JPS6038003Y2 - 組立カムシヤフトの嵌合ピ−ス - Google Patents
組立カムシヤフトの嵌合ピ−スInfo
- Publication number
- JPS6038003Y2 JPS6038003Y2 JP15277580U JP15277580U JPS6038003Y2 JP S6038003 Y2 JPS6038003 Y2 JP S6038003Y2 JP 15277580 U JP15277580 U JP 15277580U JP 15277580 U JP15277580 U JP 15277580U JP S6038003 Y2 JPS6038003 Y2 JP S6038003Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protrusion
- piece
- groove
- camshaft
- fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
- Forging (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、内燃機関の組立カムシャフトにおける組立構
成部品としての嵌合ピースに関するものである。
成部品としての嵌合ピースに関するものである。
従来の鋳造法に代わるカムシャフトの製造方法として、
軸部を中空軸棒あるいは中実軸棒とし、焼結法あるいは
鍛造法により、別途に製作したカムピースやジャーナル
ピースなとの構成部品を組合せて接合させた組立式カム
シャフトについて種々の提案がなされている。
軸部を中空軸棒あるいは中実軸棒とし、焼結法あるいは
鍛造法により、別途に製作したカムピースやジャーナル
ピースなとの構成部品を組合せて接合させた組立式カム
シャフトについて種々の提案がなされている。
そのうち、カム軸に位相の数だけの溝を設け、組合せ部
品のカムピースの内径部にその溝に嵌合すべく突起を設
け、溝と突起部とを合致させて位相を定め、圧入嵌合す
る方法がとられている。
品のカムピースの内径部にその溝に嵌合すべく突起を設
け、溝と突起部とを合致させて位相を定め、圧入嵌合す
る方法がとられている。
この場合、嵌合部品の内径寸法のばらつきによって固定
の信頼性が低く、その対策として溝部をポンチにより、
つぶして溝を部分的に狭くした変形による突部を設け、
この溝部の突部への圧入時における変形を利用して緩み
のない強固な嵌合固定をすることが提案されているもの
の、後述するように、嵌合部品の突起の状態によっては
、強固な固定を得ることが困難であるのが現状である。
の信頼性が低く、その対策として溝部をポンチにより、
つぶして溝を部分的に狭くした変形による突部を設け、
この溝部の突部への圧入時における変形を利用して緩み
のない強固な嵌合固定をすることが提案されているもの
の、後述するように、嵌合部品の突起の状態によっては
、強固な固定を得ることが困難であるのが現状である。
すなわち、第2図および第3図に示すような焼結合金製
カムピース1を第1図に示すような溝付き軸2へ嵌合さ
せて一体化させる場合において、従来は第4図のC−C
断面部を第6図のように、溝の一部を符号2aで示すよ
うにポンチにより肉寄せをしておいた部分ヘカムピース
1の突起1aを第4図に示すような状態にしてから圧止
めをしていた。
カムピース1を第1図に示すような溝付き軸2へ嵌合さ
せて一体化させる場合において、従来は第4図のC−C
断面部を第6図のように、溝の一部を符号2aで示すよ
うにポンチにより肉寄せをしておいた部分ヘカムピース
1の突起1aを第4図に示すような状態にしてから圧止
めをしていた。
この場合では、第7図と第8図に示すように、内径部を
形成するコアーロッド4と外径部を形成するダイス3の
間で成形されるカムピース1において、上と下の押型5
と6とのクリアランス7の関係上、カムピース1の突起
端部に相当する粉末へは、他の部分に比較して成形圧力
の伝達が悪く、成形性に関し、必ずしも充分ではなく、
充分なものを得るにはクリアランス7を極小にすべく、
型製作精度をきびしくする必要がある。
形成するコアーロッド4と外径部を形成するダイス3の
間で成形されるカムピース1において、上と下の押型5
と6とのクリアランス7の関係上、カムピース1の突起
端部に相当する粉末へは、他の部分に比較して成形圧力
の伝達が悪く、成形性に関し、必ずしも充分ではなく、
充分なものを得るにはクリアランス7を極小にすべく、
型製作精度をきびしくする必要がある。
このため、突起1aの端部はかしめ肉2aへの圧止め時
に強度的にばらつき、また角部の欠けが生ずることなど
から充分な圧止めを得るには問題がある。
に強度的にばらつき、また角部の欠けが生ずることなど
から充分な圧止めを得るには問題がある。
本考案は、組立カムシャフトにおける組立構成部品とし
ての嵌合ピースの内径部に設けた嵌合すべき突起の長さ
