JPS6036780B2 - 二槽式水洗家具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は少なくとも二個の水槽を有する流し台、洗面台
等の水洗家具に関するものである。

従釆の構成とその問題点一般にこの種の水洗家具ではそ
の水槽内で食器、米、フキン等が洗浄されるが、この洗
浄作業を助ける機能として、水槽内に回転軸を突設し、
ここに食器洗浄用ブラシ、米洗浄用ドラム、水流発生用
パルセータ等を付加した水洗家具が提案されている。

しかしながらこの水洗家具においては、回転軸が水槽を
貫通して水槽内に突談されているので、シールに対する
配慮を必要とし、また、回転軸は前記シールにより水槽
に固設されているので、不便用時においても、水槽内に
存在したままとなり、邪鰹となるものであった。そこで
本発明者は、水槽の底裏面に磁力回転手段を設け、この
磁力回転手段と対向する如く前記水槽の内面に磁石付き
の回転体を設置してこの磁石付きの回転体を回転駆動さ
せるものを考えた。

これは前述したような回転軸を水槽内面に突出させる必
要がないので、水槽本来の機能を損なうようなことがな
く、かつ異和感を与えたり、水漏れを生じたりするよう
なこともなく、ほぼ満足のいくものとなった。ところが
、このものは二個の水槽を有するものであっては、それ
ぞれの水槽の底裏面に磁力回転手段を設けるものであり
、コスト高となる問題がある。発明の目的 本発明は以上のような問題を解消し、水槽内を有効に使
用することはもちろんのこと、安価とするとともに、そ
の使い勝手をよくすることを目的としたものである。

発明の構成 前記目的を達成するため、本発明は非磁性体からなる二
個の水槽をこの両水槽側壁間に空間を介在させて隣接配
置し、前記両水槽内の空間に回転する磁石または回転磁
界をつくる磁力回転手段を設け、水槽の前記磁力回転手
段に対応する部分に磁石付の回転体を着脱自在に設けた
二糟式水洗家具の構成としたものである。

実施例の説明 以下本発明の一実施例を二糟式流し台を例にして説明す
ると、１は家具本体で、この上部には非磁性体からなる
大小水槽２，３を隣接配置した夫板４が設けられている
。

５は大小水槽２，３の側壁空間６に図示しない支持部材
を介して配設した磁力回転手段で、ブーリー７とこの両
面に、すなわち、大小水槽２，３の内側面側に磁力を発
生するような固着したドーナツ状の磁石８とからなり、
磁石８はＮ，Ｓ極を交互に有するとともに大小水槽２，
３の内側面部２ａ，３ａに相対している。

９は前記磁力回転手段５の磁石８を回転駆動させるモー
タで、モータ軸１０の先端にはプーリー１１が設けられ
ている。

１２はプーリ−１１から磁力回転手段５のプーリー７に
回転を伝達するベルト、１３は円形状の回転体で、基盤
１４の表面中心に軸１５を突設するとともに、裏面に前
記磁力回転手段５の磁石８と同様のＮ，Ｓ極を交互に有
する磁石１６を設け、かつ基盤１４の外周縁にローラ１
７を枢設して構成してあり、軸１５には洗浄ブラシ１８
が着脱自在に設けられている。

上記構成において、この流し台では磁力回転手段５の磁
石８と対向する如く大小水槽２，３の内側面し、ずれか
に回転体１３を配設すれば、回転体１３の磁石１６が磁
力回転手段５の磁石８に吸引され、そのまま第１図の如
く保持される。そしてこの状態で磁力回転手段５の磁石
８をモーター９により回転させれば、前記吸着により回
転体１３も従敷回転し、回転体１３の洗浄ブラシ１８に
食器等を押しつけることによってこの食器等を洗浄する
ことができる。又米、フキン等の洗浄は、前記洗浄ブラ
シ１８にかえて、ドラム、パルセータ等（図示せず）を
軸１５に設け大小水槽２，３内に水を入れておけば行な
うことができる。この時、上記磁力回転手段５の磁石８
は大小両水槽２，３の内側面部２ａ，３ａに対向位置し
ているので、回転体１３を大水槽２の内側壁側から４・
水槽３の内側壁側に設けることができ、洗浄槽を簡単に
任意の水槽に設定できる。

また、大４・両３水槽２，３にそれぞれ回転体１３を配
設して大水槽２では食器洗い、小水槽３ではフキン洗浄
等を並行して行なうこともできる。そして大小どちらか
の水槽が、汚れた食器等が収納されていて使用できない
時は、もう一方の水槽を利用して食器等を洗うこともで
きる。一方、上記洗浄終了後、即ち回転体１４の不便用
時においては、回転体１３を磁力回転手段５の磁石８の
吸引に抗してひつばれば、大小水槽２，３より脱するこ
とができる。

この時大小水槽２，３内には従来のように藤等が存在し
ないので、全く普通の水槽とかわりなく使用できる。な
お上記実施例では磁力回転手段５の一例として磁石を用
いたもので説明したが、Ｎ，Ｓと極性が順次変わってい
く電磁石であっても同様の効果が期待できる。

またこの磁力回転手段５の磁石と対向する水槽内側面部
は少なくともこの部分のみが非磁性体で形成されておれ
ばよく、他の部分が磁性材料であってもさしつかえない
。発明の効果 以上述べたように本発明は、磁力を利用して回転体を水
槽内で吸着回転させるようにしたので、従来のようにシ
ールに対する配慮を必要としないとともに、回転体を脱
すれば水槽内には鞠等の障害物が存在せず水槽内を有効
に使用できる。

しかも磁力回転手段は、二個の水槽側壁間に磁力を両水
槽の側面に形成して設けているので、一つの磁力回転手
段で二個の水槽に対応でき安価となるとともに、磁石付
き回転体を任意の水槽内側壁に配設する簡単な作業で、
洗浄槽を任意の水槽に配設することができる等の利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における水洗家具の断面図、
第２図は同要部を示す一部欠戦斜視図である。 ２，３・・・・・・水槽、５・・・・・・磁力回転手段
、６…・・・隣接部間、２ａ，３ａ・・・・・・内側薗
部、１３・・・・・・回転体、１６…・・・磁石。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 非磁性体からなる二個の水槽を水槽側壁間に空間を
   介在して隣接配置し、この両水槽間の空間内に磁力を両
   水槽の内側面側に発生する磁力回転手段を設け、かつ前
   記磁力回転手段と対応配置する水槽の内面に磁力回転手
   段により回転駆動される磁石付きの回転体を着脱自在に
   配設してなる二槽式水洗家具。