JPS6034495B2 - 置換オルトけい酸リチウムおよびそれからなる固体電解質 - Google Patents

置換オルトけい酸リチウムおよびそれからなる固体電解質

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JPS6034495B2
JPS6034495B2 JP52005063A JP506377A JPS6034495B2 JP S6034495 B2 JPS6034495 B2 JP S6034495B2 JP 52005063 A JP52005063 A JP 52005063A JP 506377 A JP506377 A JP 506377A JP S6034495 B2 JPS6034495 B2 JP S6034495B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はLiによる導電性のオルトけし、酸リチウムに
関するものであり、さらに特定的に云えばシリコンの一
部がAI,PおよびSの少くとも1つにより置換された
このようなオルトけし、酸塩に関するものであり、また
電気化学電池の団体電解質としてのそれらの利用に関す
るものである。
移動種としてL;十を有する固体のイオン導電体は、固
体電解質として使用するのに望ましい。Liは長い間ガ
ルヴアニ電池の望ましい成分として見られてきた。それ
は廉価であり、その比類ない還元電位(E。red=−
3.024V)および軽量は高エネルギー密度の蓄電池
のアノード成分としての利用がしばしば示唆±された。
(たとえばSPjzzinj,J.Appl.Eele
ctrochem l,153(1971)を参照)。
Li‘ま水と反応性があるために、有機質に可溶の過塩
素酸リチウムのような非水性電解質、もしくは熔融した
ハロゲン化リチウムの使用が必要であった。固体である
Li+導電体はこのような用途に非常に有用である。ま
たこれらの導電体はァ/一ド成分とカソード成分を分離
するのにも役立つ。固体電解質および特に完全に固体状
態のガルヴァニ電池は、低エネルギー密度、低出力密度
の一次電池として特別の利点を与える。
この利点の中には、寿命が長い、動作できる温度限界が
広い、そして小型化できるという可能性が含まれる。L
i十による導電性の固体電解質は、種々のハロゲン化銀
中のAg十の輸送に頼る固体状態の蓄電池に対して、も
っと軽くもっと価格の安い代替物としての基礎を与える
。このようなLi十による導電性の固体電解質の1っは
、オルトけし、酸リチウムである。
化合物オルトムナし、酸リチウムLi4Si04の構造
は日.V611enkle,A.Wittmannおよ
び日.Nowotnyにより決定されたもので、Mo雌
t.Chem.99,1360(1968)に発表され
ている。それはLionの多面体と結合した孤立したS
i04の四面体からなる。ここでn=4,5,6である
。V611enkleらによれば、すべてのIJチウム
の位置は部分的に占められているにすぎない。Si04
四面体のいくつかはLion多面体と稜を共有しでおり
、そしてその多面体はいよいよ共通の面を共有すること
によりいつしよに結合されている。A‐R‐Westは
J‐Appl‐ElectmChem‐,3,327(
1973)の中で、Li4Si04とそれに関連するZ
I12十Mg2十,もしくは山3十が一部分Li+を置
換した相,さらにまた蛇4十もしくはTi4十が一部分
Si4十を置換した相のイオン導電性を論じた。
そこではLi4Si04および代表的なW,Ti,およ
びZnを含有する組成物について導電率の測定が報告さ
れている。200℃におけるLLSi04の導電率はl
xlo‐6(Q−弧)‐1と報告されている。
Ti4十で置換された組成物は導電率力丸i4Si04
のそれより高い結果となり、一方Zn2十およびMず十
で置換された組成物は導電率力丸j4Si04のそれよ
り低い結果となった。200qoにおける報告された最
高の導電率は5×10‐5(Q一肌)‐1である。
