JPS6030767B2 - 消極ドビ−機・消極カム機における綜絖枠駆動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は消極ドビー機または、消極カム機（以下端に
「関口装置」という）における綜織枠駆動装置に関する
。

く従来の技術） 従来、スパン糸織物で地風を良くする場合のように、綾
緋によって下降したタテ糸の張力を上昇したタテ糸の張
力よりも大にする場合は、開ロ装置（のシェディングレ
バー）によって線緋を下方に牽引して行っていた。

そして、関口装置の牽引を解放したとき、綾織を上昇さ
せるために例えば綜紙枠の側方に直接ばねを配設し（特
公昭４７一２８４３び号公報参照）、または、綜緋の上
方に直接ばねを配設して（実開昭４７−聡１６叫号公報
参照）、該綜縦枠を上方へ付勢してし、た。つまり、上
記関口装置の牽引力を上記ばねの引張り力よりも強くし
てスパン糸織物に好適としたのである。上記２引用例は
、一般的な綾織枠を上方へ牽引するタイプの関口装置に
おいて、ばねを綜紙枠の下方または側方に直受配設し、
綜紙枠を下方に付勢しているものと同等の作用を奏する
。

つまり、両者の差異は、線統枠に対する関口装置の牽引
方向とばねの付勢方向が逆さになっている点だけである
。〈発明が解決しようとする問題点） 一般的に、綜紙枠を下方へ牽引するタイプでは、綜紙枠
の下方に牽引部材（前記可操伝動部材やガイドプーリ一
等）が配設されるため、以下の問題点があった。

【ａ’作業者は織機の下方位置にて関口量の調整及び綜
紙枠の取付け、交換作業等を行うが、前記牽引部材がじ
やまとなり、作業性が悪いこと。

‘ｂ｝ ウオータージェットの場合、前記牽引部材に水
がかかり都材が腐食され易くなることは必至であり、水
対策に問題がある。但し、この問題は線統枠を上方に牽
引するタイプにおいても、線銑枠の下方にばねを配設で
きないことを意味する。一方、綜紙枠を上方へ牽引する
タイプにあっては、上記スパン織物等に好適とするため
には、ばね張力を大にしなければならず、従ってその張
力に抗して綜紙を上昇させるにはロープ及び、開口装置
に大きな力が作用し、各部材の摩耗が速くなり、動力の
損失にもなる等の欠点があった。

この発明の目的は上述にかんがみてこれらの欠点を解消
するような駆動装置を提供することである。く問題点を
解決するための手段〉 本発明者は上記目的を達成するため、自社製品である「
積極ドビー機におけるロープによるそうこう枠の積極駆
動方法」（特公昭５２一５０３１１号公報参照）用の装
置に注目し、該装置が積極式であるため、スパン織物等
を織るには必要な綜紙枠の上下の引張り力の差を発生し
得ない点を解決するために、研究開発に努めてきた結果
、以下の構成からなる発明をするに至った。

即ち、関口装置のシェディングレバーに連結された可操
伝動部材を綜紙枠の上方に張設した綜紙枠駆動装置であ
って、織機のサイドフレーム上方に軸支され、扇形部、
連結部及びアームからなる作動レバーと、前記線紙枠に
枢着されるコネクチングロッドと、前記サイドフレーム
に固定したブラケットに連結されるばねとから形成され
、前記可榛伝動部材が前記扇形部と連結され、前記コネ
クチングロツドが前記連結部に枢着されることにより、
前記シヱディングレバーが前記可榛伝動部材を牽引する
とき前記線紙枠は下降し、かつ、月山記ばねが前記アー
ムに吊設されることにより、前記シェディングレバ−が
復帰するとき前記綜紙枠は上昇する構成の関口装置にお
ける綜紙枠駆動装置である。

