JPS6039150A - 応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼 - Google Patents
応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼Info
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- JPS6039150A JPS6039150A JP14672383A JP14672383A JPS6039150A JP S6039150 A JPS6039150 A JP S6039150A JP 14672383 A JP14672383 A JP 14672383A JP 14672383 A JP14672383 A JP 14672383A JP S6039150 A JPS6039150 A JP S6039150A
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- Japan
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- steel
- stress corrosion
- corrosion cracking
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼に関する
ものである。
ものである。
(従来技術)
近年石油、ガスの採掘に使用される油井管素材は資源の
枯渇から、不純物の多い石油、ガスが採掘され、さらに
深井戸化が余儀なくされている。
枯渇から、不純物の多い石油、ガスが採掘され、さらに
深井戸化が余儀なくされている。
採掘する石油、ガス中の不純物として問題々のはH2S
がスで、とのH2Sがスによって油井管が腐食され腐食
によって発生した水素が鋼中に侵入し、油井管に作用し
ている広力と関係した割れが起る。
がスで、とのH2Sがスによって油井管が腐食され腐食
によって発生した水素が鋼中に侵入し、油井管に作用し
ている広力と関係した割れが起る。
この割れは応力腐食割れと定義され良く知られていると
ころである。この応力腐食割れは鋼の強度が高くなれば
感受性が上がり、深井戸化による高強度材の使用により
応力腐食割れ感受性が高くなってくる。
ころである。この応力腐食割れは鋼の強度が高くなれば
感受性が上がり、深井戸化による高強度材の使用により
応力腐食割れ感受性が高くなってくる。
このような割れに対する抵抗の強い鋼は従来の油井管用
鋼と区別して、応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼と
いうことが出来る―しからば従来の油井管の応力腐食割
れに対する対策について述べると、まず従来鋼は焼入れ
、焼戻しによって強度を得ているため組織が焼戻しマル
テンサイトであり、割れは旧オーステナイト粒界で起る
ことがら粒界の不純物元素の低減対策がとられ例°えば
Pの低減対策としてはMoの添加が行なわれており、ま
た侵入水素の低減を図るため、鋼の腐食低減による発生
水素量の低減対策としてCu等の添加等積々の手段が取
られている。しかし々から、従来の手段では焼入焼戻し
鋼の場合、粒界の不純物元素の低減によって、粒界を強
化しても、次に弱い粒内のサブブレーンで割れが起る。
鋼と区別して、応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼と
いうことが出来る―しからば従来の油井管の応力腐食割
れに対する対策について述べると、まず従来鋼は焼入れ
、焼戻しによって強度を得ているため組織が焼戻しマル
テンサイトであり、割れは旧オーステナイト粒界で起る
ことがら粒界の不純物元素の低減対策がとられ例°えば
Pの低減対策としてはMoの添加が行なわれており、ま
た侵入水素の低減を図るため、鋼の腐食低減による発生
水素量の低減対策としてCu等の添加等積々の手段が取
られている。しかし々から、従来の手段では焼入焼戻し
鋼の場合、粒界の不純物元素の低減によって、粒界を強
化しても、次に弱い粒内のサブブレーンで割れが起る。
またサブブレーンを強化しても次に弱い部分で割れが起
こり、最後には体心立方晶の性質上、結晶構造からくる
結晶学的な弱い面で応力腐食割れが起ることをさけられ
ない。
こり、最後には体心立方晶の性質上、結晶構造からくる
