JPS6034064Y2 - 引き締め絞り染め用織布 - Google Patents

引き締め絞り染め用織布

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JPS6034064Y2
JPS6034064Y2 JP1982093868U JP9386882U JPS6034064Y2 JP S6034064 Y2 JPS6034064 Y2 JP S6034064Y2 JP 1982093868 U JP1982093868 U JP 1982093868U JP 9386882 U JP9386882 U JP 9386882U JP S6034064 Y2 JPS6034064 Y2 JP S6034064Y2
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tightening
fabric
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woven fabric
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義之 渡辺
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、縫い締めと称されるような引き締め絞りによ
ってぼかし状の染めを施すために、丈夫な引き締め絞り
用緯糸を織地に緯入れして製織形成されるところの、引
き締め絞り染め用織布の改良に関するものである。
紋織等で織布を製織するに際し、適当組織の織地に対し
、この織地の組織緯糸とは別の丈夫な引き締め絞り用緯
糸を適当間隔の縫いつづり状態で所望の模様配置に緯入
れすることとし、その製織後、引き締め絞り用緯糸を強
く引っ張って引き絞ることにより、織地を緯方向に圧縮
してじぐざぐにひだ寄せした上で、どぶ清その他の適当
な方法で染色し、染色後に引き締め絞り用緯糸を織地か
ら抜き取ることによる引き締め絞り染めの技法は、例え
ば特公昭44−12866号において従来公知である。
この技法に従えば、織地に対する引き締め絞り用緯糸の
緯入れ間隔や縫いつづり状態の模様配置に応じて、ひだ
寄せによるしぼ状の線状凹凸と共にぼかし状の線状染色
模様を面白く織地に表現することができる。
とくにこの技法の有利性は、この技法より以前からの本
来の縫い締め方法であったところの製織された織地に対
して後から引き締め絞り相系を縫い込んで引き締め絞り
染めをなす方法に比して、引き締め絞り用緯糸を織地の
製織に際して緯入れし、しかも紋織て緯入れし得るので
、その緯入れ間隔の粗密や模様配置を意図に従って自由
に複雑なものとして設定することが正確に非常に容易に
できることであり、従って所望のしぼ状の線状凹凸とぼ
かし状の染色模様を複雑なものであっても正確に簡単に
織地に表現し得ることである。
しかしながらこの技法においては、引き締め絞り用緯糸
を強く引っ張って織地を圧縮してひだ寄せするときの手
数もさることながら、とくに染色後にその引き締め絞り
用緯糸を織地から抜き取るのが非常に厄介で手数のかか
るものであることが最大のウィークポイントとなってい
た。
すなわち、この技法において、染色後に引き締め絞り用
緯糸を抜き取るには、それらを、織地を緯方向に拡張す
るようにして強く引っ張ることで適当箇所で切断しなが
ら引き抜くことによってなされるのであるが、この引き
抜きは個々に目で確かめながら少しずつなす外なく、作
業的に非常に面倒で手数のかかるものであった。
従ってこの技法では、紋織によって引き締め絞り用緯糸
の緯入れ間隔や縫いつづり間隔を緻密複雑にすること容
易であり、これにより表現されるしぼ状の線状凹凸とぼ
かし状の線状染色模様の緻密複雑化を容易とすりことを
特長としているが、これにもかかわらず、これがために
は逆に染色後の引き締め絞り用緯糸の抜き取りの厄介性
が一層増大することとなるので、その特徴を充分発揮さ
せ難かったのである。
そこで本考案は、このような技法を実施するための織布
につき、その引き締め絞り用緯糸の抜き取りを容易にす
ることを目的に構造的改良を施したものであり、その要
点は、従来同様に適当組織の織地に対してこの織地に組
織緯糸とは別の丈夫な引き締め絞り用緯糸を適当間隔の
縫いつづり状態で所望模様配置に緯入れしてなる織布に
つき、とくにその側端に織地の組織経糸とは別の丈夫な
写経糸を配し、この写経糸に対して織地の組織経糸を組
織させることなく引き締め絞り用緯糸のみを組織させた
ことにある。
本考案を実施例について図面を参照して説明すると、図
示の引き締め絞り染め用織布1は、紋織等により、整経
配列された経糸aに対して緯糸すを緯入れすることによ
り、その経糸aと緯糸すとを所望の適当組織に緻密に組
織して織地2に織出し、同時に、その織地2に対しその
組織緯糸すとは別の丈夫な引き締め絞り用緯糸Bを組織
緯糸すの適当本数おき毎の適当間隔で織地2の表裏に適
