JPS6034574Y2 - 乾電池用段ボ−ル箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は蓋板部の内側に接着剤を塗布して封緘するよ
うにした乾電池用段ボール箱の改良に関する。

乾電池用段ボール箱は体積に対し重量が重いため、落下
等による破損を防止するべ〈従来から梱包時に蓋板部の
内側に接着剤を塗布して封緘するようにした段ボール箱
を使用するのが一般的であった。

しかし、接着剤を塗布しただけで封緘した段ボール箱に
あっては、接着剤の接着力が強すぎると開梱の際に時間
がかかったり、むりな力を加えると箱本体が破損してし
まうおそれがあった。

また、接着剤の量を少なくして接着力を弱くすると、輸
送中にはがれて蓋板部が開いてしまうおそれがある。

そのため、接着剤の強度を大きくするとともに、接着剤
塗布部に沿って蓋板部に切込みを入れて、開梱の際にこ
の切込みに沿って切り離すようにして開梱を容易にした
ものもある。

しかしながら、このように、蓋板部に切込みを入れるよ
うにすると、段ボール箱の製造コストが高くなってしま
う不都合があった。

そこでこの考案は、乾電池用段ボール箱において、蓋板
部の内側に箱本体の材質に比べて剥離し易い材質の補助
シート片を貼り付け、この補助シート片に接着剤を塗布
して封緘し、開梱の際にはこの補助シート片目体を剥離
させるように構成することによって上記問題点を解決す
ることを目的とする。

以下図面に基づいてこの考案の一実施例を説明する。

第１図は本考案の乾電池用段ポール箱こ係る段ボール箱
を示すもので、１ａ、１ｂは段ポール箱本体１の上部の
蓋板部を構成する内フラツプおよび外フラツプで、外フ
ラツプｌｂ、ｌｂこは開閉側の縁部の内面に沿って、古
紙等のよう二箱本体１の材質に比べて剥離し易い材質か
らなる補助シート片２がそれぞれ貼り付けられており、
この補助シート片２の表面に接着剤を塗布して段ポール
箱本体１を封緘するようになっている。

従って、このように構成された段ホール箱の梱包の際に
は、外フラツプ１ｂの内側の補助シート片２の表面に接
着剤を塗布してから、外フラツプ１ｂを箱本体１側の内
フラツプ１ａ上に押し付けることにより、第２図のごと
く、接着剤層３により容易に接着し、封緘することがで
きる。

また、段ボール箱開梱の際には、蓋板部の外フラツプ１
ｂをつかんで引き剥がすと、接着剤層３の強度よりも補
助シート片２の強度の方が弱いため、第３図に示すよう
に、補助シート片２の層間が剥離されることになる。

そのため、接着剤の接着力が強くても容易に段ボール箱
を開梱することができ、しかも開梱の際に蓋板部や段ボ
ール箱本体が破損されることもない。

以上説明したごとくこの考案に係る乾電池用段ボール箱
は、箱本体上部の蓋板部に箱本体の材質に比べて剥離し
易い材質の補助シート片を貼り付け、この補助シート片
上に接着剤を塗布して封緘するように構成したので、梱
包時に接着剤の強度を高めて蓋板部をしっかりと接着、
封緘して段ボール箱の輸送強度を高くすることができ、
しかも開梱の際には補助シート片が剥離するため極めて
容易に開梱することができるとともに、本考案では蓋板
部の縁部に補助シート片を貼り付けるのみでよいため極
めて安価に製造することができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る段ボール箱の開梱状態を示す斜視
図、第２図はその封緘状態を示す蓋板部の要部拡大図、
第３図は同じくその蓋板部の剥離状態を示す要部拡大図
である。 １・・・・・・箱本体、ｌａ、ｌｂ・・・・・・蓋板部
（内フラツプ、外フラツプ）、２・・・・・・補助シー
ト片、３・・・・・・接着剤層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱本体上部の蓋板部に箱本体の材質に比べて剥離し易い
   材質の補助シート片を貼り付け、この補助シート片上に
   接着剤を塗布して箱本体を封緘するようにしたこことを
   特徴とする乾電池用段ボール箱。