を該ピース全長に対して少なくとも1咽以上短かくし、
かつ、該突起の端部が軸に対し直角でなく、軸に対し平
行に30°〜60’の傾きをもたせることにより、カム
軸の変形溝への押圧効果を高めて固定力を安定させると
ともに、焼結合金製嵌合部品の粉末成形性を向上させて
突起の強度の向上をはかるようにしたもので、その一実
施例について、第9図および第10図を参照しながら説
明す。
ての嵌合ピースの内径部に設けた嵌合すべき突起の長さ
を該ピース全長に対して少なくとも1咽以上短かくし、
かつ、該突起の端部が軸に対し直角でなく、軸に対し平
行に30°〜60’の傾きをもたせることにより、カム
軸の変形溝への押圧効果を高めて固定力を安定させると
ともに、焼結合金製嵌合部品の粉末成形性を向上させて
突起の強度の向上をはかるようにしたもので、その一実
施例について、第9図および第10図を参照しながら説
明す。
第9図は第3図に対応せしめて示した本考案の一実施例
の断面図である。
の断面図である。
この第9図にみられるように、カムピース1の内径部に
設けた突起1aは、該ピース1の全長にわたるようにし
ないで、該ピース1の全長に対して寸法Cだけ短か(し
、その端部1bが該ピース1の内部になるようにしであ
る。
設けた突起1aは、該ピース1の全長にわたるようにし
ないで、該ピース1の全長に対して寸法Cだけ短か(し
、その端部1bが該ピース1の内部になるようにしであ
る。
すなわち、前記寸法Cを1rIr!IL以上とし、その
端部1bが、前述のカム軸2の肉寄せ部2aへの導入端
部になるようにしである。
端部1bが、前述のカム軸2の肉寄せ部2aへの導入端
部になるようにしである。
また第10図は第4図に対応せしめて示した本考案の一
実施例の説明図で、同図にみられるように、突起1aの
端部1bの形状を軸に対し直角でなく、θが30°〜6
0°になるように、軸に対し平行に傾きをもたせ、前述
の肉寄せ部2aへの導入角になるようにしである。
実施例の説明図で、同図にみられるように、突起1aの
端部1bの形状を軸に対し直角でなく、θが30°〜6
0°になるように、軸に対し平行に傾きをもたせ、前述
の肉寄せ部2aへの導入角になるようにしである。
第9図および第10図に示すように構成されたカムピー
ス1においては、カム軸2の溝の肉寄せ部2aへの食い
込みに際し、突起1aの端部1bがθなる導入角を有し
ているので、充分な圧止め効果が得られ、カム軸2への
固定位置が安定する。
ス1においては、カム軸2の溝の肉寄せ部2aへの食い
込みに際し、突起1aの端部1bがθなる導入角を有し
ているので、充分な圧止め効果が得られ、カム軸2への
固定位置が安定する。
また突起1aの端部1bがカムピース1の端面でなく、
内径部内に位置するから、第7図および第8図で説明し
た成形上においても、第3図のものに比較して、クリア
ランス7に影響されることなく、成形可能である。
内径部内に位置するから、第7図および第8図で説明し
た成形上においても、第3図のものに比較して、クリア
ランス7に影響されることなく、成形可能である。
なお突起1aの端部1bの形状は、30°〜60°が適
当であり、突起1aの長さは、成形性も考慮して端面か
ら2〜3TIr!It以上が望ましい。
当であり、突起1aの長さは、成形性も考慮して端面か
ら2〜3TIr!It以上が望ましい。
また上記のようにして組合わされたカムシャフトは、各
々の嵌合部について、ろう付けあるいは焼結合金の特性
を考慮した焼結時における収縮−拡散接合等の方法によ
って、より強固な組合せ得ることができる。
々の嵌合部について、ろう付けあるいは焼結合金の特性
を考慮した焼結時における収縮−拡散接合等の方法によ
って、より強固な組合せ得ることができる。
ピースの全長(厚さ)は通常2−以下、10〜15mm
程度のものであるから、その長さよりも突起の長さを1
rIr!r1以上短かくすると、第7図のようにしてピ
ースの両側面より加圧して圧粉成形したとき、突起の長
さを全く短くしなかったときよりも充分に圧力が突起部
分にかかり、より密度が高くより成形性のよいものが得
られる。
程度のものであるから、その長さよりも突起の長さを1
rIr!r1以上短かくすると、第7図のようにしてピ
ースの両側面より加圧して圧粉成形したとき、突起の長
さを全く短くしなかったときよりも充分に圧力が突起部
分にかかり、より密度が高くより成形性のよいものが得
られる。
1rIrIrL以下では、全く短かくしなかったものと
ほとんど同じであった。
ほとんど同じであった。
また、突起の端部の角度θを30’以下とすると、突起
の端部から圧止めできる突部の巾までの長さが長くなる
ため、ピースを溝に圧入したとき圧止めされずに変形溝
を通りすぎることがあるため30°以上が好ましい。
の端部から圧止めできる突部の巾までの長さが長くなる
ため、ピースを溝に圧入したとき圧止めされずに変形溝
を通りすぎることがあるため30°以上が好ましい。
一方、60’以上とすると突起の端部が変形溝に充分喰
