JPS6031144B2 - ファクシミリ装置における記録紙のセッティング機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプリカット式静電記録ファクシミリ装置におけ
る記録紙のセッテング機構に関するものである。

従来、片面制御形マルチスタィラス電極を用いて静露潜
像を帯電させた記録紙を、カッターユニットに設けた固
定刃および回転刃により切断後、現像、定着させるプリ
カット式静電記録ファクシミリ装置においては、ロール
状の記録紙が一般に多く使用されている。

この記録紙は切断部および現像部、定着部を通過する間
に形状が変化し易く、殊に先端の形状変化は送紙方向の
信頼度に大きく影響し、先端に折れやしわ等の変形が発
生すると紙づまりの原因となる。特に新しくセットした
記録紙先端は変形し易い。従来はこの記録紙先端の変形
を避けるために、セットされた記録紙先端をカッターユ
ニットで切断して除去することが有効とされ、カッター
ユニットの後段に設けられる紙ガイドを手で開いて記録
先端を取出し、切断除去する機構が採用されている。

しかし、この機構によると操作が煩雑であるばかりか、
セットミスや切断後の紙ガイドの閉め忘れ、あるいは紙
ガイドを変形させてしまう等の原因により障害が発生し
、信頼度を低下させるという問題があった。本発明は、
前記の如き従来のプリカット式静電記録ファクシミリ装
置を改善し、記録紙のセッテングを容易にし、セッテン
グ後も安定した紙送りが維持できる記録紙のセッテング
機構を提供せんとするものである。

本発明の特徴は、入口ガイドと紙ガイドとの間に、前記
入口ガイドの開閉動作と連動して回動し、通常動作時は
紙ガイドを押広げて送紙路を形成すると共に、前記入口
ガイドの開操作時は紙ガイドの送紙路を遮断する紙ガイ
ド開閉手段を設け、入口ガイド開操作時に記録紙先端を
送紙経路外に排出できるように構成した点である。

次に第１図乃至第３図により本発明の一実施例を説明す
る。

第１図はプリカット静電記録ファクシミリ装置の一例を
示す一部断面図、第２図は記録紙のセット完了時におけ
る送紙方向の説明図、第３図は記録紙のセット時におけ
る送紙方向の説明図である。

第１図乃至第３図において、１はロール状に巻かれた静
電記録紙、２は入口ガイド４に枢支した押えローラー３
と対向して設けた片面制御形マルチスタィラス電極であ
る。

前記入口ガイド４は送紙方向が上方に突出する突出部４
ｂを有し、支点４ａにより押えローラー３と共に上下に
開閉自在に支持され上記記録紙１の送出方向（第１図に
対して前後方向）には移動しないように形成されている
。その入口ガイド４に橘支した押えローフー３は表面を
ゴム等で被覆され図示してない駆動源により駆動されて
矢印方向に回転して、前記スタィラス電極２に記録紙１
を圧接して送出し、そのスタィラス電極部において静電
潜像を帯電させる。なお上記押えローラー３はその鞠心
方向に移動しないように上記入口ガイド４に支持されて
いる。カッターユニット５は固定刃５ａおよび回転刃５
ｂを有し記録紙１の送出方何と直角な方向（第１図に対
して前後方向）には移動しないように形成されている。
６は紙ガイド９の送紙路を開閉制御するための回転子で
あって、前記入口ガイド４側が上方に突出する突出部６
ｂと、他方側が下方に垂下しさらに送紙方向の延長部に
起立部鰍を形成し、軸６ｃにより回転自在に支持してい
る。

この回転子６は、常時はスプリング７によりストッパー
８に当るまで引きつけられて水平に保持され、その起立
部６ａにより送りローラー１１と同軸１１Ｍこ端部を枢
支した上側紙ガイド９の一方（上側）を下方から支えて
いる。なお、上記回転子６、上側紙ガイド９および下側
紙ガイド１０は上記軸６ｃの車由心方向（第１図に対し
て前後方向）には移動しないように形成されている。こ
のように構成した回転子６は、第３図に示すように入口
ガイド４を上方に開くと、突出部４ｂの回転子６との対
向面上方部が、回転子６の入口ガイド４との対向面上方
部、即ち回転子６を回転自在に支持する軸６ｃよりも上
方部を第３図に対して右方向に押圧しながら下方に回動
するので、回転子６はスプリング７に抗して矢印方向に
押しあげられ、それに伴い他方側の起立部６ａは下方に
下げられ、上側紙ガイド９は支点を外されて下側紙ガイ
ド１０に当るまで自重により降下して記録紙１の送紙経
路を遮断する。これによって、記録紙１の先端は級ガイ
ド９の山折部をすべりながら送紙経路外に排出される。
そして入口ガイド４を閉ざすと回転子６はスプリング７
により引きつけられて第２図に示す如く復帰する。

