JP3639932B2 - 義歯洗浄器 - Google Patents
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Description
【産業の利用分野】
本発明は義歯洗浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、義歯を使用する人は、普通就寝前あるいは起床後に歯ブラシと歯磨き剤を用いてブラシ洗浄を行っている。しかし、この洗浄行為は、手間がかかる上に、ブラッシングによって歯磨き剤や義歯に付着した汚れが周囲に飛散して非常に煩わしいものであった。このような不具合を考慮して、義歯を自動的に洗浄する義歯洗浄器が提案されており、例えば義歯を洗浄水に浸漬したまま、容器を密閉し、その容器を振動や擺動させることにより、又は、容器内の義歯を載置する基板を外部から、誘導磁界や駆動力を用いて回転や振動させて、義歯を洗浄水中でのブラシ毛体との不規則な衝突と摩擦を繰り返し、義歯表面を洗浄するように構成したものが特開平3−7147号公報で公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術のように、義歯を洗浄水に浸漬したまま、容器を密閉し、その容器を振動や擺動させたり、義歯を洗浄水中でのブラシ毛体との不規則な衝突と摩擦を繰り返すことにより義歯表面を洗浄するように構成したものは、義歯周面全体をきめ細かく洗浄するのが難しいという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、義歯周面全体をきめ細かく洗浄することができる義歯洗浄器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の義歯洗浄器は、研磨石および義歯を収納する義歯収納容器を傾斜して設け、この義歯収納容器を傾斜状態で回転駆動する容器回転機構を設けたことを特徴とするものである。また本発明の義歯洗浄器は、研磨石および義歯を収納する義歯収納容器を設け、この義歯収納容器に前記研磨石を撹拌する羽根を設け、前記義歯収納容器内に義歯の浮き上がりを防止する部材を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
容器に収納された義歯はバレル研磨機構の駆動により、多数の研磨石によってきめ細かく洗浄される。
【0007】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。図1および図2は本発明の第1実施例を示し、台座部1には有底円筒状の固定外筒2が開口部を上向きにして傾斜状に固定されている。固定外筒2の底部中央には前記台座部1に固定されたモータ3の減速ギヤ部4から出力された回転軸5が同軸方向に軸支されている。固定外筒2内には有底円筒状の回転内筒6が着脱可能に配置され、回転軸5と回転内筒6の底部中央部とが例えば図2に示すように係合部7を有する嵌合部8によって挿脱自在に一体的に連結されている。回転内筒6の全面には研磨石より小さな大きさの通孔9が多数設けられている。回転内筒6の開口部には回転内蓋10がパッキン11を介して着脱可能に螺着され、固定外筒2の開口部には固定外蓋12がパッキン11Aを介し着脱可能に螺着されている。この固定外蓋12の内面には軸支凸部13が設けられ、回転内蓋10には前記軸支凸部13が嵌合する軸支凹部14が設けられている。また、台座1内には制御ユニット15が設けられ、これは電源投入後、モータ3を所定時間毎に正逆回転させ、一定時間後電源を遮断するためのモータ駆動回路、タイマ回路などから構成されている。図中16は研磨石、17は洗浄液を混入した水、18はまりも状の研磨ブラシ、19は義歯である。なお、電源は充電可能な電池を用いたり、電気コードを設けたりすればよい。上記構成につき、その作用を説明すると、回転内筒6内に多数の研磨石16および研磨ブラシ18が収納された状態において、例えば就寝前に、容器である回転内筒6内に義歯19とともに洗浄液を混入した水17を収納し、回転内蓋10および固定外蓋12を順次閉蓋して、電源を投入すると、傾斜状の回転内筒6は所定時間毎に正逆回転を繰り返し一定時間毎に自動停止する。これにより、回転内筒6内の義歯19は不規則に回転しながら不規則に流動する研磨石16によって、全周面がきめ細かく洗浄されるとともに、研磨石の選定により、艶出しされた義歯を得ることもできる。さらに、洗浄液,洗浄剤を用いることにより殺菌,脱臭の効果を得ることもできる。また、脱臭,消毒剤を含有する研磨石を用いることにより、研磨石によって、洗浄,艶出し,殺菌,脱臭の効果を得ることもできる。