JP3117090U - 試薬ボトル - Google Patents
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Abstract
【課題】免疫測定装置等に用いられる試薬ボトルにおいて、高価な試薬溶液を無駄なく最後まで使い切ることができるようにし、しかもボトル自体が正立状態を保つことができるようにする。
【解決手段】ボトル本体2と、このボトル本体2の底部に装着されるはかま3を備え、ボトル本体2は、その底部24の中央部が下方に膨出した液溜部25を有し、はかま3は、ボトル本体2の底部24に嵌合する周壁部と、この周壁部に続く平坦な平底部とからなり、平底部の中央には貫通孔が形成されており、ボトル本体2にはかま3を装着した際に、上記貫通孔に上記液溜部25が落ち込むようになっている試薬ボトル1である。
【選択図】図1
【解決手段】ボトル本体2と、このボトル本体2の底部に装着されるはかま3を備え、ボトル本体2は、その底部24の中央部が下方に膨出した液溜部25を有し、はかま3は、ボトル本体2の底部24に嵌合する周壁部と、この周壁部に続く平坦な平底部とからなり、平底部の中央には貫通孔が形成されており、ボトル本体2にはかま3を装着した際に、上記貫通孔に上記液溜部25が落ち込むようになっている試薬ボトル1である。
【選択図】図1
Description
この考案は、自動化学発光酵素免疫測定装置などの免疫測定装置に用いられ、発光試薬などの試薬溶液を貯蔵するための試薬ボトルに関する。
自動化学発光酵素免疫測定装置においては、発光基質などの試薬溶液を低温で貯蔵するため、試薬溶液が充填された試薬ボトルを該免疫測定装置の保冷庫に収納しておき、必要に応じてこの試薬ボトルから自動的に一定量の試薬溶液を吸入スポイトなどで吸入し、検体カートリッジに分注して使用されるようになっている。
ところで、発光基質などの試薬溶液は高価な試薬であることから、ボトル内の試薬を無駄なく最後まで使い切ることが望まれている。
従来の試薬ボトルには、ポリエチレンなどからなる通常の試薬容器を利用していたため、容器の底部の中央が若干上方に膨出していることから、底部の周辺部に試薬溶液が集まり、ここに残った試薬溶液を吸入スポイトで完全に吸入することができない問題があった。
これは、免疫測定装置に取り付けられている吸入スポイトが、試薬ボトルの中心に沿って降下、上昇するような構造になっており、ボトルの底部の周辺部に吸入スポイトの先端が届かないためである。
従来の試薬ボトルには、ポリエチレンなどからなる通常の試薬容器を利用していたため、容器の底部の中央が若干上方に膨出していることから、底部の周辺部に試薬溶液が集まり、ここに残った試薬溶液を吸入スポイトで完全に吸入することができない問題があった。
これは、免疫測定装置に取り付けられている吸入スポイトが、試薬ボトルの中心に沿って降下、上昇するような構造になっており、ボトルの底部の周辺部に吸入スポイトの先端が届かないためである。
この問題を解決するため、試薬ボトルとして、丸底の容器を用い、残り少なくなった試薬溶液を底の中央部に集め、これに吸入スポイトを差し込んで吸入することが考えられる。
しかし、この丸底の容器では、容器が自立して正立状態を保つことができない問題が新たに生じる。
本出願人は、このような免疫測定装置に用いられる発光基質などの試薬溶液を貯蔵するための試薬ボトルに関する公知文献を承知しない。
しかし、この丸底の容器では、容器が自立して正立状態を保つことができない問題が新たに生じる。
本出願人は、このような免疫測定装置に用いられる発光基質などの試薬溶液を貯蔵するための試薬ボトルに関する公知文献を承知しない。
よって、本考案における課題は、試薬ボトルにおいて、高価な試薬溶液を無駄なく最後まで使い切ることができるようにし、しかもボトル自体が正立状態を保つことができるようにすることにある。
なお、本考案における試薬溶液とは、基質溶液に限られず、酵素溶液、洗浄液、キャリブレーション液などを含み、懸濁液であってもよい。
なお、本考案における試薬溶液とは、基質溶液に限られず、酵素溶液、洗浄液、キャリブレーション液などを含み、懸濁液であってもよい。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる考案は、ボトル本体と、このボトル本体の底部に装着されるはかまを備え、
ボトル本体は、その底部の中央部が下方に膨出した液溜部を有し、
はかまは、ボトル本体の底部に嵌合する周壁部と、この周壁部に続く平底部とからなり、平底部の中央には貫通孔が形成されており、
ボトル本体にはかまを装着した際に、上記貫通孔に上記液溜部が落ち込むようになっていることを特徴とする試薬ボトルである。
請求項1にかかる考案は、ボトル本体と、このボトル本体の底部に装着されるはかまを備え、