結晶学的な弱い面で応力腐食割れが起ることをさけられ
ない。
またさらに最近の油井、ガス井は少々の侵入水素対策の
だめの成分添加では効力の生じないほど苛酷な使用環境
であることから対策も限界になっている。
だめの成分添加では効力の生じないほど苛酷な使用環境
であることから対策も限界になっている。
一方水素脆化による応力腐食割れ抵抗向上の付与手段と
して例えばステンレス鋼ノようKCr、Ni元素の添加
によって鋼組織をオーステナイト化することは従来良く
知られている。
して例えばステンレス鋼ノようKCr、Ni元素の添加
によって鋼組織をオーステナイト化することは従来良く
知られている。
しかしながらCr INi元素が高価なため、油井管用
鋼としては非常に高価となる。そこで本発明者らは非磁
性鋼として知られているオーステナイト組織が安価に得
られる高Mn鋼に着目し、高Mn化したときの応力腐食
割れ特性の評価を行なった。
鋼としては非常に高価となる。そこで本発明者らは非磁
性鋼として知られているオーステナイト組織が安価に得
られる高Mn鋼に着目し、高Mn化したときの応力腐食
割れ特性の評価を行なった。
供試材成分及びその強度特性さらに応力腐食割れ特性を
第1表に示す。応力腐食割れ特性の評価方法については
一般的に行なわれている3点曲げ試験によって実施した
。すなわち第1図に示す寸法形状の試片を圧延方向に平
行に採取し、第2図に示す標点間隔L ”” 58 t
tmの曲げ治具を用いた。
第1表に示す。応力腐食割れ特性の評価方法については
一般的に行なわれている3点曲げ試験によって実施した
。すなわち第1図に示す寸法形状の試片を圧延方向に平
行に採取し、第2図に示す標点間隔L ”” 58 t
tmの曲げ治具を用いた。
即ち第2図において、1は板厚tの試片であり、治具本
体2は標点間隔りを有し、該試片1はガラス棒3により
両端を支持されると共に、その中央部は止めナツトを介
して進退自在に設けられたネジ棒先端のガラス玉4によ
り押圧され、曲げ応力σが与えられるように構成されて
いる。なお各支点にはガラス棒3或いはガラス玉4を使
用したのは治具2と試片1との材質の違いにより後に述
べる浸漬液中で生ずる電位により試片の腐食が増大する
ことを防ぐための絶縁を目的としたものである。以上の
ようにして試片に種々のレベルの応力を負荷し治具ごと
腐食液に浸漬する方法で実施した・曲げ応力とねじ棒の
押込み量δの関係式は第1表の注に示した。なお腐食液
は最もきびしい5係塩化ナトリウム−〇、5係酢酸酢酸
液化水素を飽和させた液を使用した。浸漬期間は14日
間で行ない、14日後に取り出し試片が割れない最大負
荷応力レベルをめ、臨界負荷応力とした。第1表のA欄
に示すようにMn 添加を行なって組織をオーステナイ
ト化した場合に応力腐食割れ特性の評価基準としての臨
界負荷応力値は171.4KSI以上と良好である。し
かしながら当然のこととしてオーステナイト組織の場合
低降伏点となる。そこで低降伏点対策としてCr1VI
Nbの添加を行なった結果を第1表のB欄に示した。こ
の場合3種の(5) 元素を各単独に添加した場合と、3元素を同時に添加し
た場合についての臨界負荷応力値の比較を行なうと3元
素の同時添加の場合の方が、各元素の単独添加の場合に
比べて臨界負荷応力値が高い。
体2は標点間隔りを有し、該試片1はガラス棒3により
両端を支持されると共に、その中央部は止めナツトを介
して進退自在に設けられたネジ棒先端のガラス玉4によ
り押圧され、曲げ応力σが与えられるように構成されて
いる。なお各支点にはガラス棒3或いはガラス玉4を使
用したのは治具2と試片1との材質の違いにより後に述
べる浸漬液中で生ずる電位により試片の腐食が増大する
ことを防ぐための絶縁を目的としたものである。以上の
ようにして試片に種々のレベルの応力を負荷し治具ごと
腐食液に浸漬する方法で実施した・曲げ応力とねじ棒の
押込み量δの関係式は第1表の注に示した。なお腐食液
は最もきびしい5係塩化ナトリウム−〇、5係酢酸酢酸
液化水素を飽和させた液を使用した。浸漬期間は14日
間で行ない、14日後に取り出し試片が割れない最大負
荷応力レベルをめ、臨界負荷応力とした。第1表のA欄
に示すようにMn 添加を行なって組織をオーステナイ
ト化した場合に応力腐食割れ特性の評価基準としての臨
界負荷応力値は171.4KSI以上と良好である。し
