JP3011160U - 三脚式梯子 - Google Patents
三脚式梯子Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 三脚脚立と梯子とを兼用でき、傾斜面で三脚
脚立として使用する場合、傾斜面の勾配に合わせて支脚
の全長を調整できるようにする。 【構成】 左右一対の前脚2間に平行な踏桟3を掛け渡
した長梯子1と、この長梯子1に回動自在に装着した支
脚7とからなり、支脚7の下部側に接地脚11をスライド
自在に嵌入するとともに、支脚7の上部には延長杆12を
スライド自在に嵌入し、この接地脚11と延長杆12を位置
決め固定するストッパ14を設ける。 【効果】 支脚7から接地脚11を引き出して開脚すれ
ば、三脚脚立として使用でき、一方、延長杆12を引き出
して閉脚し、延長杆12を立て掛ければ梯子として使用で
きる。しかも、三脚脚立として使用する場合、接地脚11
の長さを調整することによって踏桟3を水平に設置でき
る。
脚立として使用する場合、傾斜面の勾配に合わせて支脚
の全長を調整できるようにする。 【構成】 左右一対の前脚2間に平行な踏桟3を掛け渡
した長梯子1と、この長梯子1に回動自在に装着した支
脚7とからなり、支脚7の下部側に接地脚11をスライド
自在に嵌入するとともに、支脚7の上部には延長杆12を
スライド自在に嵌入し、この接地脚11と延長杆12を位置
決め固定するストッパ14を設ける。 【効果】 支脚7から接地脚11を引き出して開脚すれ
ば、三脚脚立として使用でき、一方、延長杆12を引き出
して閉脚し、延長杆12を立て掛ければ梯子として使用で
きる。しかも、三脚脚立として使用する場合、接地脚11
の長さを調整することによって踏桟3を水平に設置でき
る。
Description
【0001】
本考案は、長梯子の先端に開脚自在な支脚を連結したアルミニウム製等の三脚 式梯子に関する。
【0002】
従来、この種の三脚式梯子は、造林,建築,土木あるいは造園などに広く用い られ、例えば実公平4−46080号公報には左右一対の前脚の間に踏桟を複数 段に設けて長梯子を形成し、この長梯子の上端に、支脚を回動自在に枢着した三 脚脚立が提案され、また、実開昭52−25633号公報や実開平3−1087 97号公報には、開脚自在な支脚を伸縮して長さ調整可能に構成した三脚脚立が 提案されている。
【0003】
前記従来の三脚脚立は、支脚を開脚して踏桟を昇降するものであり、また、支 脚が伸縮する三脚では、脚立を接地する場所が平坦ではなく傾斜しているような 場合、支脚の長さを調整することによって安定した状態で踏桟を昇降することが できるものの、長梯子と支脚がハの字状に開脚することから、例えば壁際などに 近付いて作業する場合、最も高い長梯子の上部は長梯子の傾斜によって壁面から 遠ざかり、窮屈な姿勢を強いられるから作業姿勢が不安定になり易い面があると ともに、高所作業用として用いる場合、支脚と長梯子を長く形成しなければなら ず、三脚脚立自体が大型化しコスト的に不利な面がある。さらに狭い場所ではか さ張ることから、例えば樹木を植栽した果樹園などの作業用としては不向きであ る。このため、支えとなる建物の壁面や樹木が密集した果樹園などにおける作業 では、単に立て掛けるだけの梯子の方が便利であるが、このような梯子は支えの 無い場所では使用できず、また、長尺な梯子は携帯に不便である。なお、携帯に 便利で脚立としても使用できる梯子として、一対の梯子を回動自在に連結して二 つ折りに折り畳める梯子も知られているが、このような折畳自在な梯子は、一対 の梯子をハの字状に開いて四脚の脚立として使用することから、前後いずれか一 方の脚部の長さを変えることは不可能であり、前述したように傾斜した場所で使 用する場合、極めて不安定であり、特に、果樹園などの設置面が不安定な場所で 使用する場合、足を踏み外す危険もある。
