JPS6031003A - 電気式歪測定装置用較正器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、簡単な構成でありながら高精度を発揮し得る
電気式歪測定装置用較正器に関するものである。

一般に電気式歪測定装置の較正を行なうには、標準等価
歪発生器、静歪測定器、電圧計等を必要とするが、いわ
ば基準器となるこれら各機器の精度は、被較正装置の測
定精度に大きく影響する。このため、これらの較正用機
器は、一般的には環境変化、経年等にかかわらず長期間
に亘って高精度を保持するように設計、製作されるため
大きく、重く、高価になりがちであった。

すなわち、高精度維持のため、複雑な補償回路を用いた
り、高精度な回路部品を用いる必要があり、回路構成の
複雑化、大型化、高重量化、高価格化は避けられなかっ
た。また、高精度を発揮させるため使用環境を限定され
る場合が多く、このようなものは作業現場における較正
用としては不便であった。

本発明は、このような事情に鋪みなされたもので、高精
度回路、高精度部品の使用をごく一部にとどめ、全体と
しては簡単で且つ小型、軽量、安価な構成でありながら
、高精度の較正を可能とする電気式歪測定装置用較正器
を提供することを目的としている。

すなわち、本発明においては上記目的を達成するため、
較正に必要な等価歪発生器、定電圧電源および電圧計を
一体化すると共にこれら王者のうち一部のみを高精度型
とし、これによって他の高精度型でない他の二者の較正
を行なうようにして全体として高精度を得ながら小型、
軽量、低価格化を実現することを特徴としている。

以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する
。

第１図において、１は等偏歪発生器、２は定電圧電源、
３は電圧計であり、Ｉ　Ｎ、１は等偏歪発生器１の一方
の入力端１ａに接続された入力端子、ＩＮ２は電圧計３
に接続された入力端子、○ＵＴＩは定電圧電源２に接続
された出力端子、０ＵＴ２は等偏歪発生器１の出力端１
ｃに接続された出力端子である。定電圧電源２はスイッ
チＳ１を介して等偏歪発生器ｌの他方の入力端１ｂに接
続されるようになっており、電圧計３は切換スイッチＳ
２の共通端子５２−Ｃに接続されている。切換スイッチ
Ｓ２は、３個の切換端子５２−１，５２−２．５２−３
を有しており、切換端子５２−１は定電圧電源２と共に
出力端子○ＵＴＩに、切換端子５２−２は等偏歪発生器
１の入力端１ｂに、そして切換端子５２−３は等偏歪発
生器１の出力端１ｃと共に出力端子０ＵＴ２にそれぞれ
接続されている。本実施例においては、電圧計３として
例えばディジタル電圧計を用いており、この電圧計３は
温度、湿度等の環境変化や経年による特性変化が小さい
高精度タイプとして設計、製作されている。

また、等偏歪発生器１は抵抗回路により構成されている
が、この場合精度、安定性については然程考慮せず、そ
の代りに調整用の較正抵抗を備えている。同様に、定電
圧電源２も精度、安定性については然程考慮せず、その
代りに調整用の出力調整手段を備えている。

このような構成とすれば、各部を単独で、またはスイッ
チＳｌ、Ｓ２を利用して適宜組合せ接続することにより
、（１）標準等価歪発生器、（ＩＩ）定電圧電源装置、
（ｍ）電圧計、（ＩＶ）静歪測定器、（Ｖ）基準電圧発
生器等の較正器または測定器として使用できる。また、
電圧計３を高精度のディジタル電圧計としたので、こ３
− れを用いて等偏歪発生器１、定電圧電源２を調整するこ
とにより、（ｍ）電圧計以外の較正器または測定器につ
いても電圧計に準じた高精度特性を得ることができる。

次に、各種の使用状態について具体例を示す（１）　標
準等価歪発生器 （イ）　スイッチＳ１をオフとし、スイッチＳ２を５２
−１　（出力端子０ＵＴｌ側）に接続して、入力端子Ｉ
ＮＩに被測定器のブリッジ電源を接続し、出力端子０Ｕ
Ｔ２を被測定器の増幅器入力に接続して第２図に示すよ
うに等偏歪発生器ｌを単独で用いる。

