JPS6035244B2 - 高温チヤンネル多重注入銃 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、足、加熱要素によって加熱される軸、この軸
の中に配置された中央高温チャンネル、および半径方向
に向けられたチャンネルを有する加熱される分配ヘッド
を有する横側トンネル接続用の高温チャンネル多重注入
銃に関する。

この種の高温チャンネル多重注入銃はヨーロッパ特許第
３２９８３号明細書に記載されている。この軸のスパイ
ラル管カートリッジは、ヘッドも加熱されるようにする
ために注入銃のヘッドの中に延長されている。高温チャ
ンネル多重注入銃は冷却されるノズル側の工具の室の中
にあるので、ヘッドは軸とまったく異なった冷却状態に
おかれる。特にヘッドが大きな面積で形成され多数の注
入チャンネルを有している場合、軸およびヘッドの一様
な温度制御はできない。その場合軸の内部における材料
の過熱あるいはへッド‘こおける過冷却が生じてしまう
。これらのことは射出成形製品に流動構造を形成してし
まい。射出成形機の内部における加工工程に対し不利に
作用する。本発明の目的は、多数の型室の接続の際に正
確な温度制御ないし温度調節ができるようにヘッドを形
成することにある。

さらに多数の注入チャンネルを持った大きな面積のヘッ
ドが、材料が常に可塑性状態に保たれ過冷却が防止され
るように加熱できるようにしようとするものである。本
発明によればこの目的は、 ａ ヘッドが平板状に形成され、軸の直径を数倍（２倍
から５倍）だけ張り出し、ｂ ヘッドが半径方向に向け
られた少なくとも４個の注入チャンネルを有し、ｃ ヘ
ッドが軸に隣接する平らなりング面と外側筒状カバー壁
を有し、ｄ リング面に銅リングが設置され、 ｅ 鋼リングがら旋状に配置されたスパイラル管力−ト
リッジを有している。

ことによって達成できる。

本発明は従来技術とは、大きな面積で形成されたヘッド
が加熱される銅リングによって加熱されるという点にお
いて異なっている。

従って軸と無関係にヘッドを一様に加熱することができ
る。それによってヘッドの内部における材料は可塑性状
態に保たれるので、冷却構造あるいは流動構造がさげら
れる。それによって高温チャンネル多重注入銃はたとえ
ば６個、８個あるいは１針固までの多数の型室の注入の
ために適する。大きな面積のヘッドの熱損失は、中央高
温チャンネルにおいて過熱が生ずることなしに、ヘッド
加熱によって容易に補償される。本発明の発展形態にお
いて、ヘッドは温度センサを有している。

この温度センサは、ヘッドの過剰な冷却を防止するため
にヘッドを別に温度制御ないし温度調整できる。工具板
の中に大きく突き出しそれによって強く冷却される大き
な面積のヘッド‘こおいて、材料を最適な温度に保った
めに多量の熱が供給できる。ヘッド範囲におけるこの多
量の熱の供給にもかかわらず、軸の範囲における熱の導
入は小さく保たれるので、軸の範囲において材料の過熱
の危険は防止される。さらに本発明は、銅リングがスパ
イラル管カートリッジを収容するためのスパイラル溝を
有していることを提案する。

この実施形態によればスパイラル管カートリッジから銅
リングへの特に充分な熱伝達が補償される。というのは
スパイラル管力−トリッジがスパイラル溝の壁によって
広く取り囲まれているからである。熱がヘッド‘こ集め
られるようにするために、本発明は銅リングをスパイラ
ル管カートリッジと共にカバーリングによって閉鎖され
ることを提案する。

本発明の別の実施形態において、軸の上にら碇状にスパ
イラル管カートリッジが巻かれ、温度センサが軸方向ス
リットの中に配置されることを提案する。

軸を加熱するためのスパイラル管カートリッジが、中央
高温チャンネルの加熱がその全長に亘つて均一にかつ最
適にできるようにするために、ら碇状に不定のピッチで
巻かれている。この中央の高温チャンネルは前述の温度
センサによって別個に制御されるので、高温チャンネル
前の材料は過熱に対し保護される。本発明はさらに、足
が別の加熱装置を有していることを提案する。

それによって高温チャンネル多重注入銃の内部における
熱伝達のいっそうの改善が保証される。さらに本発明は
、ヘッドの端面が電気熱絶縁層を有していることを提案
する。