Westの議論においては、山3十,広十もしくはS6
十でSi4十のいくつかを置換し、存在するLi十の量
0のそれによる補償については述べられていない。
Westは、種々のりチウムの位置を固溶体組成物によ
り部分的に占有する場合の変化は、先験的には決定する
ことはできないこと、およびこれらのリチウムの位置の
占有は、各圏溶体系列にしたが夕っておそらく異つたや
り方で変動し、そのためいずれかの特定の組成物につい
てその占有を知るためには(そしてこれから導電率につ
いていくらかのめやすを得るためには)、その組成物の
単結晶の構造を十分に明確にすることが必要であろうと
いうことを記している。最高の導電率を有する既知のL
r導電体は、Ca12を混合したLil(C.R.Sc
hlaikerおよびC.C.Liang,迅速イオン
輸送のNATO上級研究所会報(Proc.NATO
Adv.Study lnst.of Fast Io
nTransport)9月号,p5(1972));
リチウム・ベーターアルミナLiA1,.○,7の単結
晶(M.S.WittinghamおよびR.A.Hu
斑ins,NBC特別号,364,SolidStat
eChemistひ,139(1972))およびCI
−Brリチウムハロボーラサイト(CI−BrIMiu
m haloboraciにs)のあるものの単結晶(
BitherおよびJeiはchko,米国特許391
1085)である。
すべて200ooにおいて10‐3(Q−仇)−1のオ
ーダーの導電率を有する。最近発行された2つの日本特
許公報は、20000においてそれぞれ5×10‐2(
Q−伽)‐1および1.5×10‐2(0・仇)‐1の
導電率を有する相Li2S04・LiOH・LiHおよ
びLi2S04・LiOHを述べている(日本公開特許
公報:昭49−81899および昭49−81898,
197山王8月7日発行)。
しかしながら、これらの相は20000以下で溶融する
ようであり、したがって200oCもしくはそれ以上の
温度では固体電解質としては有用ではない。本発明によ
れば【a) 一般式: Li4〜−X−2ySi,−W−X−yA1WPXSy
04(ここでwは0〜約0.45xは0〜約0.5 お
よび yは0〜約0.35, ただしwもしくはx十かの1つもし くは両方が少くとも約0.1である)お よび 【bー 単斜晶系のL;4Si04の結晶構造を有する
組成物が提供される。
また、【a} その1つがリチウムである2個の電極も
の;【b} その2個の電極を分離している固体電解質
:および{c} その2個の電極の間に電気回路を完成
するための不活性の接続電極とを有し、その中で固体電
解質は本質的に前述の組成物からなるような、リチウム
イオンを輸送するための固体電解質が提供される。
シリコンの一部分が山,PおよびSの少くとも1つによ
り置換されている本発明のオルトリナし、酸リチウムは
、結晶質の固体で、予想できない程の低温において高い
Li+による導電性を示す。
たとえば、200ooにおいてこの組成物の導電率は、
親物質Li4Si04もしくは以前に報告された他の種
類の置換されたオルトムナし、酸塩より相当に大きく、
これらの組成物を固体電解質として役立たせるのに十分
の大きさである。この組成物はX線回折図により決定す
ると単斜晶系の結晶構造を有する。本発明の組成物は、
オルトけし、酸リチウム中のSi4十がAI3十,P5
十およびS6十の少くとも1つにより部分的に置換され
ている。
その組成物は‘aー ー般式 LL…−X・2ySil一・、・X・yALPXSy。
4ここでwは0〜約0.45,xは0〜約0.5,およ
び yは0〜約0.35, たゞしwもしくはx+公の1つもしくは両方が少くとも
約0.1であるもの、と‘bー 単斜晶系のLi千Si
04の結晶構造、を有する。
好適な単一置換組成物は、一般式:Li4十“−X−2
ごSil川.X・yM。
4を有しており、ここでMは AIw この中のwは約0.1から約0.45までの数
で、xおよびyはそれぞれゼロであるもの、 Px この中のxは約0.1から約0.5までの数で、