当に浮き沈みするように縫いつづり状に所望の模様配置
に緯入れ組織させ、このようにして製織してなるもので
ある。
ここで織地2は、たとえば経糸aと緯糸すとを破れ斜文
、変則破れ斜文等に組織したり、その他種々の任意の適
当組織にすることができ、適当に紋様を織出すように組
織することができる。
その使用糸と組織密度の一例を示すと、織地2の組織経
糸aと緯糸すとには、いずれも絹糸で、前者には21中
2本駒撚糸を、後者には21中8本駒撚糸を夫々用い、
所望織幅で経糸aの密度を鯨尺−寸(3,788cm
)当り77羽の筬に対し1羽当り4本引込みの整経とし
、引き締め絞り用緯糸Bを除外した緯糸すの緯入れ密度
を曲尺2分(6,0606M)間に2鉢として所望の職
長に製織する等である。
そして引き締め絞り用緯糸Bは、織地2の組織緯糸すよ
りも太く丈夫で、強く引っ張っても切断し難く、しかも
ある程度強く引っ張ることによって引きちぎり切断する
ことが可能で、またこれが製織後に織地2に精練を施す
場合等の処理工程にともなって伸び縮み等の変化の影響
の少ない糸とし、これにはたとえば8番手綿糸のような
糸を用いるものとすればよい。
そしてその引き締め絞り用緯糸Bの緯入れ間隔は、2〜
5朋ごとに1本とった程度等であり、たとえば組織緯糸
すを10本程度緯入れするごとに1本緯入れするといっ
た具合である。
なお織地2の左右両縁耳部は、適当幅でその組織経糸a
を筬の引込み数1羽当り6本等のように他部より密に整
経して、緯糸すと耳織の組織にしておくものとするここ
は勿論である。
本考案は、以上のような引き締め絞り用織布1につき、
その耳縁の側端に、織地2の組織経糸aとは別の丈夫な
写経糸Aを配し、この写経糸Aに対し、織地2の組織緯
糸すを組織させることなく、引き締め絞り用緯糸Bのも
を組織させるものである。
この場合、写経糸Aは、織布2つまりは織地2の左右両
耳縁の片方の側端にのみ配するものとしてもよいが、両
側端に配するものとするのが有利である。
これを詳述すると、前述の製織に際し、織地2の組織経
糸aの筬通し整経配列において、その配列経糸の両側に
別々の丈夫な写経糸A、Aを配賦この写経糸A、 Aを
同じ筬に別耳引込みとして整経しておき、その経糸列に
対する開口操作による緯糸すと引き締め絞り用緯糸Bと
の緯入れにおいて、緯糸すは写経糸A、 Aを除く経糸
aの配列幅W□にわたってのみ折返しに緯入れすること
によって写経糸A、 Aに何ら組織させることなしに経
糸aとのみ組織させて織地2を製織し、対する引き締め
絞り用緯糸Bだけは写経糸A、 Aを含む全経糸の配列
幅W2にわたって折返しに緯入れすることによって写経
糸A、 Aに対して折返しに絡ませ組織させるように製
織するのである。
ここで写経糸A、 Aとしては、織地2の組織経糸aや
緯糸すよりも太く可及的に丈夫な適当な糸を用いればよ
く、これには前述した8番手綿糸の如き引き締め絞り用
緯糸Bとほぼ同様の綿糸を用い得る。
モして整経において、両側端に配される耳経糸A、 A
のうちの一方又は両方、すなわち少なくとも一方の側端
に配される耳経糸Aを、織地2の組織経糸aの耳縁端の
ものと適当に離して配置しておき、この状態で製織する
ことにより、その少なくとも一方の側端に配される耳経
糸Aと織地2の組織経糸aの耳縁端のものとの間に適当
な間隔Cを存在せしめておくものとすると非常に有利で
ある。
かくしてこの構成の織地1は、製織後、引き締め絞り用
緯糸Bをその一側端又は両側端において強く引っ張って
引き絞ることにより、織地2を一方の耳縁端側又は中央
に向って緯方向に強く圧縮して折返し重合状態にぴった
りとひだ寄せするものとされる。
このとき、織地2の圧縮状態を保つためには、その側端
において引っ張った引き締め絞り用緯糸Bを結び或は括
るものとしておくものとされる。
そしてその上で、織布1全体のどぶ漬による染色を施し
たり、又はひだ寄せした織地2の表面部に対する染料の
吹き付けや羽毛による塗布、捺染その他の任意適当な方
法で染色し、この染色後、引き締め絞り用緯糸Bを織地
2からその中央等の適所で強く引っ張ってちぎり切断し
て引き抜くことによって抜き取ってしまうものとされる
これにより、引き締め絞り用緯糸Bの緯入れ間隔や縫い
つづり状態の模様配置に応じたひだの如きしぼ状の線状
凹凸と共にぼかし状の線状染色模様が織地2に表現され
た製品を得るものとされるのである。
なお、織地2の組織経糸aと緯糸すとを絹糸にした絹織
物とした場合で、縮緬のような後練織物とした場合には
、上述の引き締め絞り染め加工工程に入るより先に、一
旦織布1全体を精練工程にかけて織地2を精練するもの
とされ得る。
またそれと共に上述の引き締め絞り染め加工工程に入る
より先に、予め織地2に適当な方法で模様染めやべた染
め等の適当な地染めを施しておくものとされ得る。
しかしてこの織布1によれば、ときに側端に丈夫な耳経
糸A、 Aを配し、これに対して織地2の組織緯糸すを