かしながら当然のこととしてオーステナイト組織の場合
低降伏点となる。そこで低降伏点対策としてCr1VI
Nbの添加を行なった結果を第1表のB欄に示した。こ
の場合3種の(5) 元素を各単独に添加した場合と、3元素を同時に添加し
た場合についての臨界負荷応力値の比較を行なうと3元
素の同時添加の場合の方が、各元素の単独添加の場合に
比べて臨界負荷応力値が高い。
この理由としては添加元素は炭化物形成元素であること
から、単一元素添加の場合と3元素同時添加の場合と比
較すると鋼が冷却中に析出される炭化物の大きさ及び分
散については3元素同時添加の場合の方が微細で分散さ
れた炭化物の析出が起こっているものと推定される。な
お炭化物の種類としてはCr、C3,VC,NbC等が
考えられる。
から、単一元素添加の場合と3元素同時添加の場合と比
較すると鋼が冷却中に析出される炭化物の大きさ及び分
散については3元素同時添加の場合の方が微細で分散さ
れた炭化物の析出が起こっているものと推定される。な
お炭化物の種類としてはCr、C3,VC,NbC等が
考えられる。
以上の結果から、炭化物の析出状態で臨界負荷応力値は
異なるが応力腐食割れは起らすオーステナイト化により
、水素脆化抵抗が著しく向上していることが明らかにな
った。
異なるが応力腐食割れは起らすオーステナイト化により
、水素脆化抵抗が著しく向上していることが明らかにな
った。
ところでオーステナイト組織にした場合で高降伏点にし
たときの問題はMn 添加量によって水素脆化とは異な
った、局部腐食による割れとして知ら、れているAet
lva Path Corroi+ion (以下AJ
’IC,と略す)と言われている割れが起る。この割れ
が起(6) る範囲について調べてみるとMn 添加量と関係するこ
とが解り、Mn 添加量の規制が重要な意味を持つもの
であることが明らかになった。
たときの問題はMn 添加量によって水素脆化とは異な
った、局部腐食による割れとして知ら、れているAet
lva Path Corroi+ion (以下AJ
’IC,と略す)と言われている割れが起る。この割れ
が起(6) る範囲について調べてみるとMn 添加量と関係するこ
とが解り、Mn 添加量の規制が重要な意味を持つもの
であることが明らかになった。
Mn 添hII量の検討結果を第3図に示す。第1表B
欄の鋼5についてMn 添加量と臨界負荷応力の関係を
見ると、Mn が35係超になると応力腐食・割れ抵抗
が急激に低下する。この理由はMn 添加量が増えると
オーステナイトm織中のC固醪量が増え、冷却中に起る
微細炭化物の析出が起らなくなるためと考えられる。
欄の鋼5についてMn 添加量と臨界負荷応力の関係を
見ると、Mn が35係超になると応力腐食・割れ抵抗
が急激に低下する。この理由はMn 添加量が増えると
オーステナイトm織中のC固醪量が増え、冷却中に起る
微細炭化物の析出が起らなくなるためと考えられる。
A、P、C,の機構としては応力によってすべりが生じ
、すべり森にそって優先的に腐食ガ起ると考えられてお
り、このすべりを起しに<<シているのが微細炭化物の
析出であると考えら名る。
、すべり森にそって優先的に腐食ガ起ると考えられてお
り、このすべりを起しに<<シているのが微細炭化物の
析出であると考えら名る。
(発明の構成)
本発明は以上の新規な知見に基いてなされたものであっ
て、Mn 添加によってオーステナイト組織を祷て、水
素脆化を防ぎ、炭化物形成元素の同時添加によって、微
細炭化物の析出を起させ、これらによってA、P、C,
を防いだ高降伏点鋼が得られるようにしたものであり応
力腐食割れ抵抗のきわめて優れた油井管用鋼の提供を初
めて可能としたものである。
て、Mn 添加によってオーステナイト組織を祷て、水
素脆化を防ぎ、炭化物形成元素の同時添加によって、微
細炭化物の析出を起させ、これらによってA、P、C,
を防いだ高降伏点鋼が得られるようにしたものであり応
力腐食割れ抵抗のきわめて優れた油井管用鋼の提供を初
めて可能としたものである。
即ち本発明は重量でC043〜1.6係、SiQ、1〜
0、7 % 、 Mn 4〜35 % 、 P 0.0
3 %以下、 S O,03係以下、 Cr 0.5〜
20 % 、 V 0.2〜4 % 、Nb O,2〜
44.NO,05〜1係、Njo、2〜2係を含み、又
はこれにさらにMo 0.2〜2q6. Cu O,0
1〜2i 、wo、01〜2%、Zr0.01〜24.
