JPS6038545Y2 - プリン等の収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、プリン等の収納容器に係る。

従来、プリンは小カップ状の容器の中に充填しその図面
をいわゆるアルミシールにして販売している。

食べる際はそのシールを剥離し、容器内プリンの形保っ
たま）皿上に取出すが、その取出しはプリンの周面およ
び底面が容器内面に気密に接しているため困難であった
。

該欠点を除去するものとして、該容器の底面から下方に
突子を垂設させておき、突子を横方向に押すと突子を植
接させた底壁部分が突子と共に除かれて容器底壁に小透
孔が形成され、該小透孔からの外気流入によってプリン
取出し時の容器底部内の負圧化が防止され、そのため容
易に取出すことが出来るようにしたものがあるが、この
場合はその小突子に他物がぶつかる等の理由によっても
小透孔が形成されるおそれがあった。

本案は上記欠点を除去したもので、以下図面について説
明する。

尚図面は、説明の便宜上容器を倒立状態として示すもの
である。

１は合成樹脂製容器、２はその周壁である。

該周壁は、下部を小径、上部を大径とするテーパ状にす
るとよく、周壁の上端縁には開口面をアルミシールする
ための外向きフランジ３設けるとよい。

周壁２の下部は糸底４とし、その糸底の上部内面に底壁
５を横設させる。

該底壁の中央部は、球面状部６としである。

該部は縦断面を下方張出しの円弧状とし、底面からみて
円形に形成させる。

又第２図が示すように、その円形部の直径方向に沿って
破断用の肉薄線７を形成させる。

該肉薄線は直径を多少外れた位置に設けることで肉薄線
破断のための球面状部−半の押圧面積を広くすることが
出来る。

本案は上記のように、底壁５の一部に、容器正立状態で
下方へ突出する、下方からみて円形の球面状部６を形成
させ、その円形の直径方向に沿って破断用の肉薄線７を
設けたから、容器倒立状態で球面状部−半の頂部を下方
へ押圧すると、断面山形状をなす肉薄線７の頂部部分に
まず剪断力が集中し、該肉薄線の頂部部分が破断される
に従って肉薄線に沿い次第に下方まで破断されることと
なる。

平板部分に肉薄線を設けた場合には、肉薄線にほぼ均等
に剪断力が作用するに対し、本案の場合は剪断力を集中
させることが出来るため、その破断を容易に行うことが
出来、該破断により容器内に外気が入るから、プリン又
はこれに類する物の取出しが容易であり、その球面状部
は糸底４内に設けであるから、該球面状部−半の押込み
は、非人為的には生じ離いため不用意に肉薄線が破断さ
れて困ることがなく、肉薄線７は円形部の直径方向に沿
って形成させるだけで、破断後もその球面状部６は容器
から分離しないから、使用後の空容器の片付けが容易で
ある。

構造も簡易であって廉価に製作することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器を倒立させた状態での縦断面図、第２
図はその底面図である。 ２・・・・・・周壁、５・・・・・・底壁、６・・・・
・・球面状部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｉ 周壁２と、 ｉｉ 上記周壁の下部を糸底４として、その上部内面
   に横設させた底壁５と、 ｉｉｉ 上記底壁５の一部に、該部縦断面を下方張出
   しの円弧状をなす底面円形部とし、かつ該円形部の直径
   方向に沿って破断用の肉薄線７を設けて形成させた球面
   状部６と、 からなる合成樹脂製のプリン等の収納容器。