（ロ）精度が要求される場合、次のようにして等偏歪発
生器１の較正を行なった後に（イ）と同様の形で使用す
る。

（ｉ）　スイッチＳ１をオンとし、スイッチ５２−１ま
たは５２−２に接続して第３図（ａ）のような状態とし
電圧計３の指示値を見ながら定電圧電源２から等偏歪発
生器１への印加４− 電圧が規定値となるように定電圧電源２を調整する。

（ｉｉ）　スイッチＳ１をオンとしたまま、スイッチＳ
２を８２−３に接続して第３図（ｂ）のような接続状態
とし、等偏歪発生器ｌの出力値を電圧計３で読み、等偏
歪発生器１の調整を行なう。

（ｉｉｉ）　（イ）と同様に接続して被測定器の較正を
行なう。

なお、この場合、（ｉｉ）で等偏歪発生器ｌの調整を行
なわなくとも（ｉｉ）における電圧計３の読みによる歪
量をもとに（ｉｉｉ）の調整を行なうこともできる。

（ＩＩ）　定電圧電源装置 スイッチＳ１をオフとし、スイッチＳ２を８２−１に接
続して、出力端子０ＵＴ１から出力を取り出し、第４図
のような構成として定電圧電源２を単独で用いる。精度
が要求される場合は、電圧計３をモニタメータとする。

（ｍ）　電圧計 スイッチＳ１をオフとし、スイッチＳ２を８２−３に接
続して入力端子ＩＮ２から被測定電圧を与え第５図のよ
うな構成として、電圧計３を単独で使用する。

（ＴＶ）　静歪測定器 （イ）　スイッチＳ１をオフとし、スイッチＳ２を８２
−３に接続して、出力端子０ＵＴ１に被測定歪変換器Ｄ
Ｔの入力側を接続し、入力端子ＩＮ２に被測定歪変換器
ＤＴの出力側を接続し、第６図のような状態として用い
る。

（ロ）精度が要求される場合は、被測定歪変換器ＤＴを
接続する前にスイッチＳ２を８２−１に接続して第７図
のように定電圧電源２の出力を電圧計３でモニタし、定
電圧電源２の調整すなわち出力電圧調整を行った後、ス
イッチＳ２を８２−３に接続して（イ）と同様にして測
定を行なう。この場合、定電圧電源２の調整を行なう代
りに、被測定歪変換器ＤＴの出力値を先に測定した定電
圧電源２の出力値（誤差）に応じて演算補正するように
してもよい。

（Ｖ）　基準電圧発生器 スイッチＳ１をオンとし、スイッチＳ２を８２−３に接
続して出力端子０ＵＴ２から被較正増幅器等に与える出
力を取り出し、第８図のような状態とし較正抵抗として
の等偏歪発生器１と定電圧電源２を組合せて用いる。精
度が要求される場合には、電圧計３をモニタメータとし
、指示電圧に誤差がある場合は、指示値が所要の値とな
るように定電圧電源２を調整するか、誤差に応じて較正
値を演算補正する。

このように、簡単な構成で各種の較正、測定が行なえ、
小型、軽量、低価格化が実現できて、しかも高精度多機
能であって応用範囲が広く、しかも性能維持のための検
査、調整等も（この場合、電圧計３だけについて行なえ
ばよいので）簡単で済む。

なお、上述の実施例では、電圧計３を高精度タイプとし
たが１等価束発生器１または定電圧電源２を高精度タイ
プとして、それに基いて他を調整するようにしてもよい
。

７− 以上詳述したように本発明によれば、高精度回路部品の
使用をごく一部にとどめ、全体として簡単で且つ小型、
軽量、安価な構成でありながら、高精度の較正を可能と
する電気式歪測定装置用較正器を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図、
第２図〜第８図は同実施例による各種使用態様を説明す
るためのブロック図である。 ■・・・・・・等偏歪発生器、 ２・・・・・・定電圧電源、 ３・・・・・・電圧計。 ８− 第　１　図 第　２　図　第　３　図 （ａ） （ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）抵抗回路からなる等価歪発生器と、定電圧電源と
   、電圧計とを具備し、これらのうち１つを高精度を保持
   し得る構成とし且つ他の２つは精度保持に留意していな
   い構成とすると共に、これら相互間を適宜切換接続し且
   つ各接続状態で外部との入出力を行なう回路を備えたこ
   とを特徴とする電気式歪測定装置用較正器。