JP4219329B2 - 円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシ - Google Patents

Description

本発明は、水槽壁面を清掃するための工具に係り、特に、磁力を利用して水槽壁面を清掃するための円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシに関するものである。

中国特許第００８００７６７．５号では、磁力を利用してブラシを平面な水槽の内壁面で摺動することにより、水槽の内壁面を清掃するものが開示され、その長所は、水槽内に設置される磁気ブラシの内部にはチェンバーが設けてあり、磁力が無くなるときに、磁気ブラシが前記チェンバー内の空気により水面上に浮き上がり、取出しが極めて容易である。しかしながら、相互に吸引して水槽の内壁面で摺動する磁気ブラシは適当な摩擦力が必要であり、水槽のガラスがより厚い場合には、磁気ブラシ内の磁石を増大することが必要であり、チェンバーと磁石の重量が磁気ブラシの浮き力に相当する場合には、磁気ブラシが水面上に浮き上がることができ、且つ磁石の吸引力により二つの磁気ブラシがガラス壁面で順調に摺動することができる。チェンバーと磁石の重量が磁気ブラシの浮き力に相当しない場合には、二つの磁気ブラシの吸引力が壁面での摩擦力よりも大きいときには、磁気ブラシの移動が困難であり、二つの磁気ブラシの吸引力が壁面での摩擦力よりも小さいときには、磁気ブラシが移動時に分離し易いため、清掃が困難になり、且つ磁気ブラシの下蓋のエッジは直角状なので、立方状の水槽だけに適用できるが、円弧形の水槽の壁面には適用できない。

本発明の主な目的は、磁気ブラシの重量を調整することにより、磁気ブラシの重量がその浮き力に相当になり、相互に吸引する二つの磁気ブラシが壁面で順調に摺動して壁面を清掃する機能を有する円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシを提供する。

本発明の次の目的は、平面な水槽の壁面が清掃できると同時に、円弧形の水槽の壁面も清掃できる円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシを提供する。

上記目的を達成するためになされた本願の第一発明は、チェンバー１０の上蓋７は下面に清掃用部材１が貼り付けられた下蓋２に係合され、前記チェンバー１０の内部には内部蓋６が設けてあり、前記内部蓋６の内部には磁石３が設けてあり、前記内部蓋６は、下蓋２に係合し、チェンバー１０から離間し、且つ前記下蓋２は少なくとも一つのエッジが上へ突起した円弧状を呈し、前記上蓋７の上部に、貫通孔が少なくとも一つ開設してあることを特徴とする円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシであることを要旨としている。

本願の第二発明では、前記貫通孔によりチェンバー１０の内部が外部に連通し、前記貫通孔により、チェンバー１０の内部が外部に連通し、且つチェンバー１０内の空気の密度を調整することもでき、前記貫通孔にはパッキン８とツマミ９とが脱着自在に係合してあることを特徴とする本願の第一発明に記載の円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシであることを要旨としている。

本願の第三発明では、前記チェンバー１から離間する内部蓋６の内部には磁石３が設けてあり、前記磁石３は、下蓋２の窪みに設置され、その上では鉄片４が係合してあり、スポンジ５により磁石３と鉄片４とは内部蓋６と下蓋２との窪み内に固定されることを特徴とする本願の第一発明又は第二発明に記載の円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシであることを要旨としている。

本願の第四発明では、前記下蓋２の下面には、植毛布などの清掃用部材が貼付けしてあることを特徴とする本願の第三発明に記載の円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシであることを要旨としている。

本発明に係る円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシによれば、次のような効果がある。
（１）磁気ブラシの重量を調整することにより、磁気ブラシの重量がその浮き力に相当になり、相互に吸引する二つの磁気ブラシが壁面で順調に摺動して壁面を清掃する機能を有する。

（２）平面な水槽の壁面が清掃できると同時に、円弧形の水槽の壁面も清掃できる。

以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。

まず、図１と図２を参照する。本発明は、チェンバー１０を有する上蓋７を含み、前記チェンバー１０の内部には、その内壁面から離間する内部蓋６が設けてあり、内部蓋６が下蓋２に固定してあり、内部蓋６の内部には磁石３が設けてあり、磁石３が下蓋２の窪みに設置され、磁石３の上では鉄片４が係合してあり、内部蓋６の下面と鉄片４の間にはスポンジ５が設置され、これにより、鉄片４と磁石３とが下蓋２の上で固定され、上蓋７の上では二つの貫通孔が開設してあり、前記貫通孔によりチェンバー１０の内部が外部に連通し、前記貫通孔にはパッキン８とツマミ９とが脱着自在に設けてあり、空気または液体は前記貫通孔に通じてチェンバー１０内に進入することができ、前記下蓋２の下面には植毛布１などの清掃用部材が貼り付けてあり、前記下蓋２のエッジは上へ突起した円弧状を呈する。

