JPS6035815B2 - 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 - Google Patents
電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔Info
- Publication number
- JPS6035815B2 JPS6035815B2 JP17136779A JP17136779A JPS6035815B2 JP S6035815 B2 JPS6035815 B2 JP S6035815B2 JP 17136779 A JP17136779 A JP 17136779A JP 17136779 A JP17136779 A JP 17136779A JP S6035815 B2 JPS6035815 B2 JP S6035815B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum alloy
- foil
- alloy foil
- nickel
- electrolytic capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔
に関する。
に関する。
電解コンデンサの性能を向上させるためには、陽極用箔
の静電容量だけではなく、陰極用箔の静電容量をも増大
させることが必要である。
の静電容量だけではなく、陰極用箔の静電容量をも増大
させることが必要である。
箔の静電容量を増大させるには、箔にエッチングを施し
て表面に微細な凹部を高密度に形成することにより、そ
の表面積を大きくすることが有効であるが、エッチング
が過度になると、腐食減量も過度になり、結果的に箔の
静電容量が低下し、/また、機械的強度も低下する。し
たがって、電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の
具備すべき条件は、静電容量が大きくかつエッチングの
さいの腐食減量が過度にならず適量であることである。
この発明は、上記の条件を満足しうる電解コンデンサ陰
極用アルミニウム合金箔を提供することを目的とするも
のである。この明細書において「%」は「重量%」を示
すものとする。
て表面に微細な凹部を高密度に形成することにより、そ
の表面積を大きくすることが有効であるが、エッチング
が過度になると、腐食減量も過度になり、結果的に箔の
静電容量が低下し、/また、機械的強度も低下する。し
たがって、電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の
具備すべき条件は、静電容量が大きくかつエッチングの
さいの腐食減量が過度にならず適量であることである。
この発明は、上記の条件を満足しうる電解コンデンサ陰
極用アルミニウム合金箔を提供することを目的とするも
のである。この明細書において「%」は「重量%」を示
すものとする。
この発明による電解コソデンサ陰極用アルミニウム合金
箔は、ニッケル0.01〜1.0%および銅0.1〜1
.0%含有することを特徴とするものである。
箔は、ニッケル0.01〜1.0%および銅0.1〜1
.0%含有することを特徴とするものである。
ニッケルと銅は、この両者がアルミニウム中に含有せら
れることにより、アルミニウム合金箔の静電容量を増大
させる効果を有するが、ニッケルの含有量が0.01%
未満、銅の含有量が0.1%禾満であると、箔の静電容
量増大の効果を得られず、ニッケルおよび銅の含有量が
1.0%を越えると、微細なエッチング組織が得られな
いので静電容量が低下するとともに、腐食減量も過度に
なる。したがって、ニッケルの含有量0.01〜1.0
%、銅の含有量を0.1〜1.0%の範囲内で選ぶべき
である。ニッケルおよび銅をアルミニウム中に含有せし
めることによりアルミニウム合金箔の静電容量が増大す
るのは次の理由による。周知のごとく、アルミニウム合
金箔の静電容量は箔の表面積と比例するが、箔の表面積
を増大させるためには、エッチングを施して箔の表面に
微細な凹部を均一かつ高密度に形成することが必要であ
る。アルミニウム中にニッケルを0.01%以上含有せ
しめると、微細かつ多くのM−Ni化合物(NiA13
)がアルミニウム・マトリックス中に分散した組織を得
ることができる。AI−Ni化合物(NiA13)は電
位的にかなり貴であって、アルミニウム・マトリックス
と大きな電極電位差を有するので、エッチングのさし、
にアルミニウム・マトリックスが優先的に腐食されて、
箔表面に微細な凹部が均一かつ高密度に形成され、その
表面積が増大する。また、銅は軍位的に貴であるととも
に、アルミニウムに対する固溶範囲が広く、これをアル
ミニウム中に0.1%以上含有せしめると、エッチング
のさいにアルミニウム・マトリックスが優先的に腐食さ
れ、また、ニッケルの固熔限が下がり、AI−Ni化合
物(NiA13)がより多く析出するようになり、上記
のニッケルを含有せしめる効果が一層向上する。したが
って、ニッケルおよび銅を含有するアルミニウム合金箔
をエッチングしたさし、に、これらを含有しない箔に比
べて、箔の表面に微細な凹部が均一かつ高密度に生ずる
。しかしながら、ニッケルおよび銅の含有量が1.0%
を超えると、箔表面の凹部が大きくなりすぎて腐食減量
が過度になり、結果的に静電容量が低下する。上記アル
ミニウム合金箔には、鉄など不可避の不純物を含んでい
るが、とくに鉄の場合は、その含有量が0.5%を越え
ると鋳造時に粗大な化合物を品出し、上述したようなニ
