JPS6035352B2 - ヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミデ−トの製造方法 - Google Patents

ヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミデ−トの製造方法

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JPS6035352B2
JPS6035352B2 JP3972977A JP3972977A JPS6035352B2 JP S6035352 B2 JPS6035352 B2 JP S6035352B2 JP 3972977 A JP3972977 A JP 3972977A JP 3972977 A JP3972977 A JP 3972977A JP S6035352 B2 JPS6035352 B2 JP S6035352B2
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【発明の詳細な説明】
本発明はヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミデ
ートの製造方法に関するものである。 さらに詳しくは、本発明は反応溶媒中、脱ハロゲン化水
素剤の存在下、リン酸ジェステルハラィドとヒドロキシ
アルキルアミンとを反応させヒドロキシアルキル基を有
するホスホロアミデートを製造する改良された方法に関
するものである。ヒドロキシアルキル基を有するホスホ
ロアミデートは合成樹脂、繊維等の鍵燃剤および変成剤
、潤滑油添加剤等として有用な化合物であり、特に敏質
および硬質ウレタンフオームの艶燃剤として極めて有用
な化合物である。従来、リン酸ジェステルハラィドとヒ
ドロキシアルキルァミンとを反応させてヒドロキシアル
キル基を有するホスホロアミデートを製造する方法とし
ては次のような方法が知られている。【1} リン酸ジ
ェステルハラィドとヒドロキシアルキルアミンとを反応
させる方法(米国特許第3584085号明細書)。 【2} トリェチルアミンの存在下、リン酸ジィソプロ
ピルクロリドとモノェタノールアミンとを反応させる方
法〔ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソ
サエテイ−(J.Am.Chem.Soc.)・第73
蓋・第5757頁・1953王〕。 ‘3} 無機塩基水溶液中、リン酸ジェステルハラィド
と有機第一または第二アミンとを反応させる方法(西独
国特許第103320び号明細書)。前記従来法〔1}
は反応を進行させるための脱ハロゲン化水素剤として原
料のヒドロキシアルキルアミンを使用しており、アセト
ニトリル溶媒中でリン酸ジェステルハライドに対してヒ
ロキシア,Iレキルアミンを2倍モル以上使用して反応
を行なうことに特徴をおいている。そして、この方法は
反応終了後、得られた反応混合物にベンゼンを加えて数
回水洗し反応により副生したヒドロキシアルキルアミン
ハロゲン化水素塩および過剰量使用した未反応のヒドロ
キシルアルキルアミンを分離除去した後、得られた有機
層を減圧濃縮してヒドロキシアルキル基を有するホスホ
ロアミデート得ている。 しかしながら、この方法では、ヒドロキシアルキル基を
有するホスホロアミデートが水に極めて水溶性であるた
めに水洗の際に水洗水へ溶解損失し、得られるヒドロキ
シアルキル基を有するホスホロァミデートの収率が極め
て低いという欠点がある。 また、この方法では脱ハロゲン化水素剤として高価なヒ
ドロキシアルキルアミンを使用しリン酸ジェステルハラ
ィドに対して2倍モル以上使用しているために、未反応
のヒドロキシアルキルアミソが残存し得られるヒドロキ
シァルキル基を有するホスホロアミデートの純度が低い
という欠点および経済的でないという欠点がある。 したがって、前記従来法【1}は高純度、高収率でヒド
ロキシアルキル基を有するホスホロアミデートを製造す
