JPS6032002Y2 - 台車の走行制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は自動倉庫のドーり等に適用する台車の走行制御装
置に関するものである。

従来の自動倉庫を第１図乃至第５図により説明すると、
第１，２図のａがラック、ａｌが同ラックａの入庫ラッ
ク端、褐が同ラックａの出庫ラック端、ｂが入庫コンベ
ア、Ｃが入庫トラバーサ用走行レール、ｄが同走行レー
ルＣ上を走行する入庫トラバーサ、ｅが前記ラックａに
設けたドーリへの給電用ダクト、ｆが前記入庫トラバー
サｄに設けたドーリへの給電用ダクト、ｇが前記ラック
ａと前記入庫トラバーサｄとの間を走行する入庫ドーリ
、ｉが出庫トラバーサ用走行レール、ｊが同走行レール
Ｃ上を走行する出庫トラバーサ、ｋが同出庫トラバーサ
ｊ上に設けたドーリへの給電用ダクト、ｈが前記ラック
ａと前記出庫トラバーサｊとの間を走行する出庫ドーリ
、１が出庫コンベア、第４図の０が電源部、第４，５図
のｐが同電源部０から延びた３心の動力用電線、Ｒ，Ｓ
、 Ｔが同電線ｐに接続した前記給電用ダクトｅ内の動
力用電線、第５図のｑが前記入庫ドーリｇ（及び出庫ド
ーリｈ）に設けた車輪、第４，５図のＵが前記入庫ドー
リｇに設けた制御ボックス、■が入庫ドーＩＪ ｇの３
相電動機（図示せず）に電気を供給するために上記制御
ボックスＵ内に設けた３相電源部、Ｗが前記入庫ドーリ
ｇに設けたトロリーシュー、ｒ、Ｓ、ｔが前記動力用電
線Ｒ，Ｓ、Ｔに接触する３相電源部Ｖの集電子、Ｘが手
動操作ボックスのコネクタ（図示せず）を挿入するため
のドーり手動操作用コネクタで、荷物ｍが入庫コンベア
ｂにより第１図の位置まで搬送されてくると、入庫トラ
バーサｄが入庫コンベア６位置まで走行して荷物ｍを受
取り、次いで入庫トラバーサｄが目的のラック位置例え
ば第１図に示すように入庫側からみて左から３番目のラ
ックａ位置まで走行する。

このときまでに入庫ドーリｇは第１図及び第２図Ｉ、
ＩＩに示すように入庫ラック端ａ１まで走行して、載荷
テーブルｎを下げた状態で待機している。

次いで第２図■に示すように入庫ドーＩＪ ｇが入庫ト
ラバーサｄ上に進入し、載荷テーブルｎを上げて荷物ｍ
を載荷テーブルｎ上に支持し、次いで第２図■に示すよ
うに入庫ドーリｇがラックａ上を矢印Ａ方向に荷卸し位
置まで走行し、載荷テーブルｎを下げて、荷物ｍをラッ
クａに渡し、次いで第２図Ｖ、ＶＩに示すように入庫ド
ーリｇがラックａ上を矢印Ｂ方向に入庫ラック端ａ１ま
で走行して、入庫トラバーサｄがくるまで待機するよう
に、また出庫を行っているラック例えば出庫側からみて
右から５番目のラックａでは、出庫トラバーサｊが同ラ
ックａ位置までくると、出庫ラック端ａ２に待機してい
た出庫ドーリｈが出庫トラバーサｊ上に進入し、載荷テ
ーブルを下げて荷物ｍを出庫トラバーサｊに渡し、次い
で出庫ドーリｈがラックａ上を荷物ｍの方向に格納位置
まで走行し、載荷テーブルを上げて、荷物ｍを載荷テー
ブル上に支持し、次いで出庫ドーリｈがラックａ上を矢
印方向に出庫ラック端褐まで走行して、出庫トラバーサ
ｊがくるまで待機するようになっている。

前記自動倉庫では、ドーリｇ、ｈがラック端ａ１？ ａ
２に戻って待機することが原則になっているが、ラック
ａに対する受は渡し作業が終ってからでないと、ドーＩ
Ｊｇ、ｈに対しラック端ａ１．ａ２に戻る指令が出ない
ので、入庫ドーリｇ（または出庫ドーリｈ）がラックａ
に対する受は渡し作業を終る前に誤動作して停止したと
きには、入庫ドーリｇを入庫ラック端ａ□に戻すことが
できず、入庫ドー１７ ｇを次のように手動操作して、
即ち、作業員が手動操作ボックスを持ってラックａ内に
入り、同操作ボックスのコネクタを入庫ドーリｇのコネ
クタＸに挿入し、入庫ドーリｇを手動操作して、入庫ラ
ック端ａ□に戻すようにしているが、作業員がラックａ
内に入って作業するのは、ラックａ内に様々の構成部材
が縦横に走っているため危険で、特にラックａが多段の
場合には非常にに危険で、人身事故を生ずる惧れがあっ
た。

