JPS6034773Y2 - スリ−ブ調量式燃料噴射ポンプ - Google Patents

スリ−ブ調量式燃料噴射ポンプ

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JPS6034773Y2
JPS6034773Y2 JP16634780U JP16634780U JPS6034773Y2 JP S6034773 Y2 JPS6034773 Y2 JP S6034773Y2 JP 16634780 U JP16634780 U JP 16634780U JP 16634780 U JP16634780 U JP 16634780U JP S6034773 Y2 JPS6034773 Y2 JP S6034773Y2
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JP
Japan
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fuel injection
plunger
injection pump
annular valve
port
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JP16634780U
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JPS5789865U (ja
Inventor
健次 新宮
博之 谷口
誠二 伊月
Original Assignee
ヤンマーディーゼル株式会社
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野と背景〕 本考案は、環状弁を備えた小形コンパクトな燃料噴射ポ
ンプ、殊に、該環状弁とプランジャの摩擦力を可及的に
回避することにより小形・高速化に好適な燃料噴射ポン
プを提供することにある。
一般に、小形ディーゼル機関の出現によって、機関全体
における燃料噴射ポンプのスペース、重量およびコスト
などが占める割合が大きくなり、特に、経済的な立場か
ら一層簡単で小形で、かつ、軽量な燃料噴射ポンプが要
請されている。
また、燃料油タンクもそれぞれに合わせ小容量化が要請
されている。
例えば、本出願人がすでに開発した、環状弁にて調量さ
れるプランジャが一定行程方式の燃料噴射ポンプにおい
て、プランジャの下胴部に嵌挿された該環状弁の回動お
よび上下動によって吸入口を開閉して調量するスリーブ
調量式燃料噴射ポンプは知られている。
また、かかる燃料噴射ポンプを複数個並設した小形の列
形燃料噴射ポンプが開発され、これも出願している(実
開昭53−72019号公報)。
かかる燃料噴射ポンプの開発の過程を更に詳しくいえば
、周知のごとく、独立式といわれる各シリンダごとに1
つのユニットにした燃料噴射ポンプがあって、それぞれ
の燃料噴射ポンプから各シリンダの噴射ノズルへ単独で
配管されている、ボッシュ列形燃料噴射ポンプは、燃料
の供給が確実に行われるので、高速回転用機関に適して
いるが、その反面、ポンプ各部材への潤滑油の必要や、
バレルの外側にコントロールラックと噛み合うコントロ
ールスリーブを嵌挿する等の重合する部分が多いことか
ら嵩張ること、など、の問題があった。
そのため、環状弁を備えた小形・〜列形燃料噴射ポンプ
の開発が要請され、これを開発しすでに前記のごとく出
願している。
〔従来の技術とその問題点〕
従来における環状弁を備えた列形燃料噴射ポンプは、前
記のごとく、実開昭53−72019号公報で知られて
いる。
ところが、かかる燃料噴射ポンプにおけるプランジャは
、吸入用兼漏油用の孔をその外周片面に1個だけ穿設し
ているため、燃料加圧行程において、該孔内の加圧燃料
でプランジャに側圧が生じ、プランジャと環状弁との摩
擦抵抗が大となり、殊に、かかる燃料噴射ポンプでは環
状弁を径方向に積極的に支持する部材を備えていないた
め、該環状弁を制御する部材、たとえばラック等に前記
側圧がかかり、その制御が円滑に行われない。
一方、プランジャにおける吸入口の反対側に釣合溝を設
け、該釣合溝に加圧燃料を導入し、燃料加圧行程におけ
る、プランジャとバレルとの間に生じる側圧を釣合わせ
ることが知られている(特許第129338号明細書)
しかしながら、かかる技術では、燃料噴射ポンプの制御
を、プランジャ自体の回動で行うため、折角、側圧をな
くすよう工夫されていても、その制御は、依然として、
大きな力を必要とし、小形コンパクトな燃料噴射ポンプ
には適当でない。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、これら従来の不都合を回避しようとし
て案出されたもので、これを図面に示す実施例にもとづ
き説明するに、その概略は、第1図で、燃料噴射ポンプ
1は4個並設され、これらポンプ1は1個のカム軸2に
よって駆動されている。
ポンプ本体3の片側には、ガバナハウジング4を付着し
、全体としてポンプハウジングを形成している。
以下主要部毎に分けて説明する。燃料噴射ポンプ1の単
体について述べれば、5はプランジャで、その中心に頭
部の吐出口より下胴部に通じる油孔6を有し、該下胴部
には環状弁7が嵌挿されている。
該環状弁7は制御ポート8が径方向に穿設され、その外
周には刻設された歯車9を有し、図示しない制御子の一