wおよびyはそれぞれゼロであるもの、もしくは Sy この中のyは約0.05力)ら約0.35までの
数で、wおよび×はそれぞれゼロであるものである。
この一般式の中で良好な導電率を有する特に好適な単一
置換組成物は、一般式:{1} Li4…Si,−WA
IW04 (ここでwは約0.1〜約0.45であり、好適には約
0.2〜約0.45であるもの、ただし;この一般式の
組成物でwが約0.45より大きいものは、最早単斜晶
系の構造を示さない); 【2ー Li4−XSi,−XPX04 (ここでxは約0.1〜約0.5であり、好適には約0
.15〜約0.5である;および‘3’Li4−2yS
i.−ySy04 (ここでyは約0.05〜約0.35であり、好適には
約0.15〜約0.35である);を有する。
単斜晶系のLi4Si04の結晶構造を保持するために
は、置換されるSi4十の量は約50%以下でなければ
ならず、そしてそれは置換するイオンによってさまる。
したがって、w十x+yは約0.5以下でなければなら
ない。同様に組成物中のLiの量は約3.3と4.45
の間でなければならない。したがって、w−x−かは約
−0.7以上そして約0.45以下でなければならない
。Si4十置換の正確な程度は、置換するイオンによっ
てさまる。たとえば、ただ単一置換組成物についてたと
えばAI置換組成物ではSiの約45%までを置換する
ことができ;S置換ではSiの約31%までを置換する
ことができ;P置換ではSiの約50%までを置換する
ことができる。この組成物の導電機横の詳細な理解は、
任意の種類の置換に対してリチウムが占有していた種々
の位置を決定するための、詳細な構造解析を待たなけれ
ばならない。
本発明は、導電性について仮定したモデルにより限定さ
れるものではないけれども、広十もしくはS6十でSi
l+を置換するとLi+の空位を生じ、一方AI3十で
Si4十を置換するとLi十の間入したものを生ずると
想像される。空位および間入は、その置換された組成物
の導電率をLi4Si04の導電率に比較して増加させ
る結果となる。
AI3十および工十のz部がSi4十を置換すると、組
成物の化学式はLi4Si,‐2AIzPz04となる
;同様に山3十のz部とS6十のz/2部がSi4十と
置換すると、組成物の化学式はLj4Si「3z/2N
zSz/204である。これらの組成物およびAI3十
の2z部、交+のz部およびS6十のz/2部を含有す
る同様な組成物は、Lj4Si04により示されるのと
同じLi+分布および比較的低いイオン導電率を有する
ものと予想されるかも知れない。驚くべきことに、実際
にはそうではなく、これらの組成物は本発明の他の組成
物に匹敵Jし得る導電率を有するのである。この導電率
はその材料の固有の性質のように見えるけれども、組成
物を製造する間に第2の非晶質の相が生成されるが、こ
れはX線により検知されないという可能性がある。本発
明の組成物は従釆の固体状態の反応の方法により製造す
ることができる。反応物質すなわち好敵には試薬級すな
わち市販品級のリチウムの酸化物、水酸化物、炭酸塩、
硝酸塩、りん酸塩、硫酸塩、もしくはその類似物と、シ
リカもしくはオルトけし、酸リチウムのようなシリコン
源とを、希望する化学量論的適当量になるように混合す
る。次いでこの混合物を、生成物と反応しないような材
料で造られたルッボ中で加熱する。たとえば白金、銀も
し〈は金を使用することができる。反応温度は必須条件
ではないけれども、反応を起させるに十分に高くなけれ
ばならない。約500〜1100℃の範囲の温度が一般
に十分である。反応時間も必須条件ではないけれども、
反応成分を本質的に完全に反応させるのに十分に長くな
ければならない。通常8〜24時間が十分である。固体
状態の反応に精通している人々には周知のように、反応
の完了を促進するために、加熱を中止し、生成物を再磨
砕し、次いでその加熱のサイクルを完了させるのが有利
な場合がある。加熱サイクルを完了したとき、試料を空
気もしくは水で急冷する。本発明の組成物の特性の特徴
は、その単斜晶系の結晶構造である。これは、B.D.
