JPS6036451Y2 - 熱封緘蓋材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、紙を含む熱封緘蓋材に関するもので、封緘後
開封の除紙のところで剥離することがなく蓋全体が容易
に開封できる熱封緘蓋材に関するものである。

従来の紙を含む熱封緘蓋材としては、紙／アルミ箔／ポ
リエチレン層／ホットメルト層の積層構成のものが一般
的に用いられてきた。

しかしながらこの蓋材でプラスチック容器の開口部を封
緘後開封すると紙間で剥離がおきてしまうことが多く、
開封が容易に行なわれなかった。

本考案は、上記欠点を解消したものであって熱封緘後開
封する際、蓋全体が容器から剥離することができる紙を
含む熱封緘蓋材である。

以下図面に従い本考案を詳細に説明する。

本考案は、第１図に示すように紙または紙／アルミ箔の
積層体のいずれかからなる基材１の下面に接着剤を介し
て延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム、ア
ルミ箔、ポリエステルフィルムのいずれかからなる介在
層２を設ける。

さらに介在層２の下面にポリエチレン層３およびホット
メルト層４を押出しラミネートすることにより設けた熱
封緘蓋材である。

上記介在層２としてアルミ箔を用いる場合は１５μ以上
の厚さを有しなければ介在層としての役目を有しない。

またホットメルト層４は、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニルの広い樹脂に
対して接着性が良好な酢酸ビニル含有率１０〜４唾量％
のエチレン−酢酸ビニル共重合体が９９〜７５重量％と
粘着付与剤０〜２５重量％とからなる樹脂Ａと酢酸ビニ
ル含有率１唾量％以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体
Ｂとを重量比でＡ：Ｂ＝１００：０〜１０：９０の範囲
で混合した樹脂が適当である。

上記樹脂で添加する粘着付与剤は、ロジン、変性ロジン
、シクロペンタジェン系樹脂、芳香族系石油樹脂、ポリ
テルペン系樹脂、テルペン変性体１、脂肪族炭化水素ま
たはスチレン系のいずれかの樹脂からなる。

さらに基材１の表面に印刷層５を設けてもよい。

本考案の蓋材は、上記の構成からなるので開封の際紙間
剥離するおそれがなく確実に蓋材全体が容器から剥離し
、開封できる。

次に本考案の実施例について説明する。

〈実施例〉 表面に印刷模様を設けた竹片アート紙（７３に９）／ア
ルミ箔（９μ）／２軸延伸ポリプロピレンフィルム（２
０μ）／ポリエチレン層（３０μ）／ホットメルト層（
３０μ）からなる蓋材をポリ塩化ビニル成形容器の開口
部に重ね熱封緘した。

また同時に上記構成から２軸延伸ポリプロピレンフイル
ムを除いた構成の従来の蓋材についても同様に試験した
。

ホットメルト層としては、酢酸ヒール含有量１５〜２唾
量％のエチレン−酢酸ビニル共重合体８唾量％に水素添
加シクロペンタジェン樹脂２唾量％からなる樹脂５唾量
％に酢酸ビニル含有量６重量％のエチレン−Ｍビニル共
重合体を５唾量％混合した樹脂を用いた。

シール条件は、２００°Ｃ，３１４に９／Ｃ７１！で１
秒間で２回行なった。

上記の熱封緘した容器を開封したら、本考案の蓋材のも
のは、第２図のように蓋材全体が剥離したが、比較の従
来の蓋材は第３図のように紙間から剥離してしまった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の蓋材の断面図、第２図は本考案の蓋
材を用いた場合の開封状態を示す説明図、第３図は従来
の蓋材を用いた場合の開封状態を示す説明図である。 １・・・・・・基材、２・・・・・・介在層、３・・・
ポリエチレン層、４・・・・・・ホットメルト層、５・
・・・・・印刷層。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）紙単体または紙を含む積層体のいずれかからなる
   基材の下面に介在層、ポリエチレン層、ホットメルト層
   を順次設けてなる熱封緘蓋材。
2. （２）介在層が、ナイロンフィルム、ポリエステルフィ
   ルム、２軸延伸ポリプロピレンフイルム、１５μ以上の
   厚さのアルミ箔のいずれかからなる実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の熱封緘材料。
3. （３） ホットメルト層が、酢酸ビニル含有率１０〜
   ４０重量％のエチレン−酢酸ビニル共重合体が９９〜７
   ５重量％と粘着付与剤が０〜２５重量％とからなる樹脂
   Ａと酢酸ビニル含有率が用重量％以下のエチレン−酢酸
   ビニル共重合体Ｂとを重量比でＡ：Ｂ＝１００：０〜１
   ０：９０の範囲で混合した樹脂からなる実用新案登録請
   求の範囲第１項または第２項記載の熱封緘蓋材。