JPS6034477B2

JPS6034477B2 - 転写方法

Info

Publication number: JPS6034477B2
Application number: JP9848277A
Authority: JP
Inventors: 栄助荒井; 邦明亀井; 明夫河崎; 文夫高木; 公一白井; 康治折原
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1977-08-17
Filing date: 1977-08-17
Publication date: 1985-08-08
Also published as: JPS5433111A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は転写方法に係り、さらに詳しくは、転写可能に
活性化した所望のパターンを薄膜の一面で支持する連続
状ＥＯ剛パターン支持シートを定速度で上記薄膜の溶解
液上に送給し、かつ当該溶解液を流しつつ溶解液上にて
被転写物を上記シートにあてがって上記パターンを被転
写物に転写する方法の改良に関するものである。

従来においては連続状印刷パターン支持シートは流れて
いる液上にてその供給源からの繰り出し速度と液上での
当該液による薄膜の膨潤による伸びとを合算した速度で
走行し、転写はその間において膨潤度合が良好なときを
見計って行なわれてし、た。

そのため転写作業は上記シートの走行に追従しつつ被転
写物をシートのパターンにあてがわなければならず、従
って、そのタイミングが取りにくいこと等から適正な転
写を連続して行なうことははなはだ困難となっている。

また、転写作業は被転写物をシートの上方からパターン
にあてがってそのまま液中に没し、液圧の作用でパター
ンを被転写物の曲面等にまんべんなく付着せしめること
によって成されるが、このとき被転写物の下降により生
じるシートの乱れが後続の薄膜が半溶解状となった未転
写シート部分に及んでその部分にシワを生じる等の支障
を来してしまう。そこで従来は液面上での前記シートの
走行速度に等しい速さで樺体を液中にて液面に沿って走
行せしめ、かつ転写位置近傍に椿体が到達したとき当該
樺体を液面上に浮き上がらせてシートを部分的に持ち上
げ、かくすることにより転写作業によるシートの乱れを
榛体で遮断されるようにしている。

しかし、このような方法では極体を多数用意する必要が
あり、しかもこうした榛体をシートの走行と同期ごせて
走行せしめる手段を要し、機構が複雑化する。

本発明は上記のような点に鑑みてなされたもので、シー
トを間欠的に走行せしめることによって転写作業の便宜
を図り、かつ転写作業による後続シートへの悪影響を多
数の榛体によらず、単一の部材で防止できるようにして
なるものである。

以下、図面に基づいて本発明の実施例につき詳細な説明
を行なう。第１図において、１０は連続状印刷パターン
支持シートである。

このシート１川まパターンを薄膜にあらかじめ印刷して
なるもので、ロール１２から一定速度で繰り出されつつ
、溶剤塗布装置１４によりパターン面に溶剤を塗布され
た後、パターン面を上方に向々ナて走行せしめられる。
溶剤塗布装置はグラビアシリンダー６、圧月同１８、パ
ン２０、ドクタ２２を備えており、パン内に貯留してい
る溶剤２４でもつてパターンを活性化し、粘着性を帯び
させようとするものである。なお、溶剤塗布装置のパン
２０内にはグラビアインキを貯留しておいて、あらかじ
め印刷してあるパターンにさらに他の模様、色等を附与
すると同時にパターンをグラビアインキでもつて活性化
することもできる。また、ロール１２は薄膜単体として
、溶剤塗布装置１４にてはじめてパターンを付与し、し
かる後印刷パターン支持シート１０として次段の工程に
送給するようにしてもよい。

上記の如く、パターンが活性化されたシートは反転ロー
ラ２６を経た後、パターン面を上方に向けてサクション
ロール２８，３０及びサクションバ−３２に送られる。

これらは転写作業に際してシート１０を一時停止させ、
間欠走行させるために利用される。ここで、これらの構
成をさらに詳しく述べるに、第２図示の如く、サクショ
ンバー３２は角筒体３４の上面に小孔３６もしくはスリ
ットを穿った構成であって図示しない機枠に固定され、
一方サクションロール２８，３０は上記サクションバ−
３２を挟む如く二本設置され、表周には小孔３８もし〈
はスリットが穿たれている。