る方法としては適していない。 また、前記従来法(狐ま反応を進行させるための脱ハロ
ゲン化水素剤としてトリェチルアミンを使用してリン酸
ジィソプロピルクロリドとモノェタノールアミンとを反
応させることに特徴をおいている。 しかしながら、この方法においてはリン酸ジェステルハ
ライドとしてリン酸ジイソプ。 ピルクロリド、またヒドロキシアルキルアミンとしてモ
ノェタノールアミンのみを使用しており、さらにまたこ
の方法における反応条件および反応により得られる0・
0−ジイソプロピル−N一(2ーヒドロキシェチル)ホ
スホロアミデートの純度、収率についても全く開示され
ていない。そこで、本発明者らがこの方法を追試するた
めトリェチルアミンの存在下、リン酸ジィソプロピルク
ロリドとモノエタノールアミンとをクロロホルム溶媒中
で反応させ常法により後処理を行なった結果、得られた
0・0−ジィソプロピル−N−(2−ヒドロキシエチル
)ホスホロアミデートの収率は69.7%であり、水酸
基価純度は88.14%であった。 したがって、前記従来法(2)もまた高純度、高収率で
ヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミデートを製
造する方法としては適していない。 また、前記従釆法湖はアンモニア水溶液、炭酸ナトリウ
ム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液等の無機塩基水溶液
中でリン酸ジェステルハラィドと有機第一または第二ア
ミンとを反応させることに特徴をおいている。しかしな
がらこの明細書では有機第一および第二アミンとして水
酸基を有しないアミンを反応させて得られるホスホロア
ミデートについては種々のホスホロアミデートおよび実
施例の記載がありしかも収率82〜99%で得られるこ
とが記載されているが、水酸基を有するアミンすなわち
ヒドロキシアルキルアミンを反応させて得られるヒドロ
キシアルキル基を有するホスホロアミデートについては
0・0−ジエチル−N一(2ーヒドロキシエチル)ホス
ホロアミデード、0・0ージプロピル−Nーブチル−N
−(2−ヒドロキシエチル)ホスホロアミデートおよび
0・0ージブチル−N−ブチル−N−(2ーヒドロキシ
エチル)ホスホロァミデートの記載しかなく、実施例お
よび収率については全く記載がない。 本発明者らがこの明細書記載の方法に従って5%アンモ
ニア水溶液、20%炭酸ナトリウム水溶液または10%
水酸化ナトリウム水溶液中でリン酸ジエステルハライド
とヒドロキシアルキルアミンとを反応させた結果、副生
物が多量に生成し、この方法で得られるヒドロキシアル
キル基を有するホスホロアミデートは純度約45〜75
%および収率約35〜75%と純度、収率共に極めて低
いことがわかつた。 したがって、前記従来法‘31もまた高純度、高収率で
ヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミデートを製
造する方法としては適していない。 以上のように、従来の方法ではリン酸ジェステルハラィ
ドとヒドロキシアルキルァミンとを反応させてヒドロキ
シアルキル基を有するホスホロアミデートを高純度、高
収率で製造することは困難であった。本発明の目的はリ
ン酸ジェステルハラィドとヒドロキシアルキルアミンと
を反応させてヒドロキシアルキル基を有するホスホロア
ミデートを高純度、高収率で製造する方法を提供するこ
とにある。 本発明者らはリン酸ジェステルハラィドとヒドロキシア
ルキルアミンとを反応させて高純度、高収率でヒドロキ
シアルキル基を有するホスホロアミデートを製造する方
法について、各種の反応溶媒および各種の脱ハロゲン化
水素剤を使用して鋭意研究を重ねた結果、反応溶媒とし
て水不落または難溶の有機溶媒を使用し、脱ハロゲン化
水素剤としてアルカリ金属炭酸塩を使用し実質無水の条
件下でリン酸ジェステルハラィドとヒドロキシアルキル
アミドとを反応させれば意外にもヒドロキシァルキル基
を有するホスホロァミデートが高純度および高収率で得
られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。 すなわち、本発明は反応溶媒中、脱ハロゲン化水素剤の
存在下、一般式(式中R,およびR2は互いに同一かま
たは異なり、それぞれハロゲン原子で置換されていても
よいアルキル基、アリル基、アルァルキル基またはアリ
ール基を示し、Xはハロゲン原子を示す。 )で表わされるリン酸ジェステルハラィドを一般式(式
中R3は水酸基で置換されていてもよい低級アルキレン
基を示し、R4は水素原子、低級アルキル基または−R
3一OHで表わされる基を示す。)で表わされるヒドロ
キシアルキルアミンとを反応させ一般式(式中、R,、
R2、R3およびR4は前記と同一の意味を示す。 )で表わされるヒドロキシアルキル基を有するホスホロ
アミデートを製造する方法において、反応溶媒として水
不溶または雛漆の有機溶媒を使用し、脱ハロゲン化水素
剤としてアルカリ金属炭酸塩を使用し実質無水の条件下
で反応させることを特徴とする前記一般式で表わされる
ヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミデートの製
造方法である。 本発明の方法における反応は次の反応式にしたがって進
行する。 (式中R,、R2、R3、R4およびXは前記と同一の
意味を示し、Mはアルカリ金属原子を示す。 )本発明の方法において使用する水不溶または雛溶の有
機溶媒としてはクロロホルム、塩化エチレン、四塩化炭
素、塩化ェチリデン、1・1・2−トリクロルエタン、
トリクロルエチレン、1・2−ジクロルプロパン、1・
2・3ートリクロルプ。パン、クロルベンゼン、クロル
トルェン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルヱ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類があげられ、特にハ
ロゲン化炭化水素類が好ましく、使用量は多量に使用す
る必要はなく、前記一般式〔1〕で表わされるリン酸ジ
ェステルハライド‘こ対して1.5〜3.0倍モル使用
すれば充分である。尚、反応溶媒としてアセトン、メタ
ノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等の水可溶の有機溶媒または水溶液を使用した場合は副
生物が生成し目的とするヒドロキシアルキル基を有する
ホスホロアミデートの純度および収率が極めて低く本発
明の目的を達成することはできない。本発明の方法にお
いて使用するアルカリ金属炭酸塩としては炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等があげられ、使用量は前記一般式〔
1)で表わされるリン酸ジェステルハラィド‘こ対して
当モル以上あればよく、1.0〜1.2倍モル使用すれ
ば充分である。 アルカリ金属炭酸塩の使用量が前記一般式〔1〕で表わ
されるリン酸ジェステルハラィド‘こ対して当モル未満
では幅生物が生成し、得られるヒドロキシアルキル基を
有するホスホロアミデートの純度および収率が低くなる
ので好ましくない。尚、脱ハロゲン化水素剤として有機
第三アミンを使用した場合は有機第三アミンの分離回収
操作が繁雑で、しかも目的とするヒドロキシアルキル基
を有するホスホロアミデートの収率は極めて低く、また
脱ハロゲン化水素剤として水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、
水酸化バリウム等のアルカリ士類金属水酸化物、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸
水素塩もしくはこれらの水溶液、または炭酸ナトリウム
水溶液、炭酸カリウム水溶液等のアルカリ金属炭酸塩の
水溶液を使用した場合は創生物が生成してヒドロキシア
ルキル基を有するホスホ。アミデートの純度および収率
は極めて低く本発明の目的を達成することはできない。