【0004】 そこで本考案は、脚立としても梯子としても使用できるとともに、傾斜した不 安定な場所でも安定的に昇降でき、安全性に優れた三脚式梯子を提供することを 目的とする。
【0005】
請求項1の考案は、左右一対の前脚の間に複数段の踏桟を掛け渡した長梯子と 、この長梯子の先端に回動可能に枢着して前記長梯子と対向配置される開脚自在 な支脚とを有し、前記支脚の上部側に建物の壁面や樹木の枝などに立て掛ける延 長杆を進退自在に嵌入するとともに、支脚の下部側に接地脚を進退自在に嵌入し 、この接地脚と前記延長杆の長さを調整するストッパを前記支脚に設けたもので ある。
【0006】 請求項2の考案は、下方に向かって次第に拡がる左右一対の前脚の間に複数段 の踏桟を平行に掛け渡した長梯子と、この長梯子の先端に形成する台枠とをアル ミニウムによって形成し、前記台枠には補強パイプを回動可能に軸支し、この補 強パイプ内に中空状の支脚を前記長梯子と対向させて貫挿し、この補強パイプと 支脚をアルミニウムによって形成するとともに、これら補強パイプと支脚を少な くとも上端部を揃えて一体化して、前記台枠に枢着した前記補強パイプを介して 前記支脚を開脚自在に設け、前記支脚の上部側に建物の壁面や樹木の枝などに立 て掛けるアルミニウム製の延長杆を進退自在に嵌入し、この延長杆の先端面に前 記支脚の内径より径大な抜止部材を設けるとともに、支脚の下部側にアルミニウ ム製の接地脚を進退自在に嵌入し、この接地脚と前記延長杆の長さを調整するス トッパを前記支脚に設けたものである。
【0007】 請求項3の考案は、前記延長杆と前記接地脚を一体的に繋げた延長接地杆を形 成し、この延長接地杆を前記支脚の上部及び下部から進退自在に設け、この延長 接地杆の長さを調整するストッパを前記支脚に設けたものである。
【0008】 請求項4の考案は、前記ストッパは一端に径大な頭部を有するシャフトと、こ のシャフトの他端に回動自在に軸支する抑え杆と、前記シャフトに外装して前記 頭部と前記抑え杆の間に配置されるコイルばねとで構成し、前記支脚に前記シャ フトを通す小孔を形成するとともに、前記延長杆と前記接地脚には前記小孔と対 向して前記シャフトを通す複数の貫通穴を長手方向に沿って等間隔に形成したも のである。
【0009】 請求項5の考案は、前記長梯子と前記支脚との間に支脚の開き角を規制するチ ェーンを掛け渡すとともに、その支脚の閉脚時に支脚を固定するフックを前記長 梯子の下部側に形成したものである。
【0010】
請求項1の構成では、支脚に嵌入する接地脚を引き出してストッパによってロ ックし、長梯子に枢着した支脚を回動させて接地脚を開脚すれば三脚脚立として 使用することができる。この時、延長杆は支脚に格納してストッパによってロッ クすれば邪魔になることはない。一方、果樹園などの樹木が密集した場所で作業 する場合、逆に、接地脚のロックを解除し、接地脚が邪魔にならない位置まで押 し戻してロックした後、支脚内に格納した延長杆を支脚の上部側から引き抜いて ロックし、その延長杆を樹木の枝に立て掛ければ、コンパクトな梯子として使用 することが可能となる。しかも、三脚脚立として使用した場合、支脚に嵌入する 接地脚を進退させて支脚の下部から突出する接地脚の長さを調整することによっ て、勾配のある傾斜面でも長梯子の踏桟を水平状態に保てるので、使用者が安全 に昇降でき、安全に作業を行うことができる。
【0011】 請求項2の構成では、左右一対の前脚を下方に向かって次第に拡がるように形 成したから、三脚脚立及び梯子として使用した際、特に、梯子として使用する際 には、長梯子がぐらつくことなく安定的に設置でき、また、各構成部品をアルミ ニウムによって成形することによって軽量で携帯にも便利である。しかも、延長 杆をスライド自在に嵌入する支脚の上部側に、補強パイプを外装してこれら支脚 と補強パイプを一体的に溶接して二重管構造としたから、延長杆を引き出して梯 子として使用した際、最も荷重が加わる支脚の上部側の強度を高めることができ る。