TaO,01〜296.Ti0,05〜1係を1種又は
2種以上含み、残部鉄及び不純物からなることを特徴と
する応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼である。
0、7 % 、 Mn 4〜35 % 、 P 0.0
3 %以下、 S O,03係以下、 Cr 0.5〜
20 % 、 V 0.2〜4 % 、Nb O,2〜
44.NO,05〜1係、Njo、2〜2係を含み、又
はこれにさらにMo 0.2〜2q6. Cu O,0
1〜2i 、wo、01〜2%、Zr0.01〜24.
TaO,01〜296.Ti0,05〜1係を1種又は
2種以上含み、残部鉄及び不純物からなることを特徴と
する応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼である。
次に本発明鋼における成分限定の理由について述べる。
先ずCはA、P、C,を防ぐ微細炭化物の析出を起させ
るには多いほど良いが1.6係超ではF 11!3 C
が生成し、オーステナイト組織単−相にならずにFe
s C+オーステナイト2相組織となり圧延中にF e
s C組織の延性が低いために、圧延割れを起す。
るには多いほど良いが1.6係超ではF 11!3 C
が生成し、オーステナイト組織単−相にならずにFe
s C+オーステナイト2相組織となり圧延中にF e
s C組織の延性が低いために、圧延割れを起す。
したがってCの上限はFe 3C組織を生じない1.6
係が上限になる。一方0.31未満ではAP、C0を防
ぐための微細炭化物の形成亦少なくなる。したがってC
は0.3係〜1,6係必要である。
係が上限になる。一方0.31未満ではAP、C0を防
ぐための微細炭化物の形成亦少なくなる。したがってC
は0.3係〜1,6係必要である。
次にStは047係超では鋼を脆化させる。01係未満
では脱酸効果がないのでSiは0.1%〜0.7係とす
る必要がある。
では脱酸効果がないのでSiは0.1%〜0.7係とす
る必要がある。
またMn は先にも詳述した通り鋼組織をオーステナイ
トにするために添加するが、オーステナイト組織の場合
にはA、P、C,を防ぐためにオーステナイト組織中に
微細炭化物の形成を起こさせることが必要である。この
炭化物が形成されるだめのMn 添加量の範囲は35q
bまでであり35係超ではA 、P 、C,が生じやす
くなる。一方添加量が4係未満では鋼組織が水素脆化の
原因とがるフェライト相を含むために4係以上のMn
添加が必要である。
トにするために添加するが、オーステナイト組織の場合
にはA、P、C,を防ぐためにオーステナイト組織中に
微細炭化物の形成を起こさせることが必要である。この
炭化物が形成されるだめのMn 添加量の範囲は35q
bまでであり35係超ではA 、P 、C,が生じやす
くなる。一方添加量が4係未満では鋼組織が水素脆化の
原因とがるフェライト相を含むために4係以上のMn
添加が必要である。
したがってMn 添加量は4係〜35係必要である。
Pは容易に脱P出来る0、034以下で十分である。従
来の焼入れ焼戻し処理型の油井管用鋼ではPが粒界に偏
析し、鉄とリン化物をつくり水素脆化の原因となるので
低Pにする必要があったが、(9) 本発明鋼では組織をオーステナイト化しているのでPが
オーステナイト組織中に固溶し、偏析して鋼を脆化させ
ることはない。したがって、Pは0.03%以下とした
。
来の焼入れ焼戻し処理型の油井管用鋼ではPが粒界に偏
析し、鉄とリン化物をつくり水素脆化の原因となるので
低Pにする必要があったが、(9) 本発明鋼では組織をオーステナイト化しているのでPが
