JPS6031020B2 - ト−ンア−ム駆動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はしコードブレーヤのトーンアーム駆動装置に係
り、特に、トーンアームの位置（回転角）検出出力と位
置設定基準電圧と成る電圧との差を基準電圧として、こ
の基準電圧とトーンアームの回転速度とを比較してトー
ンアームを操作する様にしたトーンアーム駆動装置に関
する。

従来、レコードブレーャのトーンアーム駆動装置として
、トーンアームの水平回動軸に、モータ等の駆動手段を
有するものがあるが、この様なトーンアーム駆動装置に
於ては、カートリッジの針圧の違いにより、トーンアー
ムリフタ等に対する摩擦力が変化するため、トーンアー
ムの速度が、所定の移動速度に比べて、遅くなったり、
早くなったりするため、ギャ等を用いて、モータの駆動
力を減速して、トーンアームを水平駆動している。この
ため、モータの振動や、ギャの振動が発生し、トーンア
ームを手で止める場合に、水平回動軸に大きな力が発生
し、軸受等を損傷する欠点が生ずる。更に、トーンアー
ムの移動速度が一定であるために、所定の頭出し位置が
レコード最内周溝に近い場合は、頭出し位置迄のトーン
アームの移動時間が長くなり、大変遅くなる様に感じら
れる欠点もある。本発明は、上述の如き欠点を除去した
トーンアーム駆動装置を提供するものである。

以下、本発明の詳細を第１図乃至第３図について説明す
る。

第１図は本発明のトーンアーム駆動装置の一例の側面図
である。

この例では、トーンアーム１の水平回動軸２に、第２図
に示す如きロータ３ａ及びコイル３ｂより成るトーンア
ーム水平方向駆動装置（以下駆動装置と略記する）３を
取り付ける。この駆動装置３の一例を、第２図Ａ及びＢ
に就き説明するに、同図に示す如く、円盤状のマグネッ
トをロータ３ａとし、コイル３ｂとしては磁極ＮＳ方向
に平行に巻回したコイルを用い、このコイル３ｂに通電
しない場合は、トーンアーム１は、通常のトーンアーム
と何ら変ることなく作動するも、コイル３ｂに通電する
ことで、所定のトルク力がトーンアーム１の水平回敷磯
２に発生する様に成されている。この場合のトルク力は
、トーンアーム１の回転角に応じて正弦波状に変化する
が、通常のトーンアーム１の回転角範囲内では、ほとん
ど、トルク力は変化しない状態で用いることが出来る。
更に、水平回動輪２の下端に、回転偏光円盤４を取り付
け、この回転偏光円盤４を挟んで、発光ダイオード５，
５′と、受光素子６，６′とを設ける。

この受光素子６，６′としては、磁化カドニウムセル等
を用いることが出釆る。受光素子６，６′と円盤４との
間に、更に、偏光盤７，７′を配設する。この偏光盤７
，７′の偏光角は、互に９０ｏづらしてあるので、発光
ダイオード５，５′より受光素子６，６′への光は、ト
ーンアーム１の回動と共に表動的に作用する。以下、第
３図によって本発明の回路の一例を詳記する。

トーンアーム１の回転と共に差動的に抵抗が変化する受
光素子６，６′の中点イの電圧は、ほぼトーンアーム１
の回転角にしたがって直線的に電圧が変化する。この電
圧を、コンデンサＣＩ抵抗ＲＩより成る微分回路で微分
し、更に増中器Ａで増中することによって、トーンアー
ム１の回動速度に対応した電圧が、増中器Ａの出力端ハ
に得られる。今、水平駆動スイッチＳが閉じられていれ
ば、差動増中器Ｂの出力端ホより、水平駆動部３に通電
されようとしている。差動増中器Ｂの一方の入力端に、
後述の比較増中器Ｃの出力端二の電圧を加えると、水平
駆動部３に通電され、トーンアーム１は回動する。この
場合、トーンアームーの回動速度電圧が差動増中器Ｂの
他方の入力端に加わっているので、両軍圧の共同により
トーンアーム１は一定速度となる。この場合、出力端二
の電圧にしたがって速度が変化するが、その極性が変わ
れば、トーンアーム１は逆方向に回動する。又、函圧ニ
がＯＶであれば、トーンアーム１は停止する。これらの
場合、常に速度の制御がなされており、摩擦抵抗の変化
等があっても、ほぼ一定にトーンアーム１は移動する。
又、電圧二をＯＶにした場合も、トーンァームーはダン
ピングされている。第３図の実施例では、電圧二を得る
ために、位置設定用の基準電圧を発生させるべく、両端
に直流亀圧の加えられた可変抵抗器ＶＲの可動子口より
得た電圧を、比較増中回路Ｃの一方の入力端に加えると
共に、その他方の入力端に、トーンアーム１の位置（回
転角）検出器出力イを加えている。

この場合、差敷増中器Ｃの出力端二の電圧は、トーンア
ーム１の位置の電圧イと位置設定電圧口とが等しければ
、支Ｖとなる。一方、両軍圧が異なっていれば、トーン
アーム１は、速度制御されながらレコード盤の水平方向
に移動して行き、両軍圧イ及び口が一致するようになる
。この時、トーンアーム１の速度も、指定の設定位置に
近づけば、遅くなり、離れていれば比較的早くなり、ト
ーンアーム１の動きは、非常にスムースとなる。又、両
電圧イ及び口が一致した状態で、トーンアームーを見な
がら可変抵抗器ＶＲを可変すれば、それにしたがって可
変抵抗器ＶＲの回転角に対応した位置にトーンアーム１
は、移動する。この時も速度制御が働いているので、ト
ーンアーム１は階めらかに動く。ここで、Ｒ２は抵抗器
ＶＲに接続した半間定の可変抵抗器で、トーンアーム１
の回動に対応して、それが外側いっぱいの時に、丁度３
ルスレコード外周になるように、可変抵抗器ＶＲをあら
かじめセットしてある。このため、トーンアーム１を見
なくとも、いっぱいにセットすることによりレコード外
周へトーンアーム１を降ろす事ができる。上述の如き構
成の本発明によれば、トーンア−ムの回動中、振動の発
生が非常に少し、ばかりでなく、負荷の変化に対しても
安定な速度で比較的早くトーンアーム１を設定位置迄駆
動でき、又、速度が自由に可変しうる。

更に、途中に機械的な減速部分をもたないため、演奏中
に水平駆動手段とトーンアームとを切りはなす必要もな
く、非常に効果的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のトーンアーム駆動装置を示す略線的側
面図、第２図Ａ及びＢは第１図に示す水平駆動装置の斜
視図及び平面図、第３図は本発明の回路図である。 図に於て、１はトーンアーム、２は水平回動軸、３は水
平駆動装置、６，６′は受光素子である。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ トーンアームを水平方向に駆動させる駆動手段を該
   トーンアーム水平回動軸に直結すると共に、上記トーン
   アームの回動位置を検出し、該回動位置検出出力と上記
   トーンアームを所定位置に設定するためのトーンアーム
   設定用基準手段の出力とを比較回路に加えてその比較出
   力を取り出し、上記トーンアームの回動位置出力を微分
   回路に加えて速度信号出力を取り出し、上記比較出力と
   上記速度信号出力を差動増巾器に加え、該差動増巾器の
   出力を上記トーンアームを水平駆動する駆動手段に加え
   て上記トーンアーム設定用基準手段を可変させてレコー
   ド盤の所定の頭出し位置迄トーンアームを回動制御する
   ようにしてなることを特徴とするトーンアーム駆動装置
   。