JPS6037112B2 - 2,3−ジシアン−1,4−ジチア−アントラヒドロキノン又は−アントラキノンの製造法 - Google Patents
2,3−ジシアン−1,4−ジチア−アントラヒドロキノン又は−アントラキノンの製造法Info
- Publication number
- JPS6037112B2 JPS6037112B2 JP676677A JP676677A JPS6037112B2 JP S6037112 B2 JPS6037112 B2 JP S6037112B2 JP 676677 A JP676677 A JP 676677A JP 676677 A JP676677 A JP 676677A JP S6037112 B2 JPS6037112 B2 JP S6037112B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dicyan
- dithia
- producing
- anthrahydroquinone
- anthraquinone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明、農業用殺菌剤として用いられるいわゆるジチア
ノン剤、商品名デラン、化学名2,3ージシアンー1,
4ージチアーアントラキノン(以下、ODAQと略す)
及びその環元体である2,3ージシアンー1,4−ジチ
アーアントラヒドロキノン(以下、DDAHQと略す)
の製造法である。
ノン剤、商品名デラン、化学名2,3ージシアンー1,
4ージチアーアントラキノン(以下、ODAQと略す)
及びその環元体である2,3ージシアンー1,4−ジチ
アーアントラヒドロキノン(以下、DDAHQと略す)
の製造法である。
従来、ODAQの製造法としては種々知られている。例
えば、1,2ージシアノー1,2−ジメルカプトェテン
(以下、CMEと略す)のジアルカリ塩と2,3ージク
ロルーナフトキノン(以下、DCNQと略す)を縮合し
て合成する方法(ドイツ特許公報第1060655号)
、ナフトキノンとCMEのジアルカリ塩を脱水剤と酸の
存在下に縮合しDDAHQを合成し、次いで酸化剤の存
在下に酸化してDDAQを製造する方法(特公昭37一
13082又は特公昭41−11730)などが知られ
ている。 則者の方法は、後者の方法に比較して原料で
あるDDAQを製造る際に大量の塩素を消費するためコ
スト的に割高になる。すなわち、DCNQを製造する場
合、塩素はナフトキノンの理論量である2モル以上、通
常は約3モルが用いられる。さらに、塩酸が劉生し再利
用或は後処理も困難であるため、DCNQは高価になる
。従って、前者の方法は反応が容易であっても工業的に
は採用し難い。ところが、本発明者等はナフトキノンの
1モルのハロゲン付加体である2i 3ージヒドロ−2
,3ジハロゲノー1,4ーナフトキノン(以下、DDN
Qと略す)とCM旧のアルカ金属塩とを反応させたとこ
ろ、驚くべきことにDDAHQが容易に生成し、さらに
酸化すればDDAQが生成することを見出し本発明を完
成した。本発明の方法は、2,3−ジヒドロ−2,3−
ジハロゲノー1,4ーナフトキノンと1,2ージシアン
ー1,2−ジメルカプトエテンのアルカリ塩とを級アル
コールの存在下に反応させることを特徴とする2,3ー
ジシアン−1,4ージチア−アントラヒドロキノン又は
−アントラキノンの製造法である。
えば、1,2ージシアノー1,2−ジメルカプトェテン
(以下、CMEと略す)のジアルカリ塩と2,3ージク
ロルーナフトキノン(以下、DCNQと略す)を縮合し
て合成する方法(ドイツ特許公報第1060655号)
、ナフトキノンとCMEのジアルカリ塩を脱水剤と酸の
存在下に縮合しDDAHQを合成し、次いで酸化剤の存
在下に酸化してDDAQを製造する方法(特公昭37一
13082又は特公昭41−11730)などが知られ
ている。 則者の方法は、後者の方法に比較して原料で
あるDDAQを製造る際に大量の塩素を消費するためコ
スト的に割高になる。すなわち、DCNQを製造する場
合、塩素はナフトキノンの理論量である2モル以上、通
常は約3モルが用いられる。さらに、塩酸が劉生し再利
用或は後処理も困難であるため、DCNQは高価になる
