JPS6032720B2 - ２重巻パイプ用銅メツキステンレス鋼板の製造法 - Google Patents
２重巻パイプ用銅メツキステンレス鋼板の製造法Info
- Publication number
- JPS6032720B2 JPS6032720B2 JP2618579A JP2618579A JPS6032720B2 JP S6032720 B2 JPS6032720 B2 JP S6032720B2 JP 2618579 A JP2618579 A JP 2618579A JP 2618579 A JP2618579 A JP 2618579A JP S6032720 B2 JPS6032720 B2 JP S6032720B2
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- stainless steel
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/46—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for sheet metals
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は２重巻パイプ用銅〆ッキステンレス鋼板の製造
法、とくに造管の際のパイプ内面と芯金との焼付防止を
はかった２重巻パイプ用銅メツキステンレス鋼板の製造
法に関する。
法、とくに造管の際のパイプ内面と芯金との焼付防止を
はかった２重巻パイプ用銅メツキステンレス鋼板の製造
法に関する。
熱交換器、自動車用ブレーキチューブ等に多く用いられ
ている銅被覆２重巻パイプ用銅メッキ鋼板の製造は従来
普通鋼冷延鋼板両面に数仏の銅〆ツキを施した後、銅変
色防止処理を行い、その後焼鈍するという工程で行なわ
れていた。
ている銅被覆２重巻パイプ用銅メッキ鋼板の製造は従来
普通鋼冷延鋼板両面に数仏の銅〆ツキを施した後、銅変
色防止処理を行い、その後焼鈍するという工程で行なわ
れていた。
ころで近年２重巻パイプの外面は苛酷な使用環境におか
れることが多くなり、その耐食性が問題となるようにな
ってきた。
れることが多くなり、その耐食性が問題となるようにな
ってきた。
すなわち、近年道路の凍結防止のため、食塩や道路凍結
防止剤が使用されるようになってきたため、普通鋼冷延
鋼板に銅メッキしたままのブレーキチューブなどは短期
間に腐食され、安全上非常な危険を伴うようになってき
た。このため錦被覆２重巻パイプをブレーキチューブな
どに使用する場合は鉛−錫合金メッキ、亜鉛メッキ等の
メッキ処理や場合によってはゴムラィニング、テフロン
コーテング等の有機被覆処理を施すことによりその耐食
性の向上をはかってきたが、製造工程が複雑になり、か
つ子期していた程の耐食性も得ることができなかった。
そこで本発明者らは銅〆ッキ鋼板用の原板を普通鋼より
ステンレス鋼に変えることにより製造工程の簡略化と耐
食性の向上をはかることを試みたところ、銅〆ッキ鋼板
の製造工程が普通鋼の場合と同じであると、造管の際、
短時間にパイプ内面と芯金とが凝着し、いわゆる糠付現
象が発生し、造管不可能になるという現象に遭遇した。
この競付現象は銅〆ッキ普通鋼板を用いて造管する際に
もみられるものであるが、この場合銅変色防止処理に使
用したクロメート系処理剤のメッキ層表面に残留してい
る表面クロム量が関与し、その表面クロム量が少い程造
管性が良好であることが、本発明者らの研究により判明
している（特糠昭球一１３１６１４号）。
防止剤が使用されるようになってきたため、普通鋼冷延
鋼板に銅メッキしたままのブレーキチューブなどは短期
間に腐食され、安全上非常な危険を伴うようになってき
た。このため錦被覆２重巻パイプをブレーキチューブな
どに使用する場合は鉛−錫合金メッキ、亜鉛メッキ等の
メッキ処理や場合によってはゴムラィニング、テフロン
コーテング等の有機被覆処理を施すことによりその耐食
性の向上をはかってきたが、製造工程が複雑になり、か
つ子期していた程の耐食性も得ることができなかった。
そこで本発明者らは銅〆ッキ鋼板用の原板を普通鋼より