また本実施例では洗浄液による洗浄効果および正逆回転による水17の乱流によって一層良好に洗浄される。使用者は、起床後に固定外蓋12を離脱して回転内筒6を固定外筒2から取り出し、回転内蓋10を離脱して洗浄済みの義歯19を取り出すとともに、回転内筒6を水道水により洗浄し、固定外筒12内の水17を排水してから初めの状態にセットする。なお、内筒は研磨石により研磨されにくい軟質樹脂で製作することが好ましいが、合成樹脂、金属、ゴムなどを適宜選択すればよい。図3は本発明の第2実施例であり、上記実施例と同一部分には同一符号を用い、同一箇所の説明を省略して説明すると、本実施例では台座部1に第1実施例と同様な二重筒構造が傾動可能に設けられている。また本実施例では、軸支凹,凸部がアール面状をなし、モータ3は外筒側に固定されて台座部に対して自由になっている。二重筒構造を傾動させるための筒傾動機構20は、傾動外筒2Aの中央下部を台座部1側に傾動可能に軸支する枢支部21と、台座部1側に固定されたモータ22と、この回転軸23に固定された回転板24と、回転板24の外方位置に設けられたリンクアーム25と、傾動外筒2Aの下方に設けられたリンク案内枠26とからなっている。制御ユニット15Aはモータ3に対し第1実施例と同様に制御するとともにモータ22が電源投入から一定時間、一方向に連続回転するように制御する。従って、本実施例では、第1実施例の筒動作に加えて二重筒構造が全体的に右回り、および左回りに順次傾動するため、回転内筒6内の義歯19は筒6内を全体的に移動回転しながら、一層きめ細かく洗浄される。図4は本実施例の第3実施例であり、上記実施例と同一部分には同一符号を用い、同一箇所の説明を省略して説明すると、本実施例では筒傾動機構20の他の例を示しており、この例では傾動外筒2Aを軸支する軸支部21を傾動外筒2Aの上方一側に設けて自重により右回りに傾くように構成され、これをモータ22により回転する偏心カム27で規制しており、第2実施例と同様な作用,効果が得られる。また、本実施例では回転内蓋10にも通孔9が設けられているとともに、回転内筒6の底部に設けられた内歯ギア部28とモータ3の回転軸29に設けられたギア30との嵌合により挿脱自在な減速ギア構造を構成している。図5は本発明の第4実施例であり、プラスチックからなる有底の固定外筒45の内底部には凹状の駆動室46が形成され、この駆動室46の周囲にはボールベアリング47が設けられ、さらに上面開口部には蓋体48が設けられ、蓋体48の下面中央に球面状の凸部49が形成されている。前記固定外筒45内にはプラスチックからなる有底の回転内筒50が出し入れ可能に設けられ、前記ボールベアリング47と案内条溝51とにより回転可能に支持されている。また回転内筒50の底部中央には内筒セット時の位置決め用としての軸支凹部52が形成されている。また回転内筒50の上面開口部には蓋体53がパッキン54を介して設けられているとともに、蓋体53の上面に設けられた凹部55と前記凸部49との嵌合により回動可能に支持されている。また内筒50の底部中央にはリング状の従動用磁石56が内在している。前記駆動室46には底部中央にモータ57が固定され、この駆動軸58には円盤状の保持部材59と第1ギヤ60が上下に固定され、保持部材59には前記従動用磁石56に対応してリング状の駆動用磁石61が固定され、また駆動軸58の上端部は前記軸支凹部52に挿入されている。また駆動室46の底部には前記モータ57の周囲に位置して回転軸62が軸支されており、各回転軸62には棒状の磁石63と第2ギヤ64とが上下に設けられ、この第2ギヤ64は前記第1ギヤ60に噛合している。内筒50内には洗浄液17、研磨石16、金属43および義歯19が収容されている。そして、モータ57の駆動により駆動用磁石61が回転し、同時にこれに吸引する従動用磁石56が回転することによって回転内筒50はボールベアリング47を介して回転する。さらに第1ギア60と第2ギヤ64を介して各磁石63は内筒50と逆方向に回転する。従って、研磨石16に混入している金属球43が磁石63による吸引力により内筒50内を移動して研磨石41を撹拌する作用に併せて内筒50がこれとは逆方向に回転するため、一層研磨石16の移動が激しくなり義歯19はきめ細かく研磨され洗浄されることになる。また、洗浄器を台座65の凹所66にセットすることにより傾斜させて使用できるようにしたものであり、さらに回転内筒50の周面に多数の通孔67を設け、駆動軸58の上端に軸筒68を遊転可能に被嵌し、駆動室46を前記軸筒68に固定した仕切板69により区画している。