。従って、前者の方法は反応が容易であっても工業的に
は採用し難い。ところが、本発明者等はナフトキノンの
1モルのハロゲン付加体である2i 3ージヒドロ−2
,3ジハロゲノー1,4ーナフトキノン(以下、DDN
Qと略す)とCM旧のアルカ金属塩とを反応させたとこ
ろ、驚くべきことにDDAHQが容易に生成し、さらに
酸化すればDDAQが生成することを見出し本発明を完
成した。本発明の方法は、2,3−ジヒドロ−2,3−
ジハロゲノー1,4ーナフトキノンと1,2ージシアン
ー1,2−ジメルカプトエテンのアルカリ塩とを級アル
コールの存在下に反応させることを特徴とする2,3ー
ジシアン−1,4ージチア−アントラヒドロキノン又は
−アントラキノンの製造法である。
DDNQは、
(但し、Xは
塩素、臭素などのハロゲン基を表す)なる構造式を有す
、公知の方法、例えば酢酸溶媒中、低温でナフトキノン
をハロゲン化例えば塩素化する方法〔茂て・、27巻2
753頁(1894)〕によっても製造しうるが、本発
明者等によって案出された製造方法によっても有利に製
造しうる。
、公知の方法、例えば酢酸溶媒中、低温でナフトキノン
をハロゲン化例えば塩素化する方法〔茂て・、27巻2
753頁(1894)〕によっても製造しうるが、本発
明者等によって案出された製造方法によっても有利に製
造しうる。
すなわち、ハロゲノアルカン溶媒中で触媒の存在下又は
不存在下にナフトキノンと約等モルのハロゲンとを60
〜80qoで反応させることにより、高収率でDDNQ
が得られる(椿豚昭51一66107)。
不存在下にナフトキノンと約等モルのハロゲンとを60
〜80qoで反応させることにより、高収率でDDNQ
が得られる(椿豚昭51一66107)。
かくして得られるDDNQの製造においては、DCNQ
に代表されるジハロゲノー1,4ーナフトキノンの製造
時よりも高価 なハロゲンの消費量が1/2以下と減少し、さらに利用
価値の低く処理が困難で、かつ装置を腐蝕する副生塩酸
の発生が殆んどないなどの工業的に、極めて高い効果を
有する。
に代表されるジハロゲノー1,4ーナフトキノンの製造
時よりも高価 なハロゲンの消費量が1/2以下と減少し、さらに利用
価値の低く処理が困難で、かつ装置を腐蝕する副生塩酸
の発生が殆んどないなどの工業的に、極めて高い効果を
有する。
ODAQとしては、通常は安価なジヒドロージクロロー
1,4−ナフトキノン(以下、DDCNQと略す)が用
いられる。
1,4−ナフトキノン(以下、DDCNQと略す)が用
いられる。
CMEのアルカリ金属塩は、
(式
中、Meはアルカリ金属を表す)なる構造式を有し、公
知の方法としては、例えばシアン化ナトリウムをジメチ
ルスルホオキシNこ分散させた後、シアン化ナトリウム
に対して約等モルの二硫化炭素を加え、20〜400C
で約4時間反応させる。
知の方法としては、例えばシアン化ナトリウムをジメチ
ルスルホオキシNこ分散させた後、シアン化ナトリウム
に対して約等モルの二硫化炭素を加え、20〜400C
で約4時間反応させる。
その後、水を加え50ooで約1時間蝿拝し、折出した
硫黄を炉別し、炉液を減圧下に濃縮することによって得
られる。本発明の方法において、CMEのアルカリ金属
塩は、DONQに対して約等モルを使用する。
硫黄を炉別し、炉液を減圧下に濃縮することによって得
られる。本発明の方法において、CMEのアルカリ金属
塩は、DONQに対して約等モルを使用する。
本発明において、溶媒としては低級アルコールが用いら
れるが、該溶媒はCMEのジナトリウム塩及びDDNQ
を溶解し、反応を促進するので好適である。低級アルコ
ールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール又
はプロピルアルコールなどがあげられる。反応温度は0
〜10び○がえらばれるが、通常は20qoから80℃
で行なわれる。
れるが、該溶媒はCMEのジナトリウム塩及びDDNQ
を溶解し、反応を促進するので好適である。低級アルコ
ールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール又
はプロピルアルコールなどがあげられる。反応温度は0
〜10び○がえらばれるが、通常は20qoから80℃
で行なわれる。