【0012】 請求項3の構成では、支脚に嵌め入れた延長接地杆を支脚の下部側から引き出 して開脚すれば三脚脚立として使用でき、逆に、支脚の上部側から延長接地杆を 押し出して閉脚すればコンパクトな梯子としても使用することができる。しかも 、三脚脚立として使用した場合、支脚に嵌入する延長接地杆を進退させて支脚の 下部から突出する延長接地杆の長さを調整することによって、勾配のある傾斜面 でも長梯子の踏桟や最上部の台枠を水平状態に保てるので、使用者が安全に昇降 でき、安全に作業を行うことができる。
【0013】 請求項4の構成では、シャフトの先端側に軸支する抑え杆をシャフトと平行に セットし、支脚に形成する小孔と接地脚及び延長杆若しくは延長接地杆に形成す る貫通穴に前記抑え杆を先行させてストッパのシャフトを挿入し、その抑え杆が 支脚から抜け出た時点で横方向に回転させるだけで簡単にロックでき、しかも、 シャフトに外装して前記支脚とシャフトの頭部に介在するコイルばねの弾性復元 力によって、ストッパを抜け止め状態で保持でき、しかも、コイルばねによって ストッパのがた付きも防止できる。そして、ストッパの抑え杆を前記コイルばね の付勢力に抗してシャフトと平行するように起立させて支脚から引き抜けば、簡 単にロック解除できる。
【0014】 請求項5の構成では、三脚脚立として使用する場合、フックから接地脚を取り 外して支脚を開脚するが、この時、支脚と前記長梯子とを連結するチェーンで支 脚の開き角が規制されるから、支脚が必要以上に開脚することはない。また、梯 子として使用する際、長梯子と支脚が一体化され、その支脚から引き出された延 長杆若しくは延長接地杆を樹木の枝に立て掛けても支脚が変動しない。
【0015】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図1ないし図4は本考 案の第1実施例を示し、アルミニウムからなる長梯子1は、左右一対の中空パイ プから成る前脚2と、この前脚2の間に平行に掛け渡した複数段の踏桟3とで構 成され、前記前脚2は、下方に向かって次第に拡がって形成されており、その先 端に矩形枠型のアルミニウム製台枠4の前杆4Aが左右両前脚2を掛け渡すよう に溶接されている。さらに前脚2の背面には等間隔に設けた複数のコ字状連結杆 5Aによって補強杆5が前記前脚2とほぼ平行して並設され、この補強杆5の下 端部が前方側に屈曲して前記前脚2に溶接されるとともに、補強杆5の上端部が 後方側に屈曲して前記台枠4の後杆4Bに溶接されている。6は前記台枠4の後 杆4Bに回動自在に外嵌される回動パイプであり、その回動パイプ6のほぼ中央 に中空な支脚7を外装する補強パイプ8が前記回動パイプ6と直交する方向に溶 接されている。そして、回動パイプ6、支脚7及び補強パイプ8は、前記長梯子 1と同様、アルミニウムによって成形され、支脚7を外装する補強パイプ8は支 脚7より短く形成されており、これら支脚7と補強パイプ8は上端部を揃えた状 態で溶接によって一体的に固着されている。これにより回動パイプ6を介して補 強パイプ8に溶接した支脚7を前記長梯子1に対して上下方向回動自在に取り付 けて、支脚7を開脚自在に設けている。そして、支脚7の開脚時にその開き角を 規制するため、前記支脚7と前記長梯子1の中段踏桟3とをチェーン9で連結し 、一方、支脚7の閉脚時に支脚7を掛け止めするL字状のフック10を最下段の踏 桟3に溶接している。このようにして長梯子1に開脚自在に取り付けた支脚7の 下部に、傾斜面などに脚立として使用した際、支脚7の長さを調整するアルミニ ウム製の接地脚11をスライド自在に嵌入するとともに、支脚7の上部には前記の 接地脚11と同様、アルミニウム製の延長杆12をスライド自在に嵌入している。こ の延長杆12は必要に応じて前記支脚7から引き出され、例えば、建物の壁面や果 樹園などにおける樹木の枝に立て掛ける際に使用し、未使用時には支脚7内に収 容される。この際、支脚7の上部に嵌入される前記延長杆11は、前記支脚7から の落下を防ぐため、先端面に支脚7の内径より径大な抜止部材13が嵌め込まれて いる。