つであるラックにより該歯車9を回動するとともに、下
側に設けた嵌合溝10に係合した偏心ピン(図示せず)
で上下動を行うようにしている。
したがって、前記油孔6と該制御ポート8との連通時間
や時期、および連通部分の大きさを制御し、燃料噴射率
や噴射時期を制御している。
11はタペットで、該タペット11でローラ12が抱持
−されている。
13はプランジャ5をカム軸方向に押圧するプランジャ
バネを受けている椀状バネ受、14は比較的軸方向に短
いバレル、15はデリベリバルブ用のバルブ保持器、1
6は燃料噴射弁(図示せず)に通じる高圧管取付ネジ、
17はバレル保持器、18はデリベリバルブ、19はバ
ルブシート、20はポンプ本体3から延設され、並設さ
れた燃料噴射ポンプ1間を区割する壁部、21は該壁部
20の中間に設けられた連通孔を示す。
更に、前記ローラ12は、タペット11によって抱持さ
れているが、ローラ12の軸方向の規制は、カム軸2を
支持する軸受メタル22の外周端や前記壁部20の下端
に回転自在に挿入されたローラガイドピン23などによ
って行われる。
次に、カム軸2について述べれば、該カム軸2は、列形
燃料噴射ポンプ1の下側で、ポンプ本体3に横架され、
両側の大径部になった軸受部25.26でもって軸受メ
タル22,24を介して支承されている。
該カム軸2の一方の外端は、歯車(図示せず)を設け、
クランク軸(図示せず)により駆動される。
これら軸受部25.26の大きさは、前記ローラ12の
その軸方向の抜は止めのため、ローラ12がカム27に
よって上下動する範囲の大きさにしている。
該カム軸2の他方の外端は、ベーンポンプ28およびウ
ェイトサポート38用のスプライン29が刻設され、該
スプライン29の更に外側には、ガバナウェイト30の
開閉に伴って摺動するガバナスピンドル31の嵌挿部3
2が突設されている。
次に、ベーンポンプ28(これは偏心ピストンと仕切り
板によって構成された通常の回転ポンプであるが)につ
いて述べれば、前記カム軸2の軸受部26の外側に、ベ
ーンポンプ28のサイドケーシング23、中央ケーシン
グ34および他のサイドケーシング(これはガバナウェ
イト30の推力受のプレートになっている)がカム軸2
に串刺状して並設されている。
これらの部材28,23.34は、複数の通しボルト3
7によってポンプ本体3に固着されている。
中央ケーシング34と同心の偏心ロータ35は、前記ス
プライン29に噛み合うスプラインが刻設され、仕切り
板(ベーン)を遠心力で突出するようにしている。
該ベーンポンプ28によって、燃料タンク(図示せず)
よりの燃料を、ポンプ本体3およびガバナノ\ウジング
4によって形成されたポンプハウジングに圧入(約10
kg/al!迄)シ、その結果、このポンプハウジング
内は、燃料が充満されている。
次に、ガバナ装置について述べれば、ウェイトサポート
38は、ドーナツ状の円板に形成され、その中央にカム
軸2のスプライン29と噛み合うスプラインが刻設され
、該円板面には突起(図示せず)が設けられている。
該突起には4個のガバナウェイト30がウェイトピン3
9でもって開閉自在に設けられている。
該ガバナウェイト30には爪40が設けられており、該
爪40がカム軸2の突端に嵌挿されたガバナスピンドル
31のフランジ41に当接している。
機関回転数、すなわちカム軸2の回転数が大となれば、
ガバナウェイト30は遠心力で開き、該爪40によって
ガバナスピンドル31を前進させ、ガバナスピンドル3
1の頭部でもって、ガバナリンク42(一部しか図示せ
ず)を連動させ、環状弁7の歯車9と噛み合うラックを
移動させる。
該ラックによって、前記環状弁7は制御される。
ここで、ガバナウェイト30が開くと、その推力は、ウ
ェイトサポート38を介してベーンポンプ28のサイド
ケーシング36で受けるので、特に、カム軸2自体には
推力軸受を設けていない。
なお、43はガバナリンク42を外部から調節する噴射
量制御装置、44はポンプハウジング内燃料のオーバフ
ロバルブ、47はサークリップを示す。
かかる構成をとる列形燃料噴射ポンプでは、クランク軸
で駆動されるカム軸2は、カム27、ベーンポンプ28
、ガバナウェイト30などを回転させ、該ベーンポンプ
28は、燃料タンク(図示せず)よりの燃料をポンプハ
ウジング内に圧入させ充満させる。
また、カム27は、各燃料噴射ポンプ1のプランジャ5
を往復動させ、タペット11周囲に充満された燃料を吸
入し、燃料噴射弁(図示せず)へ間欠的に圧送する。
また、ガバナウェイト30は、機関回転数の大小によっ
て開閉し、ガバナリンク42を連動させ、各燃料噴射ポ
ンプ1を調量制御する。
ここにおいて本考案は、前記プランジャ5の頭部と下胴
部とを連通された油孔6の下胴部側では、吸入口45と
その反対側に漏油口46とが設けられ、該漏油口46の
プランジャ5外周に、傾斜した調量溝47が設けられて
いる。
また、環状弁7には制御ポート8が径方向に設けられて
いる。
しかして、一応固定された環状弁7に対し、プランジャ
5はカム27によって上下動するが、該環状弁7の端面
によってプランジャの吸入口45が閉塞され、また、漏
油口46は制御ポート8に連通ずる。
したがって、プランジャ5が環状弁7の一端面と制御ポ
ート8との間を移動する間、燃料は加圧されてデリベリ
バルブ18を開口し、燃料噴射弁(図示せず)へ圧送さ
れる。
燃料の噴射量を増量しようとすれば、環状弁7がラック