ステンレス鋼に変えることにより製造工程の簡略化と耐
食性の向上をはかることを試みたところ、銅〆ッキ鋼板
の製造工程が普通鋼の場合と同じであると、造管の際、
短時間にパイプ内面と芯金とが凝着し、いわゆる糠付現
象が発生し、造管不可能になるという現象に遭遇した。
この競付現象は銅〆ッキ普通鋼板を用いて造管する際に
もみられるものであるが、この場合銅変色防止処理に使
用したクロメート系処理剤のメッキ層表面に残留してい
る表面クロム量が関与し、その表面クロム量が少い程造
管性が良好であることが、本発明者らの研究により判明
している（特糠昭球一１３１６１４号）。
そこで本発明老らは、上記暁付現象を解決するため第１
の手段として、造管の際員の要因として働くクロメート
系の銅変色防止処理に代えて造管性に影響を与えない他
の処理を施すことを検討するに至った。一方第２の手段
として、銅〆ツキ後晩鈍すると、ステンレス鋼成分が焼
錨中に銅〆ッキ層に変化を与えるのでないかと判断され
たので、従来の製造工程における鍵〆ッキと焼錨の順序
が適性であるかについて検討を加えた。本発明はかかる
検討の上に完成されたものである。
の手段として、造管の際員の要因として働くクロメート
系の銅変色防止処理に代えて造管性に影響を与えない他
の処理を施すことを検討するに至った。一方第２の手段
として、銅〆ツキ後晩鈍すると、ステンレス鋼成分が焼
錨中に銅〆ッキ層に変化を与えるのでないかと判断され
たので、従来の製造工程における鍵〆ッキと焼錨の順序
が適性であるかについて検討を加えた。本発明はかかる
検討の上に完成されたものである。
すなわち競鈍酸洗した後銅〆ッキをして製造した銅〆ッ
キステンレス鋼板で、銅〆ッキ後の銅変色防止処理とし
て、塗油、ベンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール誘
導体のうちの１種または２種以上の処理を施したものを
用いて造管すると、数千の連続行っても競付現象は発生
せず、実用上全く問題ないことが判明したのである。ま
た銅〆ッキステンレス鋼板を上記方法で製造した場合、
メッキ原板であるステンレス鋼板の鋼種に関係なく造管
性は良好で、耐食性要求度に合せて鋼種を選択できるこ
とも判明している。本発明法において、ベンゾトリアゾ
ール譲導体としてはトルトライアゾ−ル、２ーメルカプ
トベンゾチアゾールなどが好ましい。ところで銅〆ツキ
ステンレス鋼板を２重巻パイプに造督する際に発生する
暁付現象の機構についてはまた明らかでないが、クロメ
ート系銅変色防止処理を施した場合は、クロメート層自
体が造管用芯金に凝着し、これが暁付現象を発生させる
ものと推定される。
キステンレス鋼板で、銅〆ッキ後の銅変色防止処理とし
て、塗油、ベンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール誘
導体のうちの１種または２種以上の処理を施したものを
用いて造管すると、数千の連続行っても競付現象は発生
せず、実用上全く問題ないことが判明したのである。ま
た銅〆ッキステンレス鋼板を上記方法で製造した場合、
メッキ原板であるステンレス鋼板の鋼種に関係なく造管
性は良好で、耐食性要求度に合せて鋼種を選択できるこ
とも判明している。本発明法において、ベンゾトリアゾ
ール譲導体としてはトルトライアゾ−ル、２ーメルカプ
トベンゾチアゾールなどが好ましい。ところで銅〆ツキ
ステンレス鋼板を２重巻パイプに造督する際に発生する
暁付現象の機構についてはまた明らかでないが、クロメ
ート系銅変色防止処理を施した場合は、クロメート層自
体が造管用芯金に凝着し、これが暁付現象を発生させる
ものと推定される。
一方銅〆ッキ後に暁錨を行った場合はステンレス鋼の構
成元素であるクロム、シリコン、およびマンガン等が銅
〆ッキ層表面に拡散、濃縮し、これらが一部酸化物とな
って存在するため、暁付くものと推定される。次に実施
例により本発明を説明する。
成元素であるクロム、シリコン、およびマンガン等が銅
〆ッキ層表面に拡散、濃縮し、これらが一部酸化物とな
って存在するため、暁付くものと推定される。次に実施
例により本発明を説明する。