【0016】 前記接地脚11と前記延長杆12を位置決め固定するストッパ14は、図4に示すよ うに、一端に径大な頭部15Aを有し、他端に割り溝15Bを有するシャフト15と、 このシャフト15と直交して前記割り溝15B内にピン16Aによって偏芯状態で軸支 される抑え杆16と、この抑え杆16と前記頭部15Aとの間に介在して前記シャフト 15に外装するコイルばね17によって構成している。そして、前記ストッパ14のシ ャフト16が挿通する程度の小孔18を前記支脚7の上端及び下端寄りに形成すると ともに、この小孔18に対応させて前記接地脚11と前記延長杆12に複数の貫通穴19 を長手方向に沿って等間隔に形成している。そして、前記シャフト15を前記支脚 7の小孔18と前記接地脚11,延長杆10の貫通穴19に貫通させる際、その貫通穴19 の位置を適宜選択的に変えることによって、これら接地脚10と延長杆11の長さを 調整可能としている。
【0017】 尚、図中20は前記補強パイプ8の背面側に溶接される作業用足掛、21は前記回 動パイプ6の両側と前記補強パイプ8の前面側とを繋ぐように溶接される左右一 対の補強用連結杆、22は前記長梯子1の前脚2と前記接地脚11の下端に固着され 、これら前脚2と接地脚11の地中への食い込みを防止する矩形状の鍔板であり、 この鍔板22の四隅に滑止用の折曲部23を下方に向けて折曲形成している。
【0018】 以上のように構成される本実施例の作用について説明する。
【0019】 まず、三脚脚立として使用する場合、最下段の踏桟3に溶接したフック10から 接地脚11を取り外し、台枠4の後杆4Bに外装する回動パイプ6を介して補強パ イプ8に溶接した支脚7を後方側に回動させて支脚7を開脚する。この時、支脚 7と前記長梯子1の中段踏桟3とを連結するチェーン9で支脚7の開き角を規制 することによって、支脚7が必要以上に開脚することはない。また、三脚脚立を 傾斜した場所に使用する場合、傾斜面の勾配に応じて支脚7に嵌入する接地脚11 を進退させて支脚7の下部から突出する接地脚11の長さを調整する。この後、支 脚7の下端寄りに形成する小孔18と接地脚11の貫通穴19とを合わせ、この小孔18 と貫通穴19の双方にストッパ14のシャフト15を挿入する。この時、図4の斜視図 中実線で示すように、シャフト15の先端側に軸支する抑え杆16はシャフト15と平 行するように予めセットして挿入し、その抑え杆16が支脚7から抜け出た時点で 鎖線で示すように、横方向に回転させると、シャフト15に外装するコイルばね17 が前記支脚7とシャフト15の頭部15Aに挾まれて、その弾性復元力によって抑え 杆16が支脚7に押し付けられて抜け止め保持される。このようにして、支脚7内 に嵌入する接地脚11をストッパ14でロックし、かつ、支脚7の上部側に嵌め入れ る延長杆12は、支脚7内に収めて前記の接地脚11と同様な手順でストッパ14でロ ックする。この時、支脚7の上部に嵌入される延長杆11の先端には、径大な抜止 部材13が嵌め込まれているため、誤って手を滑らしたとしても、支脚7内に落下 する虞れもない。一方、果樹園などの樹木が密集した場所で作業する場合など、 梯子として使用した方が便利な場合には、逆に、接地脚11のロックを解除し、接 地脚11が邪魔にならない位置まで押し戻した後、前記のストッパ14によって再び ロックする。なお、前記ストッパ14のロック解除に際しては、ストッパ14の抑え 杆16を支脚7とシャフト15の頭部15Aに介在するコイルばね17の付勢力に抗して シャフト15と平行するように起立させることによって、支脚7から簡単に引き抜 きくことができる。そして、支脚7の上部側に嵌め入れる延長杆12を立て掛ける 枝の高さに応じて支脚7から引き抜いてから同様にロックする。この後、支脚7 を最下段の踏桟3に溶接したフック10に引っ掛けることによって、図3に示すよ うに、長梯子1と支脚7が概ね平行に配置した状態で一体化され、その支脚7か ら引き出された延長杆12を樹木Tの枝に立て掛けることによって、コンパクトな 梯子として使用することが可能となる。