C側ityの“Eiemenb of X−ray D
jffraction”,Addison−Wesle
y社(Reading,Mass.)刊(1956)の
ような、標準的な参考書に説明されているような多くの
方法により容易に得られる特性X線回折図から決定でき
る。本発明のすべての組成物のHa難−Guinier
の粉末X線図は、非常に類似しており、またLj4Si
04のそれと非常に似ている。時には本発明の生成物の
あるものは、少量の未反応の出発原料もしくは同定でき
ない不純物相を含有することがあり、後者は単斜晶系の
単位格子上に指数づけすることのできない弱に回折線に
より証明される。不純物相の量は正確には知られないけ
れども、重量で数%より少い量で存在すると考えられる
。これらの不純物は製品の導電率を著しく変えることは
ないようである。本発明の製品の導電率はa−c法およ
びd−c法の両方を用いて測定することができる。
導電率測定を行うには、本発明の組成物から造ったべレ
ットもしくは円板を、ステンレススチールのホルダー中
でNiのスクリーン上に支持した厚さ0.015インチ
(0.038肌)のLj箔の2枚の円板の間に取り付け
る。試料温度は良好な接触を確実にするために、Li金
属の融点以上に上げる。acコンダクタンスをWayn
e−Kemユニバーサル・ブリツヂを用いて1び/秒の
周波数で測定する。dc導電率を、ゆっくりと変化する
電圧をかけることにより(0.01HZより小さい振動
数で三角波が生ずる)しりべ、電流を記録する。acの
結果とよく一致する結果が通常得られる。導電率測定の
ための円板は、本発明の組成物の粉末から造られる。
便宜上、その円板は0.45cmから1.狐の間の厚さ
および1.1弧から1.25弧の間の直径を有する。こ
れらの円板は一般に焼給により造られる、すなわち、粉
末を1200蛇si(840k9/仇)のオーダーの圧
力でスチールの型の中で加圧し、形成された円板を次い
で、約100000の温度に4時間加熱したのち、迅速
に空気中で冷却する。焼結した円板の密度を増大させる
ために、その粉末の生成物を加圧および焼成する前に、
めのうのボールミル中で約2時間魔砕するのが有利であ
る。別法として、その加圧した円板は黒鉛の型の中に入
れてホットプレスされる。加圧の圧力、温度および時間
は必須条件ではないけれども、典型的な試料は1100
q○の温度で15分間加熱する間に、400伽si(2
80k9/c鰭)の圧力で加圧される。円板を形成する
ためのさらに別の方法には、真空溶融が含まれる。加熱
サイクルにつづいて、試料を誘導加熱装置中の黒鉛るつ
ぼの中に入れ、N2雰囲気中で約12000Cで溶融す
る。その溶融した材料を約15分間、真空に引く;次い
でそれを300℃にゆつくり冷却し、その室中にN2を
再び入れる。得られた円板は硬く徴密である。本発明の
組成物は、Li+の流れを通す固体電解質として有用で
ある。
これらの組成物はリチウムイオンのアノード源として熔
融Liと、たとえばLi2Sに近付く組成物を形成する
ことによりリチウムイオンを取出すのに役立つカソード
として液体の硫黄、セレンもしくはテルルを有する、多
分殆ど高温で動作するところの高エネルギー密度の蓄電
池のような、ガルヴアニ電池に使用することができる。
これらの組成物はまた、完全に固体状態の一次電池を含
めた流出物の少し、低出力密度の一次電池に使用するこ
ともできる。
第5図はりんけし、酸リチウム電解質1を有する一次電
池を示している。このような電池のためのアノード3は
、Li金属、LiA1,もしくはLiHgアマルガムか
らなることができる;カソード2はLi2MoV,20
34,Cuよ,LixV205,LixMo03,Ti
S2もしくは類似の材料であり、リチウムと反応してそ
れによりリチウムを取り出す。接続電極4はLi金属ア
ノードとLi+を取り出すカソードとの間に電気回路を
つくる。全固体の電池は成分が大気と反応するのを防止
するためにカプセルに入れられる。完全に固体状態の電
池は寿命が長く、動作できる温度範囲が広く、そして小
型化できるという利点を与える。本発明の組成物を使用
