JPS6034457Y2 - 鋳砂分離回収装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鋳砂が付着した鋳造品または金枠を載置する
台を駆動振動自在に設けると共に、前記台上の鋳砂塊の
うち比較的小さくなったものを回収する排出口を台の一
側部に偏らせて配置した鋳砂分離回収装置に関する。

従来の鋳砂回収装置としては、台の上面に、台の前後長
さとほぼ同じ長さの複数条の桟を固着し、この桟上に鋳
造品や金枠を載せ付けて振動させて砂落しを行ない、分
離した砂は前記様の間を通じて排出する構成が知られて
いる。

（例えば特公昭５０−１９４９５号公報に記載されてい
る鋳造物の砂落し装置） 本考案が解決しようとする問題点は、従来のような桟で
あると、分離した鋳砂の排出能力か鋳造品や金枠への振
動の伝達能力の何れかが犠牲にされる点である。

すなわち、桟相互の間隔を広げれば鋳砂の排出能力は良
好になるものの鋳造品や金枠との接当は大まかになって
これらに確実な振動を与えることが出来ず、反対に桟の
間隔を狭くすると砂の詰りを生じる。

そこで、問題解決のために本願考案が講じた技術的手段
は、前記台上面の略全体に、前記鋳造品または金枠に接
当する多数の板状または柱状の突起を千鳥状に配置して
固着したことである。

この本考案の技術的手段によるときは、夫々の突起が従
来の桟と同じ間隔て配置してあっても、従来に比べてよ
り多くの部位に突起を接当させることができ、別に言え
ばきめ細かく接当させることができ、鋳砂の排出能力を
損わすに振動の伝達能力を高められる効果がある。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図及び第２図に示すように、鋳砂が付着した鋳造品
並びに金枠を載置するためのフラットな傾斜面Ｓと、そ
の傾斜面Ｓよりも高い周壁１ａを備えた載置台１を、多
数の圧縮スプリング２・・・・・・を介して固定基台３
に取付け、この載置台１の下面側にブラケット４を取付
けると共に、回転軸に偏芯ウェイトを付設した振動モー
タ５，５を前記ブラケット４に吊下げ連設して、そのモ
ータ５゜５の前記台１に対する傾斜下方側への回転に伴
って、そのモータ回転方向と同方向に前記載置台１を上
下左右に駆動振動させるようにし、かつ、前記載置台１
の上面に、前記鋳造品や金枠に接当する柱状の多数の突
起ａ・・・・・・を千鳥状に配置し、もって、前記台１
の駆動振動により前記鋳造品や金枠を前記突起ａ・・・
・・・の上端で打ち叩かせて、それらに付着の鋳鉄を分
離しかつ分離鋳鉄を打ち解すようにしである。

そして、前記台１の駆動振動に伴う鋳鉄の移動方向下手
側の台端部に、その端部周壁１ａに相当する部分を省略
して、その台上の鋳鉄塊のうち前記突起ａ・・・・・・
間を通る程度に比較的小さくなったものと細かい鋳鉄を
流下させる排出口６を形成すると共に、この排出口６か
ら流下する鋳鉄をホッパー７を通してクラッシャー８に
回収させるようにして、鋳鉄分離回収装置を構成しであ
る。

尚、前記突起ａ・・・・・・を千鳥状に配置するに、そ
れを台１に溶接で立設するも良く、また、前記台１を溶
接組立て構造にするも良いが、前記台１とそれに付設の
突起ａ・・・・・・を一体鋳造構造にすると、製作上有
利になると共に、溶接構造に比べて強度面の信頼度が高
くなって好ましい。

第３図は突起ａ・・・・・・の形状の変形例を示し、前
記突起ａを鋳鉄の移動方向に沿う板状体から構成すると
共に、その板状突起ａ・・・・・・を鋳鉄移動方向に千
鳥状に配置したものである。

尚、突起ａの形状として、前記板状のものにおいてその
上縁を上下に波状形成するなどの変形が可能であり、ま
た、前記排出口６として、それを鋳鉄移動方向下手側の
台端面に偏位させて格子状に設けるなどの変形が可能で
ある。

更に、前記載置台１の構造として、その上面Ｓを排出口
６に近い部分だけを、あるいは、全体を水平面にしたり
、突起ａ・・・・・・の仮想上面を排出口６とは反対側
にやや傾斜させて、前記台１の駆動振動による鋳鉄移動
方向とは逆方向への移送力を鋳造品と金枠に付与させる
ようにするなどの変形が可能である。

また、前記台１を振動させる形態として、モータ５によ
る台１の上下左右の振動時に、その上方への振動方向が
排出口６側に向うようにモータ５を傾斜させて配置して
、その上下方向振動に伴って鋳鉄を排出口６側に移動さ
せるようにする形態や、偏芯カムをベルトで回転させる
機構を振動駆動源とする形態などの変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る鋳鉄分離回収装置の実施例を示し、
第１図は全体縦断側面図、第２図は全体平面図、第３図
は突起の形状の変形例を示す概略平面図である。 １・・・・・・載置台、６・・・・・・排出口、ａ・・
・・・・突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 鋳砂が付着した鋳造品または金枠を載置する台１を
   駆動振動自在に設けると共に、前記台上の鋳砂塊のうち
   比較的小さくなったものを回収する排出口６・・・・・
   ・を台１の一側部に偏らせて配置した鋳砂分離回収装置
   において、前記台１上面の略全体に、前記鋳造品または
   金枠に接当する多数の板状または柱状の突起ａ・・・・
   ・・を千鳥状に配置して固着している鋳砂分離回収装置
   。 ■ 前記排出口６・・・・・・を、鋳砂移動方向下手側
   の台端部に設けである事を特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第■項に記載の装置。 ■ 前記台１の上面を前記排出口６側はど低くなるよう
   に傾斜させである事を特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第■項ないし第■項の何れかに記載の装置。 ■ 前記台１を、前記排出口６側に傾斜した斜め上下方
   向に振動させるように構成しである事を特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第■項ないし第■項の何れかに記載
   の装置。