また前記送りローラー１１は図示してない駆動源より駆
動力を得て矢印Ｂ方向に回転する。この送りローラー１
１の下側にスプリング等により圧接された従動ローラー
１２も矢印Ｂ方向に回転して、下側紙ガイド１０および
上側紙ガイド９から送紙される記録紙１を挟んで回転し
現像部方向え送紙させる。

本実施例においては、前記の如く、カッターユニット５
に上側紙ガイド９を押広げ支持する回転子６を設け、そ
の回転子６を入口ガイド４の開閉に連動して回動される
ように構成してあるので、第３図に示す如く入口ガイド
４を上方に開いて新記録紙１の端部をマルチスタィラス
電極２の上方およびカッターユニット５内に送紙すると
、送紙方向が上側紙ガイド９により遮断され、記録紙の
先端は送紙方向を外れて矢印Ａ方向に引き出される。

そしてこの状態で前記入口ガイド４を閉ざせば、第２図
に示す如く復帰するので、カッターユニットを作動させ
れば、紙づまりの原因となる記録紙先端を切断除去する
ことができ、以後は第２図に示す如く上下紙ガイド９，
１０の間を経て同図のＢ矢印の方向にスムースに送紙す
ることができる。以上述べた如く、本発明のファクシミ
リ記録紙のセッテング機構は、入口ガイドを上下に開閉
する基本動作に運動する紙ガイド開閉手段により記録紙
先端を送紙方向外に引き出すことができるので、この状
態で前記入口ガイドを閉ざし、カッターユニットを作動
させることにより、最も紙づまりの原因となり易い記録
紙先端を簡単に切断除去することができ、安定した送紙
をすることができる。

【図面の簡単な説明】

添付図は本発明の一実施例を説明するための図であって
、第１図はプリカット式静電記録フアクシミリ装置の一
部断面側面図、第２図は記録紙のセット完了時における
送紙方向を説明するための側面図、第３図は記録紙セッ
ト時における送紙方向を説明するための側面図である。 １・・・・・・記録紙、２・・・・・・マルチスタィラ
ス電極、３……押えローフ−、４……入口ガイド、４ａ
…．．．軸、４ｂ．・・・・・突出部、５・・・・・・
カッターュニット、５ａ…・・・固定刃、５ｂ・・・・
・・回転刃、６・・・・・・回転子、６ａ・・・・・・
起立部、６ｂ・・・・・・突出部、６ｃ・・・…軸、７
……スプリング、８……ストッパー、９・・・・・・上
側紙ガイド、１０・・・・・・下側紙ガイド、１ １・
・・・・・送りローフー、１１ｂ・・・・・・軸、１２
・・・・・・従動〇一フー。第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転軸を中心に回転する記録紙の入口ガイドに設け
   た押えローラと、該押えローラと対向配置したマルチス
   タイラス電極とにより記録紙を挾んで移送させ、前記マ
   ルチスタイラス電極部において静電潜像を帯電させた記
   録紙をカツターユニツト内の固定刃および回転刃により
   切断し、送紙経路の上下面に設けた紙ガイドを経て送り
   ローラにより現像部方向に送出するプリカツト式静電記
   録フアクシミリ装置において、前記入口ガイドと紙ガイ
   ドとの間に、前記入口ガイドの開閉動作と連動して回動
   し、通常動作時は紙ガイドを押広げて送紙路を形成する
   と共に、前記入口ガイドの開操作時は紙ガイドの送紙路
   を遮断する紙ガイド開閉手段を設け、入口ガイド開操作
   時に記録紙先端を送紙経路外に排出できるように構成し
   たことを特徴とするフアクシミリ装置における記録紙の
   セツテング機構。