と噛み合っている歯車9を回転させる。
その結果、制御ポート8が調量溝47の上方側と連通ず
るようになり、プランジャ5の燃料加圧期間を大とし増
量する。
また、燃料噴射時期を変更しようとすれば、環状弁7に
設けた嵌合溝10に係合した偏心ピン(図示せず)で、
環状弁7の上下の位置を変更する。
ところで、かかるプランジャ5外周面には前記の調量溝
47が設けられていて、プランジャ5の燃料噴射期間中
は、この調量溝47内の加圧燃料の圧力によって、プラ
ンジャ5はバレル14を支点としての曲げモーメントが
作用し、環状弁7に対し偏摩耗、すなわち、摺動抵抗が
発生する。
そのため、本実施例では、吸入口45が穿設されたプラ
ンジャ5の外周開口部分に、調量溝47と同一面積の釣
合溝48を設け、上記の曲げモーメントと釣合うように
している。
勿論、この釣合溝48は吸入口45の下端曲面より上側
で、かつ、環状弁7の肉厚内にある範囲の適宜形状の釣
合溝としている。
、以上要するに本考案は、実用新案登録請求の範囲に記
載された構成を採択したので次の効果を奏する。
〔考案の効果〕
■ 吸入口より、プランジャ頭部側でかつ環状弁の軸方
向長さ、すなわち肉厚内の範囲における、プランジャ外
周に、釣合溝を設けたので、燃料噴射ポンプの燃料加圧
行程中、漏油口および調量溝内の油圧による側圧が消去
され、環状弁に対する偏摩耗を回避でき、軽量化されて
いる環状弁の上下および回動を行う制御が更に軽快、か
つ、正確にできる。
その結果、燃料噴射時期および噴射量の特性が向上され
る。
■ 一般のボッシュポンプで慣らされた生産技術で加工
される調量溝(および制御ポート)を設けたので、より
精細な制御ができることにより、小形燃料噴射ポンプに
好適とすることができる。
■ 調量溝や該調量溝内の油圧と釣合わす釣合溝を設け
たため、環状弁はその軸方向の長さは若干長くなるが、
環状弁には制御ポートを穿設して軽量化を図っているの
で、前記■と相俟って、その上下および回動の制御が軽
快となり、高速化された燃料噴射ポンプに好適とするこ
とができる。
■ 比較的軸方向に短いバレルで、プランジャの上胴部
のみを径方向に支持してコンパクト化しても、プランジ
ャに曲げモーメントが生じないため、環状弁には特に径
方向の支持部材を必要としないため、制御子(ラックや
偏心ピン)の係合も容易となるばかりではなく、さらに
構造簡単とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の正面図、第2図はプランジャの要部図、
第3図はプランジャの要部断面図を示す。 5・・・・・・プランジャ、6・・・・・・油孔、7・
・・・・・環状弁、45・・・・・・吸入口、46・・
・・・・漏油口、47・・・・・・調量溝、48・・・
・・・釣合溝。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)軸方向に比較的短いバレル内を往復動するプラン
    ジャに、その頭部からその下胴部にかけて連通ずる油孔
    を設け、該下胴部には、制御ボートを径方向に穿設した
    環状弁を上下および回動自在にして嵌挿し、該環状弁に
    よって前記下胴部における油孔の連通を制御する燃料噴
    射ポンプであって、該下胴部には前記油孔に連通ずる吸
    入口と、それより頭部側で、かつ、該吸入口の反対側に
    漏油口をそれぞれ開口し、該漏油口のプランジャ外周開
    口部に調量溝を設けて、前記制御ポートの連通を変更可
    能とするとともに、該調量溝の面積と同一面積の釣合溝
    を、前記吸入口より頭部側で、かつ、前記環状弁の軸方
    向肉厚内の範囲におけるプランジャ外周に設けたスリー
    ブ調量式燃料噴射ポンプ。
  2. (2)燃料噴射ポンプを列形とする実用新案登録請求の
    範囲第(1)項に記載のスリーブ調量式燃料噴射ポンプ
JP16634780U 1980-11-19 1980-11-19 スリ−ブ調量式燃料噴射ポンプ Expired JPS6034773Y2 (ja)

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JP16634780U JPS6034773Y2 (ja) 1980-11-19 1980-11-19 スリ−ブ調量式燃料噴射ポンプ

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JPS5789865U JPS5789865U (ja) 1982-06-02
JPS6034773Y2 true JPS6034773Y2 (ja) 1985-10-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0415983Y2 (ja) * 1984-10-01 1992-04-09
JPH0541262Y2 (ja) * 1985-04-17 1993-10-19
JP2516082Y2 (ja) * 1989-07-31 1996-11-06 いすゞ自動車株式会社 送油率制御型燃料噴射ポンプ

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JPS5789865U (ja) 1982-06-02

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