本発明を実施する具体的方法としては、例えばCMEの
ジナトリウム塩を低級アルコールに加え、さらに約等モ
ルのDDNQを加え20〜80ooで約4〜5時間反応
を行なったのち、沈澱物を炉過・水洗するか或は反応内
容物を約10音量の水に注加し、酸でpHを5以下に調
整し反応生成物を沈澱物として分離し、水洗する。
ジナトリウム塩を低級アルコールに加え、さらに約等モ
ルのDDNQを加え20〜80ooで約4〜5時間反応
を行なったのち、沈澱物を炉過・水洗するか或は反応内
容物を約10音量の水に注加し、酸でpHを5以下に調
整し反応生成物を沈澱物として分離し、水洗する。
かくして得られる生成物はDDAQ及びDDAHQの混
合物である。
合物である。
該混合物としても農薬として使用しうるが、ODAQす
なわちデランを得るには該混合物を公知の方法により酸
化又は脱水素する。酸化又は脱水黍する公知の方法とし
ては、例えば希硫酸中で塩化第二鉄若しくは重クロム酸
カリウムによって酸化する方法、又は硫黄を用いる方法
などがあげられる。以下、実施例にもとずし、て本発明
の方法を詳細に説明する。
なわちデランを得るには該混合物を公知の方法により酸
化又は脱水素する。酸化又は脱水黍する公知の方法とし
ては、例えば希硫酸中で塩化第二鉄若しくは重クロム酸
カリウムによって酸化する方法、又は硫黄を用いる方法
などがあげられる。以下、実施例にもとずし、て本発明
の方法を詳細に説明する。
実施例 1
エチルアルコール20必中にCMEのジナトリウム塩.
86gを加え、次いでDDCNQ滋を鯛梓下に加える。
86gを加え、次いでDDCNQ滋を鯛梓下に加える。
該鏡合物を鯛拝しながら最初は20qoで1時間反応し
、次いで約2時間で40午Cに昇溢し、さらに50℃で
2時間反応を行なったのち、反応混合物を冷却し、(こ
の際一部分生成物は晶出する)約iの音量の水に注放し
、晶出した赤茶色の結晶を炉過し、乾燥した結晶2.1
gを得た、該結晶を赤外線吸収スペクトル分析したとこ
ろ、DDAHQとDDAQの混合物であった。該結晶を
DDAHQI当量に対して1.2当量倍の重クロム酸カ
リウムを含有する2規定の希硫酸水溶液中で酸化し、茶
色のDDAQ2.0舵を得た、該結晶の融点は215℃
であり、赤外線吸収スペクトル分析によりDDAQであ
ることを確認した。なお、上記実施方法において溶媒と
してェタノールの代りにメタノールを用いて同様な結果
を得た。
、次いで約2時間で40午Cに昇溢し、さらに50℃で
2時間反応を行なったのち、反応混合物を冷却し、(こ
の際一部分生成物は晶出する)約iの音量の水に注放し
、晶出した赤茶色の結晶を炉過し、乾燥した結晶2.1
gを得た、該結晶を赤外線吸収スペクトル分析したとこ
ろ、DDAHQとDDAQの混合物であった。該結晶を
DDAHQI当量に対して1.2当量倍の重クロム酸カ
リウムを含有する2規定の希硫酸水溶液中で酸化し、茶
色のDDAQ2.0舵を得た、該結晶の融点は215℃
であり、赤外線吸収スペクトル分析によりDDAQであ
ることを確認した。なお、上記実施方法において溶媒と
してェタノールの代りにメタノールを用いて同様な結果
を得た。
Claims (1)
- 1 2,3−ジヒドロ−2,3−ジハロゲノ−1,4ナ
フトキノンと1,2−ジシアン−1,2−ジメルカプト
エテンのアルカリ塩とを低級アルコールの存在下に反応
させることを特徴とする2,3−ジシアン−1,4−ジ
チア−アントラヒドロキノン又は2,3−ジシアン−1
,4−ジチア−アントラキノンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP676677A JPS6037112B2 (ja) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | 2,3−ジシアン−1,4−ジチア−アントラヒドロキノン又は−アントラキノンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP676677A JPS6037112B2 (ja) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | 2,3−ジシアン−1,4−ジチア−アントラヒドロキノン又は−アントラキノンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5392787A JPS5392787A (en) | 1978-08-15 |