ボトル本体は、その底部の中央部が下方に膨出した液溜部を有し、
はかまは、ボトル本体の底部に嵌合する周壁部と、この周壁部に続く平底部とからなり、平底部の中央には貫通孔が形成されており、
ボトル本体にはかまを装着した際に、上記貫通孔に上記液溜部が落ち込むようになっていることを特徴とする試薬ボトルである。
請求項2にかかる考案は、ボトル本体の液溜部の周囲には、この液溜部に向けて下方に傾斜する傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の試薬ボトルである。
請求項3にかかる考案は、上記ボトル本体の下端部には、この下端部と上記傾斜部とを繋ぐ係合部が形成され、この係合部にはかまの周壁部が係合するようになっていることを特徴とする請求項2記載の試薬ボトルである。
請求項4にかかる考案は、ボトル本体の上部には首部が形成され、この首部にキャップが装着されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の試薬ボトルである。
本考案によれば、ボトル本体の底部の中央に液溜部を形成したので、残った試薬溶液がここに流れ込み、免疫測定装置の吸入スポイトが液溜部に降下して、液溜部に集まった試薬溶液を無駄なく吸入して使用に供することができる。
また、ボトル本体にはかまを装着することで、ボトルとしての底部が平坦になり、正立状態を保つことができる。
また、ボトル本体にはかまを装着することで、ボトルとしての底部が平坦になり、正立状態を保つことができる。
さらに、はかまの底部に貫通孔を形成し、この貫通孔に液溜部が落ち込むような構造としたので、はかまを装着した場合でも、ボトル全体の高さが、ボトル本体の高さとほぼ同じとなって高くなることがなく、免疫測定装置内の限られたスペースにも収納することができる。
図1ないし図3は、この考案の試薬ボトルの一例を示すものである。
この例の試薬ボトル1は、ボトル本体2と、はかま3と、キャップ(図示略)とから概略構成されている。
この例の試薬ボトル1は、ボトル本体2と、はかま3と、キャップ(図示略)とから概略構成されている。
ボトル本体2は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂を用い、ブロー成形法によって成形されたもので、円筒状の胴部21と、この胴部21の上方にやや縮径されて形成された円筒状の首部22と、この首部22の外周に形成された雄ねじ部23と、胴部21の下方に形成された底部24とから構成されている。この考案の試薬ボトルに収められる試薬溶液が免疫測定に用いる基質の場合、ボトル本体2は、濃色に着色されたものであってもよい。
また、上記底部24は、その中央に形成された液溜部25と、この液溜部25の周囲に形成された傾斜部26と、この傾斜部26と胴部21の下端を繋ぐ係合部27とから構成されている。
上記液溜部25は、底部24の中央に位置し、ボトル本体2の下方に向けて突出した丸底状のものである。傾斜部26は、この液溜部25の上端部から外方に向けてやや上方に傾斜して延びる漏斗状のものである。また、係合部27は、傾斜部26の上端部と胴部21の下端部を繋ぐ部分であって、ボトル本体2の内方に向けて凹んだ係合凹部28が形成されている。
また、はかま3は、図2および図3に示すように、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂を用い、射出成形法によって成形さたもので、円筒状の周壁部31と、この周壁部31の下端に形成されたほぼ平坦な平底部32とから構成されている。
上記周壁部31の上方の内面には、内方に向けて突出するリブ状の係合凸部33が設けられており、この係合凸部33がボトル本体2の係合部27の係合凹部28と嵌合するように構成されている。
上記平底部32の中央には円形の貫通孔34が形成されている。この貫通孔34は、図1に示すように、はかま3をボトル本体2に装着した時に、ボトル本体2の液溜部25の底部分が貫通孔34に落ち込み、かつ液溜部25の底部分が貫通孔34から外方に飛び出さないように、その寸法、位置が決められている。
さらに、平底部32の貫通孔34側の部分はわずかに上方に傾斜しており、液溜部25の底部が平底部32より突出しないようになっている。
さらに、平底部32の貫通孔34側の部分はわずかに上方に傾斜しており、液溜部25の底部が平底部32より突出しないようになっている。
さらに、ボトル本体2の首部22には、その雄ねじ部23に螺合する雌ねじ部が形成されたキャップ(図示略)が着脱自在に取り付けられるようになっている。また、首部22の開口端部には、ボトル本体2内に試薬溶液を充填したのち、これを気密に封じるためのアルミニウム箔などからなる封止フィルム(図示略)が溶着されるようになっている。
