JPS5848531B2 - P−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法 - Google Patents

P−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法

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JPS5848531B2
JPS5848531B2 JP52108552A JP10855277A JPS5848531B2 JP S5848531 B2 JPS5848531 B2 JP S5848531B2 JP 52108552 A JP52108552 A JP 52108552A JP 10855277 A JP10855277 A JP 10855277A JP S5848531 B2 JPS5848531 B2 JP S5848531B2
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JP
Japan
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nitrotoluene
hydroxybenzaldehyde
aminobenzaldehyde
mol
producing
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JPS5441832A (en
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邦興 加藤
昌男 河村
正 金沢
寛 溝上
忠昭 西
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Seitetsu Kagaku Co Ltd
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はP−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法に関
する。
さらに詳しくはP−ニトロトルエンを多硫化ナトリウム
と反応させてP−アミノベンズアルデヒドとなし、これ
をジアゾ化、加水分解してP−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドを製造する方法に関するものである。
P−ヒドロキシベンズアルデヒドは医薬、農薬、香料等
の中間原料として有用な物質であり、その需要は年々増
加している。
その製造法については古くから数多くの方法が知られて
おり、例えば米国特許第3365500号に記載のライ
マー・テイーマン法( ReimerTiemann
) 、特公昭48−3828号に記載の燐酸エステル法
などが有名である。
前者はフェノールとクロロホルムをアルカリの存在下に
反応させてサリチルアルデヒドおよびP−ヒドロキシベ
ンズアルデヒドを製造する方法であるが主生成物がサリ
チルアルデヒドであるためヒドロキシベンズアルデヒド
の選択率が20〜25%程度と低くフェノールに対する
収率は高々15〜20%である。
また後者はトリーP−クレジルホスフエートをアゾビス
系触媒の存在下に塩素化し、これを加水分解してP−ヒ
ドロキシベンズアルデヒドを製造する方法であるが、原
料のト!J−P−クレジルホスフエートが常温で固体で
あるため工業的な取扱が厄介であり、さらに前記塩素化
物は加水分解しにくく反応に長時間を要する等の欠点を
有している。
本発明者らはこれらの欠点を排してP−ニトロトルエン
を原料とし、P−アミノベンズアルデヒドを経てP−ヒ
ドロキシベンズアルデヒドを製造する方法について検討
を重ねてきたが、P−ニトロトルエンをアルコールとア
ルカリ水溶液とノ混合溶媒に溶解し、非プロトン系極性
化合物の存在下に多硫化ナトリウムと反応させ、得られ
たPアミノベンズアルデヒドをジアゾ化、加水分解すれ
ば収率よ《P−ヒドロキシベンズアルデヒドが得られる
ことを見出し本発明に到った。
すなわち本発明の要旨はP−ニトロトルエンを原料とし
P−アミノベンズアルデヒドを経てPヒドロキシベンズ
アルデヒドを製造するにあたり、P−ニトロトルエンを
アルコールーアルカリ水溶液混合溶媒中で、非プロトン
系極性化合物の存在下に多硫化ナトリウムと反応させる
ことを特徴とするものである。
本発明におげるP−ニトロトルエンを多硫化ナトリウム
と反応させてP−アミノベンズアルデヒドを製造する工
程は、さきに出願した「P−アミノベンズアルデヒドの
製造法」(特開昭5441831号公報参照)に記載さ
れた方法に、またP−アミノベンズアルデヒドをジアゾ
