JPS6038000Y2 - 三本足脚立 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は造園、樹木の手入れ、果樹園における各種作業等
において使用するに適した折畳み自在の三本足脚立に関
するものである。

所謂、前側左右二本、後側左右二本を有する四本足脚立
は庭地、畑地等の凹凸箇所のある場所においては四本足
の下端接地部を同時に接地させることは難しく、また前
側左右二本、後側左右二本のそれぞれの足の下端におけ
る接地時の左右間隔は比較的小であるなど設定態勢は極
めて不安定状態となる。

また、従来の三本足脚立は四本足脚立に比し設定態勢を
安定とするが前側左右に配した二本の開閉脚不能であり
後側の一本の足のみ前後開閉脚自在としたから折たたみ
保管時において高張るばかりでなく持運び等においても
不便であった。

本案は接地時の左右間隔を比較的大とした前側左右二本
の足と後側に配した一本の足とからなる三本足脚立であ
って、特に前後左右に配した二本の足を開閉脚自在とし
、後側に配した一本の足を前後開閉脚自在として設定態
勢移行および折り畳み態勢移行を敏速になし得るととも
に設定時における昇降用踏段部の水平保持を確実とする
ものであって、連結部材を介してそれぞれ上端を連結し
開閉脚自在として前側左右に配した前部脚柱を設け、前
記連結部材に上端を取付は前後開閉脚自在とした後部脚
柱を設け、基端を一方の前部脚柱に揺動自在に取付ける
とともに開口部を下向きとした断面コ字状の一側部材の
先端部内側に、基端を他方の前部脚柱に揺動自在に取付
けるとともに開口部を下向きとした断面コ字状の他側部
材の先端部を嵌合い状とし、前記−側部材の基端揺動支
点と他側部材の基端揺動支点とを結ぶ直線より上方に位
置するよう配した短軸を介して前記−側部材、他側部材
の各々先端部を連結して上向き折曲自在とした昇降用踏
段部を形威し折り畳み自在とした三本足脚立である。

本案実施例を図面について説明すれば、前部脚柱１の上
端に止ねじ２，２により固定した連結部材３に短軸４を
介して上端を左右揺動自在に取付けた前部脚柱５を設け
、前部脚柱１，５を開閉脚自在とするよう前側左右に配
する。

また、前記連結部材３の背部に固設した支片６に短軸７
を介して上端を前後開閉脚自在に取付けた後部脚柱８を
後側に配し、前側左右、に配した前部脚柱１，５と、後
側に配した後部脚柱８とで三本足を形成するものであり
、本例では前部脚柱１．５を横断面コ字状部材により形
成し、後部脚柱８を丸棒部材により形威しである。

次いで、前部脚柱１，５との間に昇降用踏段部９□、９
□？ ９３ ｔ ９４を形成する。

これら昇降用踏段部９０，９゜！ ９３ ！ ９４
は何れもそれぞれ断面コ字状の一側部材９ａ、他側部材
９ｂとからなり、第４図乃至第６図に示すように開口部
１０を下向きとした断面コ字状の一側部材９ａの基端を
前部脚柱１のコ字状部内側に遊嵌するとともに短軸１１
を介して上下揺動自在に取付け、開口部１２を下向きと
した断面コ字状の他側部材９ｂの基端を前部脚柱５のコ
字状部内側に遊嵌するとともに短軸１３を介して上下揺
動自在に取付け、一側部材９ａの先端部内側に他側部材
９ｂの先端部を嵌合い状とし、一側部材９ａの先端が他
側部材９ｂの先端部に被さるよう一側部材９ａの長さを
他側部材９ｂの長さより大としである。

さらに前記−側部材９ａの基端揺動支点、即ち短軸１１
と、他側部材９ｂの基端揺動支点、即ち短軸１３とを結
ぶ直線イより上方に位置するよう配した短軸１４を介し
て一側部材９ａ、他側部材９ｂの各々先端部を互いに上
向き折曲自在に取付けるとともに一側部材９ａ、他側部
材９ｂを水平状にしたとき一側部材９ａの先端部におけ
る天部内面１５と、他側部材９ｂの先端部における天部
外面１６とは共に水平面状かつ密接して水平保持状態を
一層安定せしめ、下向き折曲不能に形威しである。

なお、昇降用踏段部９□、９□？ ９３ ？ ９４の長
さは前部脚柱１，５の開脚度に対応し、かつ所定高さに
応じて選択してあり、後部脚柱８の下部に設けた取着片
１７に一端を固定した鎖１８の他端を最下段の昇降用踏
段部９４の一側部材９ａの背面に固設した止片１９に止
着自在としである。

