JPS6032244Y2 - パネル取り付け具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばプレハブ式の冷蔵庫や倉庫等の天井
部を構成するパネルの取り付は具に関するものである。

従来のこの種パネルの取り付は構造としては、例えば第
１図に示すように、取り付けられる天井パネルａ、 ａ
の隣接部間同士により断面がほぼ鳩尾状の凸条すを形成
しておき、この凸条すを嵌合する鳩尾状凹溝ｃを有する
取り付は具ｄを凸条すの長手方向の端部から摺動せしめ
て所定位置に設置した後、取り付は具ｄに連結された吊
り具ｅを介して梁ｆに取り付ける方法が採用されていた
。

しかしながら、この取り付は構造においては、パネルａ
に形成される凸条すと取り付は具ｄの凹溝Ｃに精度が要
求されるため、加工が難しく、また、施工に当って、比
較的長い範囲にわたって取り付は具を移動しなければな
らないので、作業性が悪に上、位置出しが面倒であり、
しかも、強固な取り付けを行うことができないなどの問
題があった。

この考案は、上記問題を解決することを企図してなされ
たもので、パネルの任意の面方向から簡単に取り付ける
ことができ、しかも、強固な取り付けを行うようにした
ことを特徴とするパネル取り付は具を提供すようとする
ものである。

以下にこの考案の実施例を第２図ないし第６図に基づい
て説明する。

第２図はこの考案の取り付は具を用いた天井パネル１，
１を吊り具２に連結して粱３に吊設した態様の斜視図を
示すもので、この場合、天井パネル１は、一対の表面板
４，５間に例えば発泡ポリウレタン等の断熱性芯材６を
充填し、かつ、一方の表面板４の接合端部には隣接する
パネル１の接合端部と共同して断面がほぼ鳩尾状の凸条
７を形成すべく半鳩尾状凸部７′を形成して戊り、そし
て、隣接するパネル１，１の接合部同士によって形成さ
れる凸条７にこの考案の取り付は具８を固定して所定の
粱３にパネル１，１を取り付けている。

前記取り付は具８は、第３図及び第４図に示すように、
前記凸条７の上面に当接される水平部９ａの一端に凸条
７の側面７ａと当接係合する傾斜係合片９ｂを有し、か
つ、他端部には対峙する一対の枢支部９Ｃ？９Ｃを立設
して成る固定係止板９と、この固定係止板９の枢支部９
ｃ、９ｃ間にピン１０をもって回転可能に枢支される回
転基部１１ａと、この回転基部１１ａの一端から突出さ
れて前記凸条の側面７ａに当接係合し得る傾斜係合片１
１ｂと、この傾斜保合片１１ｂとほぼ対称状に回転基部
１１ａの他端から突出する吊り下げ部ｌｉｅとを有する
固定係止板１１とで構成されている。

取り付けに当って、第４図に想像線で示すように、回転
係止板１１の傾斜係合片１１ｂを上方に変位させた状態
でパネル１，１の面方向から取り付は具８を凸条７に係
合させるとともに、固定係止板９の傾斜係合片９ｂを凸
条７の一側面７ａに当接係合させた後、吊り下げ具１１
ｃをもって回転係止板１１を図において反時計方向に回
転するとともに、傾斜保合片１１ｂを凸条７の他側面７
ａに当接係合させて、取り付は具８を固定し、そして吊
り下げ部１１ｃに吊り具２を連結して、粱３にパネル１
，１を吊設する。

第５図はこの考案の第二実施例を示すもので、取り付は
後における回転係止板１１の不意の移動を防止すること
を考慮した場合である。

すなわち、固定係止板９の枢支部９ｃ、９ｃと、回転係
止板１１の回転基部１１ａとの接触面において少なくと
も一方（図面では両方を示す）の面にずれ止め用凹凸部
１２を形成することによって、回転係止板１１の不意の
回転移動を防止することができるようにしたものである
。

なおこの場合、枢支部のピンをボルト１０ａで形成する
とともに、このボルト１０ａにねじ結合するナツト１０
ｂを取り付は後に締め付けることにより一層固定効果を
持たせることができる。

。第６図はこの考案の第三実施例を示すもので、凸条７
の寸法変化に対応できるように調節可能な構造とした場
合である。

すなわち、固定係止板９を水平部９ａにおいて分割した
傾斜係合片９ｂを有する半体９ｄと、枢支部９ｃを有す
る半体９ｅとで構成するとともに、これら半体９ｄｙ９
ｅを互いに重合させ、この重合部における両半体９ｄ、
９ｅの重合面にそれぞれ少なくとも前記凸条７に沿う複
数の細条あるいは凹凸部９ｆ、９ｆ・・・を形成して互
いに噛み合うよにするとともに、下方に位置する半休９
ｅ上に立設する固定ボルト９ｇを上方の半体９ｄに穿設
された長孔９ｈを介して上方へ突出し、この固定ボルト
９ｇの突出部に固定ナツト９１をねじ結合することによ
り、両半体９ｄ、６ｅを凸条７の幅に合せて調節できる
ようにしたものである。

以上に説明しちょうに、この考案の取り付は具によれば
、隣接するパネルの接合部同士で形成される断面がほぼ
鳩尾状の凸条の面方向から取り付は具を当接させるとと
もに、凸条の一方の側面に固定係止板の傾斜係合片を係
合させた後、凸条の他方の側面に回転係止板の傾斜係合
片を係合させて、取り付は具を固定することができるの
で、従来の取り付は具に比して精度上の問題がなく、し
かも、簡単にかつ強固に取り付けることができる上、位
置出しも容易に行うことができるので、その利用価値は
顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のパネル取り付は状態を示す断図図、第２
図はこの考案の取り付は具を用いた取り付は状態を示す
斜視図、第３図はこの考案の取り付は具の第一実施例を
示す斜視図、第４図かその取り付は状態を示す側面図、
第５図はこの考案の第二実施例を示す分解斜視図、第６
図はこの考案の第三実施例の要部を示す断面図である。 図において、１・・・・・・パネル、７・・・・・・凸
条、７ａ・・・・・・側面、訃・・・・・取り付は具、
９・・・・・・固定係止板、９ａ・・・・・・水平部、
９ｂ・・・・・・傾斜係合片、９ｃ・・・・・・枢支部
、１０・・・・・・ピン、１０ａ・・・・・・ボルト（
ピン）、１０ｂ・・・・・・ナツト、１１・・・・・・
回転係止板、ｌｌａ・・・・・・回転基部、ｌｌｂ・・
・・・・傾斜係合片、ｌｌｃ・・・・・・吊り下げ部、
１２・・・・・・ずれ止め用凹凸部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 隣接する天井パネルの接合部同士によって形成され
   る断面がほぼ鳩尾状の凸条の上面に当接される水平部の
   一端に凸条の側面と係合する傾斜係合片を形成するとと
   もに、他端側には枢支部を立設して成る固定係止板と、
   前記枢支部に回転可能に枢支される回転基部と、この回
   転基部の一端から突出されて前記凸条の側面に係合する
   傾斜係合片と、この傾斜保合片とほぼ対称状に回転基部
   から突出する吊り下げ部とを有する回転係止板とで構成
   して成るパネル取り付は具。 ２ 前記固定係止板の枢支部と、回転係止板の回転基部
   との接触面のうちの少なくとも一方が、ずれ止め用凹凸
   部を有する実用新案登録請求の範囲第１項記載のパネル
   取り付は具。