【0020】 このように、本実施例では、支脚7を開脚すれば通常の三脚脚立として使用で き、また、狭い場所や高所作業時に、支脚7を閉脚して支脚7の先端から延長杆 12を引き出せばコンパクトな梯子としても使用することができる。しかも、三脚 脚立として使用した場合、支脚7に嵌入する接地脚11を進退させて支脚7の下部 から突出する接地脚11の長さを調整することによって、勾配のある傾斜面でも長 梯子1の踏桟3及び最上部の台枠4を水平状態に保てるので、使用者が安全に昇 降でき、安全に作業を行うことができる。また、梯子として使用する際には、立 て掛ける高さに応じて延長杆12の長さを調整することができ、使い勝手も良好で あるとともに、延長杆12を押し戻せば、コンパクトに格納でき、アルミニウム製 であることと相俟って携帯にも便利であるとともに、延長杆12を支脚7に格納す る際、支脚7の上部に嵌入する抜止部材13によって抜け止めされるから、支脚7 内に延長杆11が落下する虞れもなく、加えて、延長杆12をスライド自在に嵌入す る支脚7の上部側には、補強パイプ8を外装してこれら支脚7と補強パイプ8を 一体的に溶接して二重管構造としたから、延長杆12を引き出して梯子として使用 した際、最も荷重が加わる支脚7の上部側の強度を高めることができる。さらに 、接地する左右一対の前脚2を下方に向かって次第に拡がるように形成したから 、三脚脚立及び梯子として使用した時、ぐらつくことなく安定的に設置でき、踏 桟3から足を踏み外す危険性も少ない。また、接地脚11と延長杆12をストッパ14 で固定する際、シャフト15の先端側に軸支する抑え杆16をシャフト15と平行する ようにセットし、支脚7に形成する小孔18と接地脚11及び延長杆12に形成する貫 通穴19に抑え杆16を先行させてストッパ14のシャフト15を挿入し、その抑え杆16 が支脚7から抜け出た時点で横方向に回転させるだけで簡単にロックできる。こ の時、前記支脚7とシャフト15の頭部15Aに介在するコイルばね17の弾性復元力 によって、ストッパ14を抜け止め状態で保持でき、しかも、ロック解除時、抑え 杆16をコイルばね17の付勢力に抗してシャフト15と平行するように起立させるこ とによって、支脚7から簡単に引き抜くことができる。
【0021】 図5及び図6は本考案の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一機能を有す る部分には同一符号を付し、その詳細を省略して説明する。本実施例では、前記 第1実施例の接地脚11と延長杆12を一体的に繋げた延長接地杆25を支脚7にスラ イド自在に嵌入している。そして、延長接地杆25以外の構成は、前記第1実施例 と実質的に同様な構成である。
【0022】 すなわち、本実施例では、前記第1実施例と同様、三脚脚立として使用する場 合、フック10から延長接地杆25を取り外して支脚7を開脚する。そして、支脚7 に嵌入する延長接地杆25を進退させて支脚7の下部から突出する延長接地杆25の 長さを調整し、ストッパ14でロックする。一方、果樹園などの樹木が密集した場 所で作業する場合などの梯子として使用する場合には、延長接地杆25のロックを 解除し、延長接地杆25を押し上げた後、その延長接地杆25を支脚7から突出させ て前記のストッパ14によって再びロックする。そして、支脚7を最下段の踏桟3 に溶接したフック10に引っ掛けることによって、図6に示すように、長梯子1と 支脚7が概ね平行に配置され、その支脚7から押し上げた延長杆12を樹木の枝に 立て掛けることによって、コンパクトな梯子として使用することが可能となる。