本案三本足脚立は前記のように構成するから、第１図示
の設定態勢、即ち前部脚柱１，５とを開脚状とするとと
もに昇降用踏段部９１，９゜、９３．９４を水平状とし
、かつ後部脚柱８を開脚させた状態から第７図示の折り
畳み態勢へ移行するには前部脚柱１に対し前部脚柱５の
下部を引き寄せ、昇降用踏段部９□、９□？ ９３
？ ９４における一側部材９ａ、他側部材９ｂを上向
きに短軸１４を介して折曲状とし、前部脚柱１，５を閉
脚状とするとともに、後部脚柱８の下部を前側に引き寄
せ第７図に示すように折り畳むことができる。

次に、第７図示の折り畳み態勢から設定態勢へ移行する
には、前部脚柱１，５を開脚させれば、昇降用踏段部９
□、９□ｆ ９３ ？ ９４の一側部材９ａは短軸
１１を支点とし、他側部材９ｂは短軸１３を支点とする
とともに短軸１４を介して互いに下向きに回動し、一側
部材９ａ、他側部材９ｂを水平状とし前部脚柱１，５を
開脚状とし、後部脚柱８の下部を後方に開脚させ鎖１８
により所望開脚状として敏速に設定態勢、即ち第１図示
の態勢とすることができる。

しかも、昇降用踏段部９、乃至９．における一側部材９
ａの基端揺動支点と他側部材９ｂの基端揺動支点とを結
ぶ直線より上方において一側部材９ａ、他側部材９ｂの
それぞれ先端部を短軸１４により折曲自在に連結し、か
つ他側部材９ｂのコ字状先端部を一側部材９ａのコ字状
先端部に嵌合い状とし、昇降用踏段部を水平状としたと
き一側部材９ａの先端コ字状部が他側部材９ｂの先端コ
字状部に被さるようにしたから昇降時における作業者に
よる上方からの負荷に対して昇降用踏段部は極めて堅固
であり、また前後方向の曲りを惹起せしめることはない
。

本案の三本足脚立は踏段部が中央にて折曲し折り畳む事
が出来るが折曲する一方の踏段部が他の一方の踏段部の
途中まで被さり梃子の原理を利用し加重が有っても破損
する事が無く前部脚柱および後部脚柱の開閉操作により
敏速に昇降用踏段部を水平状として設定態勢に、あるい
は、昇降用踏段部を折曲状として折り畳み保管態勢と威
し得るから極めて便利であり、殊に昇降用踏段部の水平
保持状態、負荷に対する竪固さに優れる等幾多の実用的
効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案三本足脚室の設定状態における正面図、第
２図は同・側面図、第３図は後部脚柱の取付は状態説明
図、第４図は前部脚柱と昇降用踏段部との関連構造を示
す説明図、第５図は第４図■−■線から視た断面図、第
６図は第４図ＶＩ−ＶＩ線における断面図、第７図は折
り畳み状態における斜面図である。 １．５・・・・・・前部脚柱、３・・・・・・連結部材
、訃・・・・・後部脚柱、９１，９゜ｔ ９３９ ９
４・・・・・・昇降用踏段部、９ａ・・・・・・一側部
材、９ｂ・・・・・・他側部材、１０．１２・・・・・
・開口部、１１，１３，１４・・・・・・短軸、１８・
・・・・・鎖。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連結部材を介してそれぞれ上端を連結し開閉脚自在とし
   て前側左右に配した前部脚柱を設け、前記連結部材に上
   端を取付は前後開閉脚自在とした後部脚柱を設け、基端
   を一方の前部脚柱に揺動自在に取付けるとともに開口部
   を下向きとした断面コ字状の一側部材の先端部内側に、
   基端を他方の前部脚柱に揺動自在に取付けるとともに開
   口部を下向きとした断面コ字状の他側部材を先端部を嵌
   合い状とし中央折曲部より被さっている踏段部の長さを
   、他方の踏段部途中まで被ぶせ他方踏段部より長くする
   と共に前記−側部材の基端揺動支点と他側部材の基端揺
   動支点を結ぶ直線上より上方に位置するよう配した短軸
   を介して前記−側部材他側部材の各々先端部を連結して
   上向き折曲自在かつ水平保持自在とした昇降用踏段部を
   形威し折り畳み自在とし、かつ前記後部脚柱の下部に設
   けた取着片に一端を固定した鎖の他端を最下段の昇降用
   踏段部の一側部材の背面に固設した止片に止着自在とし
   てなる三本足脚立。