これは黒体反射の原理に基づいて作用する。これは特に
、高温チャンネル多重注入銃が工具の接続平面の上に突
き出し、工具の開放過程中において特に強い冷却にさら
される場合に特に重要である。以下添付図面に示す本発
明の実施例について説明する。

本発明に基づく高温チャンネル多重注入銃は普通に相応
した鋼で作られている。足１には心出し板２が続いてい
る。この心出し板２の上には軸３が続き、この軸３は平
板状のヘッド４を支持している。この平板状ヘッド４は
広く帳り出し、軸３の直径を数倍（２倍から５倍）に亘
つて突き出ている。ヘッド４は軸３の側に平らなりング
面５を有し、このリング面５の外側緑には筒状カバー壁
６が続いている。足１、心出し板２および藤３は心出し
接続およびねじ接続によって一緒にされた特別の標準構
造部品となっている。第１図は足１、心出し板２および
軸３の外形を概略図に示している。足１および軸３の内
部において中央高温チャンネル７が走り、この高温チャ
ンネル７にはヘッド４の内部において多数の半径方向に
走る注入チャンネル８が続いている。

少なくとも４個の注入チャンネル８がある。注入チャン
ネルの数は１針固までである。各注入チャンネル８の端
面には開ロノズル１６が鉄め込まれ、この開□ノズル１
６は型室の注入開□に正確に向けられ、その開□面は磨
かれている。この閉口ノズル１６はそれぞれの注入閉口
に気密に接触し、型室と直に熱接触している。足１はリ
ング加熱体２０‘こよって加熱される。

軸３はら旋状に巻かれたスパイラル管カートリッジ９に
よって加熱される。スパイラル管カートリッジ９は、発
せられる熱出力をその都度の必要熱量に合わせるために
不定のピッチで巻かれている。軸３のの長手スリット１
０の内部には温度センサ１１が配置されている。ヘッド
４はリング面５に銅リング１２を支持し、この銅リング
１２は溝１３の中にら旋状に巻かれたスパイラル管カー
トリッジ１４を収容している。

スパイラル管カートリッジ１４は直接鋼リング１２を加
熱し、熱はここからヘッド４に伝えられる。それによっ
てヘッド４の一様な加熱が保証される。銅リング１２は
熱を良好に吸収し、それをヘッド４に一様に分散する。
さらにヘッド４の中には温度センサ１５が纏め込まれて
いる。銅リング１２とスパイラル管カートリッジ１４は
カバーリング１７によって閉鎖されている。このカバー
リング１７は筒状カバー壁６に接し、それに溶接されて
いる。このカバーリング１７はスパイラル管カートリッ
ジ１４の望ましくない熱放射を防止し、発生する熱をヘ
ッド４に集中している。カバーリング１７にはスリーブ
１８が続き、このスリ−ブ１８は軸３およびスパイラル
管カートリッジ９を取り囲んでいる。ヘッド４の端面１
９は電気熱絶縁層を有している。

これは黒体反射の原理に基づき工具の開放状態における
ヘッド４の望ましくない熱放射を防止する。スパイラル
管カートリッジ９と１４並びに温度センサー１と１５は
図面に示したように導き出されている。

それらの接続部は図示していない。接続導線は普通に工
具板（図示せず）のチャンネルの中を走っている。心出
し板２は締め付け板あるいは工具板の収容部におかれて
いるので、高温チャンネル多重注入銃はそれによって心
出しされる。

ヘッド４はノズル側の工具半部の室の中に突き出してい
る。ヘッドの中心２１は、注入圧力を受けるために工具
の横梁（図示せず）に支持されている。軸３は大きな中
間室のよって室壁から分離されている。ヘッド４は同様
にすべての側において中間室によって工具の壁から分離
されている。開□ノズル１６は注入チャンネルの開口面
に接触し、型室壁と直接熱接触している。更にまた、高
温チャンネル多重注入銃と型室壁との間にはすべての側
において間隔が存在している。それによって冷却された
工具板に対する充分な熱絶縁が生ずる。軸３並びにヘッ
ド４は温度センサー１または１５によって別々に制御さ
れるので、それぞれのスパイラル管カートリッジによる
熱の導入はその都度の必要な熱量に合わせることができ
る。それによって高温チャンネル７の内部並びに注入チ
ャンネル８の内部において材料を可塑性状態が保証され
るような温度に維持できる。一方では材料の過熱あるい
は他方では過冷却が防止される。そのため最適な運転条
件が保証される。材料の分解も過冷却も生せず、それこ
よって完成品の内部こお‘ナる流動構造‘ま生じない。
第３図はヘッド４の変形例を示している。