そして、洗浄液17が外筒45まで収容された状態で内筒50が傾斜状態で回転することにより、渦水流が発生することによる研磨作用が付加される。図6は本発明の第5実施例を示し、この例では台座74に蓋体75を有する容器76が着脱可能にセットされている。容器76中央にはモータ77が設けられ、駆動軸78が台座74の上面に突出している。容器76の底部中央には回転軸79が軸支部80を介して設けられ、回転軸79には羽根81が形成されている。回転軸79の下端には前記駆動軸78が回り止め状態で係入する凹部82が形成されている。また回転軸79には義歯19の浮き上がりを防止する網状の受体83が取付筒84を挿着することにより設けられている。そして研磨石16をライン85まで収容し、義歯19の人工歯86を研磨石16内に沈めた状態で受体83により浮き上がりを抑制した状態で洗浄液17を入れてモータ77を駆動すると、回転軸79の回転に伴い羽根81により義歯19が研磨石16に沈んだ状態のまま移動して洗浄される。なお、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施が可能である。例えば第1,第4実施例において筒の傾斜角度は適宜選定すればよく、また第2,3実施例において傾斜角可変範囲や筒傾動機構の構造は適宜選定すればよい。内,外筒は円筒状のものを示したが断面多角形などの角筒でもよく、また通孔を設けなくてもよく、筒一重構造でもよい。また、研磨材の種類は適宜選定すればよく、また研磨材としてクルミの割片を用いてもよい。また研磨ブラシおよび洗浄液は必要に応じて使用すればよい。また、筒の回転,傾動などの動作の仕方は適宜選定すればよい。また第4,第5実施例において磁石の回転速度は適宜選定すればよく、またモータは正逆回転させてもよい。
【0008】
【発明の効果】
本発明は義歯収納容器にバレル研磨機構を備えたものであり、義歯周面全体をきめ細かく洗浄することができる義歯洗浄器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の義歯洗浄器を示す縦断面図である。
【図2】 図1の要部の断面図である。
【図3】 第2実施例の義歯洗浄器を示す縦断面図である。
【図4】 第3実施例の義歯洗浄器を示す縦断面図である。
【図5】 第4実施例の義歯洗浄器を示す縦断面図である。
【図6】 第5実施例の義歯洗浄器を示す縦断面図である。
【符号の説明】
6,50 内筒(義歯収納容器)
3,22,57,77 モータ(容器回転機構)
16 研磨石
19 義歯
81 羽根
83 受体(義歯の浮き上がりを防止する部材)
Claims (2)
- 研磨石および義歯を収納する義歯収納容器を傾斜して設け、この義歯収納容器を傾斜状態で回転駆動する容器回転機構を設けたことを特徴とする義歯洗浄器。
- 研磨石および義歯を収納する義歯収納容器を設け、この義歯収納容器に前記研磨石を撹拌する羽根を設け、前記義歯収納容器内に義歯の浮き上がりを防止する部材を設けたことを特徴とする義歯洗浄器。
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JP7037495 | 1995-02-20 | ||
JP19693695A JP3639932B2 (ja) | 1995-02-20 | 1995-06-28 | 義歯洗浄器 |
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JPH08289899A JPH08289899A (ja) | 1996-11-05 |
JP3639932B2 true JP3639932B2 (ja) | 2005-04-20 |
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ID=26411535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19693695A Expired - Fee Related JP3639932B2 (ja) | 1995-02-20 | 1995-06-28 | 義歯洗浄器 |
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-
1995
- 1995-06-28 JP JP19693695A patent/JP3639932B2/ja not_active Expired - Fee Related
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