サクションロール２８，３０は、第３図、第４図でさら
に詳しく示されるように内筒４０と外筒４２とからなり
、外筒に上記小孔３８が穿設され、内筒にはシートの下
面に対向する位置にてスリット４４が設けられている。

内外筒はベアリング４６を介して結合され、内筒は上記
機枠に固定されると共に外筒は図示しないベルト等によ
り強制回転せしめられる。なお、シート１０は溶剤塗布
装置１４により速度を附与される。

サクションバー３２の角筒体３４、サクションローラの
内筒４０は夫々図示しないバルブを介して真空供給源に
接続されている。

また、サクションバ−、サクションロールの吸引動作は
次のとおりである。

すなわち、一回の転写作業完了と次回の転写作業開始ま
での間においては転写作業位置Ａまでシートを送給しな
ければならないが、この段階においてサクションロール
２８，３０の外筒４２は等速回転しつつスリット４４に
対向する小孔３８からシート１０のパターン面と反対側
面を吸引しながら溶剤塗布装置１４で規制される一定速
でデリベリ４８さらには溶解液５０を蓄えた液槽５２内
にシート１０を送っている。

この間サクションバ一３２はシート１０を吸引していな
い。そして、シート１０が転写に必要な所定長供給され
ると、サクションロール３川ま吸引を解かれる反面、サ
クションバー３２の吸引が開始される。この時サクショ
ンロール２８は吸引動作を保持したままであり、この結
果両サクションロール２８，３０間にてたるみ５４が生
じることとなり「この間転写作業が前記定位置Ａにて
なされることとなる。転写作業が終わると再びサクショ
ンロール３０の吸引が開始し、サクションバー３２の吸
引が解かれ、シート１０がデリベリ４８方向に供給され
、前回のたるみ５４が解消される。なお、サクションロ
ールの外筒は溶剤塗布装置によるシート速度よりも大な
る周速で回転させられる。

これは前記たるみを解消するためと、シートのたるみを
解消した後も吸引動作を保持したままシートとの間でス
リップさせることによりシートに適度な張力を与えて走
行を円滑ならしめるためである。デリベリ４８はロール
５６とベルト５８とからなるが、転写時におけるシート
停止時は同様に停止せしめられるか、又は駆動したまま
で停止したシートとの間でスリップを起こしている。

このデリベリは単なる案内板であってもよい。次に、前
記の如くシート１０の供給が停止せしめられ、転写作業
が行なわれる間、転写に供されるシートの先行部分Ｂは
後続部分Ｃと区画せられる。

被転写物Ｄへの転写は液槽内に蓄えられた薄膜の溶解液
５０上にて行なわれるが、上記区画操作は薄膜が転写に
さしつかえない程度に溶解液によって膨潤せしめられて
いる先行部分Ｂと転写には未だ不充分な程度にしか膨潤
していない後続部分Ｃとの境界部において成される。

第５図はこの区画操作を行なう装置の一例を示すもので
、図において６川ま棒状の区画部材、６２はその支持部
材、６４は支持部材にロッドが固定されたェアシリンダ
である。

ェアシリンダ６４は前記シート１０の供給と停止に同期
して作動するもので、例えばタイマーや、原動より取出
しうる電気的信号により規制される。

この結果、区画部材６０‘まシートの送給中は溶解液５
０中に没し、転写時に浮上してシートを部分的に熔解液
面から持ち上げる。従って、被転写物○を先行するシー
ト部分Ｂと共に液中に没してもそのために生ずるシート
の乱れが区画部材６川こ遮られる結果、後続の未転写シ
ートＣには何ら影響が及ばず、シートの破断、シワ等が
生じることはない。

前記溶解液５０はシート１０の薄膜の膨潤作用、溶解作
用をなすものであるが、その液面上でのシートの走行を
円滑にするため特に表面にはシート走行方向に沿う流れ
６６が生ぜしめられている。この流れは第１図示の如き
液流発生装置６８で生起される。

図において７川まＬ字状の箱体であり、その上部にシー
ト１０の幅方向に伸びるスリット状の吐出口７２が設け
られ、下部内方には交互にデフレクター７４が設けられ
ている。