化、加水分解してP−ヒドロキシベンズアルデヒドを製
造する工程は、さきに出願した「P−ヒドロキシベンズ
アルデヒドの製造方法」(特開昭5441830号公報
参照)に記載された方法によるのが効率よく便利である
が、特にこれに限定されるものではない。
例えばP−ニトロトルエンを多硫化ナトリウムと反応さ
せてP−アミノベンズアルデヒドを製造する工程は従来
公知の方法で調整された多硫化ナトリウムを用いて反応
させるに際しても本発明の非プロトン系極性化合物存在
下にアルコールーアルカリ水溶液混合溶媒中で行なえば
著しく収率は向上する。
本発明で用いるアルコールはメタノール、エタノール、
エチレンクリコール、エチレンクリコールモノメチルエ
ーテル、カテコール、エチレングリコールモノエチルエ
ーテルおよびこれらの混合物が使用されるが中でもエタ
ノールを少なくとも80%含有するアルコールを使用し
た場合に好収率を得た。
本発明で使用する非プロトン系極性化合物とはN−N−
ジメチルホルムアミド、N−N−ジエチルホルムアミド
、N −N−ジフエニルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、トリス(トリメチルアミノ)ホスフエート、テ
トラヒドロフラン、アセトニトリル等H+を解離しない
極性化合物を云う。
これらの非プロトン系極性化合物をP−ニトロトルエン
に対し、0.01〜10重量%存在させると著しく収率
が向上する。
これ以下の場合は効果なく10%を超えてもさしたる向
上がみられぬばかりか却って収率が低下する。
これらの中ではN−N−ジメチルホルムアミドが特にす
ぐれた効果が得られた。
以下実施例ならびに比較例により本発明をさらに詳細に
説明する。
実施例 1 1tフラスコに水酸化ナトリウム5fI(0.125モ
ル)を水10グに溶かした水溶液を入れ、これを45℃
に保持し、硫化水素4.1?(0.121モル)を■時
間に亘って通じさ反応させた。
得られた水硫化ナトリウム水溶液に水酸化ナトリウム9
.11( 0. 2 2 8モル)と水547グを加え
て硫化ナトリウム水溶液とした。
この硫化ナトリウム水溶液に硫黄14.5P(0.45
モル)を加え、80℃で1時間反応させ多硫化ナトリウ
ム水溶液とした。
この多硫化ナトリウムを式Na2SXで表わすとx=3
.24に相当するものであった。
P−=トロトルエン6 6.7 ? ( 0.4 8
7モ/l/)、エタノール223P,N−N−ジメチル
ホルムアミド2.7?CP一二トロトルエンに対し4.
1重量%)を1tのフラスコに入れて溶解し80℃に保
って、前記多硫酸ナトリウム水溶液に50%水酸化ナト
リウム水溶液51.5fを加えてアルカリ水溶液となし
たものを2時間に亘って全量滴下した。
滴下終了後さらに2時間還流して反応を完結した。
反応生成物を水蒸気蒸溜してP−アミノベンズアルデヒ
ドを精製し42..l(0.350モル)を得た。
収率はP−ニトロトルエンに対し71.8%であった。
同じltのフラスコに、40%硫酸水溶液292.5t
iIとP−アミノベンズアルデヒド42.3P(0.3
50モル)を入れ、80℃に加熱して、15分間攪拌し
つつ反応させた後、直ちに氷水158.6S’を加えて
冷却し、これに亜硝酸ナトリウム28.2f(0.41
モル)を水79.3Pに溶解した水溶液を5℃以下に保
ちながら30分で滴下し、ついで過剰の亜硝酸ナトリウ
ムを分解するために尿素2.6 P ( 0.0 6モ
ル)を加えさらに、氷水529fを加えて稀釈しP−ア
ミノベンズアルデヒドのジアゾニウム塩水溶液1132
S’を得た。
このジアゾニウム塩水溶液を5℃以下に保冷しながら8
0℃に加熱した20%硫酸水溶液7671の中へ30分
に亘って滴下し、滴下終了後速やかに90℃に昇温しで
加水分解を完結した。
得られたP−ヒドロキシベンズアルデヒドは43.2f
(0.354モル)でありP−アミノベンズアルデヒド
に対する収率はほぼ定量的であり、従ってPニトロトル
エンに対する収率は71.8%であった。
実施例 2 N−N−ジメチルホルムアミドの代りにアセトニトリル
2.3P(p〜ニトロトルエンに対し3.4重量%)を
使用した以外は実施例1と同様にしてP−アミノベンズ
アルデヒド3 7.7FC 0.3 1 2モル)を得
、さらに同様にジアゾ化、加水分解してP−ヒドロキシ
ベンズアルデヒド38.5P(0.315モル)ヲ得た
従ってP−ニトロトルエンに対する収率は64.8%で
あった。
実施例 3 N−N−ジメチルホルムアミドのかわりに、ジメチルス
ルホキシド3.2f(P−ニトロトルエンに対し4.8
重量%)を使用した以外は実施例1と同様にしてP−ア
ミノベンズアルデヒド38.3P(0.317モル)を
得、さらに同様にジアゾ化、加水分解してP−ヒドロキ