以上の問題点は、ダ５．６．７図に示すように入庫トラ
バーサｄ及び出庫トラバーサｊにドーリ強制復帰用投光
器ｙを、入庫ドーＩＪ ｇ及び出庫ドーリｈにドーり強
制復帰用受光器２を、それぞれ設け、入庫ドーリｇまた
は出庫ドーリｈがラックａに対する受は渡し作業を終る
前に誤動作して停止したときには、入庫トラバーサｄま
たは出庫トラバーサｊ上の投光器Ｙから入庫ドーリｇま
たは出庫ドーＩＪ ｈ上の受光器２に光を照射し、制御
ボックスＵ内の通常の制御ロジックをラック端への戻り
に優先的に切換えて、入庫ドーリｇまたは出庫ドーリｈ
をラック珈、または褐に戻すようにすれば、解消される
が、その場合には、ドーりがラックａ内のどの位置に停
止しても受光器２を明るく照射するために、投光器ｙに
照射角及び照射光量の大きい大型のものを使用する必要
があり、■取付ケスペースの余裕のないトラバーサでは
投光器ｙの取付けに支障を来す。

■ラックが多段の場合、隣接ラックで作業をしているド
ーりの受光器２をも照射して、このドーりの通常の動作
をラック端への戻りに変えてしまうという問題がある。

本案は前記の問題点に対処するもので、複数の支持材を
介して床面の上方に平行に支持された２条のラックの下
部に形成された走行レールとラック端付近に停止したト
ラバーサ上の走行レールとに走行し且つ同ラック上及び
同トラバーサに停止したときに載荷テーブルが昇降し同
ラックとの間及び同トラバーサとの間で荷物を受は渡し
て入出庫を行う台車の走行制御装置において、２条の送
信用電線を前記ラックに沿って設けた給電用ダクト内に
動力用電線とともに収納し、前記台車の走行駆動装置に
ラック端への復帰指令を送出する強制復帰指令回路を同
台車上に設けるとともに前記各送信用電線のそれぞれに
接触する一対の集電子を同強制復帰指令回路に設け、前
記各送信用電線の間を接続して前記強制復帰指令回路を
作動状態にする押釦スイッチをラック端付近の前記支持
材に取り付けたことを特徴とする台車の走行制御装置に
係わり、その目的とする処は、トラバーサに設けた台車
強制復帰用投光器が隣接ラックで通常の作業を行ってい
る台車の台車強制復帰用受光器を照射して、同台車をラ
ック端への戻りに変えてしまう不都合を解消できる改良
された台車の走行制御装置を供する点にある。

本案は前記のように複数の支持材を介して床面に上方に
平行に支持された２条のラックの下部に形成された走行
レールとラック端付近に停止したトラバーサ上の走行レ
ールとに走行し且つ同ラック上及びトラバーサ上に停止
したときに載荷テーブルが昇降し同ラックとの間及び同
トラバーサとの間で荷物を受は渡して入庫を行う台車の
走行制御装置において、２条の送信用電線を前記ラック
に沿って設けた給電用ダクト内に動力用電線とともに収
納し、前記台車の走行駆動装置にラック端への復帰指令
を送出する強制復帰指令回路を同台車上に設けるととも
に前記各送信用電線のそれぞれに接する一対の集電子を
同強制復帰指令回路に設け、前記各送信用電線の間を接
続して前記強制復帰指令回路を作動状態にする押釦スイ
ッチをラック端付近の前支持材に取り付けており、台車
が何等かの原因例えば検出器の誤動作でラック端以外の
ラック内に停止すると、ラック端付近の支持材に取り付
けた押釦スイッチを押して、給電用ダクト内に動力用電
線とともに収納した２条の送信用電線を接続し、電流を
一方の送信用電線→台車に設けた一方の集電子→強制復
帰指令回路→台車に設けた他方の集電子−他方の送信用
電線に流して、同強制復帰指令回路を作動し、同強制復
帰指令回路から走行駆動装置にラック端への復帰指令を
送出し、検出器の故障した同台車のみをラック端へ戻し
て、メンテナンスを行うことができ、従来生じていた不
都合、即ち、トラバーサに設けた台車強制復帰用投光器
が隣接ラックで通常の作業を行っている台車の台車強制
復帰用受光器を照射して、同台車までもラック端へ戻し
まうとという不都合を解消できる効果がある。