【0023】 このように、本実施例では、支脚7に嵌め入れた延長接地杆25を支脚7の下部 側から引き出して開脚すれば通常の脚立として使用でき、逆に、支脚7の上部側 から延長接地杆25を引き出して閉脚すればコンパクトな梯子としても使用するこ とができる。しかも、三脚脚立として使用した場合、支脚7に嵌入する延長接地 杆25を進退させて支脚7の下部から突出する延長接地杆25の長さを調整すること によって、勾配のある傾斜面でも長梯子1の踏桟3及び最上部の台枠4を水平状 態に保てるので、使用者が安全に昇降でき、安全に作業を行うことができる。
【0024】 以上のように、本実施例においては、支脚7内に一本の延長接地杆25を嵌め入 れることから、構造を簡略化できるとともに、支脚7に嵌め入れた一本の延長接 地杆25の引き出し方向を変えるだけで、前記第1実施例と同様、三脚脚立として も梯子としても使用することができる。
【0025】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内に おいて種々の変形実施が可能であり、例えば長梯子の形状や構造あるいストッパ 構造などは適宜すればよく、さらに、踏桟の段数なども適宜設定すればよい。
【0026】
請求項1の考案は、左右一対の前脚の間に複数段の踏桟を掛け渡した長梯子と 、この長梯子の先端に回動可能に枢着して前記長梯子と対向配置される開脚自在 な支脚とを有し、前記支脚の上部側に建物の壁面や樹木の枝などに立て掛ける延 長杆を進退自在に嵌入するとともに、支脚の下部側に接地脚を進退自在に嵌入し 、この接地脚と前記延長杆の長さを調整するストッパを前記支脚に設けたので、 必要に応じて三脚脚立としても梯子としても使用できるとともに、三脚脚立とし て使用した際、接地脚の長さを調整することによって、勾配のある傾斜面でも長 梯子の踏桟を水平状態に保てるので、使用者が安全に昇降でき、安全に作業を行 うことができる。
【0027】 請求項2の考案は、下方に向かって次第に拡がる左右一対の前脚の間に複数段 の踏桟を平行に掛け渡した長梯子と、この長梯子の先端に形成する台枠とをアル ミニウムによって形成し、前記台枠には補強パイプを回動可能に軸支し、この補 強パイプ内に中空状の支脚を前記長梯子と対向させて貫挿し、この補強パイプと 支脚をアルミニウムによって形成するとともに、これら補強パイプと支脚を少な くとも上端部を揃えて一体化して、前記台枠に枢着した前記補強パイプを介して 前記支脚を開脚自在に設け、前記支脚の上部側に建物の壁面や樹木の枝などに立 て掛けるアルミニウム製の延長杆を進退自在に嵌入し、この延長杆の先端面に前 記支脚の内径より径大な抜止部材を設けるとともに、支脚の下部側にアルミニウ ム製の接地脚を進退自在に嵌入し、この接地脚と前記延長杆の長さを調整するス トッパを前記支脚に設けたので、三脚脚立及び梯子として使用した際、特に、梯 子として使用する際には、長梯子の前脚が末広に傾斜するから、ぐらつくことな く安定的に設置できるとともに、三脚式梯子の構成部品をアルミニウムによって 成形することによって軽量で携帯にも便利で、しかも、延長杆をスライド自在に 嵌入する支脚の上部側を二重管構造としたから、延長杆を引き出して梯子として 使用した際、最も荷重が加わる支脚の上部側の強度を高めることができる。
【0028】 請求項3の考案は、前記延長杆と前記接地脚を一体的に繋げた延長接地杆を形 成し、この延長接地杆を前記支脚の上部及び下部から進退自在に設け、この延長 接地杆の長さを調整するストッパを前記支脚に設けたものであるから、支脚に嵌 め入れた延長接地杆を支脚の下部側から引き出して開脚すれば三脚脚立として使 用でき、逆に、支脚の上部側から延長接地杆を押し出して閉脚すればコンパクト な梯子としても使用することができる。また、三脚脚立として使用した場合、延 長接地杆の長さを調整することによって、勾配のある傾斜面でも長梯子の踏桟や 最上部の台枠を水平状態に保てるので、使用者が安全に昇降でき、安全に作業を 行うことができる。