ヘッド４の加熱は上述したと同じように翻りング１２に
よって行なわれる。注入チャンネル８は閉口突起２２で
終えている。この関口突起２２はヘッド４と材料的に一
体に形成されている。開□突起２２の端面は磨かれてお
り、工具の注入チャンネルの閉口面に接触するために設
計されている。この関口突起２２は工具の注入チャンネ
ルに接し、一方それにもかかわらずヘッド４の円周に亘
つて空隙が残っている。この空隙はすでに述べたように
熱を節約するために非常に有利である。この場合特別な
開□ノズルは不要である。本発明の枠内においてスパイ
ラル管カートリッジ９と１４は１つに巻かれた単一のス
パイラル管カートリッジとして形成でき、またヘッド４
並びに軸３の加熱を受け持つことができる。

この場合もちろん１個の温度センサですむ。かかる実施
形態は、高温チャンネル多重注入銃の温度制御が１つの
制御器で単純な形でできる場合に可能である。高温チャ
ンネル多重注入銃は熱の節約に関し工具の室壁に対する
充分な接続を保証し、さらにヘッドおよび軸の独立した
制御を可能にしている。

それによって材料の特性における最適な設計およびその
都度の射出成形工具の機能が保証される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく高温チャンネル多重注入銃の断
面図、第２図は第１図における高温チャンネル多重注入
銃の平面図、第３図は高温チャンネル多重注入銃の異な
る実施例のヘッドの部分断面図、第４図は第３図におけ
るＷ−Ｗ線に沿う断面図である。 １・・・・・・足、２・…・・′０出し板、３・・・・
・・軸、４・・…・ヘッド、５……リング面、６……筒
状カバー壁、８・・・・・・注入チャンネル、９…・・
・スパイラル管カートリッジ、１０・・…・長手スリッ
ト、１２・・・・・・鋼リング、１４……スパイラル管
カートリッジ、１７……カバーリング、１８……スリ−
ブー、１９“””ヘッドの端面。 Ｆｉ９．１ Ｆｉ９．２ Ｆｉ９．３ Ｆｉｇ．Ｌ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 足、加熱要素によつて加熱される軸、この軸の中に
   配置された中央高温チヤンネル、および半径方向に向け
   られたチヤンネルを有する加熱される分配ヘツドを有す
   る横側トンネル接続用の高温チヤンネル多重注入銃にお
   いて、ａ ヘツド４が平板状に形成され、軸３の直径を
   数倍（２倍から５倍）だけ張り出し、ｂ ヘツド４が半
   径方向に向けられた少なくとも４個の注入チヤンネル８
   を有し、ｃ ヘツド４が軸３に隣接する平らなリング面
   ５と外側筒状カバー壁６を有し、ｄ リング面５に銅リ
   ング１２が設置され、ｅ 銅リング１２がら旋状に配置
   されたスパイラル管カートリツジ１４を有している。 ことを特徴とする高温チヤンネル多重注入銃。 ２ ヘツド４が温度センサ１５を有していることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の高温チヤンネル多重
   注入銃。 ３ 銅リング１２がスパイラル管カートリツジ１４を収
   容するためのスパイラル溝１１３を有していることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項または第２項記載の高温
   チヤンネル多重注入銃。 ４ 銅リング１２がスパイラル管カートリツジ１４と共
   にカバーリング１７によつて閉鎖されていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項ないし第３項の何れか１項
   記載の高温チヤンネル多重注入銃。 ５ 軸３の上にら旋状にスパイラル管カートリツジ９が
   巻かれていることを特徴とする特許請求の範囲第１項な
   いし第４項の何れか１項記載の高温チヤンネル多重注入
   銃。 ６ スリーブ１８が軸３のスパイラル管カートリツジ９
   を取り囲んでいることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項ないし第５項の何れか１項記載の高温チヤンネル多重
   注入銃。 ７ 軸３の軸方向スリツト１０の中に温度センサ１１が
   挿入されていることを特徴とする特許請求の範囲第６項
   記載の高温チヤンネル多重注入銃。 ８ 足１が別の加熱装置を有していることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項ないし第７項の何れか１項記載の
   高温チヤンネル多重注入銃。 ９ ヘツドの端面１９が電気熱絶縁層を有していること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第８項の何れ
   か１項記載の高温チヤンネル多重注入銃。