アルカリ金属炭酸塩は無水塩を結晶の形状で使用し、結
晶の粒度はできるだけ小さいものを使用するのが好まし
く、粒度が小さければ4・さし、ほど反応が円滑に進行
し、反応時間が短縮できる。 本発明の方法において使用する前記一般式〔1〕で表わ
されるリン酸ジェステルハラィドとしては、前記一般式
〔1〕のR,およびR2で示される基がメチル基、エチ
ル基、nープロピル基、ィソプロピル基、n−ブチル基
、nーベンチル基、n−へキシル基、nーオクチル基、
2−エチルヘキシル基、ラウリル基等のアルキル基、2
ークロロェチル基、2ーフロモェチル基、2・3−ジク
ロロプロピル基、2・3−ジブロモプロピル基、8ーク
ロロィソプロピル基等のハロゲン化アルキル基、アリル
基、3−クロロアリル基、ベンジル基、フェニルェチル
基等のアルアルキル基、o−、m−もしくはp−クロロ
ベンジル基、o−、m−もしくはpーフロモベンジル基
、o−、m−もしくはp−クロロフェニルェチル基、o
−、m−もしくはp−フロモフェニルェチル基等のハロ
ゲン化アルアルキル基、フェニル基、o−、m〜もしく
はpートリル基、o−、m−もしくはp−キシリル基等
のアリール基、o−、m−もしくはp−クロロフェニル
基、o−、m−もしくはp−フロモフェニル基等のハロ
ゲン化アリ−ル基であり、さらにxで示される原子がフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子であ
る化合物である。 また、本発明の方法で使用する前記一般式〔ロ)で表わ
されるヒドロキシアルキルアミンとしては、例えばエタ
ノールアミン、2−メチルアミノエタノール、2−エチ
ルアミノヱタノール、2ープロピルアミノエタノール、
2−イソプロピルアミノエタノール、2−ブチルアミノ
エタノール、ジエタノールアミン、イソプロ/ゞノール
アミン、Nーエチルイソフ。 ロ/ぐノールアミソ、ジイソプロパノールアミン、2−
アミノプロパノール、3ーアミノ−1−プロパノール、
3ーメチルアミノー1−プロ/ゞノール、3−エチルア
ミノー1ープロパノール、3ープロピルアミノー1ープ
ロパノ一ル、3ーブチルアミノー1−フロ/ぐノール、
1−アミノ−2−ブタノール、2ーアミノー1ーブタノ
ール、2−エチルアミノー1ーブタノール、2ープロピ
ルアミノー1ーブタノール、3ーアミノー1ーブタノー
ル、1−アミノー4ーブタ/−ル、2−アミノ−3ーブ
タノール、1ーアミノ−2ーメチルー2−プロパノール
、2−アミノー2−メチル−1−プロパ/−ル、2ーエ
チルアミノー2ーメチル−1−プロバノール、2ーブロ
ピルアミノ−2ーメチル−1ープロパノール、3ーアミ
ノ−1・2ープロ/ゞンジオール、3−メチルアミノー
1.2−プロ/ゞンジオール、3−エチルアミノ−1・
2−プロ/ゞンジオール、2−アミノ−1・3ープロパ
ンジオール、2−アミノ−2ーメチルー1・3−プロパ
ンジオール等があげられる。本発明の方法において使用
する前記一般式
〔0〕で表わされるヒドロキシアルキル
アミンの使用量は前記一般式〔1〕で表わされるリン酸
ジェステルハラィドーこ対して当モル使用すれば充分で
ある。 本発明の方法における反応の方法は、例えば前記一般式
〔0〕で表わされるヒドロキシアルキルアミン、アルカ
リ金属炭酸塩および水不溶または難溶の有機溶媒の混合
液に前記一般式〔1〕で表わされるリン酸ジェステルハ
ラィドを滴下する方法、前記一般式
〔0〕で表わされる
ヒドロキシアルキルァミンおよび水不溶または雛溶の有
機溶媒の混合液に前記一般式〔1〕でフ。 表わされるリン酸ジェステルハラィドを滴下し、次いで
アルカリ金属炭酸塩を添加する方法等をあげることがで
き、通常は前記一般式
〔0〕で表わたれるヒド。キシア
ルキルアミン、アルカリ金属炭酸塩および水不溶または
雛溶の有機溶媒の混合液に前記一般式〔1〕で表わされ
るリン酸ジェステルハラィドを滴下する方法をとる。本
発明の方法における反応温度は20〜80℃好ましくは
30〜60℃が適当であり、反応時間は0.5〜5時間