い込まず圧止めが不充分となる。
い込まず圧止めが不充分となる。
したがって、本考案の組立カムシャフトの嵌合ピースは
、その内径部に設けた突起の長さが該ピースの全長に対
して少なくとも1rIr!IL以上短かくし、かつ、該
突起の端部が軸に対し直角でなく、軸に対し平行に30
°〜60°の傾きを有しているから、カム軸の変形溝へ
の押圧効果を高めて固定力を安定させることができ、し
かも、焼結合金製嵌合部品の粉末成形性を向上させて突
起の強度の向上をはかることができる。
、その内径部に設けた突起の長さが該ピースの全長に対
して少なくとも1rIr!IL以上短かくし、かつ、該
突起の端部が軸に対し直角でなく、軸に対し平行に30
°〜60°の傾きを有しているから、カム軸の変形溝へ
の押圧効果を高めて固定力を安定させることができ、し
かも、焼結合金製嵌合部品の粉末成形性を向上させて突
起の強度の向上をはかることができる。
第1図は組立カムシャフトの概要を示した斜視図、第2
図は従来のカムピースの平面図、第3図は第2図の切断
線A−Aに沿う断面図、第4図は従来の組立カムシャフ
トの軸の溝とカムピースの突起の関係を示した拡大説明
図、第5図は第4図の切断線B−Bに沿う断面図、第6
図は第4図の切断線C−Cに沿う断面図、第7図はカム
ピースの成形の一例を示す断面立面図、第8図は第7図
の上押型を取去って示した拡大平面図、第9図は第3図
に対応せしめて示した本考案の一実施例の断面図、第1
0図は第4図に対応せしめて示した本考案の説明図であ
る。 1・・・・・・カムピース、1a・・・・・・突起、1
b・・・・・・突起の端部、 2・・・・・・溝付き軸、 2a・・・・・・溝の肉寄せ 部。
図は従来のカムピースの平面図、第3図は第2図の切断
線A−Aに沿う断面図、第4図は従来の組立カムシャフ
トの軸の溝とカムピースの突起の関係を示した拡大説明
図、第5図は第4図の切断線B−Bに沿う断面図、第6
図は第4図の切断線C−Cに沿う断面図、第7図はカム
ピースの成形の一例を示す断面立面図、第8図は第7図
の上押型を取去って示した拡大平面図、第9図は第3図
に対応せしめて示した本考案の一実施例の断面図、第1
0図は第4図に対応せしめて示した本考案の説明図であ
る。 1・・・・・・カムピース、1a・・・・・・突起、1
b・・・・・・突起の端部、 2・・・・・・溝付き軸、 2a・・・・・・溝の肉寄せ 部。
Claims (1)
- 内燃機関のカム軸に溝を設は該溝の所定位置に溝巾を狭
くした部分を形成するとともに、これに組合わされるカ
ムピースおよびジャーナルピースなどの組立構成部品と
してのピースの内径部に突起を設けて、該ピースのその
突起を前記カム軸の溝に圧入嵌合させ前記溝巾を狭くし
た部分で圧止めして組立をする組立カムシャフトの嵌合
ピースにおいて、該ピースの内径部に設けた前記嵌合す
べき突起の長さがそのピースの全長に対して少なくとも
1rIr!n以上短かく、かつ、該突起の端部が軸に対
して30°〜600の傾きを有することを特徴とする焼
結合金製嵌合ピース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15277580U JPS6038003Y2 (ja) | 1980-10-25 | 1980-10-25 | 組立カムシヤフトの嵌合ピ−ス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15277580U JPS6038003Y2 (ja) | 1980-10-25 | 1980-10-25 | 組立カムシヤフトの嵌合ピ−ス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5775106U JPS5775106U (ja) | 1982-05-10 |
JPS6038003Y2 true JPS6038003Y2 (ja) | 1985-11-13 |
Family
ID=29512066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15277580U Expired JPS6038003Y2 (ja) | 1980-10-25 | 1980-10-25 | 組立カムシヤフトの嵌合ピ−ス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6038003Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-10-25 JP JP15277580U patent/JPS6038003Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5775106U (ja) | 1982-05-10 |
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