シベンズアルデヒド39.1?(0.320モル)を得
た。
従ってP一ニトロトルエンに対する収率は65.8%で
あった。
実施例 4 硫化ナトリウムの九水塩30S’(0.125モル)を
水600?に溶解し、この水溶液に硫黄15グ(0.4
7モル)を加え、80℃で1時間反応させ多硫化ナトリ
ウムとし、さらに水酸化ナトリウム21’を加えてアル
カリ水溶液とした。
この水溶液を、P−ニトロトルエン5 0 f ( 0
. 3 6モル)をエタノール2321とN−N−ジメ
チルホルムアミド4.2f(P−ニトロトルエンに対し
8.4重量%)とを溶解した混合物に82℃に保持して
2時間に亘り滴下した。
滴下終了後さらに2時間還流して反応を完結した。
得られたP−アミノベンズアルデヒドは2 7.9?
( 0.2 3モル)であり収率はP一二トロトルエン
に対し64%であった。
これを実施例1と同様にジアゾ化、加水分解してP−ヒ
ドロキシベンズアルデヒト2 8.9y(0.2 3モ
ル)を得、その収率はP−ニトロトルエンに対し、64
%であった。
比較例 I N−N−ジメチルホルムアミドを加えない外は実施例1
と全く同様に反応せしめた。
得られたPヒドロキシベンズアルデヒドの収率はP−ニ
トロトルエンに対し56%であった。
比較例 2 N−N−ジメチルホルムアミドを加えない外は実施例4
と同様に反応せしめた。
得られたP−ヒドロキシベンズアルデヒドの収率はP−
ニトロトルエンに対し40%であった。
比較例 3 N−N−ジメチルホルムアミドを加えないこと、P−ア
ミノベンズアルデヒドを40%硫酸水溶液と40℃で1
時間反応させたこと以外は実施例1と同様の操作を行な
った。
得られたP−ヒドロキシベンズアルデヒドの収率はP−
ニトロトルエンに対し23%であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 P一二トロトルエンを原料としP−アミノベンスア
    ルデヒドを経てP−ヒドロキシベンズアルデヒドを製造
    するにあたり、P−ニトロトルエンをアルコールーアル
    カリ水溶液混合溶媒中で、非プロトン系極性化合物の存
    在下に多硫化ナトリウムと反応させて得られたP−アミ
    ノベンズアルデヒドをジアゾ化、加水分解することを特
    徴とするP−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法。 2 アルコールが少なくとも80%のエタノールを含有
    するものである特許請求の範囲1記載の方法。 3 非プロトン系極性化合物をP−ニトロトルエンに対
    し0.01〜10重量%存在させる特許請求の範囲1記
    載の方法。 4 非プロトン系極性化合物がN−N−ジメチルホルム
    アミドである特許請求の範囲1記載の方法。 5 多硫化ナトリウムの化学式をNa2SXで表わした
    ときx=2〜5の多硫化ナトリウムを使用する特許請求
    の範囲1記載の方法。 6 P−アミノベンズアルデヒドを60〜100℃の温
    度において硫酸水溶液と迅速に反応せしめた後ジアゾ化
    する特許請求の範囲1記載の方法。 7 加水分解を70〜100℃の温度で行なう特許請求
    の範囲1記載の方法。
JP52108552A 1977-09-07 1977-09-08 P−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造法 Expired JPS5848531B2 (ja)

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US05/938,125 US4195041A (en) 1977-09-07 1978-08-30 Process for producing p-hydroxybenzaldehyde
DE19782839053 DE2839053A1 (de) 1977-09-07 1978-09-07 Verfahren zur herstellung von p-hydroxybenzaldehyd
US06/055,414 US4273941A (en) 1977-09-07 1979-07-06 Process for producing p-hydroxybenzaldehyde

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6118939U (ja) * 1984-07-09 1986-02-03 富士重工業株式会社 自動車用推進軸の支持構造

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