JPH0349596Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は入浴の際に使用する浴室用の体洗い
機に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、回転ブラシを駆動回転させながら、回転
駆動機構搭載のブラシユニツトを装置本体の縦長
ガイドに案内させて上下動機構により上下動させ
るように構成した実公昭51−47510号、同53−
24432号公報等に開示の浴室用体洗い機が知られ
ている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、前記従来の体洗い機では回転ブ
ラシをブラシ毛の柔らかいもの硬いもの等、使用
者の好みに応じて簡単に交換することができず、
またそれを可能とした場合にはブラシ毛の柔らか
いもの硬いもの等いろいろな種類の回転ブラシを
用意しなければならないので、その保管に不便で
あるばかりか、回転ブラシの着脱構造が複雑にな
り、交換作業も非常に大変になる等の問題が生じ
る。

この考案は前記のような問題を解消するために
案出されたもので、その目的は一個のブラシ内層
（ローラ状の回転体）で毛の硬いもの柔らかいも
のなど色々な種類のブラシが使用できるブラシ外
層のみが簡単に取外し交換可能な特殊構造の回転
ブラシを備えた浴室用の体洗い機を提供すること
にある。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は前記の目的を達成するために、浴室
用の体洗い機に装備される回転ブラシを、回転駆
動されるローラ状の回転体と、この回転体の外周
に咬合子結合式の面着フアスナーテープを介して
取外し交換できるように巻着される交換可能なブ
ラシ外層とで構成した。

〔作用〕

前記構成の浴室用体洗い機は、回転ブラシに石
鹸を付け、この回転ブラシを回転させながら上下
方向に移動させることにより、背中などを回転ブ
ラシで自動的に洗うものであり、前記回転ブラシ
のブラシ外層が咬合子結合式の面着フアスナーテ
ープでローラ状回転体の外周に取外しできるよう
に巻着されていることにより、ブラシ内層である
ローラ状の回転体は取外さなくても、ブラシ外層
のみを簡単に取外して交換することができる。こ
のため、毛の硬さ等が異なる数種類のブラシ外層
を用意しておくだけで、一個のブラシ内層（ロー
ラ状の回転体）により色々な種類のブラシが使用
でき、また使用済のブラシ外層を洗濯するこで衛
生的なブラシ使用が可能となる。

更に、ブラシ内層であるローラ状の回転体はブ
ラシ外層の交換に際して装置本体から取さなくて
もよいので、ブラシユニツトに対する回転ブラシ
の脱着構造は不必要となり、装置構造の簡素化を
図ることができる。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を添付図面に従い具体的
に説明すると、図中１は浴室の壁面Ｐに固定され
る水密ボツクス構造の装置本体で、この装置本体
１の前壁中央部には回転ブラシ２を第１図のよう
な一部露出の状態で上下動可能に内装する縦長凹
所３が設けられ、この凹所３の左右両側壁には腰
掛台４に座つた使用者５（成人）の座高より少し
短い例えば70cm位の孔長さを有する縦長ガイド孔
６が設けられている。

７は前記縦長ガイド孔６および本体内面の縦長
ガイド溝８に案内されて上下動するブラシユニツ
トを示し、このブラシユニツト７は装置本体１内
に縦長ガイド溝８に摺動案内されて上下動するよ
うに設けられた平面がコ形状をなすシヤーシ枠９
と、このシヤーシ枠９に前記縦長ガイド孔６を上
下動する回転軸１２で軸支された回転ブラシ２
と、この回転ブラシ２の回転駆動機構として前記
シヤーシ枠９に搭載されたブラシ回転モータ１０
及びブラシ回転駆動ベルト１１とから構成されて
いる。

１３は前記ブラシユニツト７を縦長ガイド孔６
に対応した移動ストロークで上下動させる上下動
機構で、この上下動機構１３は装置本体１内に固
定される正逆回転可能なモータ１４と、このモー
タ回転軸に取付けた駆動プーリ１５と、この駆動
プーリ１５と従動プーリ１６に掛装した前記シヤ
ーシ枠９が固定される上下駆動ベルト１７とから
構成され、コントロールパネル１８に組込んだタ
イマー（図示せず）の働きによつて、前記モータ
１４を一定サイクルで経時的に正逆回転させるこ
とにより、ブラシユニツト７を所定の速度で上下
動させるようになつている。なお、第２図に示す
符号１９は縦長ガイド孔６のブラシ回転軸１２が
上下動する部分に設けた防水ゴムである。

