付は簡単であり、しかも、当該支点１７において
だけ回動するものであるため、プライマリ−絞り弁の開
度を正確かつ確実にパワー弁に伝達することができるも
のである。

又、保合片１９には板ばね１８が設けられているため、
係止片２０から加えられる押圧力はよく柔軟化され、弁
棒１５を柔らかく押上げるため、プライマリ−絞り弁の
開度の伝達は良好になされるものである。

又、回動体１６には調整ボルトを有するスライド体２１
が設けられているため、該スライド体２１の調整により
支点１７位置を移動可能とすることができるため係合板
２４を常時弁棒１５に当接することができるものである
。

即ち、プライマリ−絞り弁の開度の伝達は係止片２０及
び回動体１６を介して頻繁に弁棒１５に行われるもので
あり、そうした場合、板ばね１８により伝達される衝撃
をある程度緩和したとしてもどうしても支点１７に若干
のゆるみが生じ、係合部２４が弁棒１５から離間し、前
記絞り弁の開度の伝達が不正確となってしまうものであ
る。

このため、スライド体２１を設けて支点１７位置を移動
可能として係合部２４を常時弁棒１５に当接することに
より、前記絞り弁の開度の伝達が一層正確に行われ、該
絞り弁の開度に応じたガスの供給が確保されるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のり、Ｐ、Ｇ、 ミキサの一実施例を示
す断面図、第２図は同上ミキサを示す一部切欠正面図、
第３図は回動体の断面図、第４図は回動体の側面図であ
る。 １・・・・・・ミキサ本体、２・・・・・・吸気通路、
３・・・・・・ガス通路、４，５・・・・・・ベンチュ
リー、８・・・・・・主燃料調整ねじ、１０・・・・・
・パワー弁、１２・・・・・・プライマリ−絞り弁、１
３・・・・・・セコンダリー絞り弁、１４・・・・・・
弁軸、１５・・・・・・弁棒、１６・・・・・・回動体
、１７・・・・・・支点、１９・・・・・・係合片、２
０・・・・・・係止片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 エアークリーナ下流側の吸気通路２に配設されたミキサ
   本体１にベーパライザに通じるガス通路３を設け、この
   ガス通路をミキサ本体１の外周壁内に環状に形成して吸
   気通路２に臨んでいる二個のベンチュリー４．５に夫々
   連通し、前記一方のベンチュリー４の手前に形成された
   流量調整室７にアイドリング時に必要なガス量を調整し
   て設定する主燃料調整ねじ８を配設し、前記他方のベン
   チュリー５の手前側に弁室１０を形成してこの弁室１０
   に前記アイドリング時に必要なガス以外のガス、即ちス
   タート、低速運転、中速運転、高速運転時に夫々必要な
   ガス量を供給するパワー弁１１を配設し、前記ベンチュ
   リー４．５の下流側の吸気通路２を三路に分岐してプラ
   イマリ−絞り弁１２とセコンダリー絞り弁１３とを配設
   し、前記プライマリ−絞り弁１２の弁軸１４をスロット
   ルペダルに連結すると共に前記セコンダリー絞り弁１３
   をリンク機構によりプライマリ−絞り弁１２に連動して
   このプライマリ−絞り弁１２が所定の開度以上に開いた
   時、即ち中速運転に達した時に開きはじめるように設定
   し、前記パワー弁１１の弁棒１５を弁室１０から外部に
   突出してその端部を回動体１６の上辺に設けた係合部２
   ４に常時当接し、前記回動体１６を支点１７を中心に回
   動自在とすると共に板ばね１８により係止片２０方向に
   付勢されている係合片１９を該回動体１６に回動自在に
   設け、この係合片１９を前記プライマリ−絞り弁１２の
   弁軸１４に軸着する係止片２ｏに係合すると共に該プラ
   イマリー絞り弁１２の開度に応じて前記パワー弁１１の
   弁棒１５を上下動自在ととして該パワー弁１１から供給
   されるガス量を調整自在とし、前記回動体１６の支点１
   ７位置にスライド体２１を内臓し、このスライド体２１
   に調整ボルト２２を嵌着して支点１７の位置を可変可能
   としたことを特徴とするり、Ｐ、Ｇ、 ミキサ。 。