好ましくは0.5〜3時間が適当である。 本発明の方法における反応は実質無水の条件下で行なう
。本発明の方法における反応は水の存在下で行なった場
合は副生物を生成しヒドロキシアルキル基を有するホス
ホロアミデートの純度および収率が低くなるので好まし
くなく、実質無水の条件下で行なう必要がある。反応終
了後、得られた反応混合物を涙過または分液等の常法に
よって処理し、副生したアルカリ金属ハロゲン化物、ア
ルカリ金属炭酸水素塩および過剰量使用した未反応アル
カリ金属炭酸塩等の無機塩を分離除去する。 例えば、反応終了後、得られた反応混合物に水を加えて
炉過するか、まごは水を加えて炉過を経ずに分液する方
法があげられ、水に対する溶解度が比較的小さい炭酸ナ
トリウムおよび炭酸水素ナトリウム等の無機塩が含まれ
る場合には塩酸、硫酸等の滋酸を加えて中和分解し溶解
度が比較的大きい塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の
無機塩とすることにより少量の水で分液分離することが
できる。この際、水量は分離除去する無機塩を飽和熔解
する量以下が好ましい。無機塩を分離除去して得られた
炉液または有機層は減圧濃縮して使用した水不落または
灘溶の有機溶媒を轡去し、さらに0.1〜50脚Hg好
ましくは0.5〜1仇肋Hgの減圧下、50〜150つ
0好ましくは80〜12000で極少量残存する未反応
物、水不熔または難溶の有機溶媒を留去することにより
高純度のヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミデ
ートが高収率で得られる。 次に本発明の方法の特徴とその利点を説明する。 本発明の方法の特徴の第1は水不溶または灘熔の有機溶
媒を使用し実質無水の条件下で反応を行なうことにより
高純度、高収率でヒドロキシアルキル基を有するホスホ
ロアミデートが得られることである。 本発明の方法の特徴の第2の反応を進行させるための脱
ハロゲン化水素剤として安価なアルカリ金属炭酸塩を使
用し実質無水の条件下で反応を行なうことにより高純度
、高収率でヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミ
デートが得られることである。 したがって、本発明の方法を実施することにより従来の
方法に比べて工業的規模において極めて経済的に高純度
のヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミヂートを
製造できるという利点を生ずる。 次に本発明の方法を実施例および比較例により具体的に
説明する。 実施例 1 0・0ージイソプロピル−N・Nービス(2−ヒドロキ
シェチル)ホスホロアミデートの製造温度計、冷却管、
滴下ロートおよび櫨梓機を備えた1そ四つ口フラスコに
ジエタノールアミン105.1夕(1.0モル)、炭酸
ナトリウム116.6夕(1.1モル)およびクロロホ
ルム2斑.8夕(2.0モル)を仕込み、これに櫨拝下
りン酸ジィソブロピルクロリド200.6夕(1.0モ
ル)を4000以下で40分かかって滴下し、滴下終了
後、雛洋下40〜45ooで1時間反応させた。 反応終了後、得られた反応混合物に水160の‘を加え
て炉過し、得られた炉液を水層と有機層に分液した。 有機層は減圧濃縮してクロロホルムを蟹去し、得られた
濃縮液をさらに100℃/1枕凪gで軽留分を留去し無
色透明粘鋼液体の○・0−ジィソプロピルーN・N−ビ
ス(2ーヒドロキシエチル)ホスホロアミデート249
.9夕(収率92.8%)を得た。このものは25o0
における比重1.11& 25℃における屈折率1.4
504、酸価0.15KOHの9/夕、水酸基価410
.卵OHの9/夕(理論値416.7)、水酸基価純度
98.61%であった。比較例 1 従来法mにおける方法 0・0ージイソプロピル−N・Nービス(2ーヒドロキ
シェチル)ホスホロアミデートの製造実施例1と同様の
四つ口フラスコにジェタノールアミン273.4夕(2
.6モル)およびアセトニトリル150の‘を仕込み、
