JPS6321738B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6321738B2
JPS6321738B2 JP1185881A JP1185881A JPS6321738B2 JP S6321738 B2 JPS6321738 B2 JP S6321738B2 JP 1185881 A JP1185881 A JP 1185881A JP 1185881 A JP1185881 A JP 1185881A JP S6321738 B2 JPS6321738 B2 JP S6321738B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foil
aluminum alloy
aluminum
capacitance
vanadium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1185881A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57126937A (en
Inventor
Kozo Arai
Takao Suzuki
Shozo Umetsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Altemira Co Ltd
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP1185881A priority Critical patent/JPS57126937A/ja
Publication of JPS57126937A publication Critical patent/JPS57126937A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 この発明は、電解コンデンサ陰極用アルミニウ
ム合金箔に関する。 この明細書において「%」は「重量%」を示す
ものとする。 従来技術とその問題点 電解コンデンサの性能を向上させるためには、
陽極用箔の静電容量だけでなく、陰極用箔の静電
容量も増大させることが必要である。箔の静電容
量を増大させるためには、箔にエツチングを施し
て箔の表面積を増大させることが有効であるが、
エツチングが過度になると腐食減量も過度にな
り、結果的に箔の静電容量は低下する。また、コ
ンデンサの小型軽量化のために箔の厚さを薄くす
る必要があり、そのためには箔の強度を大きくし
なければならない。したがつて、電解コンデンサ
陰極用アルミニウム合金箔の具備すべき条件は、
静電容量が大きいこと、エツチングのさいの腐食
減量が過度にならないことである。 従来から電解コンデンサ陰極用アルミニウム合
金箔は種々存在するが、上記3条件をすべて満た
す箔は存在しなかつたのが実情である。 この発明の目的は、上記条件をすべて満足しう
る電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を提
供することにある。 問題点を解決するための手段 この発明の電解コンデンサ陰極用アルミニウム
合金箔は、バナジウム0.003〜0.03%を含有し、
残部アルミニウムおよび不可避不純物からなるア
ルミニウム合金製連続鋳造板から形成されるもの
である。 バナジウムは、これをアルミニウム中に含有せ
しめることにより、アルミニウム合金箔の静電容
量を増大させる性質を有するが、バナジウムの含
有量が0.003%未満では箔の静電容量を増大させ
る効果が得られず、0.03%を越えるとエツチング
が過度になり、腐食減量も過度になる。したがつ
て、バナジウムの含有量を0.003〜0.03%の範囲
内で選ぶべきである。 バナジウムを含有せしめることによりアルミニ
ウム合金箔の静電容量が増大するのは、次の理由
による。すなわち、周知のごとく、アルミニウム
合金箔の静電容量は箔の表面積と比例するが、箔
の表面積を増大させるためには、エツチングを施
して箔の表面に微細な凹部を均一かつ高密度に生
じさせる必要がある。バナジウムは電位的にアル
ミニウムよりも貴であり、アルミニウム・マトリ
ツクスと大きな電極電位差を有するので、エツチ
ングのさいにアルミニウム・マトリツクスが優先
的に腐食されて、箔の表面に微細な凹部が均一か
つ高密度に生ずる。しかしながら、バナジウムの
含有量が0.03%を越えると、箔表面の凹部が増え
る反面腐食減量が過度になり、静電容量も低下す
る。 また、バナジウムを含有するアルミニウム合金
製連続鋳造板においては、バナジウムがアルミニ
ウム中に過飽和に固溶しているとともに晶出物も
微細かつ均一となつているから、このアルミニウ
ム合金製連続鋳造板から圧延により形成されたア
ルミニウム合金箔にエツチングを施すと、箔の表
面に極めて微細な凹部が高密度に発生し、上述し
たバナジウムの添加によるアルミニウム合金箔の
静電容量増大効果は一層向上する。 また、アルミニウム合金製連続鋳造板では、ア
ルミニウム中に含有せしめられた元素がアルミニ
ウム中に過飽和に固溶しているとともにの晶出物
も微細かつ均一となつているので、その強度は大
きくなつている。したがつて、このような連続鋳
造板から圧延により形成された箔の強度も当然に
大きくなる。 また、上記アルミニウム合金の原料として使用
するアルミニウムの純度は99.5%以上とすること
が好ましい。なぜならば、上記アルミニウムの純
度が99.5%未満であれば、粗大晶出物が生成し