できるもう1つの電気化学的装置は、リチウム金属の電
気製錬もしくは精製のための装置である。
溶融合金、電気的に解離できる溶融塩もしくは不純な溶
液中に存在する炭素電極がア/一ドとして働く。アノー
ド用の例示的な材料はLiC1・AIC13,LiHg
アマルガムもしくはLINO3である。Li+イオンは
このアノードから本組成物の1つの固体電解質を通って
輸送され、これらのイオンはリチウム・カソード‘こお
いて元素のリチウムに転化する。これらの固体電解質を
用いることのできる他の装置、たとえばクーロメーター
、タイマーなどはこの技術における熟練者には明らかで
あろう。
下記の実施例は、本発明のAI,P,およびSを含有す
る組成物の製造を例示するものであり、それらの固体電
解質としての利用が示されている。実施例 1 46.982夕のLj3P04,179.総6夕のLi
2C03および73.132夕のSj02の混合物(L
i3.るSjo.75Po.2504の組成物に相する
)を、ムラィトるつぼ中で70000で4時間加熱した
次いでこの混合物をボールミルで磨砕したのち、Ptる
つぼ中で100000で1虫時間加熱し、水浴中で急冷
した。上に示したものと同様な方法で製造した単一相の
Li3.75SiM5PM504についてへツグ‐ギニ
ヱ(Hagg−Guinier)カメラを用いて得られ
た粉末X線回折図データ−を第1表に示した。このデー
タ一を解析した結果、a=5.11±0.01△,b=
6.11±0.01△,C=5.30±0.01Aおよ
びB=90.4±0.1oの単斜晶系の単位胞を示した
。第 1 表 ※ 最強の回折線の強度を任意に100ときめてある。
実施例 2Li3.75SiM5PM504の別の合成
においては、0.783夕のLj3P04,2.998
夕のLi2C03および1.219夕のSi02の混合
物を白金るつぼに入れ、1000qCで15時間加熱し
、水中で急冷した。
Li3.75Sjo.75Po.2504の生成物は白
色粉末である。
X線解析の結果は、その生成物が不純物相(多分2〜3
%より少量)による数本の線以外は、単一相であること
を示した。この粉末のX線回折データ一は、実施例1の
第1表に示したデータ一に非常に類似しており、a=5
.11十0.01A,b=6.11十0.01A,c=
5.29十0.01Aおよび8=90.3十0.10の
単斜晶系の単位胞を示し、これは実施例1の試料につい
て得られた結果の実験誤差範囲内で一致している。その
粉末をスチール鋳型中で12000psi(840kg
/の)の圧力で加圧することにより、0.68弧×1.
21伽直径の円板の形の試料をつくった。
その円板を100000の温度に4時間加熱し、空気中
で迅速に冷却した。その試料をステンレスホルダー中で
Niスクリーン上に支持した0.015インチ(0.0
総cの)の厚さのLi箔の2枚の円板の間に入れた。接
触を確実に良好にするために、試料温度をLi金属の融
点以上に上げた。Wayne−Kerrュニバーサル・
ブリツヂを用いて1び/秒の周波数でa−cコンダクタ
ンスを測定した。この試料は200qoにおいて2×1
0‐4(Q仇)‐1という導電率を示し、第4図におい
て“焼絹”と記入した曲線で示した温度依存性を示した
。ゆっくりと変化する電圧をかけることにより(0.0
1HZより小さい周波数で三角波が生ずる)d−c導電
率をしらべ、その電流を記録した。a−cの結果と良好
な一致が得られた。試料を取り出したとき、そのLiは
面から清浄にされ、そのLiによる見かけ上の浸食は観
察されなかつた。実施例 3 実施例1からの生成物Li3.75Sio.75Po.
2504の一部をLepel式誘導加熱装置中で炭素る
つぼに入れ、N2雰囲気中で約1200℃で熔融した。
溶融が完了したのち、その室に15分間排気し、そのの
ち試料を300ooまでゆっくり冷却し、N2を再びそ
の室に入れた。得られた繊密な円板のイオン導電率を実
施例2に説明したようにして測定した。その導電率の温
度依存性は、第4図に“真空溶富ぜと記入した曲線によ
り示されている。実施例 4 実施例1からの生成物Li3.75Sio.75Po.