これに蝿梓下リン酸ジィソプロピルクロリド200.6
夕(1.0モル)を27〜5が○で2時間かかって滴下
した。 滴下終了後、混合物を室温で一夜放置した後、加熱し縄
投下69〜74つ0で8時間反応させた。反応終了後、
得られた反応混合物にベンゼン630地および水409
の上を加えて分液した。 水層は200の‘のベンゼンで3回抽出を繰り返し、得
られたベンゼン層を先に分液によって得られたベンゼン
層と一緒にし、125の‘の水で5回水洗した。ついで
得られたベンゼン層は減圧濃縮してベンゼンを留去した
後、得られた濃縮液をさらに100qo/1側Hgで2
時間減圧濃縮して黄褐色透明粘鋼液体の0・0−ジィソ
ブロピルーN・Nービス(2ーヒドロキシヱチル)ホス
ホロアミデート202.5夕(収率75.2%)を得た
。このものは290における比重1.117、2500
における屈折率1.4501、酸価2.89KOHの9
/夕、水酸基価389.5KOHの9/夕(理論値41
6.7)、水酸基価純度93.47%であった。比較例
2従来■による方法 0・0ージイソプロピルーN・Nービス(2ーヒドロキ
シェチル)ホスホロアミデートの製造実施例1と同様の
装置を備えた2そ四つ口フラスコにジエタノールアミン
105.1夕(1.0モル)、トリエチルアミン103
.29(1.02モル)およびクロロホルム596.9
夕(5.0モル)を仕込み、これに蝿洋下リン酸ジィソ
プロビルクロリド200.6夕(1.0モル)を25℃
以下で1時間かかって滴下し、滴下終了後、粥枠下30
〜4000で2時間反応させた。 反応終了後、得られた反応混合物に水300の‘を加え
て分液し、ついで水15物上で3回水洗した。 得られたクロロホルム層は減圧濃縮してクロロホルムを
蟹去した後、得られた濃縮液をさらに100℃/1脚H
gで軽留分を蟹分し黄褐色透明粘鋼液体の0・0−ジィ
ソプロピル−N・Nービス(2ーヒドロキシエチル)ホ
スホロアミデート187.8夕(収率69.7%)を得
た。このものは260における比重1.117、250
0における屈折率1.4500、酸価3.01KOHm
9′夕、水酸基価367.3KOHの9′夕(理論値4
16.7)、水酸基価純度88.14%であった。比較
例 3従来法3}‘こよる方法 0・0ージイソプロピル−N・N−ビス(2ーヒドロキ
シェチル)ホスホロアミデートの製造実施例1と同機の
装置を備えた2そ四つ口フラスコにジエタノ−ルアミン
105.1夕(1.0モル)および20%炭酸ナトリウ
ム水溶液650の上(1.48モル)を仕込み、これに
健梓下リン酸ジイソプロピルクロリド200.6夕(1
.0モル)を40℃以下で45分かかって滴下し、滴下
終了後、凝梓下40〜45CCで2時間反応させた。 反応終了後、得られた反応混合物に塩酸を加えて弱アル
カリ性に調整した後、減圧濃縮して水を蟹去した。 ついで得られた濃縮残澄にエタノールを加えて抽出し、
抽出液を減圧濃縮してェタノールを留去して、無色透明
粘鋼液体の0・0−ジィソプロピル−N・Nービス(2
−ヒドロキシエチル)ホスホロアミデート170.M(
収率63.4%)を得た。このものは2500における
比重1.117、25℃における屈折率1.4500、
酸価2.75KOHの9′夕、水酸基価297.靴OH
の9/夕(理論値416.7)、水酸基価純度71.3
4%であった。実施例 2 各種の反応溶媒を使用しての0・0−ビス(2・3ージ
クロロプロピル)−N−(2ーヒドロキシェチル)ホス
ホロアミデートの製造実施例1と同様の装置を備えた5
00叫四つ口フラスコにモノエタノールアミン30.5
夕(0.50モル)、炭酸カリウム76.0夕(0.5
5モル)および各種の反応溶媒150の‘を仕込み、こ
れに縄伴下、リン酸ビス(2・3−ジクロロプロピル)
クロリド169.2夕(0.50モル)を4000以下
で2び分かかって滴下し、滴下終了後、損梓下40〜4
90で1時間反応させた。 反応終了後、反応溶媒に水不溶または難港の有機溶媒を
使用した場合(本発明の方法)は得られた反応混合物に