組織させることなく引き締め絞り用緯糸Bのみを組織さ
せであることにより、上述の引き締め絞り染め加工工程
に際して従来非常に厄介で手数がかかることによるウィ
ークポイントであったところの引き締め絞り用緯糸Bの
抜き取りが至極簡単にでき、引き締め絞り用緯糸Bの引
き絞りによる織地2の圧縮ひだ寄せの作業をも容易にし
得るものである。
すなわち、この織布1によれば、織地2の圧縮ひだ寄せ
のために引き締め絞り用緯糸Bを側端において引っ張っ
て引き絞るに際しては、当初これを耳経糸Aをもってこ
れと共に引っ張ることによってなすことができ、このよ
うにすれば、引き締め絞り用緯糸Bの各々は耳経糸Aに
側端で組織され連なっているので、織地2の耳縁端から
適当なまとまりをもって一斉に引き出され得ることとな
り、個々に引き出す必要がなくなることとなって作業を
非常に容易に能率的にできることとなるものである。
そしてこのとき耳経糸Aと織地2の組織経糸aの耳縁端
のものとの間に間隔Cが存在するものとしてあれば、そ
の間隔Cにおいて織地2の耳縁端からその耳経糸A及び
引き締め絞り用緯糸Bの側端が突出状態にあるので、そ
れをつかみ易く、引っ張り作業がより容易になる。
このようにして織地2を強く圧縮ひだ寄せし、その状態
を維持するためにその側端で引っ張った引き締め絞り用
緯糸Bを括り或は結ぶときには、耳経糸Aをその圧縮し
た織地の側端に引き寄せ近接させた状態にしておいてそ
れをなくすことができる。
次にそのようにした上で染色の後に引き締め絞り用緯糸
Bを抜き取るに際しては、それを織地Aの中央等の適当
箇所で夫々引きちぎり等で切断しておきさえすれば、後
は耳経糸Aをもって一気可成に引っ張るだけで、該緯糸
Bの緯入れ間隔や縫いつづり状態がどのように緻密複雑
であろうと一斉に全て残らずきれいにスムーズに引き抜
かれて抜き取られ得ることとなり、このようにして個々
に目で確かめながら引き抜く必要なく、抜き取り作業を
至極容易に能率的にできるものである。
以上の説明から明らかなように、本考案の引き締め絞り
染め用織布によれば、側端に織地の組織経糸とは別の丈
夫な耳経糸を配し、この耳経糸に対し織地の組織経糸を
組織させることなく引き締め絞り用経糸のみを組織させ
たことにより、引き締め絞り用緯糸の抜き取りが、その
緯入れ間隔や縫いつづり状態がどのように緻密複雑であ
ろうと至極容易になり、その引き絞りの際の作業も容易
になり得るものである。
従って引き締め絞り用緯糸の紋織で緯入れされ得ること
によっての緯入れ間隔や縫いつづり状態の緻密複雑化に
よってしぼ状の線状凹凸とぼかし状線状模様の緻密複雑
化をはかる技法の特長を発揮させる上で非常に有利であ
り、その加工作業を楽にし能率化するのに利すること極
めて大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案になる織布の実施例を一部につき略示的に
示す表面図である。 1・・・・・・引き締め絞り染め用織布、2・・・・・
・織地、a・・・・・・経糸、b・・・・・・緯糸、A
・・・・・・写経糸、B・・・・・・引き締め絞り用緯
糸、C・・・・・・間隔。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)適当組織の織地に対し、この織地の組織緯糸とは
    別の丈夫な引き締め絞り用緯糸を適当間隔の縫いつづり
    状態で所望の模様配置に緯入れしてなる引き締め絞り染
    め用織布において、その側端に前記織地の組織経糸とは
    別の丈夫な耳経糸を配し、この耳経糸に対して前記織地
    の組織緯糸を組織させることなく、前記引き締め絞り用
    緯糸のみを組織させてなることを特徴とする引き締め絞
    り染め用織布。
  2. (2)前記耳経糸と前記織地の組織経糸の耳縁端のもの
    との間に間隔が存在することを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第(1)項に記載の引き締め絞り染め用織布
JP1982093868U 1982-06-21 1982-06-21 引き締め絞り染め用織布 Expired JPS6034064Y2 (ja)

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JPS59481U JPS59481U (ja) 1984-01-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60143799U (ja) * 1984-03-01 1985-09-24 関口 良一 締ひだ寄せ具

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JPS59481U (ja) 1984-01-05

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