このような試薬ボトル1は、図1に示すように、ボトル本体2にはかま3を装着した状態で使用に供される。ボトル本体2へのはかま3の装着は、ボトル本体2の胴部22の係合部27の係合凹部28に、はかま3の周壁部31の係合凸部33を嵌合することによって行われる。
そして、試薬ボトル1内の試薬溶液が残り少なくなると、試薬溶液は傾斜部26に沿って流下して液溜部25に集まり、この状態の試薬溶液を吸入スポイトなどで吸い上げて使用することができる。
また、はかま3を装着した状態では、試薬ボトル1はほぼ平坦な底部を備えたものとなり、自立して正立状態を保つことができる。
また、はかま3を装着した状態では、試薬ボトル1はほぼ平坦な底部を備えたものとなり、自立して正立状態を保つことができる。
さらに、はかま3の平底部32の貫通孔34にボトル本体2の液溜部25の底部分が落ち込むようになっているので、はかま3を装着しても試薬ボトル1全体の高さがボトル本体2の高さよりも高くなることがなく、このため免疫測定装置の保冷庫内などの限られたスペースに収納することができる。
1・・試薬ボトル、2・・ボトル本体、3・・はかま、21・・胴部、22・・首部、25・・液溜部、26・・傾斜部、27・・係合部、31・・周壁部、32・・平底部、34・・貫通孔
Claims (4)
- ボトル本体と、このボトル本体の底部に装着されるはかまを備え、
ボトル本体は、その底部の中央部が下方に膨出した液溜部を有し、
はかまは、ボトル本体の底部に嵌合する周壁部と、この周壁部に続く平底部とからなり、平底部の中央には貫通孔が形成されており、
ボトル本体にはかまを装着した際に、上記貫通孔に上記液溜部が落ち込むようになっていることを特徴とする試薬ボトル。 - ボトル本体の液溜部の周囲には、この液溜部に向けて下方に傾斜する傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の試薬ボトル。
- 上記ボトル本体の下端部には、この下端部と上記傾斜部とを繋ぐ係合部が形成され、この係合部にはかまの周壁部が係合するようになっていることを特徴とする請求項2記載の試薬ボトル。
- ボトル本体の上部には首部が形成され、この首部にキャップが装着されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の試薬ボトル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007901U JP3117090U (ja) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | 試薬ボトル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005007901U JP3117090U (ja) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | 試薬ボトル |
Publications (1)
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JP3117090U true JP3117090U (ja) | 2006-01-05 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2005007901U Expired - Fee Related JP3117090U (ja) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | 試薬ボトル |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010274950A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Daiwa Tokushu Glass Kk | 自立性容器とその製造方法 |
JP2013545504A (ja) * | 2010-10-06 | 2013-12-26 | アラーガン、インコーポレイテッド | ボツリヌス毒素の貯蔵およびその後の取り扱いのためのシステム |
JP2019001544A (ja) * | 2017-06-16 | 2019-01-10 | 瀚宇彩晶股▲ふん▼有限公司 | 液体収容バレル |
-
2005
- 2005-09-27 JP JP2005007901U patent/JP3117090U/ja not_active Expired - Fee Related
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