水200の‘を加えて炉遇し、炉液は水層と有機層に分
液した。 また、反応溶媒に水可溶の有機溶媒または水を使用した
場合(比較例)は得られた反応混合物に水200の‘お
よびクロロホルム300のこを加えて炉過し、炉液は水
層と有機層に分液した。得られた有機層は減圧濃縮し、
水不溶または難溶の有機溶媒、またはクロロホルムを留
去し、ついで100oo/1柳Hgで軽留分を蟹分して
○・0−ビス(2・3ージクロロプロピル)−N一(2
ーヒドロキシェチル)ホスホロアミデートを得た。 得られた結果を表一1に示す。表 − 1 注) 水酸基価の理謙群直は154.6KOH物/夕で
ある。 実施例 3各種の脱ハロゲン化剤を使用しての0・0−
ジ(nーオクチル)−N・N−ビス(2−ヒドロキシェ
チル)ホスホロアミデートの製造実施例1での炭酸ナト
リウム1.1モルの代わりに各種の脱ハロゲン化水素剤
の所定量を、またIJン酸ジィソプロピルの代わりにリ
ン酸ジ(nーオクチル)を使用し実施例1と同様に操作
して0・0ージ(nーオクチル)一N・N−ビス(2−
ヒド。 キシェチル)ホスホロアミデートを得た。得られた結果
を表−2に示す。表 − 2 注) 水酸基価の理論値は274.0KOH隊八夕であ
る。 実施例 4実施例1と同様の四つ口フラスコに前記一般
式〔mで表わされるヒドロキシアルキルアミン1.0モ
ル、炭酸ナトリウム1.1モルおよびクロロホルム2.
0モルを仕込み、これに損梓下3000以下で前記一般
式〔1〕で表わされるリン酸ジェステルハラィドを滴下
した後、灘梓下所定温度で所定時間反応させた。 反応終了後、得られた反応混合物に水160の(を加え
て炉逸し、得られた炉液を水層と有機層とに分液した。 有機層は減圧濃縮してクロロホルムを留去し、得られた
濃縮液をさらに95〜105℃/0.5肌Hgで竪蟹分
を蟹去して前記一般式〔m〕で表わされれるヒドロキシ
アルキル基を有するホスホロアミデートを得た。得られ
た結果を表−3に示す。 ■ 船 ト 1氏 偽 運 S唐 脚 Q 霊 S 運 馨 き 三′ 料 し 雲誉 & S 蓋 Q 蓮 る 」一 A 霊 母

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 反応溶媒中、脱ハロゲン化水素剤の存在下、一般式
    ▲数式、化学式、表等があります▼(式中R_1および
    R_2は互いに同一かまたは異なり、それぞれハロゲン
    原子で置換されていてもよいアルキル基、アリル基、ア
    ルアルキル基またはアリール基を示し、Xはハロゲン原
    子を示す。 )で表わされるリン酸ジエステルハライドと一般式▲数
    式、化学式、表等があります▼(式中R_3は水酸基で
    置換されてもよい低級アルキレン基を示し、R_4は水
    素原子、低級アルキル基または−R_3−OHで表わさ
    れる基を示す。 )で表わされるヒドロキシアルキルアミンとを反応させ
    一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R_1、R_2、R_3およびR_4は前記と同
    一の意味を示す。 )で表わされるヒドロキシアルキル基を有するホスホロ
    アミデートを製造する方法において、反応溶媒として水
    不溶または難溶の有機溶媒を使用し、脱ハロゲン化水素
    剤としてアルカリ金属炭酸塩を使用し実質無水の条件下
    で反応させることを特徴とする前記一般式で表わされる
    ヒドロキシアルキル基を有するホスホロアミデートの製
    造方法。
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WO1997024419A1 (fr) * 1995-12-29 1997-07-10 Kao Corporation Composition d'huile lubrifiante

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