〈実施例〉 以下この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、織機のトップビームーの上面右端に消
極ドビー機本体２が装着され、消極ドビー機本体２の図
示されていないシェデイングレバーには１個の綜紙枠１
１に対して２本の可榛伝動部材として例えばロープ３ａ
，３ｂがそれぞれ連結されている。左側の作動レバー４
ａの基部は線紬枠１１の左方に在る織機のサイドフレー
ム９ａに固定されたシャフト１川こ支承され、作動レバ
ー４ａの基部上方に形成された扇形部５ａにはローブ３
ａが連結され、右方へ延設された連結部６ａにはコネク
チングロツド８の上端が連結され、コネクチングロッド
８の下端は綜紙枠１１の上端に連結されている。作動レ
バー４ａにはその基部から左方へ延設されたばね掛けア
ーム７ａが形成され、アーム７ａの先端にはばねフック
１２が連結され、ばねフック１２には鉛直方向に２個の
引張コイルばね１３が吊設され、ばね１３の下端はサイ
ドフレーム９ａに固定されたブラケツト１４ａに掛けら
れている。右側のサイドフレーム９ｂには作動レバー４
ｂがシャフト１０によって支承され、作動レバー４ｂは
作動レバー４ａと左右対称的に形成され、扇形部５ｂに
はロープ３ｂが連結され、連結部６ｂには綜紙枠１１に
連結されたコネクチングロッド８の上端が連結され、ば
ね掛けアーム７ｂにはばねフック１２が連結され、ばね
フック１２には２個のばね‐１３が吊設され、ばね１３
の下端はサイドフレーム９ｂに固定されたブラケツト１
４ｂに連結されている。

１５ａ，１５ｂはガイドプーリであって、トップビーム
１に固定されたピンに支承され、。

−プ３ａ、ロープ３ｂをそれぞれ案内するように形成さ
れている。駆動装置は上述のように構成されているので
、ドビ−機本体２によってロ−プ３ａ，３ｂが引かれる
と、作動レバー４ａは時計方向へ、作動レバー４ｂは反
時計方向へ、ばね１３の張力に抗して所定角度回動する
。

するとコネクチングロツド８によって綜紙枠１１は所定
高さだけ下降する。ドビー機本体２の次の作動でロープ
３ａ，３ｂが弛むと、ばね１３の張力によって作動レバ
ー４ａ，４ｂは復帰し、綜紙枠１１は上昇する。上述の
実施例は消極ドビー機に関するものであるが、消極カム
機においても、作動レバー以降線紙枠までは同様に形成
することができる。

そしてまた、上述の実施例においては線紙枠を上方へ復
帰させるためのばねを作動レバーに作用するようにした
が、これを綜紙枠の上部に連結し、池端を例えば、トッ
プビームに連結し、直接上方へ引張るようにすることが
できる。

く発明の効果〉 この発明の駆動装置によれば上述のように消極ドビ−機
本体または消極カム機本体に連結されたロープ等可榛伝
動部材の引張り作用によって線総枠を下方へ押圧して下
降させるようにしたので、下降したタテ糸張力が上昇し
た夕テ糸張力よりも大であるような織物を製織する場合
において、復帰させるためのばね張力は小であってもよ
く、従って、ドビー機本体、カム機本体及び駆動装置の
各機能部村に作用する力も小となり、摩耗も減少し、動
力の損失も減ずる。

また、駆動装置が綜紙枠の上方にあるので、取扱調整が
容易である。なお又、本発明は作動レバーの扇形部に直
接可榛伝動部村を連結して形成されているので、従来例
に比べてガイドプーリ数が減少し、可榛伝動部材も容易
に吊設することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法を適用した駆動装置の実施例を
示す概略説明図である。 ２．．．・．・消極ドビー機本体、３ａ，３ｂ．・・．
・・ロープ、４ａ，４ｂ・・・・・・作動レバー、８・
・・・・・コネクチングロツド、１３……ぱね。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 消極ドビー機・消極カム機のシエデイングレバーに
   連結された可撓伝動部材を綜絖枠の上方に張設した綜絖
   枠駆動装置であつて、 織機のサイドフレームに上方に
   軸支され、扇形部、連結部及びアームからなる作動レバ
   ーと、前記綜絖枠に枢着されるコネクチングロツドと、
   前記サイドフレームに固定したブラケツトに連結される
   ばねとから形成され、前記可撓伝動部材が前記扇形部と
   連結され、前記コネクチングロツドが前記連結部に枢着
   されることにより、前記シエデイングレバーが前記可撓
   伝動部材を牽引するとき前記綜絖枠は下降し、かつ、前
   記ばねが前記アームに吊設されることにより、前記シエ
   デイングレバーが復帰するとき前記綜絖枠は上昇する構
   成であることを特徴とする消極ドビー機・消極カム機に
   おける綜絖枠駆動装置。