オーステナイト組織中に固溶し、偏析して鋼を脆化させ
ることはない。したがって、Pは0.03%以下とした
。
Sは容易に脱S出来る0、03係以下で十分である。従
来鋼の場合でも応力腐食割れにS含有量は影響しないの
で本発明鋼の場合でも同様である。
来鋼の場合でも応力腐食割れにS含有量は影響しないの
で本発明鋼の場合でも同様である。
ただし0.031を超えた場合機械的性質を劣化させる
ためSは0.03%以下とした。
ためSは0.03%以下とした。
またCrは強度を得るためと、微細炭化物の形成のため
に添加するが、20係未満の添加で十分な強度が得られ
るので20φ以下の使用とする。一方、0.5%未満で
は、微細炭化物の形成が少なくなる。したがってCr
添加量は0.5係〜20悌が必要である。
に添加するが、20係未満の添加で十分な強度が得られ
るので20φ以下の使用とする。一方、0.5%未満で
は、微細炭化物の形成が少なくなる。したがってCr
添加量は0.5係〜20悌が必要である。
さらにVは4係超では炭化物の粗大化が起り強度一応力
腐食割れ特性のバランスが悪く々るので4係以下でなけ
ればならない。一方0.2 q6未満ではVの微細析出
物形成が少ないために強度上昇効果が少なくなる。した
がってV添加量は0.21〜(10) 4憾とする必要がある。
腐食割れ特性のバランスが悪く々るので4係以下でなけ
ればならない。一方0.2 q6未満ではVの微細析出
物形成が少ないために強度上昇効果が少なくなる。した
がってV添加量は0.21〜(10) 4憾とする必要がある。
またNbけ4係超では炭化物の粗大化が起り、強度一応
力腐食割れ特性のバランスが悪くなるので4憾以下とす
る。一方0.2 q6未満ではNbの微細析出物形成が
少ないために強度上昇効果が少なくなる。したがってN
b 添加量は0.24〜4係でなければならない。
力腐食割れ特性のバランスが悪くなるので4憾以下とす
る。一方0.2 q6未満ではNbの微細析出物形成が
少ないために強度上昇効果が少なくなる。したがってN
b 添加量は0.24〜4係でなければならない。
さらにNは格子間に侵入して強度を上昇させる元素とし
て添加する。上限を1幅とするのはこの基本成分系で歩
留る最高値が1係だからであり、下限を0.054とす
るのは強度を上昇させるのに効果があるのは0.051
が最低値だからである。
て添加する。上限を1幅とするのはこの基本成分系で歩
留る最高値が1係だからであり、下限を0.054とす
るのは強度を上昇させるのに効果があるのは0.051
が最低値だからである。
したがってN含有量は0.05%〜1係の範囲とすべき
である。
である。
さらにNi は耐食性に有効であるため添加するが、2
チ超では平均的な耐食性は向上するものの局部腐食を増
大させるために局部腐食を起こさずに、耐食性を増す2
優以下とする。一方0.21未満では耐食性に効果が少
なくなる。したがってNi 添加量は0.21〜2%で
なければならない。
チ超では平均的な耐食性は向上するものの局部腐食を増
大させるために局部腐食を起こさずに、耐食性を増す2
優以下とする。一方0.21未満では耐食性に効果が少
なくなる。したがってNi 添加量は0.21〜2%で
なければならない。
以上が本発明の基本成分系であるが、本発明においては
さらに強度を得る目的で炭窒化物形成能力を持つ、Mo
+Ct1.W+Zr +Ta +TI’7) 1種又
は2種以上を含有することが出来る。
さらに強度を得る目的で炭窒化物形成能力を持つ、Mo
+Ct1.W+Zr +Ta +TI’7) 1種又
は2種以上を含有することが出来る。
先ずMo は2係超では炭窒化物の粗大化が起り、0.