2504の一部を、厚さIQ舷で直径12帆の円板に加
圧した。
この円板を黒鉛の鋳型に入れ、4000psi(280
k9/仇)の圧力および110000の温度で15分間
加圧した。得られた半透明の円板のイオン導電率を実施
例2に説明したようにして測定した。その導電率の温度
依存性は第4図に“ホットプレス”と記入した曲線によ
り示されている。第4図に見られるように、円板をホッ
トプレス法もしくは真空溶融法により造る方が、焼結に
よるよりもむしろ導電率の大きい増加が得られた。比較
試料 A Li4Si04およびそのリチウムのいくつかがMg,
ZnおよびAIで置換されている以前から知られている
置換された組成物もつくり、導電率を測定した。
Li4Si04円板は200ooにおいて約1×10‐
6(オーム一cの)‐1の導電率を示したが、これはJ
.Appl.Electrochem.3,327(1
973)にA.R.Westにより報告されたものと一
致している。Znを.含有する組成物Li3Zn岬Si
04は、200午0において7×10‐4(オーム一肌
)‐1の導電率を示した。
これはLi4Si04について測定ごたものの1ぴ情で
あり、LiをZnで置換するとLi4Si04に比較し
て導電率が低下することを見出したWestが報告した
Znを含有する組成物の結果と際立った対照である。こ
の挙動の相違に対する説明を付けることはできない。Z
nを含有する組成物は高導電率にも拘らず、本発明の組
成物とは反対に、Li十を通す電解質として有用でない
ようであり、それはリチウム−亜鉛のオルトけし、酸塩
は、熔融Liにより*侵食され易いからである。Liを
Mgおよび山で置換した組成物が知られているけれども
、導電率の測定は報告されなかった。
これらの組成物は純粋なLi4Si04のそれより大き
い導電率を示した;しかしながら、20000で測定さ
れた最大導電率は2×10‐5(オ−ムー肌)‐1であ
ったけれども、本発明の好適な化合物について得られた
導電率の大きさのオーダー以下であつた。実施例 5〜
8 種々の量のPを含有する組成物を、希望する組成物の化
学量論により示される量のLi3P04,Li2C03
およびSj02を混合し、その混合物を加熱して反応を
起させ、そして水中で急冷することにより製造した。
実施例2において説明したようにして導電率を測定する
ために、その粉末を競結して円板を造った。これらの円
板は典型的には、理論密度の約70%の密度を有してお
り、たとえば、実施例5および6の円板は73%の密度
を、実施例7の円板は72%の密度を有していた。反応
物質の量、加熱条件および粉末X線データ一から求めら
れた単斜晶系の格子定数は第0表に示されており、その
X線データ一は実施例1の第1表に示したものに類似し
ている。実施例2におけるように、弱い不純物の線がい
くつかの試料について存在する。20000において測
定された導電率は第2図に示されている。
第 0 表 実施例 9 Li4.25Sio.75No.幻04組成物に相当す
る3.671夕のLiOH・日20,0.401夕のN
(OH)3,および0.928夕のSi02の混合物を
、Agるつぼ中で400℃で4時間、60000で4時
間、800qoで4時間加熱した。
その材料を取り出して乳鉢と乳棒で再磨砕し、次いで8
5000で15時間加熱した。その試料を水浴中で急冷
した。そのLi4.25Sj小石AIo.2504生成
物は白色粉末であり、実施例1の第1表に示したけれど
も、不純物相による教本の回折線があった。この回折デ
ータ−から求められた単斜晶系の単位胞は、a=5.1
5±0.01A,b=6.15±0.01△,C=5.
34土0.01AおよびB=90.2±0.10を与え
た。*実施例 10〜13種々の量の山を含有する組成
物を、第m表に挙げた量の反応物質を混合し、その混合
物を第m表に説明されているように加熱することにより
製造した。
そのX線粉末データ一は実施例1の第1表に示したもの
と同様である。単斜晶系の構造が示され、求められた格
子定数は第m表に表示されている。実施例2において説
明した方法で導電率を測定するために、その粉末から暁
結して円板をつくった。20000で測定した導電率は
第1図に示されている。
第 m 表実施例 14 Li3.6SiMSM04組成物に相当する0.933
夕のLi2S04および4067夕のLi4Si04の
混合物を、Ptるつぼ中で90000で1期時間加熱し
たのち再磨枠し、再び90000で3時間焼成し、空気
中で急冷した。
単一相のLj3.6Sjo.8So.204生成物は白