【0029】 請求項4の考案は、前記ストッパは一端に径大な頭部を有するシャフトと、こ のシャフトの他端に回動自在に軸支する抑え杆と、前記シャフトに外装して前記 頭部と前記抑え杆の間に配置されるコイルばねとで構成し、前記支脚に前記シャ フトを通す小孔を形成するとともに、前記延長杆と前記接地脚及び延長接地杆に は前記小孔と対向して前記シャフトを通す複数の貫通穴を長手方向に沿って等間 隔に形成したので、小孔と貫通穴にストッパのシャフトを挿入し、そのシャフト の先端に軸支する抑え杆を横方向に回転させるだけで簡単にロックでき、しかも 、コイルばねの弾性復元力によって、ストッパのがた付きを防止してストッパを 抜け止め状態で保持でき、一方、ストッパの抑え杆を前記コイルばねの付勢力に 抗してシャフトと平行するように起立させることによって、支脚から容易に引き 抜くことができ、ロック解除も簡単に行える。
【0030】 請求項5の考案は、前記長梯子と前記支脚との間に支脚の開き角を規制するチ ェーンを掛け渡すとともに、その支脚の閉脚時に支脚を固定するフックを前記長 梯子の下部側に形成したので、支脚を開脚する際、チェーンで支脚の開き角が規 制されるから、支脚が必要以上に開脚することがなく、一方、支脚を閉脚して梯 子として使用する際、長梯子と支脚が一体化され、その支脚から引き出された延 長杆若しくは延長接地杆を樹木の枝に立て掛けても支脚が変動しない。
【図1】本考案の第1実施例を示す三脚式梯子の斜視図
である。
である。
【図2】同上、脚立として使用した状態を示す側面図で
ある。
ある。
【図3】同上、梯子として使用した状態を示す側面図で
ある。
ある。
【図4】同上、要部を拡大した断面図である。
【図5】本考案の第2実施例を示す脚立として使用した
状態を示す側面図である。
状態を示す側面図である。
【図6】同上、梯子として使用した状態を示す側面図で
ある。
ある。
1 長梯子 2 前脚 3 踏桟 4 台枠 7 支脚 8 補強パイプ 9 チェーン 10 フック 11 接地脚 12 延長杆 13 抜止部材 14 ストッパ 15 シャフト 15A 頭部 16 抑え杆 17 コイルばね 18 小孔 19 貫通孔 25 延長接地杆
Claims (5)
- 【請求項1】 左右一対の前脚の間に複数段の踏桟を掛
け渡した長梯子と、この長梯子の先端に回動可能に枢着
して前記長梯子と対向配置される開脚自在な支脚とを有
し、前記支脚の上部側に建物の壁面や樹木の枝などに立
て掛ける延長杆を進退自在に嵌入するとともに、支脚の
下部側に接地脚を進退自在に嵌入し、この接地脚と前記
延長杆の長さを調整するストッパを前記支脚に設けたこ
とを特徴とする三脚式梯子。 - 【請求項2】 下方に向かって次第に拡がる左右一対の
前脚の間に複数段の踏桟を平行に掛け渡した長梯子と、
この長梯子の先端に形成する台枠とをアルミニウムによ
って形成し、前記台枠には補強パイプを回動可能に軸支
し、この補強パイプ内に中空状の支脚を前記長梯子と対
向させて貫挿し、この補強パイプと支脚をアルミニウム
によって形成するとともに、これら補強パイプと支脚を
少なくとも上端部を揃えて一体化して、前記台枠に枢着
した前記補強パイプを介して前記支脚を開脚自在に設
け、前記支脚の上部側に建物の壁面や樹木の枝などに立
て掛けるアルミニウム製の延長杆を進退自在に嵌入し、
この延長杆の先端面に前記支脚の内径より径大な抜止部
材を設けるとともに、支脚の下部側にアルミニウム製の
接地脚を進退自在に嵌入し、この接地脚と前記延長杆の
長さを調整するストッパを前記支脚に設けたことを特徴
とする三脚式梯子。 - 【請求項3】 前記延長杆と前記接地脚を一体的に繋げ
た延長接地杆を形成し、この延長接地杆を前記支脚の上