JPS6037112B2 true JPS6037112B2 (ja) | 1985-08-24 |
Family
ID=11647290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP676677A Expired JPS6037112B2 (ja) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | 2,3−ジシアン−1,4−ジチア−アントラヒドロキノン又は−アントラキノンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6037112B2 (ja) |
-
1977
- 1977-01-26 JP JP676677A patent/JPS6037112B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5392787A (en) | 1978-08-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0579055B2 (ja) | ||
CA1297131C (en) | Process for the isolation of p-hydroxybenzaldehyde | |
JPS6037112B2 (ja) | 2,3−ジシアン−1,4−ジチア−アントラヒドロキノン又は−アントラキノンの製造法 | |
JPS5949221B2 (ja) | 3−アシルアミノ−4−ホモイソツイスタンの製造法 | |
US3956340A (en) | Process for the production of polyhalogenated nicotinic acids | |
SU1703655A1 (ru) | Способ получени 3-трифторацетилкам-фарата диоксомолибдена | |
JPS6344552A (ja) | 2,6−ジクロロ−3,4−ジニトロエチルベンゼン及びその製法 | |
JPS62298546A (ja) | アニスアルデヒドの製造法 | |
JPS6348260A (ja) | ベンゼンスルフイン酸アルカリ金属塩の製法 | |
US3347864A (en) | Production of aminoquinolines | |
JPH0586042A (ja) | 2−メルカプト−フエノチアジンの製造方法 | |
KR800000992B1 (ko) | 0-(2, 6-디클로로 아닐리노) 페닐 초산의 제조방법 | |
JPS60169493A (ja) | 5−デオキシ−l−アラビノ−スの製造法 | |
CN117551005A (zh) | 一种2-溴苯磺酰氯及其衍生物的合成方法 | |
SU1068415A1 (ru) | Способ получени пировиноградного альдегида | |
JP4032825B2 (ja) | 3,4−ジヒドロキシベンゾニトリルを製造する方法 | |
JPS58167576A (ja) | 2−アミノベンゾチアゾ−ル類の製造法 | |
JPS5848531B2 (ja) | P−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法 | |
JP2007084506A (ja) | クロコン酸化合物の製造方法 | |
JPS5833861B2 (ja) | 3−アシルアミノ−4−ホモイソツイスタンの製造方法 | |
JPS5911583B2 (ja) | 置換スルホンジイミン類の製法 | |
JPH06135937A (ja) | 5,5−二置換ヒダントインの製造法 | |
JPH0812635A (ja) | アシルアミノフタル酸誘導体の製造方法 | |
JPH03227974A (ja) | キノリン―8―スルホン酸の製造方法 | |
JPH0723346B2 (ja) | 2,2′−ジニトロジベンジルの製造法 |