色粉末である。X線回折データ一は実施例1の第1表に
示したものと同様であり、その解析結果はa=5.08
±0.01△.b=6.15±0.01A,c=5.3
2±0.01Aおよび8=90.4±0.10を有する
単斜晶系の単位砲を示す。実施例2の場合に説明した種
類の、ac/dc導電率測定のための焼結した円板を、
その粉末を40000psi(2800k9/地)で加
圧し、得られた円板を900o○で15時間加熱するこ
とによりつくった。
その試料を炉内で470qoの温度に冷却したのち、空
気中で急冷した。200ooにおける導電率は第3図に
示されており、9×10‐4(Qcm)−1である。
実施例 15〜18種々の量のSを含有する組成物を、
第W表に記載されているように適当量の反応物質を混合
し、その混合物を加熱することによって製造した。生成
物はX線回折データ一に不純物の線がないことにより証
明されるように単一相であった。粉末X線回折データ一
は実施例1の第1表に示されているものと同様であり、
それから求められた単斜晶系の格子定数も第W表に示さ
れている。実施例2において説明されたac/dc導電
率測定のための暁結した円板は、実施例14に説明され
た方法でつくられた。
200℃で測定した導電率は第3図に示されている。
第 N 実施例 19 2493夕のLi4Si04,0.482夕のLi3P
04,0.457夕のLi2S04,0.973夕の山
(OH)3および2.618夕のLiOH・日20を十
分に混合したものを、白金るつぼ中で800ooに1錨
時間加熱したのち、空気中で急冷した。
得られた糠結物は磨砕して微粉末とした。この生成物は
名目上の組成物Li4Si。.5Po.,So.,AI
o.304に相当し、X線回折データ一は第1表に示し
たものと同様であり、単斜晶系のLi4Si04構造お
よびa=5.13±0.01△,b=6.17±0.0
1A,c=5.34±0.01Aおよび8=90.2十
0.10の格子パラメーターを有する単一相生成物であ
ることを示している。実施例2で説明した種類の、導電
率測定のための暁結した円板は、その粉末生成物の一部
を60000psi(4200k9/c確)で加圧し、
得られた円板を95000で20時間加熱することによ
りつくった。
その:′ミ 1 といつしよに冷 させた。 られた円
板は理論値の91%の密度を有した。200ooにおけ
る導電率は7.8×10‐4(オーム一肌)‐4であっ
た。
実施例 20〜27 種々の量の山,PおよびSを含有する組成物を、第V表
に挙げた量の反応物質を混合し、その混合物を白金るつ
ぼ中で900o○で16時間加熱した。
のち、空気中で急冷することにより製造した。円板は磨
砕した粉末生成物を60000psi(4200k9/
cポ)で加圧し、次いで90000で2餌時間加熱する
ことにより焼結させた。X線データ一は単一相生成物で
あることを示し、第1表に示したものと同様のものであ
るが、これより求めた単斜晶系の格子定数は第V表に示
されている。その競結した円板を用いて20000で測
定した導電率も第V表に示されている。第 V 表 実施例 28〜29 0.3および0.4のPを含有する組成物が、希望する
組成物の化学量論により指定されそして第の表に示され
ている量のL三〇日・日20,Si02およびN日日2
P04を混合し、その混合物をAgるつぼ中で弟の表に
記載されているように加熱することによりつくられた。
X線データ一は主として、第1表に示した線と同様な、
単斜晶系の相の線を示した。その単斜晶系の格子上に指
数がつけられない多数の他の線が現われた;これらはカ
チオンの酌列により生じた超構造(supe岱truc
tme)の線であろう。生成物はめのうのポールミル中
で2時間磨砕され、得られた粉末から、実施例2に説明
されているようにして、理論値の約90〜92%の密度
を有する円板が焼結してつくられた。得られた円板の導
電率は第打表に示されている。セラミック*ス円板をつ
くる前に、生成物粉末をめのうボールミル中で磨砕する
ことにより、高密度のしたがって導電率が一層高い(第
2図の低密度の円板からの導電率に比較して)円板が製
造できる結果となる。第 の 表 実施例 30 アノードとしてリチウム金属、電解質としてりんけし、
酸リチウム、およびカソードとしてLi2MoV,20
34(リチウムーバナジウム青銅)を含む一次電池が第
5図に示したように組立てられた。
実施例4によって説明したようにしてホットプレスによ
りつくったりんレナい酸リチウム(Li3.75Sio
.75Po.2504)のべレットが電解質1として用