本発明に係る実施例１を使用するときには、使用者が上蓋７に開設した貫通孔を開けて、貫通孔と連通したチェンバー１０内に一定の液体を注入し、磁気ブラシを一定の重量にすると、磁気ブラシの重量が浮き力に相当し、このとき、チェンバー１０が内蔵した磁気ブラシを水槽の内壁面に設置し、チェンバーが内蔵した又は内蔵しない他の磁気ブラシを水槽の外壁面に設置し、二つの前記磁気ブラシが相互に吸引した後に、磁気ブラシと壁面の摩擦力がより小さいので、外壁面に設置された磁気ブラシを移動するときに、内壁面に設置された磁気ブラシが壁面にしっかりと当接しながら順調に摺動され、下蓋２の下面は水槽の表面を清掃できる。下蓋２の円弧形を呈するエッジが円弧状壁面に付けたゴミを清掃し、円弧形を呈する前記エッジは、下蓋２の一つだけ又は四つのエッジであり、これにより、下蓋２の上では上へ突起した円弧形エッジが一本又は四本に設けてあり、磁気ブラシ内に設置されたチェンバー１０の内部には一定量の空気があるので、磁気ブラシの吸引力が無くなるときには、水槽内に設置された磁気ブラシがチェンバー１０の浮き力によって水面上に浮き上がり、使用者が水槽から磁気ブラシを容易に取出すことができる。

図３乃至図５に示す実施例２は、上記実施例１に似ているが、磁気ブラシにある上蓋７の上ではチェンバー１０と連通した貫通孔を開設しなくてもよく、すなわち、前記チェンバー１０は密封されたものであり、且つ前記チェンバー１０の内部には空気が充填される。

本発明に係る実施例２を使用するときには、チェンバー１０が内蔵した磁気ブラシを水槽の内壁面に設置し、他の磁気ブラシを水槽の外壁面に設置し、二つの前記磁気ブラシが相互に吸引した後に、外壁面に設置された磁気ブラシを移動すると、内壁面に設置された磁気ブラシが円弧形を呈する壁面にしっかりと当接しながら順調に摺動され、これにより、内壁面に設置された磁気ブラシは、平面状の壁面を清掃できると共に、円弧形の壁面を清掃することもでき、外壁面に設置された磁気ブラシを外壁面から離れた後、磁気ブラシの吸引力が無くなるので、水槽内に設置された磁気ブラシが浮き力によって水面上に浮き上がり、使用者が水槽から磁気ブラシを容易に取出すことができる。

本発明の実施例１の断面概略図である。 図１におけるＡ−Ａ線の矢視図である。 本発明の実施例２の断面概略図である。 図３におけるＡ−Ａ線の矢視図である。 図４の構造の分解状態を示す断面図である。

符号の説明

１ 植毛布 ２ 下蓋
３ 磁石 ４ 鉄片
５ スポンジ ６ 内部蓋
７ 上蓋 ８ パッキン
９ ツマミ １０ チェンバー

Claims (4)

1. チェンバー（１０）の上蓋（７）は下面に清掃用部材（１）が貼り付けられた下蓋（２）に係合され、前記チェンバー（１０）の内部には内部蓋（６）が設けてあり、前記内部蓋（６）の内部には磁石（３）が設けてあり、前記内部蓋（６）は、下蓋（２）に係合し、チェンバー（１０）から離間し、且つ前記下蓋（２）は少なくとも一つのエッジが上へ突起した円弧状を呈し、前記上蓋（７）の上部に、貫通孔が少なくとも一つ開設してあることを特徴とする、
   円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシ。
2. 前記貫通孔によりチェンバー（１０）の内部が外部に連通し、前記貫通孔にはパッキン（８）とツマミ（９）とが脱着自在に係合してあることを特徴とする、請求項１に記載の円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシ。
3. 前記チェンバー（１）から離間する内部蓋（６）の内部には磁石（３）が設けてあり、前記磁石（３）は、下蓋（２）の窪みに設置され、その上では鉄片（４）が係合してあり、スポンジ（５）により磁石（３）と鉄片（４）とは内部蓋（６）と下蓋（２）との窪み内に固定されることを特徴とする、請求項１又は２に記載の円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシ。
4. 前記下蓋（２）の下面には、植毛布などの清掃用部材が貼付けしてあることを特徴とする、請求項３に記載の円弧形水槽壁面清掃用磁気ブラシ。

Images