JPS603605Y2 - 部品取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は配電盤などに電気部品を取付ける部品取付装
置に関するものである。

従来この種の装置としては第１図に示すものがあった。

図において１は平行して左右に配設された一対の奥行部
材で、この奥行部材１にはピッチＰＹの間隔で複数個の
ネジ穴ＩＡが設けられている。

２は両端に設けられた取付穴２Ａに挿通されるねじ３に
より、上記奥行部材１に直交して固定される前後一対の
横部材で、この横部材２には電気部品４を取付けるため
の部品取付穴２Ｂが設けられ、かつこの部品取付穴２Ｂ
の幅は電気部品４に設けられている取付穴４Ａの横方向
の幅Ｘに適合させてあり、また前後一対の横部材２は部
品取付穴２Ｂ相互間の間隔が前後方向の幅Ｙに適合する
よう配設されている。

なお、横部材２は強度を得るため断面がＬ字状に折曲げ
られている。

従来の部品取付装置は以上のように構成されているので
、取付けられる電気部品４が異なる毎に取付穴相互間の
幅Ｘ及びＹが異なるため、その都度その電気部品４に適
合する部品取付穴２Ｂを設けた横部材２の種類を多数用
意したり、あるいは部品を取付ける際、その現場で部品
にあわせて部品取付穴２Ｂをあけるなどの作業が必要と
なっていた。

この考案は上記のような従来のものの欠点を除去するた
めになされたもので、−組の奥行部材（第１の部材）に
ねじ止めされた横部材（第２の部材）に設けられるＬ字
形の部品取付具を、各種部品においてそれぞれ異なる取
付大幅に対応して調整可能とした部品取付装置の提供を
目的としている。

以下、この考案の一実施例を図について説明する。

第２図において、１は従来のものと同様平行して左右に
配設され、第１の部材を構成する一対の奥行部材で、こ
の奥行部材１にはピッチ幅ＰＹの間隔で多数個の固定部
、例えばねじ穴ＩＡが列状に設けられている。

２は断面がコ字状で開口部を内側にして対向し、両端に
設けられた取付穴２Ａを挿通ずるねじ３により上記奥行
部材１に直交して固定され第２の部材を構成する前後一
対の横部材で、この横部材２にはピッチ幅ＰＸの間隔で
多数個の固定部、例えばねじ穴１２Ｃが列状に設けられ
ている。

５は上記横部材２のねじ穴２Ｃにねじ６により取付ける
断面り字状の部品取付具で、この部品取付具５には第３
図、第４図に示すように背面に左右方向に長い固定穴５
Ａと上面に前後方向に長い部品取付穴５Ｂが穿設されて
いる。

４はボルト７により部品取付穴５Ｂに貫通する取付穴４
Ａを備えた電気部品、８は固着用ナツトである。

なお、上記部品取付具５の左右方向に長い固定穴５Ａは
横部材２のねじ穴２Ｃのピッチ幅ＰＸの１／２とねじ６
の外形を加えた長さ、又、前後方向に長い部品取付穴５
Ｂは奥行部材１のねじ穴ＩＡのピッチ幅ＰＹとボルト７
の外形とを加えた長さとなるように長大を穿設されてお
り、部品取付具５は上記横部材２のねじ穴２Ｃ及び奥行
部材１のねじ穴１Ａのピッチ幅Ｐｘの１／２及びＰＹに
適合する長さだけ移動できるように構成されている。

上記のように構成された部品取付装置を用いて任意の取
付穴幅Ｘ及びＹを有する電気部品４を所望する位置に取
付けるには、この電気部品４の前後方向の取付穴幅Ｙに
最も近い位置の奥行部材１のねじ穴１Ａに一対の横部材
２を固定し、次に電気部品４の横方向の取付穴幅Ｘに最
も近い位置の横部材２のねじ穴２Ｃにそれぞれ部品取付
具５をねじ６によって仮止めする。

次いで上記部品取付具５の固定穴５Ａ及び部品取付穴５
Ｂによって電気部品４の取付穴４Ａにボルト７が貫通す
るよう調整し、貫通後ナツト８を螺合させ、ねじ６及び
ナツト８を締付けて固着すればよい。

また、任意の取付穴幅Ｙの電気部品４の取付位置のＹ方
向の精度、例えば扉に対する前後方向の配置関係の精度
がそれほどきびしく要求されない場合には部品取付具５
の部品取付穴５Ｂの長手方向の長さは少なくとも奥行部
材１のねじ穴ＩＡのピッチ幅ＰＹの１／２とボルト７の
外形とを加えた長さと等しくなるように穿設すれば対に
よってＰＹに相当する移動が可能であり、いかなるピッ
チの電気部品４も取付けることができる。

以上のように、この考案による部品取付装置によれば、
取付穴幅の異なる部品に対してこの部品の取付穴幅に適
応する位置に横部材及び、部品取付具を仮止めした後、
この部品取付具の背面に穿設された固定穴及び上面に穿
設された部品取付穴によって調整しながら部品の取付穴
にボルトなどの締結具を保合できるように構成したので
、取付穴幅の異なるあらゆる部品を同一の部品取付装置
で取付けられるとともに、取付位置の微調整は部品取付
具で集中的に行なえ、他の部分における微調整作業は不
要であるため取付作業を極めて簡単に、かつ短時間で行
なうことができると共に、第１及び第２の部材の夫々の
固定部間のピッチと部品取付具に形成される夫夫の長穴
の径を所定関係に形成したから、前記の取付を強度低下
を生ずることなくできる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の部品取付装置を示す斜視図、第２図はこ
の考案の一実施例による部品取付装置を示す斜視図、第
３図は同要部を示す平面図、第４図はその正面図である
。 図において、１は第１の部材、２は第２の部材、ＩＡ、
２Ｃは固定部、４は部品、５は部品取付具、５Ａは固定
穴、５Ｂは部品取付穴である。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数の固定部が列設され、複数本並設された第１の部材
   、多数の固定穴が列設されると共に、上記第１の部材の
   固定部に固定されて上記第１の部材間に並行架設される
   複数個の第２の部材とを有し、取付けられる部品の大き
   さに合わせて上記第２の部材を上記第１の部材の適宜の
   固定部に装着し、この適宜位置に装着された第２の部材
   に部品を取付けるようにした部品取付装置であって、上
   記部品を取付ける取付穴を上面に有すると共に、背面に
   上記第２の部材への固定穴を有するＬ字形の部品取付具
   により部品を固定するようにし、上記部品取付具の取付
   穴を第１の部材の長手方向にほぼ平行な長大とし、固定
   穴を上記第２の部材の長手方向にほぼ平行な長大とした
   ものにおいて、上記取付穴の長径を第１の部波の固定部
   のピッチと取付ねじの外形寸法を加えた長さとし、上記
   固定穴の長径を上記第２の部材の固定部のピッチの１／
   ２と固定ねじの外形寸法を加えた長さとしたことを特徴
   とする部品取付装置。