さらに下部には溶解液の圧入口７６が、形成され、図示
しないポンプに連結されている。従って圧入口７６から
入る液はデフレクター７４によってシート幅方向での圧
力が均一化された後スリット７２から整流となって流出
し、液面に均一な波のほとんどない流れ６６を発生させ
る。

ところが、この流れ６６が大きすぎると、前記転写作業
に伴なつて浮上するところの区画部村６川こ隣接するシ
ートの後続部分Ｃに流れによってシワ等が発生したり、
さらには被断を来してしまうおそれがある。そこで、シ
ートの供給停止時には液面の流れも同様に停止させるの
がより望ましい。

この液流停止は液のポンプからの供給そのものを停止さ
せるか、あるいは、液流発生装置６８を液底方面に傾け
て吐出口７２を液面と交差しない方向に向けることによ
ってなされる。

液流発生装置の傾斜は例えば当該装置の下部を支点にし
てェァシリンダ等によって箱体を回動させることによっ
てなされる。さて、本発明は以上のように転写作業中は
シートの走行を停止させるようにしてなるので、転写作
業を定位層にて行なうことができ、しかもある程度の時
間的余裕をもって行なうことができるから、それだけ転
写作業を容易化しうると共に正確な転写を行なうように
することができるのである。

また、本発明によれば、転写時にはシートを停止させる
ので、この停止時にだけシートの先行部分と後続部分と
を区画すればよく、従ってこの区画操作を行なわしめる
ための部村の構成を簡素化しうるのである。

また、本発明においては転写時に液流を停止させるので
、液流によるシートへの変形もしくは破断を防止するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はシートを供給中の転写装置の概略側面図、第２
図はシートの供給停止中のサクションロ−ラ近傍におけ
るシ−トの状態を示す斜視図、第３図はサクションロー
ルの垂直断面図、第４図は水平断面図、第５図はシート
の区画装置の一例の斜視図である。１０…・・・連続状印刷パターン支持シート、２８，３
０……サクシヨンロール、３２……サクションバー、５
０・・・・・・溶解液、５４・・…・シートのたるみ、
６０・・・・・・区画部材、６８・・…・液流発生装置
、Ａ・・・・・・転写作業位置、Ｂ・・・・・・シート
の先行部分、Ｃ・・・…シートの後続部分、Ｄ・・・・
・・被転写物。第１図第２図第３図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】１転写可能に活性化した所望のパターンを薄膜の一面
で支持する連続状印刷パターン支持シートを定速度で上
記薄膜の溶解液上に送給し、かつ当該溶解液を流しつつ
溶解液上にて被転写物を上記シートにあてがつて上記パ
ターンを被転写物に転写する方法において、上記転写時
に当該転写に要する上記シートの先行部分を後続部分と
区画し、かつ同時に転写中は上記シートの送給を停止す
ることを特徴とする転写方法。２前記シートの先行部分と後続部分との区画は、当該
シートの送給中は前記溶解液中に没し、転写時に浮上し
てシートを部分的に溶解液面から持ち上げる区画部材に
よつて行なう特許請求の範囲第１項記載の転写方法。３前記シートの送給の停止は、当該シートの走行路に
おける溶解液より手前において当該シートを部分的に吸
着固定すると共にそれよりも後続のシートを定速走行さ
せつつ前記転写に要する時間中走行路上にて部分的にた
るませることにより行なう特許請求の範囲第１項記載の
転写方法。４転写可能に活性化した所望のパターンを薄膜の一面
で支持する連続状印刷パターン支持シートを定速度で上
記薄膜の溶解液上に送給し、かつ当該溶解液を流しつつ
溶解液上にて被転写物を上記シートにあてがつて上記パ
ターンを被転写物に転写する方法において、上記転写時
に当該転写に要する上記シートの先行部分を後続部分と
区画し、かつ同時に転写中は上記シートの送給を停止し
、さらにシートの走行方向と同一方向での上記溶解液の
流れを停止することを特徴とする転写方法。５前記溶解液の流れの停止は、当該溶解液の吐出口を
溶解液面と交差しない方向に向けることにより行なう特
許請求の範囲第４項記載の転写方法。