JPS6031826Y2 - 選別機の屑粒排出案内装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、穀粒等の粒状物を大径の整粒と小径の屑粒
とに選別する選別機に関し、屑粒の取出位置を変更した
り屑粒の一部を整粒に混入して選別率を変更したりする
ことが、簡単な構成で容易に行えるようにしたものであ
る。

円筒あるいは八角筒等よりなる筒の周壁に選別孔を多数
穿設した選別筒を機枠に横架し、この選別筒の一端より
粒状物を供給して横送りしながら大径の整粒と小径の屑
粒とに選別する選別機においては、選別筒の粒状物供給
端部から他端に向って粒状物が移送されるに従って極小
径の屑粒から整粒に近い屑粒が順次選別される傾向にあ
って、この選別筒の選別終端から選別される整粒に近い
屑粒を整粒に混入させる場合がある。

また、選別機の設置位置によっては、屑粒を取り出し易
い位置が限定される場合がある。

この考案は、前記のような一部の屑粒を整粒に混入した
り屑粒の取り出し位置を変更したりすることが、屑粒の
排出口に設ける樋によって容易に行えるようにしたもの
であって、次のように構成した。

すなわち、粒状物と整粒と屑粒とに選別する選別筒１を
横架した機枠２の下部に、屑粒を排出する開口部３を設
け、この開口部３の下部に屈曲自在にした樋４を該選別
筒１の軸方向に沿って傾斜方向変更可能に設けてなる選
別機の屑粒排出案内装置とする。

この考案は、前記のとおり構成することによって次の技
術的作用効果を有する。

すなわち、粒状物は、選別筒１の一端から供給して横送
りしながら選別され、この横送り中に選別される屑粒は
、機枠２の開口部３から樋４上へ落下するのであるが、
この樋４は屈曲自在であるので、選別筒１の整粒取出側
に近い樋４の一部を整粒取出方向へ傾斜させ他部を反対
側へ傾斜させることによって、整粒に近い比較的大径の
屑粒を整粒中へ混入でき、屑粒の排出が少ない場合には
、樋４を水平にすることによって樋４を屑粒の容器とし
てそのまま利用でき、また、屑粒の全部を整粒に混入さ
せない場合には、樋４全体を選別筒１の供給側へ下り傾
斜させればよい。

このように、屑粒の処理状態の変更が樋４の傾斜方向を
変える簡単な操作でできる。

次に、この考案の一実施例を図面で説明する。

選別筒１を横架する機枠２は、略へ角筒を横長にした形
状であって、八角筒の一端において選別筒１の軸に連結
した減速モーター５によって選別筒１が駆動回転され、
供給ホッパー６から選別筒１へ粒状物を供給し、選別筒
１の周壁に設けた多数の選別孔から小径の屑粒を漏下さ
せ、機枠２の下部に開口した開口部３より屑粒を取り出
し、整粒は、減速モーター５と反対側の端面に設けた上
下の取出ロア、８から取り出す。

この上下の取出ロア、８からの取出の選択は、切換レバ
ー（図示省略。

）によって行う。機枠２の開口部３の下部には、左右両
側に立上り壁９を有する樋４を、略中央位置でヒンジ１
０によって屈曲自在にして、機枠２に支持杆１１゜１２
で吊って設ける。

支持杆１１，１２の機枠２及び樋４への取付部は、蝶ボ
ルト１３によって固定可能にするもので、樋４には長穴
１４を設けて、樋４を該開口部３に密着させて選別筒１
を覆い、選別機の不使用時に選別筒１を破損することな
きようにしている。

なお、樋４を屈曲自在とするためにヒンジ１０を設ける
位置は、中央でなく左右端部近くにしてもよい。

１５．１６は、機枠２を支持する支脚で、減速モーター
５側の支脚１６の下端にローラー１７を枢着してこの機
枠２の移動の際には、取出ロア。

８側を持ち上げて１人で移動できるようにしている。

１８は、選別機から出る整粒を計量して袋詰する計量機
である。

【図面の簡単な説明】

図は、この考案の一実施例を説明するもので、第１図は
正面図、第２は一部の右側面図、第３図及び第４図は使
用状態を示す一部の正面図である。 １・・・・・・選別筒、２・・・・・・機枠、３・・・
・・・開口部、４・・・・・・樋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 粒状物を整粒と屑粒とに選別する選別筒を横架した機枠
   の下部に屑粒を排出する開口部を設け、この開口部の下
   部に屈曲自在にした樋を該選別筒の軸方向に沿って傾斜
   方向変更可能に設けてなる選別機の屑粒排出案内装置。