実施例 １
ＳＵＳ４３０ステンレス鋼板（０．３３５肋×２７．５
帆×Ｃ）を７５０℃（雰囲気温度）で３０分間焼鈍した
後酸洗し、その後電気メッキにより層さ３．０〜３．５
仏の銅〆ッキを行った。
帆×Ｃ）を７５０℃（雰囲気温度）で３０分間焼鈍した
後酸洗し、その後電気メッキにより層さ３．０〜３．５
仏の銅〆ッキを行った。
得られた銅メッキステンレス鋼板に銅変色防止処理を変
え、その造管性を調査した。一方前記ステンレス鋼板と
同一鋼板に電気メッキにより厚さ３．０〜３．５仏の銅
〆ツキを行つた後７５０℃（雰囲気温度）で３ひげ間暁
鈍を行ったものについて上記同様鋼変色防止処理を変え
て、その造管性の調査を行った。第１表はこれらの造管
性を示すもので、本発明法で製造した銅〆ツキステンレ
ス鋼板は長時間連続造督しても煉付現象が発生しないこ
とがわかる。また本発明法による銅〆ッキステンレス鋼
板を造管したものについて、プレージング処理（ＤＸガ
ス中で約１２００ｏｏに１鼠砂程度均熱することにより
２重巻面を接合する処理）すると良好な２重巻パイプが
得られた。第１表（注１） 塗油処理；スィフトオィル
塗布（アデカ・ファインケミカル■防錆潤滑油）（任２
） ペンゾトリアゾール処理；０．３〜０．５％ペンゾ
トリアゾール液浸債後ロール絞り（注３） クロメート
処理；０．１〜０．５％クロム酸液浸濃後ロール絞り（
注４） 造管条件 造管ライン ７段ロール成形ライン 芯金 ＳＫ髪鋼表面に硬質クロムメッキ 造管潤滑油 スィフトオィル 造管速度 １００の／分 実施例 ２ ＳＵＳ３０４オーステナィト系ステンレス鋼を冷延・切
断加工して、厚さ０．２５Ｑ協、中２７．５側の帯鋼と
し、これを１０５０℃で６栃砂、間焼鈍した後、酸洗、
スキンバスし、銅〆ツキ原板とした。
え、その造管性を調査した。一方前記ステンレス鋼板と
同一鋼板に電気メッキにより厚さ３．０〜３．５仏の銅
〆ツキを行つた後７５０℃（雰囲気温度）で３ひげ間暁
鈍を行ったものについて上記同様鋼変色防止処理を変え
て、その造管性の調査を行った。第１表はこれらの造管
性を示すもので、本発明法で製造した銅〆ツキステンレ
ス鋼板は長時間連続造督しても煉付現象が発生しないこ
とがわかる。また本発明法による銅〆ッキステンレス鋼
板を造管したものについて、プレージング処理（ＤＸガ
ス中で約１２００ｏｏに１鼠砂程度均熱することにより
２重巻面を接合する処理）すると良好な２重巻パイプが
得られた。第１表（注１） 塗油処理；スィフトオィル
塗布（アデカ・ファインケミカル■防錆潤滑油）（任２
） ペンゾトリアゾール処理；０．３〜０．５％ペンゾ
トリアゾール液浸債後ロール絞り（注３） クロメート
処理；０．１〜０．５％クロム酸液浸濃後ロール絞り（
注４） 造管条件 造管ライン ７段ロール成形ライン 芯金 ＳＫ髪鋼表面に硬質クロムメッキ 造管潤滑油 スィフトオィル 造管速度 １００の／分 実施例 ２ ＳＵＳ３０４オーステナィト系ステンレス鋼を冷延・切
断加工して、厚さ０．２５Ｑ協、中２７．５側の帯鋼と
し、これを１０５０℃で６栃砂、間焼鈍した後、酸洗、
スキンバスし、銅〆ツキ原板とした。
この銅〆ツキ原板を電気メッキで厚さ３．０〜３．５〃
の銅〆ッキを行い、銅変色防止処理を塗油処理、ベンゾ
トリアゾール処理の２種に分けて、それぞれの場合につ
いて、実施例１と同じ造管条件で２重巻パイプに成形し
た。その結果、各処理共、４０００仇以上にわたり焼付
きが発生せず良好な造管性を示した。引続いて成形され
た２重巻パイプを炉中に入れて、１１２０ｏｏでプレー
ジング処理を行って、従来の普通鋼２重巻パイプより耐
食、耐久性が優れ、かつ単位長さ当りの重量が少ないス
テンレス鋼２重巻パイプを得ることができた。一方上記
帯鋼に電気メッキで厚さ３．０〜３．５仏の銅〆ッキを
施した後１０５び０で６現段、間暁鈍し、次に銅変色防
止処理として無処理、塗油処理、ベンゾトリアゾール処
理、クロメート処理を施して、実施例１と同じ造管条件
で造管た。
の銅〆ッキを行い、銅変色防止処理を塗油処理、ベンゾ
トリアゾール処理の２種に分けて、それぞれの場合につ
いて、実施例１と同じ造管条件で２重巻パイプに成形し