ッケルおよび銅を添加することにより得られる効果を阻
害するので、不純物中鉄の含有量は0.5%以下にする
ことが望ましい。
れることにより、アルミニウム合金箔の静電容量を増大
させる効果を有するが、ニッケルの含有量が0.01%
未満、銅の含有量が0.1%禾満であると、箔の静電容
量増大の効果を得られず、ニッケルおよび銅の含有量が
1.0%を越えると、微細なエッチング組織が得られな
いので静電容量が低下するとともに、腐食減量も過度に
なる。したがって、ニッケルの含有量0.01〜1.0
%、銅の含有量を0.1〜1.0%の範囲内で選ぶべき
である。ニッケルおよび銅をアルミニウム中に含有せし
めることによりアルミニウム合金箔の静電容量が増大す
るのは次の理由による。周知のごとく、アルミニウム合
金箔の静電容量は箔の表面積と比例するが、箔の表面積
を増大させるためには、エッチングを施して箔の表面に
微細な凹部を均一かつ高密度に形成することが必要であ
る。アルミニウム中にニッケルを0.01%以上含有せ
しめると、微細かつ多くのM−Ni化合物(NiA13
)がアルミニウム・マトリックス中に分散した組織を得
ることができる。AI−Ni化合物(NiA13)は電
位的にかなり貴であって、アルミニウム・マトリックス
と大きな電極電位差を有するので、エッチングのさし、
にアルミニウム・マトリックスが優先的に腐食されて、
箔表面に微細な凹部が均一かつ高密度に形成され、その
表面積が増大する。また、銅は軍位的に貴であるととも
に、アルミニウムに対する固溶範囲が広く、これをアル
ミニウム中に0.1%以上含有せしめると、エッチング
のさいにアルミニウム・マトリックスが優先的に腐食さ
れ、また、ニッケルの固熔限が下がり、AI−Ni化合
物(NiA13)がより多く析出するようになり、上記
のニッケルを含有せしめる効果が一層向上する。したが
って、ニッケルおよび銅を含有するアルミニウム合金箔
をエッチングしたさし、に、これらを含有しない箔に比
べて、箔の表面に微細な凹部が均一かつ高密度に生ずる
。しかしながら、ニッケルおよび銅の含有量が1.0%
を超えると、箔表面の凹部が大きくなりすぎて腐食減量
が過度になり、結果的に静電容量が低下する。上記アル
ミニウム合金箔には、鉄など不可避の不純物を含んでい
るが、とくに鉄の場合は、その含有量が0.5%を越え
ると鋳造時に粗大な化合物を品出し、上述したようなニ
ッケルおよび銅を添加することにより得られる効果を阻
害するので、不純物中鉄の含有量は0.5%以下にする
ことが望ましい。
つぎに、この発明の実施例を対照例とともに示す。
5種類の合金を通常の製箔法によって箔とした後、液温
6ぴ0の3%塩酸および0.5%シュウ酸水溶液中に浸
潰し、電流密度3船/dm2の交流を通じて1分3の砂
間エッチングを行なった場合の静電容量を測定した。
6ぴ0の3%塩酸および0.5%シュウ酸水溶液中に浸
潰し、電流密度3船/dm2の交流を通じて1分3の砂
間エッチングを行なった場合の静電容量を測定した。
その結果は下表のとおりであった。上表から明らかなよ
うに、0.01〜1.0%のニッケルおよび0.1〜1
.0%の銅を含有するアルミニウム合金箔は、対照例の
アルミニウム合金箔に比較して、はるかに静電容量が増
大している。
うに、0.01〜1.0%のニッケルおよび0.1〜1
.0%の銅を含有するアルミニウム合金箔は、対照例の
アルミニウム合金箔に比較して、はるかに静電容量が増
大している。
Claims (1)
- 1 ニツケル0.01〜1.0%および銅0.1〜1.
0%含有する電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17136779A JPS6035815B2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17136779A JPS6035815B2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5694725A JPS5694725A (en) | 1981-07-31 |
JPS6035815B2 true JPS6035815B2 (ja) | 1985-08-16 |
Family
ID=15921857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17136779A Expired JPS6035815B2 (ja) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6035815B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62179109A (ja) * | 1986-01-31 | 1987-08-06 | 株式会社神戸製鋼所 | 電解コンデンサ陰極用a1クラツド箔 |
JPS63204610A (ja) * | 1987-02-19 | 1988-08-24 | 昭和アルミニウム株式会社 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 |
-
1979
- 1979-12-28 JP JP17136779A patent/JPS6035815B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5694725A (en) | 1981-07-31 |
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