いられた。
その電解質は直径1/2インチ(1.27cの)で厚さ
約0.7cのである。少量のリチウムーバナジゥム青銅
Li2MoV,20桝を加圧して直径1/2インチ(1
.27cm)で厚さ約0.3cmのべレットにした。こ
のべレットを電解質のべレットの上面にのせ、両方を5
75ooで15分間加熱したのち空冷した。そのリチウ
ムーバナジウム青銅はカソード2として用いられる。そ
の電解質−カソードの複合体をサンプルホルダーに入れ
、厚さ約0.04肌のりチゥム箔を、その被覆されてい
ない電解質の面に接してのせ、アノード3として用いる
。そのサンプルホルダーには、その電池が加熱されたと
き溶融リチウムがはいる。ニッケルのフェルトの円板4
はアノードおよびカソードのための接続電極として用い
られ、アノード側では溶融リチウムを入れるのに役立つ
。前述の電池成分はばねで荷重をかけられるスチール棒
によりいつしよに加圧された。
その電池は組立てられてアルゴンのドライボックス中で
試験された。10000〜22500の温度範囲におい
て、この電池の開路電圧は3.6〜3.7ボルトであっ
た。
この電池は種々の電池電圧で短時間の間(〜5分まで)
放置された。次にような電流−電圧関係が21400に
おいて得られた。つついて、この電池は2ボルトで7び
分間放電された。
それはこの時間の間0.23〜0.22haを配電した
。この電池の2ボルトの出力電力密度は〜・0.4MW
/のに達する。出力電力はもっと薄い電解質層を使用す
ることにより改良できるであるつ。
【図面の簡単な説明】
第1図はAIを含有する組成物Li4〜Si,川AIH
04の導電率をAI含有量の関数として示すグラフであ
る。 第2図はPを含有する組成物Li4−xSi,‐xPx
04の導電率をP含有量の関数として示し、また測定し
た導電率におよばす暁結した試料の密度の影響を示すグ
ラフである。 第3図はSを含有する組成物Li4‐2ySi,−yS
y04の導電率をS含有量の関数として示すグラフであ
る。第4図は種々の技術により製造したLi3.75S
iM5PM504試料の導電率の温度依存性を、純粋な
オルトリナし、酸リチウムと比較して示すグラフである
;そして第5図は固体電解質として本発明の組成物を用
いた一次電池を図解的に示した断面図である。FIG.
1 fiG.Z FiG.3 FIG.5 ‘IG.4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)一般式 Li_4_+_w_−_x_−_2_ySi_1_−_
    w_−_x_−_yAl_wP_xS_yO_4で表わ
    され、式中wは0〜0.45、xは0〜0.5およびy
    は0〜0.35、ただしwもしくはx+2yの1つもし
    くは両方が少なくとも0.1であり、(b)単斜晶系の
    Li_4SiO_4の結晶構造、を有する組成物。 2 特許請求の範囲第1項の組成物であつて、w+x+
    yが0.5以下であり、w−x−2yが−0.7以上で
    ある組成物。 3 特許請求の範囲第1項の組成物であつて、wは0.
    1から0.45の数であり、xとyはそれぞれゼロであ
    る組成物。 4 特許請求の範囲第3項の組成物であつて、wは0.
    2から0.45の数である組成物。 5 特許請求の範囲第1項の組成物であつて、xは0.
    1から0.5の数であり、wとyはそれぞれゼロである
    組成物。 6 特許請求の範囲第5項の組成物であつて、xは0.
    15から0.5の数である組成物。 7 特許請求の範囲第1項の組成物であつて、yは0.
    05から0.35の数であり、wとxはそれぞれゼロで
    ある組成物。 8 特許請求の範囲第7項の組成物であつて、yは0.
    16から0.35の数である組成物。 9 (a)一般式 Li_4_+_w_−_x_−_2_ySi_1_−_
    w_−_x_−_yAl_wP_xS_yO_4で表わ
    され、式中wは0〜0.45,xは0〜0.5およびy
    は0〜0.35、ただしwもしはx+2yの1つもしく
    は両方が少なくとも0.1であり、(b)単斜晶系のL
    i_4SiO_4の結晶構造を有する組成物からなる固
    体電解質。 10 特許請求の範囲第9項の固体電解質であつて、上
    記一般式において、w+x+yが0.5以下であり、w
    −x−2yが−0.7以上であるもの。
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