た。その結果、各処理共、４０００仇以上にわたり焼付
きが発生せず良好な造管性を示した。引続いて成形され
た２重巻パイプを炉中に入れて、１１２０ｏｏでプレー
ジング処理を行って、従来の普通鋼２重巻パイプより耐
食、耐久性が優れ、かつ単位長さ当りの重量が少ないス
テンレス鋼２重巻パイプを得ることができた。一方上記
帯鋼に電気メッキで厚さ３．０〜３．５仏の銅〆ッキを
施した後１０５び０で６現段、間暁鈍し、次に銅変色防
止処理として無処理、塗油処理、ベンゾトリアゾール処
理、クロメート処理を施して、実施例１と同じ造管条件
で造管た。
これらのものはいずれも１〜１０肌で競付けが発生し、
造管不可能になつた。以上の如く、本発明法で製造した
銅〆ツキステンレス鋼板を用いれば、従来不可能であっ
たステンレス鋼２重巻パイプを製造することができ、か
つ製造工程も普通鋼２重巻パイプにメッキ処理や有機被
覆処理を施していた場合より簡単で、得られた製品の耐
食性は普通鋼２重巻パイプに前記処理を施したものより
優れている。
造管不可能になつた。以上の如く、本発明法で製造した
銅〆ツキステンレス鋼板を用いれば、従来不可能であっ
たステンレス鋼２重巻パイプを製造することができ、か
つ製造工程も普通鋼２重巻パイプにメッキ処理や有機被
覆処理を施していた場合より簡単で、得られた製品の耐
食性は普通鋼２重巻パイプに前記処理を施したものより
優れている。
Claims (1)
- １ ステンレス鋼板に焼鈍、酸洗を施した後、銅メツキ
を施し、しかる後に銅変色防止処理として、塗油、ベン
ゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール誘導体のうちの１
種または２種以上の処理を施すことを特徴とする２重巻
パイプ用銅メツキステンレス鋼板の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2618579A JPS6032720B2 (ja) | 1979-03-08 | 1979-03-08 | ２重巻パイプ用銅メツキステンレス鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2618579A JPS6032720B2 (ja) | 1979-03-08 | 1979-03-08 | ２重巻パイプ用銅メツキステンレス鋼板の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55119132A JPS55119132A (en) | 1980-09-12 |
| JPS6032720B2 true JPS6032720B2 (ja) | 1985-07-30 |
Family
ID=12186439
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2618579A Expired JPS6032720B2 (ja) | 1979-03-08 | 1979-03-08 | ２重巻パイプ用銅メツキステンレス鋼板の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6032720B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5561920B2 (ja) * | 2008-08-20 | 2014-07-30 | 日新製鋼株式会社 | Ａｌ含有銅合金被覆鋼材およびその製造方法 |
| JP2017150050A (ja) * | 2016-02-26 | 2017-08-31 | 日新製鋼株式会社 | 多重巻きパイプ用Ｃｕめっきステンレス鋼板およびその製造方法 |
-
1979
- 1979-03-08 JP JP2618579A patent/JPS6032720B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55119132A (en) | 1980-09-12 |
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