第３図乃至第５図は前記回転ブラシ２の詳細構
造を示すもので、この回転ブラシ２は前記シヤー
シ枠９に軸支された回転駆動される硬質なローラ
状の回転体２０と、この回転体２０の外周にルー
プ状咬合子及び鉤状咬合子の咬合によつて結合さ
れる面着フアスナーテープ２１を介して取外しで
きるように巻着された交換可能なブラシ外層２２
とから構成される。更に説明すると、前記ブラシ
外層２２は面着フアスナーテープ２１の鉤状咬合
子テープ２１ａ（ループ状咬合子テープ２１ｂは
前記回転体２０の外周面に貼着される）が貼着さ
れる基布２２ａに多数のブラシ毛２２ｂを植設ま
たは編成したもので、このブラシ外層２２の合せ
目２３が第３図のような螺旋となるようにカツト
形成されて、前記回転体２０の外周に面着フアス
ナーテープ２１で巻着される。なお、前記ブラシ
毛２２ｂの配列パターンは第２図符号２４で示す
ような螺旋状とされている。このようにブラシ毛
配列パターン２４を螺旋状にすると、ブラシ回転
による人体のマツサージ効果が高まると共に、外
層合せ目２３に多少の段差ができても余り気にな
らない利点がある。

而して、前記構成の浴室用体洗い機は回転ブラ
シ２に石鹸を付け、この回転ブラシ２を回転させ
ながら上下方向に移動させることにより、背中な
どを回転ブラシ２で自動的に洗うものであり、必
要に応じて風呂場設置シヤワー２５から第１図の
ように湯をかけて洗い流すという使い方をする。

〔考案の効果〕

この考案の浴室用体洗い機は、前記のような構
成のものであり、回転ブラシ２のブラシ外層２２
が咬合子結合式の面着フアスナーテープ２１でロ
ーラ状回転体２０の外周に取外しできるように巻
着されていることにより、ブラシ内層であるロー
ラ状の回転体２０は取外さなくても、ブラシ外層
２２のみを簡単に取外して交換するこができる。
このため、毛の硬さ等が異なる数種類のブラシ外
層２２を用意しておくだけで、一個のブラシ内層
（ローラ状の回転体２０）により色々な種類のブ
ラシが使用でき、また使用済のブラシ外層２２を
洗濯することで衛生的なブラシ使用が可能とな
る。

更に、ブラシ内層であるローラ状の回転体２０
はブラシ外層２２の交換に際して装置本体１から
取外さなくてもよいので、ブラシユニツト７に対
する回転ブラシ２の脱着構造は不必要となり、装
置構造の簡素化を図ることができる等の優れた実
用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の浴室用体洗い機を使用状態で
示した中央縦断面図、第２図は第１図の−線
に沿う横断面図、第３図及び第４図は回転ブラシ
の詳細図、第５図は回転ブラシのブラシ外層取外
し状態図である。 １……装置本体、２……回転ブラシ、５……使
用者、６……縦長ガイド孔、７……ブラシユニツ
ト、８……縦長ガイド溝、９……ブラシユニツト
のシヤーシ枠、１０……ブラシ回転モータ、１１
……ブラシ回転駆動ベルト、１２……ブラシ回転
軸、１３……ブラシユニツトの上下動機構、２０
……回転ブラシのローラ状回転体、２１……面着
フアスナーテープ、２２……ブラシ外層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転ブラシを駆動回転させながら、回転駆動機
   構搭載のブラシユニツトを装置本体の縦長ガイド
   に案内させて上下動機構により上下動させるよう
   に構成した浴室用の体洗い機において、前記回転
   ブラシを回転駆動されるローラ状の回転体と、こ
   の回転体の外周に咬合子結合式の面着フアスナー
   テープを介して取外し交換できるように巻着され
   る交換可能なブラシ外層とで構成したことを特徴
   とする浴室用の体洗い機。