て、電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を
連続鋳造板から形成することの効果が減少するお
それがあるからである。 また、この発明によるアルミニウム合金箔に
は、鉄およびケイ素などの製造上不可避の不純物
が含まれていてもよいが、不純物の中で、とくに
鉄およびケイ素の含有量がそれぞれ0.2%以上に
なる場合には、この発明によるアルミニウム合金
箔の奏する効果を阻害することがあるので、不純
物中鉄およびケイ素の含有量はそれぞれ0.2%未
満とすることが好ましい。 アルミニウム合金製連続鋳造板は、3C法、ハ
ンター法などの連続鋳造圧延法により、通常の熱
間圧延工程を経ないで得られる。アルミニウム合
金製連続鋳造板は、たとえば25mm以下の厚さに形
成される。そして、このようなアルミニウム合金
製連続鋳造板から冷間圧延および箔圧延を経て箔
が形成される。箔にする前にアルミニウム合金製
連続鋳造板に中間焼鈍を施すこともある。 実施例 以下、この発明の実施例を比較例とともに説明
する。 表1に示す組成の5種のアルミニウム合金のう
ち台金A〜CおよびEから連続鋳造圧延法によ
り、それぞれ冷却速度が1m/分となるように厚
さ25mm以下の連続鋳造板を製造した。ついで、こ
れらの連続鋳造板に冷間圧延および箔圧延を施し
て、各々2枚のアルミニウム合金箔を形成した。
また、合金Dから半連続鋳造法によりスラブを鋳
造し(冷却速度0.05m/分)、このスラブから通
常の製箔法により2枚の合金箔を形成した。 その後、各々その1枚を用いて各種合金箔の強
度を測定した。また、各々他の1枚の合金箔を液
温60℃の3%塩酸および0.5%シユウ酸水溶液中
に浸漬し、電流密度30A/dm2の交流電流を通じ
て1分30秒間エツチングを行い、静電容量を測定
した。
【表】 上記実施例および比較例の結果を表2にまとめ
て示す。
【表】 表2から明らかなように、合金A〜Cでは、合
金D,Eに比べて静電容量および強度のいずれも
が大きくなつている。 発明の効果 この発明の電解コンデンサ陰極用アルミニウム
合金箔は、バナジウム0.003〜0.03%を含有し、
残部アルミニウムおよび不可避不純物からなるア
ルミニウム合金製連続鋳造板から形成されるもの
であるから、電位的にアルミニウムよりも貴なバ
ナジウムがアルミニウム中に過飽和に固溶してい
るとともに晶出物も微細かつ均一となつた組織を
得ることができる。したがつて、このアルミニウ
ム合金箔にエツチングを施すと、箔の表面に極め
て微細な凹部が高密度に発生し、静電容量が大き
くなる。しかも、機械的強度も大きくなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 バナジウム0.003〜0.03%を含有し、残部ア
    ルミニウムおよび不可避不純物からなるアルミニ
    ウム合金製連続鋳造板から形成された電解コンデ
    ンサ陰極用アルミニウム合金箔。
JP1185881A 1981-01-28 1981-01-28 Aluminum alloy foil for cathode of electrolytic capacitor Granted JPS57126937A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1185881A JPS57126937A (en) 1981-01-28 1981-01-28 Aluminum alloy foil for cathode of electrolytic capacitor

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1185881A JPS57126937A (en) 1981-01-28 1981-01-28 Aluminum alloy foil for cathode of electrolytic capacitor

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Publication Number Publication Date
JPS57126937A JPS57126937A (en) 1982-08-06
JPS6321738B2 true JPS6321738B2 (ja) 1988-05-09

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ID=11789417

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JP1185881A Granted JPS57126937A (en) 1981-01-28 1981-01-28 Aluminum alloy foil for cathode of electrolytic capacitor

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148275A (ja) * 1985-12-24 1987-07-02 Futaki Itsuo サ−マルヘツド

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JPS57126937A (en) 1982-08-06

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