次に本案の台車の走行制御装置を第８，９図に示す一実
施例により説明すると、１がドーリレール兼ラック、２
が同ラック１に沿い設けた給電用ダクト、３が電源部、
４が同電源部３から延びた３心の動力用電線、５． ６
． ７が同電線４に接続した前記給電用ダクト２内の動
力用電線、８がドーりに設けた制御ボックス、９がドー
りの３相電動機に電気を供給するために上記制御ボック
ス８内に設けた３相電源部、１０．ＩＬ １２が前記
動力電線５．６．７に接触する３相電源部９の集電子、
１３．１４が前記給電用ダクト２内の送信用電線、１５
がラック１端近傍に設けたスイッチボックス、１６が同
スイッチボックス１５に設けた押釦ボスイツチ、１７が
同スイッチ１６を経て前記送信用電線１３．１４を接続
する２心の送信用電線、１８が前記制御ボックス８内に
設けた強制復帰指令回路、１９．２０が前記送信用電線
１３．１４に接触する強制復帰指令回路１８の集電子で
ある。

なお前記強制復帰指令回路１８の構成例を第１０図に示
した。

同強制復帰指令回路１８は、破線で示すように、通常の
制御論理回路（なお通常の制御論理回路とは、入庫ドー
りの場合、第２図に示した■〜■の作業を行う論理回路
のことである）２１と、強制復帰論理回路２２と、これ
らの制御論理回路２１及び強制復帰論理回路２２と３相
電源部９とを接続する電線２３．２４の途中に設けたリ
レー２５．２６．２７とにより構成され、押釦スイッチ
１６が押されると、電流が矢印イ方向に流れて、リレー
２７がＯＮ作動し、これによりリレー２５がＯＮ作動し
て、強制復帰論理回路２２が作動する。

このとき、リレー２６がＯＦＦなので、制御論理回路２
１が作動しない。

それとは逆に、押釦スイッチ１６が押されていないとき
には、リレー２７が作動しないので、強制復帰論理回路
２２が作動しなくて、制御論理回路２１が作動するよう
になっている。

次に前記台車の走行制御装置の作用を説明する。

ドーりが何らかの原因例えば検出器の誤動作でラック端
以外のラック１内に停止すると、当該ラック１の押釦ス
イッチ１６を押し、電流を矢印イのように送信用電線１
３→１７→押釦スイツチ１６→送信用電線１４集電子２
０→強制復帰指令回路１８集電子１９送信用電線１３に
流し、強制復帰指令回路１８を作動して、台車ラック端
に戻すようにする。

なおスイッチボックス１５は、ラック端から離れた位置
に設けて、台車を遠隔操作するようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自動倉庫を示す平面図、第２図はその作
用説明図、第３図はその給電用ダクトを示す斜視図、第
４図は台車の電動機用動力供給回路図、第５図は台車の
斜視図、第６図は台車のラック端への戻りに光電管装置
を使用した走行制御装置を示す平面図、第７図はその側
面図、第８図は本案に係る台車の走行制御装置の一実施
例を示す斜視図、第９図はその電動機用動力供給及び送
信回路図、第１０図は強制復帰指令回路の構成例を示す
回路図。 １・・・・・・断面コ字状ラック、１ａ・・・・・・支
持材、２・・・・・・給電用ダクト、５，６，７・・・
・・・動力用電線、１３゜ １４・・・・・・送信用電線、 １６・・・・・・押釦スイン チ、 １８・・・・・・強制復帰指令回路、 １９゜ ２０・・・・・・ 集電子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の支持材を介して床面の上方に平行に支持された２
   条のラックの下部に形成された走行レールとラック端付
   近に停止したトラバーサ上の走行レールとに走行し且つ
   同ラック上及び同トラバーサ上に停止したときに載荷テ
   ーブルが昇降し同ラックとの間及び同トラバーサとの間
   で荷物を受は渡して入出庫を行う台車の走行制御装置に
   おいて、２条の送信用電線を前記ラックに沿って設けた
   給電用ダクト内に動力用電線とともに収納し、前記台車
   の走行駆動装置にラック端への復帰指令を送出する強制
   復帰指令回路を同台車上に設けるとともに前記各送信用
   電線のそれぞれに接触する一対の集電子を同強制復帰指
   令回路に設け、前記各送信用電線の間を接続して前記強
   制復帰指令回路を作動状態にする押釦スイッチをラック
   端付近の前記支持材に取り付けたことを特徴とする台車
   の走行制御装置。