部及び下部から進退自在に設け、この延長接地杆の長さ
を調整するストッパを前記支脚に設けたことを特徴とす
る請求項1又は2記載の三脚式梯子。 - 【請求項4】 前記ストッパは一端に径大な頭部を有す
るシャフトと、このシャフトの他端に回動自在に軸支す
る抑え杆と、前記シャフトに外装して前記頭部と前記抑
え杆の間に配置されるコイルばねとで構成し、前記支脚
に前記シャフトを通す小孔を形成するとともに、前記延
長杆と前記接地脚には前記小孔と対向して前記シャフト
を通す複数の貫通穴を長手方向に沿って等間隔に形成し
たことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
の三脚式梯子。 - 【請求項5】 前記長梯子と前記支脚との間に支脚の開
き角を規制するチェーンを掛け渡すとともに、その支脚
の閉脚時に支脚を固定するフックを前記長梯子の下部側
に形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
項に記載の三脚式梯子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014071U JP3011160U (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 三脚式梯子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014071U JP3011160U (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 三脚式梯子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011160U true JP3011160U (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=43146897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994014071U Expired - Lifetime JP3011160U (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 三脚式梯子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011160U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7109646B1 (ja) | 2021-11-25 | 2022-07-29 | 智 遠藤 | 落下転倒防止に効果がある脚立及び梯子 |
CN115735555A (zh) * | 2022-10-21 | 2023-03-07 | 塔里木大学 | 一种分体式果园自行梯 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5025221U (ja) * | 1973-06-30 | 1975-03-22 | ||
JPS5550273B2 (ja) * | 1978-03-15 | 1980-12-17 | ||
JPH03108797U (ja) * | 1990-02-23 | 1991-11-08 |
-
1994
- 1994-11-15 JP JP1994014071U patent/JP3011160U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2023077668A (ja) * | 2021-11-25 | 2023-06-06 | 智 遠藤 | 落下転倒防止に効果がある脚立及び梯子 |
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