2係未満では炭窒化物の形成が少ないために強度上昇効
果が少なくなる。したがってMoの添加範囲は0.24
〜24とする。Cu +W+Zr +及びTaについて
もそれぞれの添加量が2優を超えると炭窒化物の粗大化
が起り、一方、0.01’1未満の添加では強度上昇効
果が少ない。よってこれらの元素はそれぞれ0,01〜
2係の添加が必要である。
2係未満では炭窒化物の形成が少ないために強度上昇効
果が少なくなる。したがってMoの添加範囲は0.24
〜24とする。Cu +W+Zr +及びTaについて
もそれぞれの添加量が2優を超えると炭窒化物の粗大化
が起り、一方、0.01’1未満の添加では強度上昇効
果が少ない。よってこれらの元素はそれぞれ0,01〜
2係の添加が必要である。
Ti 添加についてもTi の炭窒化物の析出で強度を
得るために添加する元素であり、1係を超える添加は強
度上昇に有効々析出物サイズを超える。
得るために添加する元素であり、1係を超える添加は強
度上昇に有効々析出物サイズを超える。
一方0105優未満の添加では強度上昇に有効な析出物
の量が少なく々るので0.054以上の添加が必要であ
る・したがってTi 添加量は0.05q6〜1係の添
加が必要である。
の量が少なく々るので0.054以上の添加が必要であ
る・したがってTi 添加量は0.05q6〜1係の添
加が必要である。
次に本発明の実施例を示し本発明の詳細な説明する。
実施例
第2表に示す種々の強度レベルを持つ鋼材を用いて圧延
を行なった。
を行なった。
圧延粂件は1200℃×1時間加熱後普通圧延を行ない
板厚18 m tに仕上げた。仕上げ温度は975℃で
行なった。従来鋼については田延後焼入れ焼戻し処理を
実施して、強度を得るようにした。本発明鋼に於ては熱
処理は実施しなかった。
板厚18 m tに仕上げた。仕上げ温度は975℃で
行なった。従来鋼については田延後焼入れ焼戻し処理を
実施して、強度を得るようにした。本発明鋼に於ては熱
処理は実施しなかった。
応力腐食割れ抵抗は先に述べた3点曲げ試験による臨界
負荷応力値によって評価した。
負荷応力値によって評価した。
(発明の効果)
試験の結果は第2表に示す通りであるが、本発明鋼は臨
界負荷応力が従来鋼に比べ著しく高く、油井管用鋼とし
て応力腐食割れ抵抗が優れていることが解る。
界負荷応力が従来鋼に比べ著しく高く、油井管用鋼とし
て応力腐食割れ抵抗が優れていることが解る。
(13)
第1図は応力腐食割れ抵抗の評価のために使用した3点
曲げ試片の寸法、形状を示す図、第2図は第1図の3点
曲げ試片の曲げ治具の模式図、第3図は臨界負荷応力と
Mn 添加量の関係を示す図である。 1・・・試験片、2・・・治具、3・・・ガラス棒、4
・・・ガラス玉、5・・・ネジ棒、6・・・止めナツト
。 (16) 第7図 第2図
曲げ試片の寸法、形状を示す図、第2図は第1図の3点
曲げ試片の曲げ治具の模式図、第3図は臨界負荷応力と
Mn 添加量の関係を示す図である。 1・・・試験片、2・・・治具、3・・・ガラス棒、4
・・・ガラス玉、5・・・ネジ棒、6・・・止めナツト
。 (16) 第7図 第2図
Claims (2)
- (1)重量係でC0,3〜1.6係、SiO,1〜0.
7憾。 Mn 4〜35 % 、 P 0.03 係以下、80
.031以下。 Cr 0.5〜20 % 、 Vo、2〜4’fi 、
Nb O,2〜4%。 N O,05〜1係、 Ni O,2〜2チ、を含み、
残部鉄及び不純物からなることを特徴とする応力腐食割
れ抵抗の優れた油井管用鋼。 - (2)重量係でC013〜16%、Si0.1〜0.7
係。 Mn 4〜35 % 、 P 0.0391s以下、8
0.031以下。 Cr0.5〜20%IV0.2 〜4%、NbO,2〜
4係、NO,05〜1チ* Nio、 2〜2俤を含み
、さらにNo 0.2〜2% 、 Cu O,01〜2
96 、Wo、01〜2qb、 Zr 0.01〜29
& 、 Ti O,01〜2% 。 Ti0.05〜1qbを1種又は2種以上含み残部鉄及
び不純物からなることを特徴とする応力腐食割れ抵抗の
擾れた油井管用鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14672383A JPS6039150A (ja) | 1983-08-12 | 1983-08-12 | 応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14672383A JPS6039150A (ja) | 1983-08-12 | 1983-08-12 | 応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6039150A true JPS6039150A (ja) | 1985-02-28 |
Family
ID=15414099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14672383A Pending JPS6039150A (ja) | 1983-08-12 | 1983-08-12 | 応力腐食割れ抵抗の優れた油井管用鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6039150A (ja) |
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